【ローコストで建つ】平屋住宅が安いハウスメーカーランキング
暮らしやすさが魅力の平屋は子育て世代からシニア世代まで幅広い層から人気の住宅スタイルです。
注文住宅でも平屋は人気ですが、延床面積を確保する為には2階建てよりも広い土地を必要とします。その為、建物は出来るだけローコストに抑えたいと希望される施主さんが多くいます。
そこで当記事では、安い平屋住宅の提供も行っている人気のローコストハウスメーカーをランキング形式でご紹介していきたいと思います。
また、平屋のメリット・デメリットや出来るだけローコストで建てるコツなども合わせてご紹介していきます。
ローコストな平屋住宅が人気のハウスメーカーランキング
ローコストな平屋を検討されている方に人気の高いハウスメーカーをランキング形式でご紹介します。
尚ランキングは年間の受注棟数やオリコン顧客満足度ランキング、ライフルホームズの全国の住宅メーカー(総合)の人気会社ランキング、suumoの全国のハウスメーカー・住宅メーカーのアクセスランキングなどを参照しつつ、各ハウスメーカーの最近の平屋住宅の価格×性能×設備の品質・保証内容なども加味して順位付けしています。
対象としたハウスメーカーは比較的坪単価の安いハウスメーカーです。また、施工エリアが全国規模や複数の地方に及ぶハウスメーカーです。1、2県のみが施工エリアとなる地域密着型の工務店は省いています。
1位:アキュラホームの平屋「剛木造 超空間の平屋」
延床面積 | 参考価格(税込) |
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17.2坪(57㎡) | 1,419万円~ |
20.0坪(66㎡) | 1,518万円~ |
26.0坪(86㎡) | 1,749万円~ |
ミリ単位での設計も可能な完全自由設計で高性能な住まいでありながら適正価格で提供を行うハウスメーカーです。全国の住宅メーカー・工務店・設計事務所の人気会社ランキングでも2ヶ月連続No.1に輝いています。(ライフルホームズ調べ/2023年4月~5月期)
同社の人気平屋商品「剛木造 超空間の平屋」は、ローコストでありながら天井高2.8mを確保できる開放的な空間や、ZEH仕様を超える高気密・高断熱、耐震等級3など優れた性能も有しています。
価格と性能面だけでなく、カンナ社長でお馴染みの元大工の社長の想いが根付いている同社では「職人品質」にもこだわっており施工力でも満足度の高いハウスメーカーです。
2位:タマホームの平屋「シクフノいえ プレミア」
延床面積 | 参考価格(税込) |
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16.03坪(53.00㎡) | 1,429万円 |
20.19坪(66.75㎡) | 1,572万円 |
25.25坪(83.50㎡) | 1,747万円 |
「品質も、価格も、叶う家。」をキャッチコピーに掲げ、高品質・適正価格にこだわり家づくりを行うハウスメーカーです。2022年度の注文住宅新設着工棟数では全国3位に輝いています。
同社は自由設計の平屋もお求めやすい価格で建てる事が出来ますが、規格住宅の平屋商品「シクフノいえ プレミア」が特にローコストで注目をあつめています。
参考価格は本体工事費に加え別途工事費+諸費用の一部費用も含まれたコミコミ価格となっているので総額も分かりやすく資金計画も立てやすいです。プランは厳選された20プランから選ぶ事が出来ます。
3位:一条工務店の平屋「HUGme(ハグミー)」
延床面積 | 参考価格(税込) |
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22坪(72.7㎡) | 1,639万円~ |
省エネ8冠・創エネ5冠の獲得など業界トップクラスの住宅性能が魅力で、最新年間で注文住宅の販売棟数が最も多いハウスメーカーです。
2023年に設立45周年を記念して作られた規格住宅の「HUGme(ハグミー)」が高い住宅性能はそのままでローコスト帯を実現した事で注目を集めています。
標準仕様でZEH基準の気密・断熱性能、高性能樹脂サッシ、熱交換率90%と高い全館空気システムロスガード90の搭載など快適性に優れています。平屋プランは25プランが用意されています。
4位:ヤマト住建の平屋「エネージュONE」
延床面積 | 参考価格(税込) |
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24坪(79.3㎡) | 1,947万円~ |
日本の住宅を世界基準にする事を目標に「長寿命」「高性能」「資産価値の高い家」をお手軽価格で提供する事にこだわるハウスメーカーです。
2023年7月に新発売された平屋の規格住宅「エネージュONE」が、高いデザイン性と性能、そして価格とのバランスも良く注目を集めています。
プロが厳選した約20プランの中から間取りを選び、外観デザインは複合片流れ屋根2カラー×寄棟屋根2カラーの4プランから選べます。床材やクロス、水回り設備等はオプションでグレードUPも可能となっています。
紹介したハウスメーカーの平屋カタログはこちら
※地域やタイミングにより候補に出ないHMもあります。
5位:アイ工務店の平屋「N-ees」
延床面積 | “想定"参考価格(税込) |
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20坪(66.1㎡) | 1,540万円~ |
25坪(82.6㎡) | 1,843万円~ |
30坪(99.2㎡) | 2,145万円~ |
設計力の高さを活かした自由設計、標準仕様で長期優良住宅に対応、住宅性能評価8項目で最高ランク相当の高い品質を持つ住宅を適正価格で提供してくれるハウスメーカーです。
カーボンニュートラルな社会の実現に向け2023年に発売された「N-ees」の平屋が人気で、外壁にはフェノールフォーム+発泡ウレタンを組み合わせたダブル断熱、樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス仕様で高い断熱性能(UA値=0.4以下)を実現しています。
構造体、防水、防蟻の初期保証20年。最大延長30年や住宅設備機器保証10年など保証・アフターサポート体制も充実しており安心して家づくりを任せられます。
6位:レオハウスの平屋「Vit」
延床面積 | “想定"参考価格(税込) |
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20坪(66.1㎡) | 1,496万円~ |
25坪(82.6㎡) | 1,788万円~ |
30坪(99.2㎡) | 2,079万円~ |
「お値段以上の家づくり。」をキャッチコピーに掲げ、耐震構造+制震装置で高い耐震性能や完全自由設計、高気密・高断熱仕様の家づくりを行うハウスメーカーです。
同社の完全自由設計の平屋もお得ですが、セミオーダー型の規格住宅「Vit」がよりローコストでコスパも良い平屋です。ベースとなる間取りを選択して仕様選択&オプションの希望だけで家づくりが行えます。
平屋プランは10プランあり全てで耐震等級3を基準としており、片流れ屋根や陸屋根を採用したスタイリッシュなデザインや一部間取りの変更も可能です。インテリアのスタイルはプロが厳選した10プランから選べるので誰でも簡単におしゃれな内装に仕上げる事が出来ます。
7位:アエラホームの平屋「KU・RA・SHI・KU(クラシク)」
延床面積 | 参考価格(税込) |
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20坪(66.1㎡) | 1,560万円~ |
25坪(82.6㎡) | 1,875万円~ |
30坪(99.2㎡) | 2,163万円~ |
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を10年連続受賞するなど省エネルギー性能に優れた住宅を得意としているハウスメーカーです。
同社の規格住宅「クラシク」は、自由設計の商品同様にアルミを使った断熱材で建物の外側をすっぽり包み込み、内側には発泡ウレタンフォームを充填する外張W断熱で高気密・高断熱仕様となっています。
平屋・2階建ても含め全200以上の豊富なプランから選ぶ事が出来、外壁や内装も多彩なバリエーションから組み合わせが可能で自分らしさも表現できる規格商品です。
紹介したハウスメーカーの平屋カタログはこちら
※地域やタイミングにより候補に出ないHMもあります。
8位:ロゴスホームの平屋「イーヒカリア」
延床面積 | 参考価格(税込) |
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21坪(69.4㎡) | 1,741万円~ |
25坪(82.6㎡) | 1,961万円~ |
30坪(99.2㎡) | 2,179万円~ |
北海道・東北エリア、(一部関東エリア(栃木県))で北海道品質の高性能な住宅を適正価格で提供するハウスメーカーです。2021年度の北海道住宅着工数No.1に輝いています。(北海道住宅データバンク調べ)
1,000万円台からZEHが叶うセミオーダー住宅の「イーヒカリア」がローコストで人気の平屋です。耐震性能に優れる2×4構法に内ネオマフォーム(45mm)外グラスウール(89mm)のW断熱で高断熱を実現しています。
また標準仕様で太陽光パネルやヒートポンプ冷暖房、エコキュート、LED照明などの省エネ設備も備えておりZEH基準を満たしています。プランも21坪から1坪ずつ30坪プランまで細かく用意されています。
9位:秀光ビルドの平屋「real design」
延床面積 | “想定"参考価格(税込) |
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20坪(66.1㎡) | 1,320万円~ |
25坪(82.6㎡) | 1,595万円~ |
30坪(99.2㎡) | 1,815万円~ |
秀光ビルドは中部地方や近畿・中国・四国地方、東北一部地域などで木造住宅を手掛けるハウスメーカーです。提示価格は生活に必要な設備などを含めた「コミコミ価格」となっています。
自由設計の注文住宅でも安い価格設定ですが、規格住宅商品「real design」であればよりローコストに平屋を建てる事が出来ます。
坪単価の安さが最大の魅力の同社ですが、耐震構造+制震ダンパーで耐震等級3に対応しており、気密性や遮音性にも優れる発泡ウレタン吹付断熱材で快適な住環境も実現してくれます。
10位:リブワークの平屋
延床面積 | “想定"参考価格(税込) |
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20坪(66.1㎡) | 1,560万円~ |
25坪(82.6㎡) | 1,875万円~ |
30坪(99.2㎡) | 2,160万円~ |
九州エリア+千葉県、神奈川県で注文住宅を展開中のハウスメーカーです。制震装置「EQ GUARD」を標準搭載した耐震構造で繰り返し地震にも強い耐震性を有した家づくりを行います。
断熱材には吸湿・放湿性能に優れた木質繊維の「セルロースファイバー」を採用。壁内結露を防ぐと共にUA値の試算値0.37と高い断熱性能も実現しています。
価格帯が近しい複数の商品(カフェ風の家「Laiton」、暮らしに合わせて変わるスタイル「palette」、モダンと和の融合「Z・E・N」、ラグジュアリースタイル「GLASSA」)を取り扱っているので多様な要望にも最適なプランで対応出来ます。
紹介したハウスメーカーの平屋カタログはこちら
※地域やタイミングにより候補に出ないHMもあります。
そもそも幾らだとローコストな平屋?
注文住宅で幾らだとローコストという定義はありません。その為、最新年の平均相場を参考に、平均価格よりも-20%、-30%以上などであればローコストだと言えます。
ただし、建築費用と土地取得費用の平均額は都道府県によって全く異なります。
例えば、全国で一番高い東京都の平均額は家の建築費用:2,960万円、土地取得費用:3,663万円となっており合計額は6,623万円となります。
(東京都は土地代が高いので、建物にかけられる費用が他の都道府県に比べて抑えられている傾向にあります。)
反対に全国で一番安い秋田県の場合、家の建築費用:3,000万円、土地取得費用:612万円となっており合計額は3,612万円となります。
東京都であれば土地の購入も行う必要がある方が注文住宅で建てる場合、総額が4,000万円台でも比較的ローコストと言えますが、秋田県であれば4,000万円台だとハイコストになります。
その為、幾らだとローコストであるかは建築予定の地域での相場を参考にしておきましょう。以下は都道府県別の家の建築費用と土地取得費用の平均額です。
【※フラット35利用者調査/2022年度集計表を参照】
土地付注文住宅:建築費+土地取得費のいずれもフラット35で借り入れた方が対象。
注文住宅のみ:建築費のみフラット35で借り入れて、土地取得費を借り入れていない方が対象。(ほとんどの場合、すでに土地を持っている方)
都道府県 | 土地付注文住宅 | 注文住宅のみ | ||
建築費 | 土地取得費 | 合計 | 建築費 | |
北海道 | 3428万円 | 1002万円 | 4430万円 | 3769万円 |
青森県 | 3110万円 | 591万円 | 3702万円 | 3443万円 |
岩手県 | 2943万円 | 775万円 | 3718万円 | 3117万円 |
宮城県 | 3323万円 | 1293万円 | 4616万円 | 3561万円 |
秋田県 | 3000万円 | 612万円 | 3612万円 | 3353万円 |
山形県 | 3098万円 | 812万円 | 3910万円 | 3580万円 |
福島県 | 3330万円 | 959万円 | 4288万円 | 3774万円 |
茨城県 | 3255万円 | 827万円 | 4082万円 | 3366万円 |
栃木県 | 3158万円 | 773万円 | 3931万円 | 3383万円 |
群馬県 | 3280万円 | 790万円 | 4070万円 | 3318万円 |
埼玉県 | 3273万円 | 1659万円 | 4932万円 | 3850万円 |
千葉県 | 3217万円 | 1434万円 | 4651万円 | 3742万円 |
東京都 | 2960万円 | 3663万円 | 6623万円 | 4352万円 |
神奈川県 | 3014万円 | 2472万円 | 5486万円 | 4104万円 |
新潟県 | 3146万円 | 809万円 | 3956万円 | 3532万円 |
富山県 | 3243万円 | 676万円 | 3919万円 | 3565万円 |
石川県 | 2884万円 | 982万円 | 3865万円 | 3562万円 |
福井県 | 3268万円 | 841万円 | 4108万円 | 3508万円 |
山梨県 | 3111万円 | 839万円 | 3950万円 | 3338万円 |
長野県 | 3383万円 | 873万円 | 4256万円 | 3684万円 |
岐阜県 | 3283万円 | 869万円 | 4152万円 | 3593万円 |
静岡県 | 3325万円 | 1182万円 | 4506万円 | 3645万円 |
愛知県 | 3507万円 | 1736万円 | 5243万円 | 3948万円 |
三重県 | 3374万円 | 914万円 | 4288万円 | 3784万円 |
滋賀県 | 3262万円 | 1144万円 | 4405万円 | 3946万円 |
京都府 | 3087万円 | 1804万円 | 4890万円 | 3908万円 |
大阪府 | 2998万円 | 2052万円 | 5050万円 | 4125万円 |
兵庫県 | 3310万円 | 1778万円 | 5088万円 | 3980万円 |
奈良県 | 3332万円 | 1407万円 | 4740万円 | 3825万円 |
和歌山県 | 3059万円 | 885万円 | 3945万円 | 3780万円 |
鳥取県 | 3216万円 | 839万円 | 4055万円 | 3439万円 |
島根県 | 3247万円 | 830万円 | 4077万円 | 4067万円 |
岡山県 | 3313万円 | 1045万円 | 4358万円 | 3844万円 |
広島県 | 3300万円 | 1158万円 | 4457万円 | 3857万円 |
山口県 | 3214万円 | 755万円 | 3968万円 | 3473万円 |
徳島県 | 2883万円 | 750万円 | 3633万円 | 3093万円 |
香川県 | 2837万円 | 784万円 | 3622万円 | 3556万円 |
愛媛県 | 2991万円 | 1050万円 | 4040万円 | 3168万円 |
高知県 | 3134万円 | 955万円 | 4089万円 | 3325万円 |
福岡県 | 3345万円 | 1197万円 | 4542万円 | 3625万円 |
佐賀県 | 3229万円 | 801万円 | 4030万円 | 3599万円 |
長崎県 | 3297万円 | 952万円 | 4249万円 | 3236万円 |
熊本県 | 3147万円 | 867万円 | 4013万円 | 3483万円 |
大分県 | 3391万円 | 908万円 | 4298万円 | 3682万円 |
宮崎県 | 3122万円 | 855万円 | 3977万円 | 3483万円 |
鹿児島県 | 2962万円 | 774万円 | 3735万円 | 2957万円 |
沖縄県 | 3473万円 | 1641万円 | 5113万円 | 3843万円 |
出来るだけローコストで平屋を建てるコツ
住宅の性能や設備のグレードを落とさずに、出来るだけローコストに抑えて安い平屋を建てるコツをいくつかご紹介しておきます。
規格住宅の平屋を選ぶ
注文住宅の建て方は大きく分けると3つに分かれます。
1.完全自由設計のフルオーダー住宅
2.一部自由設計可能なセミオーダー住宅
3.プランを選んで建てる規格住宅
規格住宅はハウスメーカー側が予め用意してあるプランの中から選んで建てる注文住宅で、3つの中では一番設計自由度は劣ります。
その代わり、規格化された住宅なので建材や設備の仕入費を抑える事が出来たり、打ち合わせ回数の削減や工期の短縮化で人件費を抑える事が出来るので費用は一番安く抑える事が出来ます。
出来るだけローコストで平屋を建てるには規格住宅の平屋プランを選択するのがおすすめです。
標準仕様で建てる
標準仕様の装備品は大量買付けなどで仕入費を抑えていますがオプション仕様は基本的に割高となります。標準仕様に満足できずにオプションをあれこれ採用していくとローコストでは無くなってしまいます。
標準仕様で満足できない場合はオプションで補うのではなく、もう少し性能や住宅設備のグレードが高い標準仕様となっている他の商品を選択した方が割安に建てる事が出来ます。
(自由設計で建てる場合)シンプルな形状&間取りで建てる
家の形状は凹凸が多く複雑であればあるほど建築費用が高くなるので、凹凸の無いシンプルな箱型フォルムにする事で費用を抑える事が出来ます。
ベランダ・バルコニーも必要がなければ付けない事で費用を抑える事が出来ます。
ベランダやバルコニーは風雨に晒される場所なので定期的な掃除も必要ですしメンテナンス費用もかかってきます。「付けたけどあまり活用していない」という声もよく聞かれるので本当に必要かどうか検討しておきましょう。
間取りに関しても、部屋数を増やすとそれだけ内壁やドア、窓などが増えるので費用が高くなります。その為、出来るだけローコストで建てるには部屋数の少ないシンプルな間取りがおすすめです。
「子供部屋を2部屋確保したい」という場合でも、大きな一部屋を作りパーテションなど可動式の間仕切りで区切って2部屋として使用する方が安くすみます。
ライフスタイルの変化に合わせて一部屋に戻す事も簡単に出来ます。
畳の部屋が欲しくて和室を設ける施主さんも多くいますが和室はつくるのに費用が嵩みます。その為、洋室に置き畳や畳マットを敷いて代用するなどすれば安く畳の間を設ける事が出来ます。
他にも水回り設備は一ヶ所にまとめて配置する事で配管工事がしやすくなり費用を抑える事が出来ます。
窓や収納スペースを必要以上に設けない
大きなサイズの窓を付けたり、窓を大量に付けたりするとそれだけ費用は高くなります。かと言って、窓を極端に少なくすると閉鎖感が強まったり、採光や風通しが悪くなるのでハウスメーカーの方と相談しながら良い塩梅を決めていきましょう。
収納スペースも必要以上に設けても費用がムダになってしまいます。ただし、収納スペースが不足している家は生活が不便になり建てた後に後悔する要因になりやすいので適量設ける必要があります。
一般的には延床面積の10%~15%位の収納率が適量だと言われていますが、家族構成やライフスタイルにより変わってくるので事前に家にある荷物の総量をある程度把握しておきましょう。
ちなみに小型のクローゼットなどの収納スペースを複数設けるよりも、ファミリークローゼットなど大型の収納スペースを一つ設けるようにした方が費用は抑えられます。
延床面積を抑える工夫を取り入れる
坪単価60万円の場合、2坪減らすだけでも120万円のコストを削減する事が出来ます。
ただし、単純に延床面積を減らしてしまっては生活スペースが窮屈となり生活が不便に感じられるので、延床面積を抑えても窮屈感や不便さを感じないような設計の妙、アイデアを取り入れる必要があります。
例えば片流れ屋根の場合、勾配を活かして天井高を確保したり、大きな開口部を設ける事でより広く感じられ開放的な空間となります。
リビングと繋がるデッキを設ける事でも内と外が繋がりより広く感じられます。
スキップフロアやロフトなど縦の空間を有効活用する事でもより広く感じられると共に、収納スペースとしても活用する事が出来ます。
他にも廊下を作らない設計にする事でその分を居室や収納スペースに充てる事も出来ます。廊下を作っても、廊下の壁に収納棚を設置したり、カウンターを設置しワークスペースとしたり通路+αの機能を持たせるなど限られた床面積を有効活用しましょう。
そうしたアイデアをふんだんに取り入れた平屋であればコスト削減の為に延床面積を少し抑えても、窮屈さや不便さはあまり感じられません。
巧みな設計力や限られた床面積で広く暮らす為の工夫は実績の多さがモノをいうので、ランキングに入っているような平屋のローコスト住宅を得意としているハウスメーカーに依頼をするようにしましょう。
デザイン性よりも耐用年数やメンテナンス頻度で選ぶ
屋根材や外壁材などの外装材にしろ、建具や床材やクロスなどの内装材、キッチンや浴室、洗面化粧台など水回りの設備などもデザイン性よりも耐用年数やメンテナンス頻度を優先して選びましょう。
汚れや傷が付きにくい素材か?掃除が楽か?耐用年数はどれ位か?メンテナンスの頻度は?等といったポイントを重視して選ぶ事で生涯コストを抑える事が出来ます。
また、最近では標準仕様でZEH基準を満たす平屋住宅も増えてきています。
ZEHは高断熱+省エネ性能の高い設備を導入+太陽光発電などの電力をつくる設備を導入して創エネルギーと消費エネルギーの収支をゼロ以上とする住宅の事です。
ZEHであれば光熱費を抑える事が出来るのでランニングコストの削減が期待出来ます。家を建てる時にかかる費用+ランニングコストで考えた時にZEHの方がお得な事もあるので平屋のZEHを検討するのもおすすめです。
平屋住宅の魅力
2階建てや3階建てに比べて平屋住宅にはどのような魅力、メリットがあるのかいくつかご紹介していきます。
地震や台風に強い家が建つ
平屋は2階建て、3階建てよりも重心が低く構造もシンプルで、風を受ける面も少なくなるので地震や台風などに対して強い家を作りやすいです。
地震大国日本の中でも特に地震発生が多いエリアに建てる時には注目しておきたいメリットです。
生活が楽で将来も安心
平屋はワンフロアだけで完結するので生活がとても楽です。家事・生活動線も2階建てや3階建てに比べるとスムーズに作りやすく負担が少ないです。
階段が無いので足を踏み外したり、躓いたりする事故も起きません。小さいお子さんがいる家庭や高齢者のいるご家族や自分が高齢になった時も安心です。
階の移動がないので掃除なども楽ですし、家中段差のない作りにしておけば掃除ロボットに任せっきりにする事も出来ます。
開放的な広い空間、大きな開口部が作りやすい
2階、3階建ての場合は上の階を支える為に、耐震構造上はずせない柱や壁がありますが、平屋であれば上の階を支える為の柱や壁を必要としません。
その為、設計自由度が高くなり柱のない開放的な空間や広い窓なども設けやすくなります。2階の天井高も気にする必要がないので天井を高く設計する事も可能です。
横にも縦にも開放的な空間設計が可能なところが平屋の魅力です。
家族のコミュニケーションが増える
階が分かれると、どうしても隔たりを感じてしまいますが平屋はワンフロアなのでどこにいても家族の気配を感じられます。部屋同士も近いので家族間のコミュニケーションもとりやすくなります。
子どもが思春期になると会話が減るのではないか…と心配している方は平屋の方がおすすめできます。
冷暖房効率が良い=電気代を抑えやすい
2階建て、3階建てだとどうしても1階は寒く、上階は暑くなりやすいですがワンフロアの平屋であればその心配がありません。
各部屋でエアコンを使用したとしても上の階へ熱が逃げる事もないですし、平屋は廊下があまりない間取りが多く部屋同士が繋がっているので冷暖房効率も良くなります。
平屋で人気の見せ梁+吹き抜けなどで天井高を確保した間取りの場合でもシーリングファンを取り付ける事で冷暖房効率を上げる事が出来ます。
冷暖房効率が良いので、同じ延床面積の2階建てよりも電気代を抑えやすくなります。
修繕費が安くすむ
屋根や外壁のメンテナンスを行う時に2階建ては高い足場を必要としますが平屋であれば大掛かりな足場は必要ないので、仮設費用分安くすませる事が出来ます。
また、水漏れ修理などが必要となった場合にも2階建てであれば2階の床+1階天井の点検・修繕が必要となりますが、平屋であればワンフロアだけで良いので安くすみます。
将来バリアフリーにリフォームする時に安い
階段も無いワンフロアの平屋はバリアフリー住宅に向いています。将来的にリフォームする場合でも費用を抑える事が出来ます。
介護が必要な年齢になった時にも、平屋であれば車椅子でも家への出入りが楽ですし、介護をする側も平屋の方が介護がしやすいです。
緊急時、直ぐに逃げられる
万が一の火災や緊急で屋外に逃げる必要が生じた時に平屋であればどこの部屋にいても直ぐに屋外へ逃げる事が出来ます。
平屋住宅の注意点
平屋住宅を建てる前に知っておきたい注意点を幾つかご紹介いたします。
広い土地が必要
例えば「延床面積100㎡は確保したい」と言った場合、2階建てであれば1階が50㎡でも2階も50㎡あれば合わせて100㎡を確保する事が出来ます。
平屋の場合はワンフロアで100㎡を確保する必要があるので、希望する延床面積を確保する為には2階建てよりも広い土地を必要とします。
地価の高い都心部などで平屋よりも2階建ての方が多く見られるのは広い土地を購入する為の土地代が嵩むからです。
土地が広くなれば固定資産税も高くなるという注意点もあります。
建築費用が割高になりやすいが…
同じ延床面積の2階建てと比べると平屋の方が基礎や屋根の面積が大きくなります。基礎と屋根の工事はコストがかかりやすいので平屋の方が建築費用が割高になりやすいです。
ただし、ランキングに載ってあるようなハウスメーカーであればローコストで平屋住宅が建てられるように仕入れから竣工まで合理化されておりコストの最適化が図られているので一般的なハウスメーカーよりは割高になりません。
周辺の環境に影響を受けやすい
平屋は背が低いので、周囲が2階建てばかりだとすると日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。
屋根が広い平屋と太陽光パネルの相性は良いのでZEHの平屋も増えてきていますが、周囲の環境次第ではパネルに日があまり当たらず十分な発電量が得られない事もあります。
また、背の低い平屋はパネルの反射光が眩しいといった近隣トラブルの原因になる事もあるので太陽光パネルを設置する時にはハウスメーカー側と相談しながら方角や角度にも注意しておきましょう。
(広い平屋の場合)日当たりや風通しが悪くなる事も
床面積が広く部屋数の多い平屋の場合、家の中央部分の部屋は日当たりや風通しが悪くなる事があります。
ただし、コの字型やロの字型にして中庭を設けたり、吹き抜け仕様で天窓から光を取り入れたり、設計の工夫やアイデア次第で改善が出来ます。
プライバシーを確保する対策が必要
2階リビングの場合、外からの視線は届きづらいですが平屋は全ての部屋が1階にあるので外からの視線が届きやすいです。お庭が外に面している場合、洗濯物を干すのも気が引けます。
その為、外から見えないように塀やフェンスの設置や視線を遮る役割も果たす植栽を行ったりしてプライバシーを確保しておきましょう。
また、「家族のコミュニケーションが増える」事を平屋の魅力で紹介しましたが、裏を返せば家族間でのプライバシーの確保が難しいという事でもあります。
家族であってもプライバシーを大切にしたいと考えている場合は、L字型の間取りで主寝室と子供部屋を両端に配置するなど、間取りの工夫で対処する必要があります。
防犯面での対策も必要
全ての部屋が1階にあるので外から侵入しやすいという注意点があります。春や秋など、気持ちいい気温の時に窓を開けたまま眠りにつく事もあると思いますが、平屋だと開けっ放しで寝るのは少し心配です。
防犯面の対策として、空き巣などの窃盗は窓からの侵入が多いので防犯ガラスにしたり防犯フィルムを貼ったり、小さい窓には面格子を設置する事などが効果的です。
人の動きに反応して灯りをつける人感センサー付きライトも防犯対策にもなりますし、家族が帰宅した際の明かりとしても役に立つのでおすすめです。
床上浸水が起こった場合、被害が大きい
2階が無く垂直避難が出来ないので、床上浸水が起こった場合に家全体が水浸しになり被害が甚大です。
土地選びの際からハザードマップなどで水害の起こりそうな地域や河川の近くは避ける、低地は避けるなどしつつ土嚢や防水シート、止水シートなど家の中に水が侵入してこない為の設備も用意しておくと安心出来ます。
まとめ
平屋は広い土地を必要としますが、そこさえクリア出来れば老若男女どの世代にとっても暮らしやすいですし、建築技術の向上や建材・設備などのクオリティアップにより最近はローコストでも性能の高い平屋が建てられるので多くの方におすすめ出来る住宅スタイルです。
最後に、もう一度ローコストな平屋住宅を取り扱いつつ人気も高いハウスメーカーランキングを纏めておきます。
順位 | ハウスメーカー |
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1位 | アキュラホームの平屋 「剛木造 超空間の平屋」 |
2位 | タマホームの平屋 「シクフノいえ プレミア」 |
3位 | 一条工務店の平屋 「HUGme(ハグミー)」 |
4位 | ヤマト住建の平屋 「エネージュONE」 |
5位 | アイ工務店の平屋 「N-ees」 |
6位 | レオハウスの平屋 「Vit」 |
7位 | アエラホームの平屋 「KU・RA・SHI・KU(クラシク)」 |
8位 | ロゴスホームの平屋 「イーヒカリア」 |
9位 | 秀光ビルドの平屋 「real design」 |
10位 | リブワークの平屋 |
注文住宅には定価という概念がないので、同じような条件で相見積もりを行う事も出来るだけローコストで平屋を建てるのに大切なポイントです。
まずは気になるハウスメーカーを比較して3社程度まで絞り相見積もりを行いましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。
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