三井ホームの規格住宅「三井ホームセレクト」の特徴や価格、仕様など

物価高の影響などもあり、最近はお求めやすい価格で建てる事が出来る"規格住宅"が人気を集めています。
そこで当記事では三井ホームの規格住宅「三井ホームセレクト」(旧名:三井ホーム セレクトオーダー)の特徴や仕様、価格などを紹介すると共に、三井ホームセレクトのメリット&デメリット(注意点)なども記載していきたいと思います。
画像参照:三井ホーム
三井ホームの規格住宅「セレクト」とは

三井ホームの注文住宅は3つのラインナップに分かれており、その中から好みのスタイルを選んで家づくりを行います。

◦三井ホーム「プレミアム」:唯一無二の至高の邸宅
◦三井ホーム「オーダー」:オーダーメイドの住まい
◦三井ホーム「セレクト」:選べる規格住宅
この3つのラインナップの主な違いは価格と設計自由度です。
プレミアム>オーダー>セレクトの順で価格と設計自由度が高くなります。「プレミアム」はイチから造る完全自由設計で「セレクト」は規格住宅、「オーダー」はその中間といった具合です。
また建物の構造も、プレミアムとオーダーは2×6工法ですが、セレクトは2×4工法です。その他、設計自由度の違いで天井高さもセレクトは2.4mですが、プレミアムとオーダーは少し高くする事も可能です。
「セレクト」は3つのラインナップの中で設計自由度は1番低いですが、その分1番安く建てる事が出来ます。
三井ホーム「セレクト」の特徴・仕様
間取りプランは100を超える
三井ホーム「セレクト」の間取りは、プロが厳選した100を超えるプランの中から選ぶ事が出来ます。2階建て/平屋どちらも対応しています。
用意されてあるプラン数が豊富なので、様々なライフスタイルや敷地の条件に合う最適なプランを見つけやすいです。
間取りのアレンジが可能
ベースとなる間取りにアレンジを加える事も可能です。
壁の位置も変更可能ですが、構造に関わる壁の位置変更は出来ません。他にも外壁面、玄関位置、階段位置は固定となります。
◦プラン例とアレンジ例
選べる外観

外観は3つのスタイルから選ぶ事が出来ます。
◦モダンスタイル
水平・垂直の直線美が美しいモダンな外観スタイル
◦ウッディスタイル
大きな片流れ屋根と上質感のある木目調のポーチが印象的な外観
◦エレガントスタイル
アーチ状の曲線美が優雅な洋風の外観スタイル
選べるインテリア

インテリアは3つのスタイルから選ぶ事が出来ます。
◦ブラックウォールナット
落ち着いた色合いでシックなインテリア
◦ナチュラルオーク
親しみやすいナチュラルな色合いのインテリア
◦ホワイトオーク
優しい雰囲気のフレンチテイストなインテリア
こだわりの設備

キッチンは永大「Kシリーズ」とトクラス「YAシリーズ」から選ぶ事が出来ます。トイレはTOTO「サザナ(TSシリーズ)」です。
水周りの設備は「オーダー」の標準仕様と変わらない点が嬉しいポイントです。
外壁材&屋根材
外壁には三井ホームオリジナルの吹き付け仕上げ塗材「SBフィニッシュ」が採用されています。汚れにくく、耐久性に優れています。
屋根材にはスレート屋根の一種である「コロニアルグラッサ」が採用されています。
窓&玄関ドア
窓はYKK apの高性能樹脂窓「APW 330」が採用されています。樹脂フレームとLow-E複層ガラスで高い断熱性能を実現しています。
玄関ドアはYKK ap製となっています。
プレミアムモノコック工法
基礎・床・壁・屋根の6面体を1単位として空間をつくる「2×4工法」に三井ホームオリジナル技術を加えた構法です。
「プレミアム」「オーダー」も同じ構法で建てられており、屈強な構造躯体を実現しています。
耐震等級3
規格住宅の「セレクト」も、他スタイル同等の耐震等級3の最高等級の耐震性を確保しています。
ZEH基準、長期優良住宅基準
標準仕様でZEH基準、長期優良住宅基準を満たす性能です。
保証・アフターサポート
「セレクト」は基礎、構造躯体、防水、防蟻の初期保証は10年です。10年毎に有償のメンテナンス工事を受ける事で最長30年まで延長が可能となっています。
定期点検は引渡し後3ヶ月、1年、2年、5年、10年、以降は有償のメンテナンス工事を受けるのであれば20年、30年目の定期点検が無料になります。
※地域やタイミングにより三井ホームが候補に出ない事もあります。
お問い合わせ内容欄に「セレクトのカタログが欲しい」と記入して送信すればOKです。
更に安い完全規格住宅「(WEB限定版)三井ホームセレクト」

三井ホームでは、通常のセレクトよりも更に安いWEB限定の三井ホームセレクトもあります。
商品名が同じなのでちょっとややこしいですが、「セレクト」はWEB限定版と通常版の2通りあります。
通常版との違い
◦担当営業などは付かない
簡単な相談などは可能ですが、基本的には自分でWEB上から家の仕様を決めていきます。
形態(建物階数)を選び、外観のデザイン、部屋数、インテリアなどを選択して仕様を決定します。相談ベースもリモートミーティングのみで対面での打ち合わせなどはありません。
モデルハウスの案内なども無く、メタバース上で建物見学を行います。
◦間取りの変更が不可
通常版のセレクトはセミオーダータイプの規格住宅なので、ルール内であれば間取りのアレンジも加える事が出来ますが、WEB版のセレクトは完全規格住宅です。
間取りは予め用意されているプラン通りになります。アレンジを加える事は出来ません。
◦選べるプラン数は通常版よりも少ない
WEB版はプラン数が少なくなりますので選択肢が狭められてしまいます。
通常版に比べると色々と制限がありますが、その分お値段が安くなり坪単価で10万円程下がります。
「(WEB限定版)三井ホームセレクト」の価格
・平屋
2,054万円(税込)
延床面積86.12㎡(26.05坪)/3LDK
・2階建て
2,321万円(税込)
延床面積99.98㎡(30.24坪)/3LDK
価格面だけで見ると三井ホームの中で(WEB限定版)三井ホームセレクトが1番安いですが、オンライン上だけで完結、プラン数も限られる、間取りのアレンジも不可等の制限から、始めて家づくりを行う方であれば通常版のセレクトの方が向いていると思います。
通常版「セレクト」であればプラン数も多く、間取りのアレンジもルール内であれば可能、担当も付いて対面での打ち合わせも行われ色々と提案やアドバイスを貰う事も出来ます。
WEB限定版は家づくりの知識が豊富な方や、2度目の家づくりの方など"慣れている方"に向いている商品です。
「三井ホームセレクト」と比較したい他社の規格住宅

予め用意されている間取りプランの数や柔軟性、外観・内装のデザインスタイル、設備のグレード等はハウスメーカー毎に異なります。
当然、価格も住宅性能もそれぞれです。
これから家づくりを行う方は始めから候補を絞りこみ過ぎず、自分の条件や好みに合うプランを用意している会社を探してみましょう。
以下は、三井ホームの規格住宅を検討されている方が比較候補としてあげる事が多い他社の規格住宅です。
※規格住宅のカタログはリンク先から気になるハウスメーカーにチェックを入れ、お問い合わせ内容欄に「規格住宅のカタログが欲しい」等記入して送信すればOKです。
地域やタイミングにより候補に出ない事もあります。
住友林業「プレマール」
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2023年7月にリリースされた新商品で、特別限定仕様の「Premium」とシンプルかつ機能的で過ごしやすい「Minimal」な住まいをかけ合わせ「Premal(プレマール)」と名づけられています。
用意されているプランは、住友林業の開発チーム全体で試行錯誤を重ね100枚以上の設計図を描いた中から厳選されたプランで、敷地の条件や暮らし方にぴったりの家を選べます。
ダイワハウス「ライフジェニック」
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ライフジェニックは147の間取りや5つの外観デザイン、5つのインテリアスタイルをWEB上で選ぶだけでライフスタイルにマッチする自分好みの家が作れます。
完成イメージを見ながらセレクト出来るので分かりやすく、外壁の色や設備などのカスタマイズも可能です。初期保証が30年と長期である事も魅力の一つです。
2021年4月からは木造の「ライフジェニックW」が登場し、軽量鉄骨造のライフジェニックは"郊外型"、Wは"都市型"という表現で分けられています。
パナソニックホームズ「ヴェッセ」
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ヴェッセはプロが厳選したプランをベースに価格を確認しながら家づくりを行うWEB販売限定の規格住宅です。標準仕様の2階建て・本体価格2,400万円台~となっています。
WEB上で間取りプランやデザイン、仕様などをシミュレーションしながら、いつでもどこでも家づくりを楽しめます。概算の見積もりも確認出来るので安心です。
ヘーベルハウス「マイデッサン」
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ヘーベルハウスを代表する一級建築士により作成された間取り、収納、人気設備で住み心地の良い230プランの中からセレクト出来る規格住宅です。
屈強な構造躯体は通常の注文住宅と変わらず、将来売りに出した時に6ヶ月間売却できなかった場合、ヘーベルハウス側が買い取ってくれる"買取保証"も付いている嬉しいメリットもあります。
ミサワホーム 「スマートスタイル」 | 積水ハウス 「積水ハウスノイエ」 | トヨタホーム 「シンセLQ」 |
一条工務店 「アイスマイル」 | タマホーム 「シフクノいえ プレミア」 | スウェーデンハウス 「ヘンマベスト」 「レットナード」 |
ヤマト住建 「エラボスタイル」 | レオハウス 「Vit」 | アルネットホーム 「フィットスタイル」 |
スマホの場合、横⇒にスライド出来ます。
三井ホームセレクトのメリット&デメリット(注意点)

三井ホームセレクトを建てる時のメリットとデメリット(注意点)を幾つかご紹介しておきます。
メリット
◦コスパ・タイパが良い
規格住宅が安く建てられるのは仕入費と人件費を抑制出来るからです。
規格化する事で使用する建材・設備を限定し大量仕入れで仕入費を抑えている事と、プランを選んで家づくりを行うスタイルなので打ち合わせ回数を減らせる事、仕様も決まっているので工期も短く出来る事から人件費も抑えられます。
安くても構法などは自由設計の商品と変わらず、品質や構造躯体の屈強さなどは同じです。
コスパ・タイパの良さがセレクトの1番の魅力と言えるでしょう。
◦失敗が少ない
用意されているプランは過去の実績から評判の良かったプランだったり、プロが厳選したプランだったり満足度の高いプランが揃っています。
外観デザインにしてもシミュレーションしたモデルを事前に確認出来たりするので完成イメージも掴みやすくギャップによる失敗も少ないです。
インテリアに関しても、プロがスタイル別に用意してくれているのでどなたでもセンスの良い内装デザインに仕上げる事が出来ます。
デメリット
◦自由度は劣る
「セレクト」は用意されてあるプランの中から選んでいく形となるので「プレミアム」や「オーダー」に比べると自由度は劣ります。
「個性的なデザインの家を建てたい」「こだわりの間取りで建てたい」といった希望がある方はセレクトで叶えるのは難しいので注意が必要です。
◦敷地によっては建てられない
プランが決まっているので、特に狭小地などでは対応できずに建てられない事もあります。
土地の購入もセットで行う方は「セレクト」が建てられる土地か確認をしてから購入を行いましょう。
◦オプションは割高
規格化された仕様で建てるので規格住宅は安く建てられます。標準仕様に満足できずに色々とオプションを付けていくと規格住宅のコストメリットは失われてしまいます。
「セレクト」の場合は、エコ設備(太陽光発電や蓄電池)、全館空調などは標準仕様では搭載されていません。
あれこれオプション採用しないと満足できない標準仕様の規格住宅の場合は注意が必要です。
まとめ

三井ホームの規格住宅「セレクト」の特徴や仕様、価格などを紹介してきましたが如何だったでしょうか。
「セレクト」は自由度が三井ホームの他商品に比べると劣りますがその分安く建てられます。その為、コスパ重視の方やある程度選択肢を絞ってくれていた方が楽という方に向いています。
そういう方はフルオーダー型の注文住宅よりも規格住宅の方が向いていますので、他社の規格住宅商品も候補にあげて比較・検討してみる事をおすすめします。
素敵なマイホームづくりを応援しています。
※規格住宅のカタログは、リンク先から気になるハウスメーカーにチェックを入れて、お問い合わせ内容の欄に「規格住宅のカタログが欲しい」等記入してお問い合わせすればOKです。
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