ミサワホームの規格住宅「スマートスタイル」の特徴や価格、間取りなど
「規格住宅」はフルオーダー式の注文住宅より安く、建売住宅より自由度が高く建てる事が出来て、コスパの良い住宅として近年人気を集めています。
そこで当記事ですが、ミサワホームの規格住宅「スマートスタイル」の特徴や仕様、価格や参考間取りなどをご紹介すると共に、スマートスタイルのメリット＆デメリット（注意点）なども記載していきたいと思います。
参照：ミサワホーム
ミサワホームの規格住宅「スマートスタイル」とは
「スマートスタイル」とは、間取りを定められたルール内であればアレンジを加える事が出来る、ミサワホームのセミオーダー式の規格住宅です。
プロが長年蓄積してきた100以上の知恵と工夫を惜しみなく盛り込んだプランが用意されており、自分らしいライフスタイルを実現できます。
スマートスタイルではライフスタイルに合わせて選べる9つの商品が用意されています。9つの商品の簡単な特徴は以下の通りです。
SMART STYLE Roomie
スマートスタイルシリーズに2023年4月に追加された新作で、コロナ禍以降の新時代、一歩先を見据えた新しいライフスタイルを提案する規格住宅です。
◦主な特徴
・コンセプト：「家族の今を愉しみながら未来につなぐ、サステナブルな住まい」
・共働き子育て世帯を想定した規格住宅
・玄関からリビング、ダイニング、アウトリビングまで高天井空間がシームレスに繋がる「フルハイト設計」
・標準で太陽光発電設備搭載、ZEH仕様
・ビルトイン宅配BOXや玄関ドアの電気錠などコロナ禍で浸透したアイテムも標準化。
・在宅ワークと家事を両立する「マルチワークスタイル」
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 7.7m |
| 奥行（南北） | 9.5m |
| 建築面積 | 70㎡ |
| 1階床面積／2階床面積 | 59㎡／59㎡ |
| 延床面積 | 119㎡ |
| プラン数 | 一般地域向け22プラン・多雪地域向け10プラン 計32プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE H
ミサワホームの代名詞でもある、大収納空間「蔵」やスキップフロアを組み合わせ、5層からなる開放的な空間を実現した規格住宅です。
◦主な特徴
・コンセプト：「自分にいちばん、家族にいちばん」
・共働き夫婦のスマートな暮らしをサポートする規格住宅
・1階、1.5階、2階、2.5階、ロフト階からなる5層2階建「スキップフロアデザイン」
・大収納空間「蔵」
・約3mの高天井と大開口のハイサッシで開放的空間
・使い勝手の良いアイテムを標準装備
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 8.1m |
| 奥行（南北） | 8.6m |
| 建築面積 | 70m² |
| 1階床面積／2階床面積 | 65m²／68m² |
| 延床面積 | 133m² |
| 蔵収納 | 7m² |
| プラン数 | 全16プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE S
◦主な特徴
・コンセプト：「かしこく、心地よく、ゼロ・エネルギー住宅」
・太陽光発電システムを標準搭載。省エネ性能の高い規格住宅
・子供の成長に合わせて学び空間をデザインする「ホームコモンズ設計」
・一般的な戸建てが10%前後の中17%を超える収納率
・自然エネルギーを生かした微気候デザイン
・子育て住宅
◦参考間取り
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| 建築面積 | 59m² |
| 1階床面積／2階床面積 | 58m²／52m² |
| 延床面積 | 110m² |
| プラン数 | 全10プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE B
◦主な特徴
・コンセプト：「"BEST BASIC"な住まい」
・オーソドックスなプランで無駄のない空間を実現した定番タイプ。
・郊外や分譲地、都市近郊エリアの一次取得者層向け規格住宅
・ベーシックな総2階の建物フォルム
・蔵のある家／子育て住宅
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 8.1m |
| 奥行（南北） | 10.0m |
| 建築面積 | 74m² |
| 1階床面積／2階床面積 | 70m²／62m² |
| 延床面積 | 133m² |
| プラン数 | 全20プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE E
◦主な特徴
・コンセプト：「Eco & Ethical」
・環境貢献に関心の高い30～40代がメインターゲットの規格住宅
・約2.7mのリビング天井高、タイル外壁材
・太陽光と太陽熱を同時利用するカスケードソーラーシステムを搭載
・蔵のある家／子育て住宅
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 8.1m |
| 奥行（南北） | 8.1m |
| 建築面積 | 67m² |
| 1階床面積／2階床面積 | 62m²／62m² |
| 延床面積 | 125m² |
| プラン数 | 全16プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE O
◦主な特徴
・コンセプト：「Outspace & Overhang」
・アウトスペースやオーバーハングバルコニーなどの半屋外空間でゆとりを充実させた規格住宅
・軒下空間やバルコニーなど自然を取り入れる暮らし
・水回りに行き止まりのない設計等、家事効率にも配慮
・蔵のある家／子育て住宅
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 8.1m |
| 奥行（南北） | 8.1m |
| 建築面積 | 67m² |
| 1階床面積／2階床面積 | 62m²／63m² |
| 延床面積 | 126m² |
| 蔵収納面積 | 16m² |
| 小屋裏収納面積 | 7m² |
| プラン数 | 全10プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE G
◦主な特徴
・コンセプト：「Grande & Graceful」
・ゆとりある（Grande）空間に、気品（Graceful）のあるデザインにこだわった規格住宅
・ゆとりのある内部空間設計で将来二世帯同居にも対応しやすい
・大屋根のおおらかな外観デザイン
・蔵のある家／子育て住宅
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 10.0m |
| 奥行（南北） | 8.6m |
| 建築面積 | 81m² |
| 1階床面積／2階床面積 | 76m²／57m² |
| 延床面積 | 134m² |
| プラン数 | 全12プラン（東西反転プランを含む） |
SMART STYLE K
◦主な特徴
・コンセプト：「プロの知恵と工夫を盛り込んだかしこい住まい」
・コンパクトで合理的な小屋裏2階建の規格住宅
・シンプルながらも味わい深い、急勾配の三角屋根が特徴的な外観デザイン
・大空間や充実の収納などゆとりを確保
・子育て住宅
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 10.0m |
| 奥行（南北） | 7.2m |
| 建築面積 | 72m² |
| 延床面積 | 122m² |
SMART STYLE A
◦主な特徴
・コンセプト：「愉しい暮らしをスマートに満喫できる住まい」
・生活動線が良く老後も暮らしやすい平屋の規格住宅
・最高約4.3mの天井高を確保するLDK
・3間もの大開口＋深い軒で庭と住まいが一体化
・蔵のある家
◦参考間取り
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| 間口（東西） | 10.4m |
| 奥行（南北） | 9.1m |
| 建築面積 | 89m² |
| 延床面積 | 83m² |
| プラン数 | 全10プラン（東西反転プランを含む） |
スマートスタイルの仕様や価格
セミオーダー式の規格住宅「スマートスタイル」の標準仕様や価格などを確認していきたいと思います。
「モノコック構造」で高い耐震性を確保
スマートスタイルの構造は、自由設計で建てる商品と同じ木質パネルを面接合する「モノコック構造」で建てられます。
工場で生産された高品質・高精度の木質パネル同士を高分子接着剤やスクリュー釘で面接合しする事で強固なモノコック構造となります。
上から下への「鉛直荷重」や横からの「水平荷重」も建物全体に分散し受け止める構造なので地震や強風、積雪にも強い躯体となります。
制震装置「MGEO（エムジオ）」
強固な構造躯体に加えて、地震エネルギーを最大約50%も低減する独自の制震装置「MGEO（エムジオ）」を標準装備しています。
耐震構造＋制震装置で地震、台風に強く安全性の高い家となっています。
微気候デザイン
深い軒で日射を遮ったり、庭の樹木で風向きをコントロールしたり、そうした先人の知恵と先端のテクノロジーを融合させ快適に暮らせる設計を微気候デザインと呼んでいます。
夏には日差しを遮り風を取り入れ、冬には日差しを取り入れ室内の暖気を逃さず、地域の気候を把握した造りとなっています。
屋根の形状と屋根材
スマートスタイルの商品ラインナップの屋根の形状は「切妻」と「寄棟」が用意されています。
どちらもスタンダードな屋根の形状で「切妻」は洋風・和風どのようなスタイルにも合うデザインで小屋裏の通風を確保しやすい特徴があります。
「寄棟」は4方向に屋根が向いていてどっしりと落ち着いた印象を与えるデザインで、全方向傾斜になっているので高さ制限のある立地で有利になります。
屋根材はスレート屋根の一種である「コロニアルグラッサ」が採用されています。
外壁材
外壁材はミサワホームが独自に開発したタイル「SAIBI」が採用されています。耐久性と素材美を追求したタイルで、焼き物ならではの自然な風合いと高級感を感じられます。
窓
窓はリクシルと共同開発したオリジナル商品「AZサッシ」を採用しています。Low-Eペアガラス（アルゴンガス入り）＋樹脂サッシの仕様で高い断熱性能を実現しています。
水周り設備
キッチンはミサワホームオリジナル仕様のリクシル製システムキッチンです。お風呂はハウステックの「フェリテ」をベースとするオリジナル仕様の「TFバス」という商品です。
洗面化粧台はリクシルとの共同開発の洗面台です。トイレはリクシル、もしくはTOTOから選ぶ事が出来ます。
本体価格と坪単価
スマートスタイルは商品プランにより価格は異なりますが、坪単価50万円～65万円位が平均値となります。
◦坪数毎の本体価格
| 坪数 | 本体価格 |
|---|---|
| 25坪 | 1,250万円～1,625万円 |
| 30坪 | 1,500万円～1,950万円 |
| 35坪 | 1,750万円～2,275万円 |
| 40坪 | 2,000万円～2,600万円 |
| 45坪 | 2,250万円～2,926万円 |
| 50坪 | 2,500万円～3,250万円 |
ミサワホームの自由設計の住宅は坪単価70万円～80万円が平均値となりますので、規格住宅にする事でかなりお得に建てる事が出来ます。
スマートスタイルと比較したい他社の規格住宅
規格住宅は予めハウスメーカー側が用意したプランの中から好みを選んで家づくりを行っていくスタイルですが、用意されている間取りプランの数や柔軟性、外観・内装のデザインスタイル、設備のグレード等はハウスメーカー毎に異なります。
価格や住宅性能もそれぞれです。
これから家づくりを行う方は始めから候補を絞りこみ過ぎず、自分の条件や好みに合うプランを用意している会社を広く探してみましょう。
以下は、ミサワホームの規格住宅を検討されている方が比較候補としてあげる事が多い他社の規格住宅です。
住友林業「プレマール」
2023年7月にリリースされた新商品で、特別限定仕様の「Premium」とシンプルかつ機能的で過ごしやすい「Minimal」な住まいをかけ合わせ「Premal（プレマール）」と名づけられています。
用意されているプランは、住友林業の開発チーム全体で試行錯誤を重ね100枚以上の設計図を描いた中から厳選されたプランで、敷地の条件や暮らし方にぴったりの家を選べます。
トヨタホーム「Since LQ」
「プロがつくる、私がアレンジ。」をコンセプトに開発された「Since LQ」は自由設計の品質はそのままに、お求めやすい価格で建てられる規格住宅です。
厳選された間取りプランは38プラン、外観デザインは52種類、インテリアのバリエーションも豊富で多種多様なスタイルが用意されているのでお気に入りもきっと見つかります。
三井ホーム「セレクト」
「Mitsuihome Select」はWEB限定の規格住宅です。サイト上で間取りをセレクトしたり、価格シミュレーションを行ったり、リモート打ち合わせなどWEBを効率的に活用する事で価格が抑えられています。
用意されている間取りプランはプロが考え抜いた100を超えるプラン。外観やインテリア、設備もこだわりを満たすデザインラインナップが揃えられています。
一条工務店「アイスマイル」
一条工務店のスローガンである「家は、性能。」の性能性・快適性はそのままに、約4,000プランの中から間取りや仕様を選ぶ事が出来る規格住宅です。
オリジナルタブレットを使って間取りや仕様を自宅にいながらでも決定でき、打ち合わせも2回で完了するのでとても簡単ラクに家づくりが行えます。
積水ハウス「積水ハウスノイエ」
他の住宅メーカーの規格住宅と少し扱いが異なり「積水ハウスノイエ」は積水ハウスのセカンドブランドで、積水ハウスグループの積水ハウス ノイエ株式会社が取り扱っている規格住宅です。
積水ハウスでは木造・鉄骨どちらも取り扱っていますが積水ハウスノイエは木造住宅のみです。積水ハウスの暮らしのクオリティはそのままに手の届きやすい価格を実現しています。
| ダイワハウス 「ライフジェニック」 | パナソニックホームズ 「ヴェッセ」 | ヘーベルハウス 「マイデッサン」 |
| タマホーム 「シフクノいえ プレミア」 | スウェーデンハウス 「ヘンマベスト」 | ヤマト住建 「エラボスタイル」 |
| レオハウス 「Vit」 | アルネットホーム 「フィットスタイル」 |
スマートスタイルのメリット＆デメリット（注意点）
スマートスタイルを建てる時のメリットとデメリット（注意点）を幾つかご紹介しておきます。
メリット
◦安い（コスパ・タイパが良い）
規格住宅は規格化する事で使用する建材・設備を限定し大量仕入れで仕入費を抑えている事と、プランを選んで家づくりを行うので打ち合わせ回数を減らせる事、仕様も決まっているので工期も短く出来る事から人件費も抑えられるので価格を安くする事が出来ます。
安くても基本的な構造・工法は自由設計の商品と変わらず、品質や屈強な構造躯体は同じです。
その為、コスパが良く、竣工までも短くて済むのもタイパも良いと言えます。
◦失敗が少ない
予め用意されているプランはプロが長年蓄積してきた知恵と工夫を盛り込んだプラン達です。その中から選んでいくので、イチから作るフルオーダー式の注文住宅に比べると失敗が少ないです。
外観や内装のデザインもシミュレーションしたモデルを事前に確認出来たりするので完成イメージが掴みやすく、完成後の「思っていたのと違う」といったギャップによる失敗も少ないです。
◦充実の保証体制
・初期保証期間
構造体：35年
防水：30年
白蟻：10年
設備：5年
仕上付属部品：2年
ミサワホームは初期保証が業界トップクラスの長期間となっており、規格住宅も対象です。
初期保証以降は10年毎の有償メンテナンスが条件となりますが60年目以降もエンドレスで保証を延長する事も可能なので安心して家づくりを任せられます。
デメリット（注意点）
◦フルオーダーに比べると自由度は劣る
スマートスタイルは、ミサワホームの決められたルール内であればある程度間取りのアレンジも可能なセミオーダー式の規格住宅です。
（構造に関わる部分、外壁部分の壁の位置や階段の位置などは変更出来ない。）
自分好みに多少はカスタマイズする事も出来ますが、イチから造るフルオーダー式の注文住宅に比べると自由度は劣ります。
その為、他と被らないような個性的なデザインで家を建てたい。とか、こだわりの間取りで建てたい。等の希望がある方は規格住宅では叶えられないので注意しておきましょう。
◦オプションを多く付けるとコストメリットは失われる
規格住宅は規格化されたプランで建てる事で安く提供が出来ています。規格外となるオプションをあれこれ採用すると、コストメリットは失われます。
スマートスタイルは商品によってZEH仕様にする事で追加費用が必要だったり、グレードの高い外装材や設備、性能に変更する事で追加費用が必要となります。
標準仕様で満足できそうにない規格住宅の場合は注意が必要です。
◦土地の条件によっては建築できない
完全自由設計であれば土地の大きさや形状に合わせて柔軟な設計も可能ですが、規格住宅は規格が定まっているので土地の条件によっては建てられない事もありますので、既に土地をお持ちの方は注意が必要です。
土地の購入もセットで行う方は、「スマートスタイル」にしろ他の規格住宅にしろ、狙っている規格住宅が建てられるか確認をしてから購入する必要があります。
まとめ
ミサワホームの規格住宅「スマートスタイル」の特徴や仕様、価格、メリット＆デメリットなどをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。
「スマートスタイル」は、ミサワホームの自由設計の商品と比べると自由度は劣りますが、安く建てる事が出来ます。その為、コスパを重視する方や、ある程度選択肢を絞ってくれていた方が楽という方に向いている商品です。
そうした方は、完全自由設計の注文住宅より規格住宅の方が向いていますので、他社の規格住宅商品も候補にあげて比較・検討してみる事をおすすめします。
素敵なマイホームづくりを応援しています。
