【30坪,35坪,40坪】車2台用のビルトインガレージの間取り

2022-08-12

注文住宅で人気テーマの1つであるビルドインガレージ。中でも特に人気なのが車2台を駐車出来るスペースを要したビルトインガレージです。

車2台を停められるスペースを要したビルトインガレージの家は延床面積が30坪~40坪台である事が多いので、当記事では30坪、35坪、40坪前後のビルトインガレージの間取りをいくつか紹介していきたいと思います。

また、ビルトインガレージを建てる時の注意点やその対策、おすすめのハウスメーカーなども併せて記載をしていきます。

目次
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車2台を停めるのに必要なガレージの坪数は?

車2台用のビルトインガレージを作る時に、ガレージの広さはどの位必要なのかを求めていきたいと思います。

よく街中等で見かけるパーキングの広さや、お店の駐車場などの広さは国土交通省が定める「駐車場設計・施工指針について」で決められています。

国土交通省が定める駐車ます(駐車場の白線に囲まれた部分)の指針は下記の通りです。

対象車両長さ幅員高さ
軽自動車3.62.02.1
小型乗用車5.02.32.1
普通乗用車6.02.52.2
単位:m

※小型乗用車:サイズ「長さ4.7m以下×幅1.7m以下×高さ2.0以下」、排気量2,000cc以下(ディーゼル車は制限無)の車が対象となります。5ナンバーの車で小型車、中型車、一部のミニバンなどが該当します。

※普通乗用車:サイズ、排気量ともに小型乗用車よりも大きい車が対象となります。3ナンバーの車で一部の中型車やミニバン、SUV、大型車などが該当します。

ビルドインガレージを作る時に初めから軽自動車の大きさに合わせて造ると、小型乗用車や普通乗用車に乗り換えた時に駐車が出来ないサイズかギリギリのサイズになってしまうので、ビルドインガレージを作る時は基本的に普通乗用車の大きさに合わせて設計を行います。

ビルトインガレージの場合は人が通れる幅、車の整備道具などを置くスペースや作業スペースなども考慮して、国土交通省が定める駐車ますの広さに幾分かの奥行と幅を持たせてあげると使い勝手が良くなります。

そうしたスペースも考慮すると、ガレージの奥行きは6.0m~6.5m、幅5.0m~5.5mほどあると車2台を無理なく駐車できて、使い勝手の良いガレージの広さになります。

◦車2台停められて使い勝手も良いガレージの広さ
6.0~6.5(奥行き)×5.0~5.5(幅)=9.1坪~10.8坪

つまり、車2台を停めるのに必要なガレージの坪数は約10坪必要と言う事が分かります。ちなみにガレージの高さは2.5m程度が一般的です。

30坪,35坪,40坪のビルトインガレージの家は何人暮らしに向いてる広さ?

駐車場の広さの基準同様に、家の広さの基準も国土交通省が定める「住生活基本計画」で定められています。

単身2人世帯3人世帯4人世帯
最低居住面積水準25㎡
(約7.6坪)
30㎡
(約9.1坪)
40㎡
(約12.1坪)
50㎡
(約15.1坪)
誘導居住面積水準55㎡
(約16.6坪)
75㎡
(約22.7坪)
100㎡
(約30.3坪)
125㎡
(約37.8坪)

・最低居住面積水準
最低居住面積水準は、世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。

・誘導居住面積水準
誘導居住面積水準は、世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準。

住生活基本計画(全国計画)

説明が分かり難いので簡単に言うと、最低居住面積水準はこれ以上狭いと生活がかなり不便になりますよ。誘導居住面積水準は、この位の広さがあれば快適に暮らせますよ。という基準です。

つまり30坪の住宅であれば3人世帯が余裕をもって快適に暮らせる広さである事が分かります。

しかしビルトインガレージの場合は、ガレージの広さは別途で考えましょう。つまり3人世帯で快適な広さの車2台のビルトインガレージのある家は居住スペースで100㎡(約30.3坪)ガレージスペースで+約10坪となります。

(※国土交通省が定める誘導居住面積水準は割と余裕のある基準なので、-10%~-15%程度の広さでも実際は十分快適な広さだったりもします。)

30坪,35坪,40坪のビルトインガレージの相場

ビルトインガレージの坪単価の相場は50万円~80万円程度です。

ただ坪単価は延床面積が大きい方が安くなりやすいので30坪であれば60万円~80万円、35坪であれば55万円~80万円、40坪であれば50万円~80万円程度になると思われます。

つまり坪別の価格相場は下記のとおりです。

坪数坪単価価格
30坪60万円~80万円1,800万円~2,400万円
35坪55万円~80万円1,925万円~2,800万円
40坪50万円~80万円2,000万円~3,200万円
※坪単価は建てる地域や家の仕様・ハウスメーカーなど条件により異なりますのであくまで参考程度にお考え下さい。

ガレージハウスの最新カタログ

【30坪,35坪,40坪】車2台用のビルトインガレージの間取り

30坪,35坪,40坪前後でおしゃれなビルトインガレージの建築実例はいくつかご紹介します。

参照元:suumo

車2台入るビルトインガレージ付きの30坪の平屋

・外観

・間取り(2LDK)

白の外壁と木質調のシャッターの組み合わせが何ともおしゃれな外観です。

ガレージと住居部がL字型で組み合わさっています。ガレージ内の照明は天井2列にダウンライトを設置。天井端には壁にあてる照明を設置。愛車をより美しく魅せる粋な設計がされています。

ガレージも住居部分と同じ断熱施工が施されており、夏も冬も快適な環境の中で愛車の整備が可能となっています。

本体価格2,500万円(83.0万円/坪)
延床面積99.60㎡(30.1坪)
敷地面積381.98㎡(115.5坪)
工法木造軸組

1,800万円台で車2台を停められるビルトインガレージを叶えた家

・外観

・間取り(2LDK)

落ち着いた感じの色合いで見た限りではローコストとは思えない外観です。玄関ドアと郵便受けの赤色がアクセントカラーとして映えています。

ガレージには壁一面に収納スペースを確保。収納棚の上には数や位置を変えられるように照明レールが取り付けられています。

1階にある趣味部屋とガレージが繋がっており、間を隔てる壁にはガラス戸を採用する事で、室内からでも愛車を眺める事が出来る間取りとなっています。

本体価格1,843万円(60.6万円/坪)
延床面積100.61㎡(30.4坪)
敷地面積248.97㎡(75.3坪)
工法木造軸組

狭小地を上手に活用。縦列で2台停められるビルトインガレージ

・外観

・間取り図(3LDK)

窓の配置場所や、それぞれ異なる形状などシンプルな中におしゃれさを感じる外観です。

約20坪の狭小地を上手に活用し、1階には縦列で車2台停められるガレージを造り、2階・3階が居住スペースとなっている間取りです。

本体価格1,500万円~1,999万円
(44.2万円~58.8万円/坪)
延床面積112.39㎡(33.9坪)
敷地面積約20坪
工法2×4、2×6

30坪で中庭+2台分のガレージ+ルーフバルコニーを叶えた家

・外観

・間取り図(4LDK)

屋根材の黒いガルバリウムと外壁の白い塗り壁のツートンカラーで洗練されたおしゃれな外観です。

玄関アプローチを兼ねたインナーガレージには採光の為に高窓にFIX窓を採用しています。

敷地面積30坪でありながらも延床面積35坪で1階には中庭と2台駐車できるインナーガレージ、そして2階と3階にはルーフバルコニー付きの間取りです。

3階のルーフバルコニーはガレージと同じ位の広さでBBQなども楽しめます。

本体価格3,000万円~3,499万円
(83.4万円~97.3万円/坪)
延床面積118.94㎡(35.9坪)
敷地面積101.63㎡(30.7坪)
工法2×4、2×6

和モダンな外観が印象的なビルトインガレージ付きの家

・外観

・間取り(3LDK+2WIC)

夜にライトアップされた外観はまるで旅館のような趣を見せる素敵な外観です。

ガレージの内装も和モダンなデザインが意識されており天井は杉板、壁はモルタルの壁材を採用しています。

LDKからは中庭が眺められる間取りとなっており、家全体で統一感を持たせたデザインがおしゃれな住宅です。

本体価格2,500万円~2,999万円
(59.8万円~71.8万円/坪)
延床面積138.24㎡(41.8坪)
敷地面積188.95㎡(57.1坪)
工法木造軸組

趣味を楽しみ尽くすビルトインガレージ付きの家

・外観

・間取り図(3LDK)

黒を基調とし落ち着きある色使いの中に、大胆にも白で書かれたロゴがおしゃれショップのような外観です。

縦列で2台停められるガレージ内の天井は外壁と同じ黒色に。床材には汚れにく床材を、照明はメンテナンスのしやすさと車がより美しくなる位置を考えて配置。

またガレージの壁の一部を板張りにする事でお気に入りの小物を飾ったり、工具類を立てかけてしまえる収納場としたり機能性にも優れます。

家の内装はアメリカンカジュアルなテイストで纏められており、遊び心がいっぱいで毎日が楽しく過ごせそうなお家です。

本体価格
延床面積130.42㎡(39.4坪)
敷地面積97.36㎡(29.4坪)
工法木造軸組

坪数毎の間取りの目安

30坪の間取りの目安

30坪で車2台分のビルトインガレージを設ける場合、2階建て・3階建てともに2LDK~3LDKが目安となります。

平屋の場合も部屋数は少なくなりますが30坪であれば2LDKが目安となります。

35坪の間取りの目安

35坪で車2台分のビルトインガレージを設ける場合、2階建て・3階建てともに3LDK~4LDKが目安となります。

平屋の場合であれば2LDK~3LDKが目安となります。

40坪の間取りの目安

40坪で車2台分のビルトインガレージを設ける場合、2階建て・3階建てともに35坪と変わらず3LDK~4LDKが目安となります。ただし35坪よりも各部屋広く設計が可能です。

敷地面積にもよりますが40坪になると3階建てよりも2階建ての方が多くなります。

平屋の場合も35坪と同じく2LDK~4LDKが目安となりますが、各部屋広めの設計が可能です。2LDKであれば開放的な大空間を作る事もできます。

出来るだけ良い間取りで家を建てる方法

自分に合ったオンリーワンな間取りで家を建てるには、条件や希望に沿って作って貰った間取りプランをより多く見比べる事です。

1社2社だけの間取りプランでは、その間取りが本当にベストなプランなのか対象が少なすぎて比較が出来ません。同じ条件で作成してもらった出来るだけ多くの間取りプランを見比べる事で始めて自分に合った最適な間取りが見えてきます。

複数社から間取りプランを集めると、A社とB社とC社の良いとこ取りをしたハイブリッド間取りなんかも作る事が出来ます。

家づくりにおいて間取りはとても大切なポイントとなるので必ず複数社から間取りプランを貰い比較・検討をするようにしましょう。

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ビルトインガレージのメリット

ビルトインガレージの主なメリットをご紹介していきます。

愛車を雨、風、雪などから守る事ができる

ビルトインガレージは三方を壁に、全面にドアを付ければ外から隔離された空間になり愛車を雨、風、雪などから確実に守ってくれます。

砂塵や黄砂、チリ・ホコリ・花粉・PM2.5などの汚れが付着するのも防いでくれるので洗車の回数を減らす事も出来ます。

台風の時に、何かが飛んできて車にあたるリスクや、故意でなくても近所の子供がボールで遊んで車にあててしまうリスクなど、予期せぬリスクからも愛車を守ってくれます。

愛車を大切に、長く綺麗に乗る為にはビルトインガレージが最適です。

防犯性が高い

シャッターを下ろしておけば外からはガレージ内の様子を伺う事は出来ません。

車やバイク、スペースを作っておけば自転車なども置く事もできそれらを盗難や悪戯から守ってくれます。

また1階をガレージに2階、3階を居住スペースとする場合にも1階部分の大半がガレージ部になるので外部からの侵入経路が限定され、そういった意味でも防犯性を高める事が出来ます。

快適な環境下で車弄りや、車鑑賞を楽しめる

ビルトインガレージであれば雨の日でも濡れる事なく作業が出来ます。また、ガレージ部分も家と同じ断熱施工を行い、空調設備も整えれば夏でも冬でも快適な環境下で作業に没頭出来ます。

また、ガレージと室内を隔てる壁の一部をガラスにする事で家の中から車・バイク鑑賞が出来るなど、車・バイク好きにはたまらない間取りをつくる事が出来ます。

車の乗り降り・荷物の出し入れが楽

多くのビルトインガレージではガレージ内に玄関や勝手口を設けて、ガレージから直接家の中へ入れる間取りが人気です。

直接行き来できる間取りであれば雨の日でも濡れる事なく車の乗り降りが可能です。家から車までの距離も非常に近いので移動も楽です。

車で買い物に出かけた帰りも、ガレージから直接家の中に荷物が運べるので大変使い勝手が良くなります。

収納スペースやプライベート空間としても使える

駐車スペース以外にも余裕を持たせておけば、自転車やベビーカー、アウトドア用品など家の中にしまうのが難しいモノを保管しておくスペースとしても使用できます。

また、車を移動させれば空いたスペースでBBQを楽しんだり、子供やペットの遊び場としても使用が可能です。

シャッターを下ろしてしまえばプライベート空間としても使えるので、夏場にはプールを置いて子供たちを遊ばせたり、洗濯物を干すスペースなどとしても使えます。

狭い敷地でも駐車スペースを確保でき土地代を抑える事が出来る

敷地が狭い土地では駐車スペースを確保するのが難しい事もありますが、ビルトインガレージにする事で1階を駐車場として確保する事が出来ます。

2階3階を居住スペースとすれば狭小地であっても駐車スペースも確保しつつ居住スペースも十分に確保する事が可能です。

青空駐車場やカーポートの場合は、駐車場分の土地が必要になりますがビルトインガレージではそれが不要となるので土地代を抑える事が可能です。

地価の高い都心部では大きなメリットとなります。

容積率の緩和措置の対象となる

※容積率:敷地面積に対する建物の延床面積の割合。容積率80%の200㎡の敷地の場合、その敷地内に建てられる建物の延床面積は上限160㎡となります。
容積率は延床面積÷敷地面積×100で算出されます。

屋根なしの青空駐車場の場合は容積率を計算する際の延床面積に含まれませんが、ビルトインガレージは3面を壁に囲まれ天井もあるので延床面積に含まれます。

ただしガレージの床面積は、ガレージ部分を含めた建物全体の延床面積の5分の1を上限に容積率対象延床面積から除外することが出来るという緩和措置があります。

例えば、

Aパターン)敷地面積:100㎡ 全体延床面積:125㎡(ガレージの床面積:33㎡(車2台分)を含む)の容積率を求める場合、全体延床面積:125㎡の5分の1にあたる25㎡を除外して計算します。

つまりこの場合の容積率は

(125㎡(全体延床面積)-25㎡)÷100㎡(敷地面積)=100%

となります。

Bパターン)敷地面積:100㎡ 全体延床面積:125㎡(ガレージの床面積:17㎡(車1台分)を含む)の容積率を求める場合、全体延床面積:125㎡の5分の1にあたる25㎡はガレージの床面積よりも大きいので、ガレージの床面積:17㎡がすべて除外されます。

つまりこの場合の容積率は

(125㎡(全体延床面積)-17㎡)÷100㎡(敷地面積)=105%

となります。

これがビルトインガレージの無い、一般的な住宅だとどうなるのか見ていきたいと思います。

敷地面積:100㎡ 全体延床面積:125㎡の容積率は

125㎡(全体延床面積)÷100㎡(敷地面積)=125%

となります。

この土地の容積率の上限が130%であった場合、一般的な住宅であれば、ほぼ上限に達していますがビルトインガレージのある家の場合は上限までまだまだ余裕があるので全体延床面積を増やしても建築可能な水準となります。

つまり、ビルトインガレージのある家は容積率の緩和措置により、同じ容積率の敷地内に建物を建てる場合、一般的な住宅よりも延床面積の上限が広くなります。

ビルトインガレージの注意点

ビルトインガレージを建てる前にメリットのみならず注意点もきちんと把握しておきましょう。

建築費用が高くなる

車2台用のビルトインガレージを設けるとなると大きな空間が必要となります。1階に広い間口がある2階・3階建ての住宅は一般的な住宅と比べ構造上のバランスが悪くなります。

その為、使用する柱や梁を太くしたり、強度の高い建材を使用したり特殊なフレームを組むなど、耐震性確保の為の特別な設計が必要になります。

ビルトインガレージに適した耐震施工が必要となる為、一般的な住宅よりも建築コストが高くなります。

1階に車2台分の広さのガレージ+3階建て+許容応力度計算(構造計算)した上での耐震等級3は経験豊富で確かな技術をもっている住宅会社でないと難しい施工です。

耐震性能は安全面にも関わる部分なので、その為ビルトインガレージを建てる時はビルトインガレージを得意としているハウスメーカーに依頼を出しましょう。

ビルトインガレージを得意としているハウスメーカー

居住スペースが狭まる

車2台分のガレージを設ける場合、約10坪分の居住スペースが減る事になります。階層を重ねる事で改善は出来ますが、3階建てだと階段の上り下りの回数が増えるなどデメリットも生じてきます。

ただしメリットで紹介した通り、ビルトインガレージは容積率の緩和措置の対象となるので容積率の高い敷地であれば十分にカバーできます。

動線を考慮した間取りにする

ビルトインガレージを便利なものにするかどうかは間取りにかかっています。

例えば、日用品や食料品などの買い出しが頻繁な世帯ではガレージとパントリーを勝手口などで繋ぐ事で動線がスムーズになり便利なガレージになります。

またガレージ内を遊びのスペースとして利用する事が多い時には、リビングから直接ガレージに行ける動線だと活用しやすかったりします。

ガレージからの動線だけではなく、2階・3階の居住スペースの動線も当然大切になってきます。

限られた居住スペースの中で自分達家族のライフスタイルにも合った動線も考えられた間取りで建てられるかどうかで満足度も大きく変わってきます。

間取りに関しても経験がモノを言うのでビルトインガレージを得意としているハウスメーカーと検討していく事が解決の一番近道となります。

換気設備や照明設備は必須

建物内に駐車スペースのあるビルトインガレージは排気ガスが居住スペースに流れ込む危険性があります。塗装などする場合にも揮発性ガスによる悪影響も考えられます。

その為、換気用の窓の設置や換気扇の設置など換気設備が必要です。

また、窓を設置してもシャッターを下ろすと密閉空間となり夜は流石に暗いので安全の為にも照明設備も必要です。

換気設備や照明設備にプラスして、エアコンの設置も行えば夏も冬も快適に作業が可能です。

建てた後にガレージのサイズを拡げるのは困難

サイズを小さくする分には建てた後でも幾らでも出来ますが、サイズを大きくするのは簡単ではありません。

ビルトインガレージのよくある失敗例として、「車を買い替えたら前に乗っていた車よりも車幅がありスペースがギリギリになってしまった。」とか

「家族が増えたので大きな車に乗り換えたいがガレージのサイズ的に難しい…」等

ガレージのサイズで失敗したという方が多くいます。そうならない為に、将来を見据えて設計を行う必要があります。

音や振動の対策

家の中にガレージを設けるので、エンジン音や工具などを使って作業する時の音や振動などが家の中に響きます。

その為、2階を居住スペースとする時には防音対策のとれた天井にしたり、2階の床に防音・遮音マットを敷いたりするなど対策をしておく必要があります。

間取りの配置も考えておきましょう。

寝室がガレージのすぐ近くだと音で睡眠を妨害される恐れもあります。家族が寝ている時間帯に車を使う可能性のある世帯は寝室はガレージから離れた場所に設けると良いでしょう。

また、ガレージの開け閉めの音も深夜や早朝だと気になりご近所トラブルに発展する事もあるので、出来るだけ静かに開閉のできるドアを選ぶようにしましょう。

ガレージドアの種類

巻き上げ式シャッター

巻き上げ式シャッター
参照元:sotohan

上部に設置されたシャッターケース内にシャッタースラットが巻き取られて収納されるタイプです。電動、手動両方あります。

チェーンで巻き上げるか、ベルトで巻き上げるかで特徴がやや異なります。

チェーン式の巻き上げシャッターは開閉時の音がうるさいので住宅密集地などには向いていません。開閉スピードも遅いです。ただ、重たいシャッターでも問題なく巻き上げられます。

価格は以下に紹介する他のタイプのドアよりも安価です。

ベルト式の巻き上げシャッターは開閉時の音は静かですが、巻き上げるパワーが弱いので重量のあるシャッターには不向きです。

巻き上げ式シャッターは上部のシャッターケース内にスラットを収納するのでガレージ天井に照明を付ける事が可能です。

オーバースライダー式

オーバースライダー式
参照元:日本シャッターメンテナンス

シャッタースラットがクルクル巻き取られる事はなく、天井に沿って収納されるタイプのシャッターです。基本的には電動式です。

開閉時の音は静かで、開閉スピードも速い特徴があります。住宅密集地のビルトインガレージに向いているシャッターです。

デメリットとしては天井にスラットを収納するので、ガレージの天井に照明が取り付けられない事。(壁面などに付ける事になります。)

天井に収納する事も考慮してガレージの高さを設計する必要があります。

スイングアップ式

スイングアップ式
参照元:金剛産業株式会社

シャッターが1枚板になっており外側に跳ね上げるように開けるタイプです。基本的には電動式です。

開閉時の音が非常に静かで、開閉スピードも速い特徴があります。こちらも住宅密集地のビルトインガレージに向いているシャッターです。

デメリットとしてはオーバースライダー式同様に天井に収納されるので天井に照明が付けられません。また開ける時にシャッター部分が手前に跳ね上がるのでガレージ前方にスペースが無いと付けられません。

まとめ

車2台を駐車可能なビルトインガレージとして30坪,35坪,40坪の間取りの紹介や、30坪,35坪,40坪がそれぞれ何人暮らしに向いている広さか

ビルトインガレージのメリットや注意点などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

ビルトインガレージは車好きには勿論、車好きで無い方にも大変便利な住居スタイルなので人気のテーマの1つですが、居住スペースがその分減ったり、建築コストが高くなったりするデメリット面もあります。

後々になり後悔するような事がないようにデメリット面や注意点も把握した上で家づくりを行っていきましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

ビルトインガレージにおすすめのハウスメーカー

記事中にも触れましたが、ビルトインガレージは特殊な耐震施工や動線が考慮された間取りの作成が必要になります。

車2台となると間口も広くなり、施主の条件や希望も汲み取りつつ、安全面も確保し設計図に落とし込むには高い技術力と経験が必要になります。

高い技術力と豊富な経験(ノウハウ)の有無は提案力、デザイン力、設計力、施工精度、生活のしやすい間取り等、家づくりの重要な要素全てにおいて差が出ます。

その為、ビルトインガレージを検討されている方はビルトインガレージを得意としているハウスメーカーの中から選ぶようにしましょう。

play_circle ビルトインガレージにおすすめのハウスメーカー
(ビルトインガレージを得意とするハウスメーカー)

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。