住友林業のセミオーダー型規格住宅「フォレストセレクション」の標準仕様や価格(総額)など

2023-10-03

物価高の影響などもあり、最近はフルオーダーより安く、建売より自由度のある"規格住宅"の人気が高まっています。

高品質な木造住宅を手掛ける住友林業でも規格住宅の需要が増えてきています。

そこで、当記事では住友林業のセミオーダー型の規格住宅「フォレストセレクション(Forest Selection BF)」の標準仕様や特徴、本体価格(総額)などをご紹介していきたいと思います。

参照住友林業

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セミオーダー型規格住宅「フォレストセレクション」とは

セミオーダー型規格住宅「フォレストセレクション」

注文住宅を大きく分けると「フルオーダー注文住宅」「セミオーダー住宅」「完全規格住宅」の3つのタイプに分ける事が出来ます。

フルオーダー型の注文住宅は間取りやデザイン、設備や建具など自由に選択が出来ますが、完全規格住宅ではハウスメーカー側が予め用意してあるプランの中から選択する形となります。

セミオーダー型規格住宅はフルオーダー型の注文住宅と完全規格住宅の間に位置します。

フルオーダー
注文住宅
セミオーダー型
規格住宅
完全規格住宅
間取り・仕様自由ルール内でアレンジ可選択式(アレンジ不可)
設備や建具など自由選択式選択式
コスト高い中間3タイプ中で一番安い

住友林業の「フォレストセレクション」は、ベースとなる間取りプランは予め用意されていますが、そこから構造壁(主に家の外周の壁)や玄関の位置、階段の位置は変更出来ませんが、それ以外であれば変更が可能なセミオーダー型の規格住宅です。

用意されてある間取りプランは1500プラン以上もありアレンジも可能なので、規格住宅と言えど自由度は高めで自分達家族のライフスタイルに最適な間取りを見つけやすいです。

「フォレストセレクション」の特徴や標準仕様、価格(総額)

フォレストセレクションの主な特徴は以下の4点です。

◦1500を超える豊富な間取りプラン
◦屈強な構造躯体
◦選べる外観バリエーション&インテリアスタイル
◦標準仕様でハイグレードな設備・仕様

1500を超える豊富な間取りプラン

用意されてある間取りプランは平屋(314プラン)、2階建て(1224プラン)です。昨今人気の高い平屋のプランも豊富に用意されています。

住友林業の実績の中から厳選された間取りプランなので、どのプランも暮らしのアイデアが豊富で様々な要望に応えられるバリエーションが揃っています。

◦間取りプランの参考例

<2階の間取りプラン>

2階の間取りプラン(1階)2階の間取りプラン(2階)

玄関には大き目のシューズクロークと土間収納を配置。玄関ホールには手洗い場もあり、新しい生活様式にも対応しています。

トイレ奥の納戸やリビング収納、キッチン横のパントリーなど収納が豊富で家事効率のUPする回遊動線で多くの方が暮らしやすい間取りとなっています。

玄関方向
階数2階
間取り4LDK
1階床面積75.77㎡(22.92坪)
2階床面積70.80㎡(21.41坪)
延床面積146.57㎡(44.33坪)

<平屋の間取りプラン>

平屋の間取りプラン

玄関が中央にあり、プライベートな居室部分は西側にリビングなどのパブリックな部分は東側に、左右に切り分けられた平屋の間取りです。

22.2帖の広いリビングは和室の引き戸を開ける事でさらに開放的な空間へとなります。水回りは一直線に並び、家事室も用意されているので家事も楽出来る作りになっています。

玄関方向
階数1階
間取り4LDK
1階床面積118㎡(35.69坪)
延床面積118㎡(35.69坪)

◦ベースプランからアレンジが可能

セミオーダー型の規格住宅なのでベースとなる間取りプランから、ルール内であればある程度のアレンジも可能となります。

窓のサイズを広くして勾配天井を採用する事でより開放感のある空間になります。

ライフスタイルに合わせてリビング横のスペースを和室にもワークスペースにも変更が可能です。

適度なお籠り感のあるセミオープンタイプのキッチンから、よりコミュニケーションがとりやすくなるオープンタイプのキッチンにも変更が可能です。

「フォレストセレクション」は規格住宅の中でも用意されているプラン数が豊富な方でアレンジも可能なので自由度は比較的高めな規格住宅です。

屈強な構造躯体

「フォレストセレクション(Forest Selection BF)」は名前に"BF"と付いている通り、住友林業の自由設計と同じ「ビックフレーム構法(BF構法)」で建てられます。

◦剛接合

剛接合

高層ビルにも取り入れられている、柱と基礎の接合点を強く固定する「剛接合」をBF構法は取り入れています。

接合部を強固に繋ぐことで地震の際に柱の倒壊や抜け、傾きが起きづらく高い耐震性を確保します。

◦560mmのビッグコラム

560mmのビッグコラム

一般的な柱の約5倍もの幅があるビッグコラムが使われており、高い強度と優れた寸法安定性を実現しています。

また、柱と梁に埋め込むボルトを引き抜きに強いネジ状にする事で強固に接合します。

BF構法により、高い耐震性を保ったまま大空間リビングや大開口の窓を間取りに取り入れる事が可能となっています。

ちなみに耐震等級は最高等級の3で、耐震実験によると東日本大震災を超える揺れと計246回の加揺にも耐える事が証明されています。

選べる外観バリエーション&インテリアスタイル

外観デザインは4パターン×カラーバリエーション4種類の16スタイルから選ぶ事が出来ます。

<バーチカルデザイン>
バーチカルデザイン
木調のアクセントパネルで縦のラインを強調した外観
<ウッディデザイン>
ウッディデザイン
玄関ポーチの木調外壁など、木のぬくもりをアクセントにしたスタイリッシュな外観
<シンプルデザイン>
シンプルデザイン
連窓による大開口サッシの採用で、採光と開放感あふれるモダンな外観
<モールディングデザイン>
モールディングデザイン
バルコニーや窓廻りのモールディングをアクセントにしたエレガントな外観

内装・インテリアスタイルは人気の高い基本5樹種から選ぶ事が出来ます。

<ASHコーディネート>
ASHコーディネート
やわらかな風合いが魅力のアッシュで、明るくトレンド感あふれる空間を実現。
<OAKコーディネート>
OAKコーディネート
質感豊かなオークは、どんなインテリアにもマッチする落ち着いた風合い。
<CHERRYコーディネート>
CHERRYコーディネート
華やかな色味とやわらかな印象が持ち味。モダンなインテリアもよく馴染みます。
<TEAKコーディネート>
TEAKコーディネート
光沢ある木目がクラス感を醸し出すチークは、落ち着いたインテリアにマッチ。
<WALNUTコーディネート>
WALNUTコーディネート
美しく濃い色合いが人気のウォルナットは、空間に美しい深みを与えてくれます。

標準仕様でハイグレードな設備・仕様

◦屋根材

屋根材

屋根材はスレート屋根に該当するケイミューの「コロニアルグラッサ」が採用されています。陶器瓦などよりも軽量なので耐震性で優位に働き、耐久性も高い特徴があります。

◦外壁材

外壁材

外壁材は、ケイミューの窯業系サイディングが採用されています。オプションで総タイル仕様に変更をする事も可能です。

太陽の力で汚れを分解し、雨で洗い流すセルフクリーニング機能が付いているので綺麗が長続きする外壁材です。

◦窓

窓の仕様はLow-E複層ガラス(アルゴンガス入り)+アルミ樹脂複合サッシとなっています。

サッシのカラーは外観5色×内観4色あるので外観や室内のイメージに合わせて色を選ぶ事が出来ます。

◦内装材

内装材

床・建具、内壁・天井などは住友林業オリジナル部材「PRIME WOOD」が使用されています。

住友林業が会社名に"林業"と入っている通り、植林事業から派生して創業した企業で日本の国土の800分の1に達する山林を保有して林業を営んでいます。

林業を生業とする住友林業が厳選した木材で作られるオリジナル部材は高品質で見た目の良さも耐久性も兼ね備えています。

◦キッチン

キッチン

キッチンは「トクラス」「リクシル」「クリナップ」から選ぶ事が出来ます。例えばリクシルの場合は最上級キッチン「リシェルSI」を標準仕様で選択可能です。

他2社もグレードの高いキッチンが用意されており、住友林業のフルオーダーの住宅と遜色ない設備を選ぶ事が可能です。

◦お風呂

お風呂

お風呂は「トクラス」「リクシル」「TOTO」「積水ホームテクノ」から選ぶ事が出来ます。お風呂もキッチン同様に高グレードの物が用意されています。

◦洗面化粧台

洗面化粧台

洗面化粧台はリクシル「HBIDシリーズ」、TOTO「HDTDシリーズ」、住友林業クレスト「HGCDシリーズ」から選ぶ事が出来ます。

幅90cmが標準サイズで75cm、120cm、150cm、180cmなど各種サイズが揃っており、標準以外のサイズはオプション費用が別途かかります。

◦トイレ

トイレ

トイレはTOTOのタンク式ローシルエットの「GGシリーズ」かタンク式分離型「STT340」から選ぶ事が出来ます。

1階には空間を広く有効に使えるローシルエットデザインの「GG-J」が、2階には空間にマッチするシンプルでスタンダードなデザインの「STT340」が推奨仕様となっています。

◦「フォレストセレクション」標準仕様まとめ

構造・工法ビックフレーム構法(BF構法)
耐震性能耐震等級3
屋根材コロニアルグラッサ
外壁材窯業系サイディング
内装材オリジナル部材「PRIME WOOD」
キッチン「トクラス」「リクシル」「クリナップ」
お風呂「トクラス」「リクシル」「TOTO」「積水ホームテクノ」
洗面化粧台「リクシル」「TOTO」「住友林業クレスト」
トイレ「TOTO」

保証・アフターサポート内容

保証・アフターサポート内容

フォレストセレクションの初期保証は住友林業のフルオーダー住宅と同様の30年となっています。30年目以降、10年毎に有料メンテナンス工事を受ける事で最長で60年目まで保証の延長が可能です。

住宅設備には10年の保証期間が付いています。

定期点検は引渡し後3ヶ月、1年、2年、5年、10年、15年、20年、25年、30年と無料で行われます。(防蟻処理は10年毎に有料で再施工)

30年目以降は保証の延長条件に合わせて5年毎に点検が行われます。

24時間365日受付のコールセンターも用意されているので、建物に不具合が起きた時には直ぐにコールセンターに相談する事が可能です。

坪単価&本体価格(総額)

フォレストセレクションの本体価格の坪単価は70万円~80万円位が目安となります。

住友林業のフルオーダー型の注文住宅だと坪単価90万円~が目安となるのでセミオーダー型の規格住宅にする事で大分お得に建てる事が出来ます。

◦総額は「本体価格」+「付帯工事費用」+「諸費用」

注文住宅でかかる費用は大きく分けて「本体価格(本体工事費用)」+「付帯工事費用(別途工事費用)」+「諸費用」の3種類に分けられます。

・本体価格(本体工事費用)・・・家そのものを作る為の工事費用
・付帯工事費用(別途工事費用)・・・建物本体以外の全ての工事にかかる費用
・諸費用・・・住宅ローン借入費用、登記費用、各種保険料、引越し費用、家具・家電費用etc

総額に対する内訳は「本体価格」が約70~80%、「付帯工事費用」が約15~20%、「諸費用」が約5~10%位が一般的です。

フォレストセレクションの坪単価を70万円~80万円とし、本体価格を総額の75%と仮定した時の坪数毎の本体価格と総額は以下の通りです。

・フォレストセレクションの本体価格と総額の目安
提案工事(オプション)などを含まない標準仕様での目安

坪数本体価格総額
25坪(82.6㎡)1,750万円~2,000万円2,333万円~2,666万円
30坪(99.2㎡)2,100万円~2,400万円2,800万円~3,200万円
35坪(115.7㎡)2,450万円~2,800万円3,266万円~3,733万円
40坪(132.2㎡)2,800万円~3,200万円3,733万円~4,266万円
45坪(148.8㎡)3,150万円~3,600万円4,200万円~4,800万円
50坪(165.3㎡)3,500万円~4,000万円4,666万円~5,333万円
※坪単価は仕様や市況により変動しますので、あくまで参考程度にお考え下さい。

住友林業「フォレストセレクション」のカタログはコチラから

※住友林業にチェックを入れ、お問い合わせ内容欄に「フォレストセレクションのカタログが欲しい」と記入して送信すればOKです。
地域やタイミングにより住友林業が候補に出ない事もあります。

「フォレストセレクション」と比較したい他社の規格住宅

規格住宅は予め用意されたプランの中から好みを選んで家づくりを進めていくスタイルですが、用意されている間取りプランの数や柔軟性、外観・内装のデザインスタイル、設備のグレード等はハウスメーカー毎に異なります。

価格や住宅性能もそれぞれです。

これから家づくりを行う方は始めから候補を絞りこみ過ぎず、自分の条件や好みに合うプランを用意している会社を広く探してみましょう。

以下は、住友林業の規格住宅を検討されている方が比較候補としてあげる事が多い他社の規格住宅です。

※規格住宅のカタログはリンク先から気になるハウスメーカーにチェックを入れ、お問い合わせ内容欄に「規格住宅のカタログが欲しい」等記入して送信すればOKです。
地域やタイミングにより候補に出ない事もあります。

ダイワハウス「ライフジェニック」

ダイワハウス「Lifegenic(ライフジェニック)」
ダイワハウス(https://www.daiwahouse.co.jp/)

ライフジェニックは147の間取りや5つの外観デザイン、5つのインテリアスタイルをWEB上で選ぶだけでライフスタイルにマッチする自分好みの家が作れます。

完成イメージを見ながらセレクト出来るので分かりやすく、外壁の色や設備などのカスタマイズも可能です。初期保証が30年と長期である事も魅力の一つです。

2021年4月からは木造の「ライフジェニックW」が登場し、軽量鉄骨造のライフジェニックは"郊外型"、Wは"都市型"という表現で分けられています。

カタログはコチラから

ミサワホーム「SMART STYLE」

ミサワホーム「SMART STYLE」
ミサワホーム(https://www.misawa.co.jp/)

「SMART STYLE」には、4層のスキップフロア設計が特徴のSMART STYLE「H」や、ZEH対応のSMART STYLE「S」、平屋タイプのSMART STYLE「A」等、8タイプ57プランから選ぶ事が出来ます。

長年蓄積してきた知恵と工夫が惜しみなく盛り込まれたプランに加え、間仕切りやインテリア、エクステリア、アイテム等を自分流にカスタマイズも出来ます。

三井ホーム「セレクト」

三井ホーム「Mitsuihome Select」
三井ホーム(https://www.mitsuihome.co.jp/)

「Mitsuihome Select」はWEB限定の規格住宅です。サイト上で間取りをセレクトしたり、価格シミュレーションを行ったり、リモート打ち合わせなどWEBを効率的に活用する事で価格が抑えられています。

用意されている間取りプランはプロが考え抜いた100を超えるプラン。外観やインテリア、設備もこだわりを満たすデザインラインナップが揃えられています。

積水ハウス「積水ハウスノイエ」

積水ハウス「積水ハウスノイエ」
積水ハウス ノイエ(https://www.noie.sekisuihouse.co.jp/)

他の住宅メーカーの規格住宅と少し扱いが異なり「積水ハウスノイエ」は積水ハウスのセカンドブランドで、積水ハウスグループの積水ハウス ノイエ株式会社が取り扱っている規格住宅です。

積水ハウスでは木造・鉄骨どちらも取り扱っていますが積水ハウスノイエは木造住宅のみです。積水ハウスの暮らしのクオリティはそのままに手の届きやすい価格を実現しています。

カタログはコチラから

一条工務店「アイスマイル」

一条工務店「i-smile(アイスマイル)」
一条工務店(https://www.ichijo.co.jp/)

一条工務店のスローガンである「家は、性能。」の性能性・快適性はそのままに、約4,000プランの中から間取りや仕様を選ぶ事が出来る規格住宅です。

オリジナルタブレットを使って間取りや仕様を自宅にいながらでも決定でき、打ち合わせも2回で完了するのでとても簡単ラクに家づくりが行えます。

こちらも注目!上記以外で人気の高い規格住宅を取り扱うハウスメーカー
ヘーベルハウス
「マイデッサン」
パナソニックホームズ
「ヴェッセ」
トヨタホーム
「シンセLQ」
ヤマト住建
「エラボスタイル」
スウェーデンハウス
「ヘンマベスト」
アエラホーム
「クラシク」
アイフルホーム
「ロディナ」
タマホーム
「シフクノいえ」
レオハウス
「Vit」
カタログはコチラから

「フォレストセレクション」メリット&デメリット(注意点)

フォレストセレクションにはどのようなメリットおよびデメリット(注意点)があるのか、幾つかご紹介致します。

メリット

◦コストパフォーマンスに優れる

フォレストセレクションの構造・工法は同社のフルオーダー住宅の商品と変わりありません。採用出来る水回りの設備や内装材に関しても同等の品質です。

それにも関わらず価格は安く抑えられているのでコストパフォーマンスに優れたマイホームを建てる事が出来ます。

◦保証・アフターサポートの充実

フォレストセレクションもフルオーダー住宅同様に初期保証が30年、最大延長60年となっています。定期点検も30年目までは無料で行われ、住宅設備にも10年の保証が付いており充実しています。

◦失敗が少ない

予め用意されているプランは実績を元に厳選されたプランなのでイチから作るフルオーダー住宅に比べると間取りやデザイン面での失敗が少ないです。

安心して家づくりが行えます。

デメリット(注意点)

◦フルオーダー住宅に比べると自由度は劣る

間取りの変更も可能ですが、あくまでルール内での変更となります。構造に関わる壁(家の外周の壁)や階段・玄関の位置は変更出来ません。

外周の壁が変えられないので基本的には全て総2階建てのシンプルなフォルムになります。

その為、「他と被らない個性的なデザインで建てたい」とか「こだわりの間取りを取り入れたい」等といった希望がある場合は叶える事が難しいので注意しておきましょう。

また、階数も平屋・2階建てプランは用意されていますが3階建てのプランは無いので、狭小地に建てる事の多い都心部の方は難しいかもしれません。

◦規格住宅の中では価格はやや高い方

自由度は劣ると書きましたが、間取りのアレンジが可能である事や選べる設備の選択肢が多いなど他社の規格住宅と比べるとフォレストセレクションの自由度は高いです。

どちらかと言えば規格住宅よりもフルオーダーの注文住宅に近いセミオーダー型の規格住宅なので一般的な規格住宅と比べると価格はやや高い方です。

◦シーサンドコート・SODOは選べない

住友林業と言えば光の反射でキラキラ光る吹付塗装の「シーサンドコート」が有名で人気もありますが、フォレストセレクションは窯業系サイディング、もしくはオプションでタイル貼りとなるのでシーサンドコートは選べません。

2020年からフルオーダー住宅に標準採用された、塗り壁のような素朴で落ち着いた印象を与える吹付塗装の「SODO」も選ぶ事が出来ません。

◦換気システムは「第三種換気システム」

標準仕様では「第三種換気システム」が採用されています。第三種には熱交換器が付いていないので換気による熱ロスが起こります。

導入コストが安い、メンテナンスが楽といったメリットはありますが、快適性では熱交換器付きの第一種換気システムに比べると劣るので注意が必要です。

◦オプションをあれこれ採用するとコストメリットは無くなる

規格住宅は使用する建材や設備を限定する事で仕入コストを抑えたり、間取りプランを予め用意する事で間取り作成に係るリソースを抑えたりして安く提供が出来ています。

その為、標準仕様から外れれば外れる程費用は高くなり規格住宅のコストメリットは無くなります。標準仕様で性能や設備などに満足できない方は注意が必要です。

◦土地によっては建てられない事もある

フルオーダーの注文住宅とは違い、予めプランが決まっているので土地の条件によってはフォレストセレクションを建てられない事もあります。既に土地をお持ちの方は注意が必要です。

土地の購入もセットで行う方は、「フォレストセレクション」だけでなく他社の規格住宅も条件次第で建てられない可能性があるので、狙っている規格住宅が建てられるかそのハウスメーカーに確認をしてから購入をする必要があります。

まとめ

住友林業のセミオーダー型の規格住宅「フォレストセレクション(Forest Selection BF)」の標準仕様や価格の目安、メリット&デメリットなどを紹介してきましたが如何だったでしょうか。

「フォレストセレクション」は限りなく注文住宅に近いセミオーダー型住宅なので自由度が比較的高く、採用できる設備もフルオーダーの商品と同等です。

住友林業の中ではコスパの良い商品なので、コスパ重視の方や「ある程度選択肢を絞ってくれていた方が楽」だと思える方、イチから作る注文住宅で生活しやすい間取りや統一感のあるお洒落なデザインに纏める自信が無い方などに向いています。

「フォレストセレクション良いな」と思う方は規格住宅が向いていると思いますので、他社の規格住宅のプランなども見比べて性能・設備・価格などを比較してみましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

※規格住宅のカタログは、リンク先から気になるハウスメーカーにチェックを入れて、お問い合わせ内容の欄に「規格住宅のカタログが欲しい」等記入してお問い合わせすればOKです。

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。

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Posted by 管理人