【30坪,35坪,40坪】二世帯住宅の間取り(完全分離・一部共有)

二世帯同居する事で得られる子世帯・親世帯のメリットに惹かれたり、景気低迷による経済的な理由や、東日本大震災後に家族の絆を大切にする意識が強まった事などにより注文住宅で二世帯住宅を建てる方が増えてきています。

そこで、当記事では今注目の二世帯住宅の中でも特に人気の高い完全分離型と玄関のみを共有する一部共有型の30坪,35坪,40坪の参考となる間取りをご紹介していきたいと思います。

また、30坪,35坪,40坪の二世帯住宅には何人暮らしが最適なのかや、二世帯住宅を建てる上での注意点なども併せて紹介していきます。

目次
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二世帯住宅の間取りは3種類!

二世帯住宅の間取りは大きく分けると「完全同居型」・「一部共有型」・「完全分離型」の3種類に分ける事が出来ます。

タイプ別での間取りの特徴は以下の通りです。

完全同居型

寝室以外の部屋や住宅設備を二世帯で共有して使用する間取りです。基本的には一世帯住宅とあまり変わらない間取りとなります。

サザエさんの家をイメージすると分かりやすいと思います。

完全同居型のメリット

建築費やランニングコストを抑えられる

間取りや住宅設備を世帯毎で分ける必要がないので建築費用は3タイプの中で1番安く抑える事が出来ます。

また、エアコンやお風呂、キッチンなどの設備も共有で使用するので光熱費の契約を1戸分とする事が出来、ランニングコストも3タイプの中で1番安く抑える事が出来ます。

コミュニケーションが取りやすい

一つ屋根の下に暮らしているので自然と顔を合わせる機会も増え、世帯間でのコミュニケーションが1番取りやすい間取りタイプです。

体調の変化にも気付きやすいので安心感があり、世帯間のサポートも容易に行えます。

比較的狭い土地でも同居可能

間取り・設備を共有するので二世帯分の広さがなくとも完全同居型タイプであれば住む事が可能です。

広い土地でなくても可能なので土地の購入費用を抑えられるメリットもあります。

将来的に一世帯になった時にも対応しやすい

完全同居型の間取りは一世帯住宅とあまり変わりがないので、将来的に一世帯となった時にもそのまま有効的に使う事が出来ます。

完全同居型のデメリット

プライバシーの確保が難しい

共有でない空間が寝室のみとなるので、プライバシーを確保するのが難しいです。世帯間・家族間の距離が近い事でコミュニケーションがとりやすいメリットの反面、プライバシーの確保には向いていません。

何かと気を遣うので気疲れしやすい

親世帯と子世帯とでは生活リズムや価値観が異なるので、生活の中で何かと気を遣う場面が多くなります。

特に義父母と同居する旦那さんor嫁さんがストレスを感じやすいのが同居型の間取りタイプです。

トラブルが起こりやすい

お風呂やキッチン、トイレなど水廻りを共有する事や、世帯間での生活リズムのズレから起こる生活音でのトラブルなど同居型は親世帯・子世帯とでトラブルが起こりやすい間取りでもあります。

世帯別で光熱費の使用量を把握しずらい

電気・ガス・水道もすべて共有で使用するので、世帯別での光熱費の使用量を把握するのが難しいです。

それにより、光熱費をどちらの世帯がどの位の割合を負担するのかで揉めるケースも多くあります。

一部共有型

文字通り住宅の一部を二世帯で共有するタイプの間取りです。

例えば、皆が集まるリビングのみを共有し他は世帯別に分けたり、キッチンやお風呂など一部の設備を共有するタイプの間取りとなります。

一部共有型で人気の高い間取りは、玄関のみを共有とし他は全て世帯別に分ける間取りです。この場合、完全分離型に近しいタイプとなります。

一部共有型のメリット

完全分離型よりは建築費やランニングコストを抑えられる

共有する間取りを多くすればするほど、設備に関しても共有で使用する設備が多ければ多いほど、建築費とランニングコストを抑えられます。

ただ、一部共有型で人気の高い玄関のみを分ける場合は完全分離型と近しい間取りなので、そこまで費用は変わらなくなります。

バランスの良い二世帯暮らしが出来る

一部共有型は完全同居型と完全分離型の中間となる間取りなので、プライバシーも確保しつつ、コミュニケーションも取りやすいバランスの良い二世帯暮らしが出来ます。

一部共有型のデメリット

共有部分の使い方でトラブルが起こりやすい

同居型と同じように、二世帯で共有する間取りや設備の使い方でトラブルに発展しやすいです。

完全分離型

玄関も親世帯・子世帯とそれぞれ設ける、完全に二世帯を分けたタイプの間取りです。

2つのお家をくっつけて1つの家にしたようなイメージとなります。

完全分離型のメリット

トラブルが起こりにくい

間取り・設備それぞれ全て世帯別に独立しているので、生活リズムのズレから起こるトラブルや、音問題からのトラブルなど、世帯別でのトラブルに発展しづらい間取りです。

光熱費の支払いを分ける事が可能

玄関が2つの二世帯住宅は世帯ごとの戸別契約ができます。それぞれ、自分達世帯が使った分の支払いになるのでトラブルも起こりにくいです。

ちなみに玄関が1つの場合であって、親世帯・子世帯・共有スペースが明確に区分されている間取りであればメーターを2つにする事も可能です。

プライバシーの確保も出来、気を遣わず生活ができる

完全に独立した間取りなのでプライバシーの確保も容易で、相手世帯に気を遣わずに生活ができるので精神的にも楽です。

自分好みの間取り・内装デザインなどで建てられる

完全同居型や一部共有型は、親世帯の意見も取り入れながら間取りやデザインを決めていきますが、完全分離型であれば自分達世帯の間取りやデザインは好きに決められます。

友人なども招待しやすい

完全同居型などであれば、親世帯に気を使って来客も自由に呼べませんが、完全分離型であれば気兼ねなく友人も招待できます。

将来資産として有利となる

どちらかの世帯が空き家となっても、完全分離型なので売却や賃貸としても貸し出しがしやすいです。売却費や家賃収入の得やすい間取りタイプです。

税制上の優遇措置が受けられる

完全分離型の二世帯住宅は軽減措置が受けられる条件(構造上の独立性・利用上の独立性)を満たしているので、「不動産取得税」や「固定資産税」が安くなります。

完全分離型のデメリット

建築費やランニングコストが高くなる

間取りも設備も両世帯で独立して設ける必要があるので、3タイプの間取りの中で完全分離型が1番建築費やランニングコストが高くなります。

完全分離型の間取りは更に2種類に分かれる

完全分離型の二世帯住宅は、それぞれの世帯を縦で区切った「左右分離型」と、1階と2階の横で区切った「上下分離型」の2種類に分けられます。

それぞれのメリット&デメリットは下記の通りです。

左右分離型のメリット&デメリット

メリット
・生活音トラブルを1番軽減できる
・賃貸や売却に1番向いている

デメリット
・階段の上り下りが負担となる
・生活のし易さという面では上下分離型に劣る

上下分離型のメリット&デメリット

メリット
・平屋のような暮らしが出来るので生活が楽
・階段の上り下りも無いので高齢になっても過ごしやすい

デメリット
・2階の生活音が1階へ響く
・災害時に2階世帯は逃げにくい

30坪,35坪,40坪の二世帯住宅におすすめの間取り(完全分離型)

二世帯住宅の中でも特に人気の高い完全分離型の30坪,35坪,40坪の間取りを中心にいくつかご紹介していきます。

(玄関のみを共有とする一部共有型も完全分離型と同じ扱いをしているHMが多いので、そちらも含みます。)

①.15坪の敷地に約30坪の延床面積を確保した完全分離型二世帯住宅

外観

15坪の敷地に約30坪の延床面積を確保した完全分離型二世帯住宅の外観

間取り図(2LDK+LDK)

コンクリート打ちっぱなし風のおしゃれなデザインが特徴的な外観です。

玄関もそれぞれの世帯で設けていますが、玄関ホールに付けられたドアで両世帯間を行き来する事が可能です。

1階は施主のお母さまの居住スペースに。2階・3階を施主夫婦とお子さん1人の居住スペースとして利用しています。

本体価格1,500万円~1,999万円
(50.7万円~67.5万円/坪)
延床面積97.92㎡(29.6坪)
敷地面積50.35㎡(15.2坪)
家族構成母+夫婦+子ども1人
工法木造軸組

②.ロフトや吹き抜けを活用した30坪台の完全分離型二世帯住宅

外観

ロフトや吹き抜けを活用した30坪台の完全分離型二世帯住宅の外観

間取り図(5K以上)

白と木目調のデザインが落ち着いた印象を与える外観です。

1階はお父様の居住スペースとして活用。コンパクトながら水廻りも纏められ、収納も設けられており使い勝手の良い空間になっています。

2階上部には収納としてや室内干しスペースや趣味のスペースとしても活用できる大きなロフトを設置。

限られた空間を最大限有効に使った完全分離型の二世帯住宅です。

本体価格2,117万円(70.0万円/坪)
延床面積99.98㎡(30.2坪)
敷地面積169.47㎡(51.2坪)
家族構成父+夫婦
工法木造軸組
(パナソニックの耐震工法「テクノストラクチャー」)

③.快適なルーフバルコニーもある約35坪の完全分離型二世帯住宅

外観

快適なルーフバルコニーもある約35坪の完全分離型二世帯住宅の外観

間取り図(2DK+1LDK)

2階のルーフバルコニーが1階玄関の庇としても機能しているワザ有な設計です。

1階はお母さまの居住スペースに、2階を施主夫婦の居住スペースとしています。玄関も別の完全分離型ですが、1階のDKに扉を設け世帯間の行き来は内部からも可能となっています。

3階部分にはBBQや子供を遊ばせるスペースとしても使えるルーフバルコニーも設けた二世帯住宅です。

本体価格2,000万円~2,499万円
(57.3万円~71.6万円/坪)
延床面積115.45㎡(34.9坪)
敷地面積144.89㎡(43.8坪)
家族構成母+夫婦+子ども1人
工法木造軸組

④.36坪の敷地に約35坪の延床面積を確保した完全分離型の二世帯住宅

外観

36坪の敷地に約35坪の延床面積を確保した完全分離型の二世帯住宅の外観

間取り図(1LDK+2LDK+ロフト)

息子世帯の玄関には趣味のサーフィンに使用するボードやウェットスーツやアウトドア用品なども収納できるように大型のシューズクロークを設置。

親世帯とはその玄関ホールに設けた扉で繋がっています。

1階・2階に十分な収納スペースが確保されているので趣味を楽しむ専用のスペースとしてロフトが設けられています。

本体価格2,000万円~2,499万円
(57.3万円~71.6万円/坪)
延床面積115.52㎡(34.9坪)
敷地面積121.14㎡(36.6坪)
家族構成両親+息子
工法その他(独自認定工法等)

⑤.2階建てを2棟合わせたような左右分離型の完全分離型二世帯住宅

外観

2階建てを2棟合わせたような左右分離型の完全分離型二世帯住宅の外観

間取り図(5K以上)

黒っぽい木目でシックな印象な外観です。プライバシーも守られ、生活音を気にする必要のない左右分離型の間取りとなっています。

2階には各世帯2部屋設けており、1つの洋室には両世帯の行き来が可能になる扉を設置しています。

もう1つの洋室からは秘密基地のような広い小屋裏部屋に繋がっています。

本体価格2,000万円~2,499万円
(50.0万円~62.4万円/坪)
延床面積132.48㎡(40.0坪)
敷地面積131.73㎡(39.8坪)
家族構成両親+夫婦+子ども2人
工法木造軸組

⑥.家事動線や収納にこだわった40坪台の完全分離型二世帯住宅

外観

家事動線や収納にこだわった40坪台の完全分離型二世帯住宅の外観

間取り図(2LDK+2LDK)

白を基調としたシンプルなデザインの外観が特徴的です。玄関のみを共有とした二世帯住宅で、両世帯が使う玄関は大きなシューズクロークを設置しています。

大きなシューズクロークには帰宅後すぐに使える手洗いコーナーも付けられています。

2階子世帯のキッチン・トイレ・洗面室・浴室は一ヶ所に纏められ家事のしやすい動線が確保されています。また洗面室と脱衣室の間には仕切り扉もあり、家族の誰かがお風呂に入っている時にも気兼ねなく洗面室を使用できます。

2階上部には収納力抜群の広いロフトを設置。動線も収納力も考えられた間取りです。

本体価格3,035万円(72.6万円/坪)
延床面積138.28㎡(41.8坪)
敷地面積182.22㎡(55.1坪)
家族構成両親+夫婦+子ども2人
工法木造軸組
(パナソニックの耐震工法「テクノストラクチャー」)

30坪,35坪,40坪の二世帯住宅は何人暮らしに最適な広さ?

国土交通省の「住生活基本計画」による居住面積の水準は下記の通りです。

単身2人世帯3人世帯4人世帯5人世帯
誘導居住面積水準55㎡
(約16.6坪)
75㎡
(約22.7坪)
100㎡
(約30.3坪)
125㎡
(約37.8坪)
150㎡
(約45.5坪)
最低居住面積水準25㎡
(約7.6坪)
30㎡
(約9.1坪)
40㎡
(約12.1坪)
50㎡
(約15.1坪)
60㎡
(約18.2坪)

◦誘導居住面積水準
豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準

◦最低居住面積水準
健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準

住生活基本計画

例えば、30坪の完全分離型の二世帯住宅で親世帯15坪(1人)+子世帯15坪(夫婦+子供1人)で分けた場合、親世帯の1人で15坪は十分快適な広さですが、反対に子世帯の3人で15坪となると手狭に感じる広さになります。

その為、ロフトや屋根裏部屋を設けて広さを調節した方が生活がしやすくなります。

完全分離型二世帯住宅の坪数毎の間取りの目安

上記で紹介をした間取りを参照

◦延床面積30坪の場合
①.親世帯(LDK)+子世帯(2LDK)
②.親世帯(1LDK)+子世帯(2LDK+ロフト)

◦延床面積35坪の場合
③.親世帯(2DK)+子世帯(1LDK)
④.親世帯(1DK)+子世帯(2LDK+ロフト)

◦延床面積40坪の場合
⑤.親世帯(2LDK+小屋裏部屋)+子世帯(2LDK+小屋裏部屋)
⑥.親世帯(2LDK)+子世帯(2LDK+ロフト)

30坪の場合、ワンフロアで2LDKを確保するとなるとコンパクトなLDKと2部屋になります。人気の高い開放的なLDKを希望される時は、LDKと1部屋を引き戸で隔て、その引き戸を開けっ放しにすれば開放的な広いLDK風となります。

35坪の場合もワンフロアで2LDKを確保するとなると、ややコンパクトはLDK+2部屋となります。

40坪あれば広さも十分にある2LDKを確保する事が可能となります。

【坪数別】完全分離型の二世帯住宅におすすめの人数

坪数親世帯子世帯備考
30坪1人~2人1人~2人子世帯が3人になると手狭に感じる
35坪1人~2人1人~3人子世帯が4人になると手狭に感じる
40坪1人~2人1人~4人子世帯が5人になると手狭に感じる
広さの感じ方は個人差もあるので、あくまで参考程度にお考え下さい。

30坪・35坪で完全分離型は簡単ではない

ご紹介したように30坪・35坪でも完全分離型の二世帯住宅を建てる事は可能ですが、30坪は二世帯住宅としては狭く、まして二世帯住宅の3タイプの中でも広い面積が1番必要な完全分離型となると簡単ではありません。

延床面積は30坪でも一世帯辺りでみると15坪と限られた広さになります。階段分のスペースも考えると実質13~14坪程度になります。

その限られた空間の中にキッチンや脱衣洗面室・浴室・トイレなどの住宅設備やリビング・ダイニング・寝室などの居室、また収納スペースも必要で動線も考えられた間取りである必要があります。

その為、30坪台で完全分離型の二世帯住宅を検討されている方は二世帯住宅の建築実例が豊富で経験・知識・技術共に優れた住宅会社を選ぶようにしましょう。

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完全分離型の二世帯住宅の間取りの注意点

完全分離型は二世帯住宅の3タイプある間取りの中で1番トラブルが起こりにくい間取りなので注意点はそこまでありません。以下2点ほど確認しておきましょう。

寝室の真上の部屋に注意

上下分離型の場合、1階を親世帯とする二世帯住宅が多いですが、その時に気を付けたいのが1階の寝室の真上の部屋です。

よくある失敗例として、寝室の真上を子供部屋にした事で夜中でもTVやゲーム、音楽の音が煩くて寝れないといった事や、真上はリビングだけど生活音が響いて寝付けない、等といったトラブルが起こりやすいです。

日中働いている子世帯は入浴や掃除機・洗濯機を回すのが夜間になる事はよくあります。

そうした生活リズムのズレから起こる生活音や排水音が原因で揉める事もあるので寝室の真上の部屋には注意しておきましょう。

1番無難な対策としては、水廻りの上には水廻りを、寝室の上には寝室を、同じ用途の居室を重ねるような間取りにする事で生活音トラブルを軽減する事が出来ます。

間取りの配置を考慮すると共に、遮音・防音性の高い床を採用したり、遮音・防音マットなどを敷いたりするのも効果的です。

ちなみに、左右分離型の間取りであれば、生活音トラブルは起こりにくいです。両世帯を隔てる壁の遮音・防音性能が高ければ更に良いでしょう。

収納と動線をきちんと考慮する

30坪台で建てる時に注意しておきたいのが収納力と動線です。

限られた広さだと収納スペースを削って、その分居住スペースを増やしたくなる気持ちもありますが、収納力の足りない家での生活はとても不便で不満が溜まります。

家づくりの後悔理由の上位にも収納力不足は入ってきますので、荷物の量に合った収納力を確保しておきましょう。

玄関のみを共有とする場合、大き目のウォークインシューズクロークなどを設けると靴が散らかる事もなく、靴以外の傘や趣味の道具などもしまっておけるので便利です。

ロフトや小屋裏部屋を設置し、収納スペースとして活用するのも良いでしょう。

また、収納と共に考慮しておきたいのが生活のしやすい動線の確保です。

特に左右分離型の場合、ワンフロア辺りの広さがかなり限られてきますので、家事動線の優れた間取りにするには工夫が必要になります。

収納問題や動線の良い間取りに関しても、二世帯住宅の施工実績が豊富で経験・知識・技術共に優れた会社とやりとりをするのが一番の解決策となります。

ちなみに、上下分離型であればフロア毎に分かれているので平屋のような生活のしやすい間取りが作りやすいです。

両世帯暮らしやすい二世帯住宅にする為のルール決め

親世帯・子世帯の両方がストレスを感じる事なく、理想の二世帯暮らしを実現させる為には、事前にルール決めを行う事が大切です。

事前の話し合いによってどのようなルールを決めておけば良いのかご紹介しておきます。

干渉に関するルール決め

二世帯住宅において子世帯が1番ストレスを感じるのが親世帯からの過度な干渉です。

育児や子育て、家事などで特に口を出して欲しくない事は事前に伝えておきましょう。両世帯間で過度な干渉を控えるだけでストレスは大きく減らせます。

義父母と暮らすお嫁さんの場合、相手に言い難いと思いますので旦那さんが決めたルールという事にして、旦那に代弁して貰う方がスムーズに運びます。

お金に関するルール決め

お金が絡むと根深いトラブルに発展しやすいので事前に話し合い一定のルールを設けておきましょう。

まず確認しておきたいのが建築費用や外構費、住宅ローンや固定資産税などの税金、各種保険料、修繕・メンテナンス費用です。

家を建てるにあたって必要となる様々な費用をどちらの世帯がどの程度負担するのか事前に決めておきましょう。

建てた後にトラブルになりやすり食費や生活日用品代や光熱費、通信費やNHK受信料の支払いは完全分離型であれば世帯毎に独立しているので、そこまで問題にはならないでしょう。

ただ両世帯でお出かけした際の外食費や旅行代などの支払いに関しては事前に話し合っておいた方が良いです。

プライバシーに関するルール決め

完全分離型であってもプライバシーに関するルールは事前に決めておいた方が良いです。例えば

「アポ無しでの訪問はNG。屋内インターホンやスマホ等で事前に連絡をする事」

「〇時以降の訪問や連絡は控える事」

「寝室や書斎は立ち入り禁止」

「宅配物は本人のでなければそのまま玄関に置いておく事」等

両世帯がストレスのかからない気持ちの良い距離感を保ちながら生活が送れるように各々の家族に合ったプライバシーに関するルール決めを事前にしておきましょう。

庭や玄関の使い方に関するルール決め

二世帯住宅では共有部分の使い方でトラブルが起きやすいですが完全分離型であれば共有部分は庭位なのでお庭の使い方のルールを決めておきましょう。

玄関のみを共有とする場合には玄関の使い方のルールを設けておきましょう。玄関共有の場合、玄関に大きめの収納スペースを設ける事が多いですが、一方の世帯が占領してしまうと不満が出やすいので、事前にルール決めをしておくと良いです。

ルールは定期的に見直すというルール決め

両世帯で事前に話し合って決めたルールでも生活を送る中で不便に感じたり、追加した方が良いルールなども見つかってくると思います。

そうした時には柔軟に対応ができるように、半年に1度はルール見直しの場を設ける等、決めておいた方が良いです。

相続時のルール決め

こちらに関しては今すぐ決める必要もありませんが、二世帯住宅では相続時に親世帯の住居や土地の取り扱いを巡って同居していなかった親族とトラブルになるケースが多いです。

亡くなった時の話なので話題にするのが難しい件ですが、トラブルになる前には話し合っておきたいところです。

二世帯住宅は相続税が減税されるメリット有

二世帯住宅の場合、亡くなった方が住んでいた土地を相続する時に330㎡までは相続税を80%減額できる小規模宅地等の特例を受ける事が出来ます。

正し、完全分離型二世帯住宅で区分所有登記をしている場合は対象外となりますので注意が必要です。

まとめ

二世帯住宅の3タイプの間取りの特徴や、完全分離型の30坪,35坪,40坪に適した人数、おすすめの間取りや注意点などもご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

二世帯住宅は信頼が出来る親に育児や子育ての手伝いをして貰う事が容易になったり、親世帯にとっても子世帯と一緒に暮らす事で老後の不安も少なくなります。

また単純に二世帯で暮らす事で家族が増え会話も増えてワイワイ出来るので楽しい!と言った声もとても多いです。

抑えておきたいポイントに注意しておけば、両世帯にとってきっと最高の二世帯住宅が建てられるでしょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。

二世帯住宅におすすめのハウスメーカー

収納力もあり、家事動線も良く、その他要望も上手に落とし込んだ設計で30坪台の完全分離型二世帯住宅を建てるとなると施工実績が豊富でノウハウがあり、技術・設計力にも長けているハウスメーカーである必要があります。

両世帯がストレスなく快適に暮らす為に二世帯住宅を得意としているハウスメーカーの中から候補を挙げて比較・検討を行うようにしましょう。

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。