【全館空調ハウスメーカー比較】最強の1台が見つかる!

最近、住宅の気密・断熱性能を特に気にするお客様が増えているようです。そこで高気密・高断熱住宅と相性ピッタリの全館空調が注目を集めています。

全館空調を導入するハウスメーカーも増えてきていますし、俳優の斎藤工さんを起用した『Z空調』のテレビCMのおかげで、全館空調の知名度もグングンUPしている状況です。

注目度と知名度のUP。それに合わせてハウスメーカー側も全館空調を押しだしてPRをしていますので、今後ますます人気を集める事は間違いないと思います。

これから注文住宅で家を建てる方は、全館空調システムを設置するか否かを1度は検討すると思います。

その時にハウスメーカー毎の全館空調システムの違いが分かっていれば、自分にとって最強の1台がおのずと見えてきます。

この記事では、自分にとってベストな全館空調システムが見つけられるようにハウスメーカー毎の全館空調システムの違いや特徴、性能にどのような差があるのかを見ていきたいと思います。

その前に、全館空調って何?全館空調の説明からして欲しい。という方は、別記事に全館空調の説明やメリット・デメリットも纏めていますのでそちらからご覧下さい。

全館空調とは?後悔しない為にデメリットも知っておこう!

目次

主な全館空調メーカー

ここで記載をする全館空調メーカーとは、全館空調を製造・販売をしている会社を指しています。ハウスメーカーはその全館空調を自社の商品(住宅)に導入をしている形です。

主な全館空調メーカー一覧

  • パナソニック株式会社
  • 株式会社東芝
  • 三菱電機株式会社
  • ダイキン工業株式会社
  • 株式会社デンソー
  • アズビル株式会社

ハウスメーカー毎に採用をしている全館空調のメーカーが異なりますので、特徴や性能にも差が出てきます。では、どのハウスメーカーがどこのメーカーの全館空調を使っているのか、と共に各社の全館空調システムの特徴や性能の違いをご紹介していきたいと思います。

全館空調システムを導入している主なハウスメーカー

全館空調を自社の商品(住宅)に導入し、積極的に販売をしているハウスメーカーの一覧です。

全館空調システムを導入している主なハウスメーカーと商品名一覧

中堅どころも合わせた全国全てのハウスメーカーを調べるのは困難なので、ここでは大手ハウスメーカーや全館空調を前面に押し出しPRをしているハウスメーカーに絞ってご紹介をしていきます。

記載のないハウスメーカーに関してはHP等で確認をする事をおすすめします。

ちなみに大手HMのへーベルハウスやローコスト住宅が得意なタマホームは全館空調を導入していないようです。温度設定は従来通りルームエアコンで調整をする形となります。

一条工務店は全館床暖房と『うるケア』という全館加湿&全館換気システムはありますが全館空調システムは導入をしていません。こちらに関する詳細は後述します。

では、各ハウスメーカーの全館空調システムの特徴や性能の差を見ていきたいと思います。

家中どこの部屋でも温度を一定にし快適にしてくれる。だったり、フィルターで花粉やホコリ等を除去してくれる。等といった特徴は”全館空調システム自体の特徴”でもあり、どのメーカーにも共通をしている事なので省いています。

他社製品と比較をした時に優れている点や、特徴となる点、異なるポイント等を記載しています。

ヒノキヤグループ『Z空調』

ヒノキヤグループの全館空調システムのZ空調
画像参照:ヒノキヤグループ

Z空調はヒノキヤグループ(桧家住宅、パパまるハウス、レスコハウス)で導入可能な全館空調システムです。外部の住宅会社への販売も検討をしているようなので、ヒノキヤグループ以外でもZ空調を導入できる可能性はあります。

空調は『ダイキン』換気は『協立エアテック』の技術を持ち寄り、共同で開発をしています。1フロア1台の市販エアコンで全館冷暖房が可能です。

Z空調の主な特徴は下記の通りです。

フロア毎で温度設定が可能

Z空調は1階と2階、それぞれの天井に機械を設置するのでフロア毎に独立した動きが可能となります。

例えば、夏は2階が蒸し暑くなったりしますが、2階のみ設定温度を低めにしたり、逆に冬は1階の設定温度を上げたりする事が可能です。

フロア毎に独立した系統を持つ為、万が一どちらかが故障をしてももう一方は無事で運転を続けられるというメリットもあります。

各部屋毎の風量調整

Z空調はフロア毎での調整は得意ですが、部屋単位での調整は苦手です。ただ、少し強引ですがやり方はあります。

それは付き吹出し口のルーバー(羽板)の位置を調整する事が可能なので、風量を抑えたい部屋はルーバーを奥にすると風量が減少します。逆に手前に持ってくると風量が増やせます。これを利用して各部屋毎での風量調整が可能です。

つまり各部屋毎での温度調整の機能はありませんが、ルーバーの位置によって風量の調整が可能という事です。

長期保証

住宅の引き渡し日からメーカー保証期間を含む10年間の保証が受けられます。注意書きに従った正常な利用の元での故障であれば修理回数も無制限です。

導入コスト/価格

4LDKで111万円~(税抜き)

総評

テレビCMでも大々的にアピールをしているだけあってZ空調はコスパのよい全館空調システムだと思います。

一般的な全館空調システムと比較をすると価格が安いです。安い理由は複数の要因から成り立っているとは思いますが、その中で1番大きな要因はエアコンの能力(馬力)を抑えているからだと思います。

10KW~使う全館空調が多い中、Z空調は5kW程度です。電力が小さいと冷暖房の効きが悪いのでは?と思われるかもしれませんが、最近の住宅の高気密・高断熱化は進んでいます。

ヒノキヤグループの気密・断熱性が高い家ならこの程度の馬力でも十分だと思います。むしろ住宅性能が上がっているのに、必要以上の馬力を使うのはオーバースペックで勿体ないと思いますので、Z空調は合理的な馬力で、コスパ良く仕上がっていると思います。

ヒノキヤグループで家を建てる方には導入をお勧めできる全館空調システムです。

三井ホーム『スマートブリーズ』

三井ホームの全館空調システムのスマートブリーズ
画像参照:三井ホーム

三井ホームの全館空調システム『スマートブリーズ』はタイプ別に3種類に分かれます。

  • スマートブリーズ・エース(デンソー製)
  • スマートブリーズ・プラス(東芝製)

40坪以下の住宅が対象(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

  • スマートブリーズ・ワン(自社開発)

それぞれの特徴や違いを説明していきます。

スマートブリーズ・エース

デンソー製の全館空調です。スマートブリーズ・エースの特徴は次の通りです。

加湿機能

デンソーのエース製品は他のハウスメーカーでも採用をしている所がありますが、三井ホームでは他社と差別化をはかるために加湿機能が標準装備でついてきます。

脱臭機能

オプションですがプラズマクラスターイオンと呼ばれる脱臭機能を付ける事が出来ます。

設置タイプが選べる

小屋裏タイプか床置きタイプか選ぶ事が出来ます。

導入コスト/価格

230万円~250万円(税抜き)40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

スマートブリーズ・プラス

東芝製の全館空調です。スマートブリーズ・プラスの特徴は次の通りです。

加湿機能

デンソーのエース製と同じく、こちらにも加湿機能が付いています。

脱臭機能

デンソーのエース製と同じ脱臭機能ですが、光再生脱臭フィルターと呼ばれる脱臭機能になります。

導入コスト/価格

230万円~250万円(税抜き)40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

スマートブリーズ・ワン

元々、三井ホームの『スマートブリーズ』はデンソー製のエースと東芝製のプラスの2択だったのですが、2019年10月より40坪以下の住宅を対象とした新しいタイプの全館空調が発売されました。

それが『スマートブリーズ・ワン』です。

従来のスマートブリーズが謳っていた1台7役(冷房・暖房・加湿・除湿・換気・空気清浄・脱臭)の内、脱臭と加湿機能がありません。

その変わり、トータルコストは圧倒的に安くなっています。ちなみにスマートブリーズ・ワンはダイキン製です。

導入コスト/価格

132万円(税抜き)

メンテナンスに手間がかからない

1ヶ月に1度のフィルター清掃と2年に1回のフィルター交換等で快適に過ごす事が可能です。

総評

スマートブリーズ・ワンはエースやプラスと比較をすると、脱臭と加湿機能がありませんが、その分コストが安くなり(エースやプラスは約230万円)メンテナンスの手間もかかりません。

冷暖房機能はエース、プラスに見劣りしない同等の性能を持ち合わせていますので、三井ホームで40坪以下の住宅を建てるなら『スマートブリーズ・ワン』に軍配が上がるかなと思います。

40坪以上の住宅にはエースorプラスになります。全館空調システムには珍しい脱臭機能が付けられます。また加湿も除湿もありますので機能的にはとても優秀です。

性能の優劣は無いので、設置する場所やサイズの違いを把握して自分のスタイルにあった方を選べば良いと思います。

住友林業『エアドリームハイブリッド』

住友林業の全館空調システムのエアドリームハイブリッド
画像参照:住友林業

エアドリームハイブリッドはアズビル製の全館空調システムです。主な特徴は下記の通りです。

外気冷房システム

春や秋、夏の夜間など外の気温が心地良い時には積極的に外気を取り入れます。外気を利用して空調をするので、省エネで電気代をコストダウンさせる事が可能です。

保証

住宅の引き渡し日から通常2年。有料(7万円)で10年に延長するサービスあり。

導入コスト/価格

195万円(税抜き)※35坪2階建 機器床置き想定

総評

エアドリームハイブリッドは他社の全館空調システムと比較をした時に、目立った特徴はそこまでありません。

導入コストも標準的な価格なので、住友林業で家を建てる方は予算的に問題がなければ導入を検討してみては如何でしょうか。

積水ハウス『エアシーズン』

積水ハウスの全館空調システムのエアシーズン
画像参照:積水ハウス

積水ハウスの全館空調システムのエアシーズン

エアシーズンは東芝製の全館空調システムです。主な特徴は下記の通りです。

加湿機能

自動給水の加湿機能なので、いちいち水を入れたりする必要はありません。乾燥しがちな冬の季節に肌にうるおいを与えてくれます。

除湿機能

梅雨時期や、ジメジメする夏に効果を発揮してくれます。除湿機能によってダニやカビの繁殖を防いでくれる効果も期待が出来ます。

導入コスト/価格

約200万円~約300万円 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

積水ハウスの全館空調は他社と比べてこれといった特徴が見当たりませんでした。決して性能が劣っているとかではないのですが、特色が無いです。

積水ハウス自体も全館空調を積極的にアピールしている気配は感じられません。目立った特徴が無いからアピールがし難いのか?売れても東芝に持っていかれる割合が多く、身入りが少ないからなのか?分からないですけど。

目立った個性が無い割には導入コストがやや割高かな?というのが正直な印象です。性能が悪い訳ではないので積水ハウスで家を建てる方は、導入コストと折り合いが付くなら検討してみては如何でしょうか。

トヨタホーム『スマート・エアーズ』

トヨタホームの全館空調システムのスマート・エアーズ
画像参照:トヨタホーム

スマートエアーズは株式会社デンソーの自動車技術を応用して作られたトヨタホームオリジナルの全館空調システムです。

2015年度グッドデザイン賞を受賞しています。スマート・エアーズの特徴は下記の通りです。

フロア毎の温度調整が可能

1階と2階が独立した2in1システムと呼ばれている全館空調です。その為、フロア毎での温度調整が可能です。Z空調も同様の形態です。

外出先から操作可能

HEMSと連携させる事によって、外出先からでもスマホ経由で操作が可能です。

HEMS(ヘムス)とは
HEMSとは、Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略です。家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムで、使用量がモニター画面などで見える化されたり、自動制御出来たりします。

スケジュール運転が可能

月曜~日曜、週末や起床時、外出時、就寝時など生活パターンに合わせて冷暖房温度をプログラム設定出来ます。

床下や小屋裏空間への設置が可能

機械がわりとコンパクトなので床下や小屋裏空間への設置が可能です。空調機器を意識させないインテリアデザインが出来ます。

導入コスト/価格

約140万円~160万円 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

フロア毎で温度調整できるのは魅力ですね。またスケジュール運転もできるので、省エネで稼働をさせる事も出来ます。

外出前に空調をOFFにして、外出先で帰る前にONにする事も出来るので、上手に搭載されている機能をつかえば電気代も抑えられると思います。

トヨタホームの注文住宅で家を建てる方にはおすすめできる全館空調システムです。

パナソニックホームズ『エアロハス』

パナソニックホームの全館空調システムのエアロハス
画像参照:パナソニックホームズ

エアロハスはパナソニック製の全館空調システムです。2019年に省エネ大賞を受賞しています。住宅用全館空調システムでの受賞はパナソニックホームズが初のようです。

エアロハスの主な特徴は下記の通りです。

部屋毎での温度調整が可能

設定温度に対して±2℃の範囲で、部屋毎に温度の上げ下げが可能です。

一定期間、空調OFFが可能

24時間以上家を空ける時に、帰宅する日時を設定しておけばその時間に合わせて自動で運転がスタートします。

家を空けている間は空調がOFFになりますので省エネにもつながります。

除湿機能付き

除湿機能がついているので室内干しにも最適です。夏のような高温多湿の時期は除湿機能のおかげで涼しく感じる事が出来ます。カビ対策にも効果的です。

省エネ仕様で電気代がお得

地熱の利用、高効率専用エアコン、個別制御、セーブ運転等を組み合わせる事で電気代は一般的な全館空調の半分以下とメーカーのHPには記載がされています。

導入コスト/価格

約200万円程度 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

エアロハスは何といっても各部屋毎で温度調整が出来るところが1番の強みになると思います。±2℃の範囲という制限はありますが、+2℃と-2℃の部屋だと4℃室温が変わります。

4℃も異なれば暑がりさん、寒がりさん両方に対応出来ると思いますので、±2℃で各部屋の温度調整が出来るのは嬉しい特徴です。

省エネ仕様で電気代も抑えられるという事なので、パナソニックホームズで家を建てる方は、エアロハスの導入を前向きに検討を行った方が良いと思います。

ミサワホーム『エアテリア』

ミサワホームの全館空調システムのエアテリア
画像参照:ミサワホーム

ミサワホームのエアテリアはデンソー製の全館空調システムです。主な特徴は下記の通りです。

イオン発生機の取り付け

天井埋込型のプラズマクラスターイオン発生機が用意されています。ダニのフンや死がいの浮遊アレル物質、浮遊カビ菌などを除菌してくれます。

ペットやタバコ、部屋干しの匂いまで脱臭してくれます。空気清浄機能にプラスして脱臭機能も付いてるような効果です。

導入コスト/価格

約250万円程度 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

ペットを飼っていたり、部屋干し時に匂いが服に移るのをが気になる方には脱臭機能は良いと思います。ただ、トイレや浴室には吹き出し口が付けられないので注意が必要です。

金額的には安くはないので、予算との折り合いがつくなら検討を始めて良いのかな?と思います。

住友不動産『J・AIR』

J・AIRはデンソー製かアズビル製どちらかを選べるそうですが、住友不動産のHPにも詳細が載っていないので、デンソー製とアズビル製の全館空調の特徴を記載したいと思います。

デンソー製の特徴

デンソーの全館空調は『パラディア』という商品名です。機能は一般的な冷暖房・24時間換気・空気清浄にプラスして加湿、除湿機能が付いています。

設置場所は小屋裏タイプか床置きタイプか選ぶ事が可能です。換気時の熱交換方法も全熱交換型か顕熱交換型かどちらか選べます。

全熱交換型の特徴
熱交換の時に湿気も同時に交換を行います。その為、顕熱交換型に比べ室内の湿度環境が安定しています。

顕熱交換型の特徴
熱交換の時に湿気を交換しないので、家全体の換気を1台でできます。

アズビル製の特徴

アズビル製の全館空調システムは『きくばり』という商品名です。機能は「冷・暖房」「24時間換気」「空気清浄」「除湿」の5つです。

オプションですが、部屋ごとの温度設定が変更出来ます。

また、自動運転できるスケジュールタイマーや温調OFF、室内の温度を感知して自動で温度を制御するインバータ機等によって省エネ運転が出来、電気代を抑える効果もあります。

導入コスト/価格

約250万円程度 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

住友不動産の全館空調システムである『J・AIR』の情報はHPにも載っていないので良く分からないですが、デンソー製かアズビル製になるとの事なので、それぞれの特徴を記載しました。

住友不動産自体が全館空調を全くアピールしていないですし、コストも安くないです。販売実績も少ないような気がして不安が残ります。

住友不動産で家を建てる方は、全館空調システムの導入は慎重になった方が良いと思います。

※追記
現在はデンソー製のみとなっているようです。アズビル製は選べません。

アイフルホーム『全館空調システム』

アイフルホームの全館空調システム
画像参照:アイフルホーム

アイフルホームの全館空調システムはエアコン1台を使って、家中を冷暖房する形式になっています。

その1台のエアコンは小屋裏を蓄熱室として設置して使います。『全館空調システム』の主な特徴は下記の通りです。

長期保証

エアコン本体と送風機に対して10年間の長期保証が付きます。

導入コスト/価格

約240万円(空調設備:約140万円 屋根断熱:約100万円)
40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

他社と比較をした時に、これといった特徴がありません。名前も『全館空調システム』とまんまです。せめて名前だけでも個性的なものを付ければ良かったのに…と思います。

導入コストは空調設備だけでしたら高くは無いです。安い方です。ただ屋根断熱もセットで必要だと思うので、トータルだとやや高いです。

アイフルホームで家を建てる方は、全館空調システムの導入は予算的に余裕があれば検討。で良いかなと思います。

三菱地所ホーム『エアロテック』

三菱地所ホームの全館空調システムのエアロテック
画像参照:三菱地所ホーム

エアロテックは三菱電機製の全館空調システムです。2014年度にグッドデザイン賞を受賞しています。

これは単純に見た目が良いデザイン。という訳ではなく、距離による圧損を考慮したダクト径の選定や不快感を与えずに室内空気の循環を促す吹出し位置の選定等が評価をされた。という事です。つまりダクトのレイアウトシステムがグッドデザインなのです。

エアロテックの主な特徴は下記の通りです。

部屋毎の温度調整が可能

エアロテックは『VAV』と『ABC』のダブル制御で、部屋毎の温度調整を可能としています。手動でも自動でも対応をしてくれます。

VAV=可変風量制御システム(Variable Air Control)
各部屋に設置をする吹き出し口の中にはダンパーと呼ばれる羽が入っています。その羽の動きで風量を調整します。

ABC=温度制御システム(Auto Balance Control)
来客などにより部屋の人数の増加や、部屋の使い方の変化、生活パターンの変化時でもABCのセンサーが認知し、VAVの電動ダンパーを自動で開放してくれます。

除湿機能

ジメジメしている夏や梅雨時期に特に効果を発揮します。除湿を行う事で不快に感じる事が抑えられ、サラっとした涼し風が家中を包み込んでくれます。

室内干しをした時にも洗濯物が乾きやすくなるといったメリットもあります。

脱臭機能

フィルターのオプションになりますが、脱臭機能付きのフィルターに替える事も可能です。脱臭フィルター以外にも高性能除塵フィルター等もあり、合計4種類のオプションフィルターがあります。

空気洗浄にこだわる方なら嬉しい充実度です。

太陽光発電システム(2.0kW)とHEMSが標準搭載

太陽光発電システム(2.0kW)とHEMSが標準搭載されています。より省エネで効率的に電気を使う事が可能で、電気代を抑える効果も見込めます。

外出先からも操作可能

専用のアプリをインストールすればスマホで外出先からでも操作が可能です。

長期保証

10年間の長期保証&10年間の無料点検が付いています。11年目以降も有償ですが定期点検を受ける事が可能です。

エアロテック専用の24時間コールセンターも開設していますので、万が一のトラブルでも迅速に対応が出来る体制が整えられています。

導入コスト/価格

約300万円 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

エアロテックは加湿機能は付いていませんが、その他の機能に関してはどれも高性能でとても優秀な全館空調システムです。保証内容も良いですし、部屋毎での調整や外からでも操作が出来る利便性も高いです。

ダクトのレイアウトも賞を受賞するほど優れていますし、フィルターも高機能です。性能や機能に関してはとても優秀だと思います。ただ、やはりそれだけ良い物なので価格はお高めです。

予算さえ合うようでしたら、エアロテックは高機能・高性能な全館空間システムなので導入を前向きに検討してみては如何でしょうか。

ヤマト住建『YUCACO(ユカコ)システム』

ヤマト住建の全館空調システムのYUCACOシステム
画像参照:ヤマト住建

空調室に配置をしたルームエアコン1台で家中の温度を調整するタイプの全館空調システムです。空調室で暖冷房された空気をダクトやエアチャンバーで各部屋へ運びます。

YUCACOシステムの主な特徴は下記の通りです。

電気代の安さ

YUCACOシステムは暖冷房・換気の運転コストが年間で7万円程度だと言われています。かなり省エネで経済的です。

導入コスト/価格

約100万円程度 40坪想定(延床面積に算入されない吹抜けやロフトなども含む)

総評

何と言っても1番の強みは導入コストの安さです。この安さを実現させているのが高断熱・高気密化を図ったヤマト住建の住宅性能です。高断熱・高気密化の為エアコン一台で全館空調が可能となっています。

また基本的に給気側はダクトを使用していないダクトレス給気なので、ダクト内の汚れの心配がありません。

全館空調システムの中でもトップクラスに導入コストと電気代が安いYUCACOシステムは、ヤマト住建で家を建てる方ならぜひとも導入を検討した方が良い全館空調システムです。

セキスイハイム『快適エアリー』

セキスイハイムの全館空調システムの快適エアリー
画像参照:セキスイハイム

快適エアリーは床下に設置する冷暖房・除湿ユニットが基礎から床全体を暖めてくれる空調システムです。

快適エアリーの特徴は下記の通りです。

吹き出し口は天井ではなく床

床面の吹き出し口から温風が出てきます。吹き出し口を床に設置する為、ソファやテレビ台などの家具の設置場所を考えないと、吹き出し口を防いでしまう可能性があるのがややデメリットと思います。

除湿機能付き

1日最大40Lの大容量除湿機能で、ジメジメした夏や梅雨時期でも快適な湿度を保ってくれます。

加湿機能&脱臭機能

オプション装備になりますが、加湿機能。そして脱臭機能もプラスで付ける事が可能です。乾燥しやすい時期やペットやタバコの匂いが衣類に移るのを防ぎたい。と言った時に役に立つ機能です。

パソコン、タブレット、スマホでも簡単操作

パソコンやタブレットからでも簡単に操作が出来ます。また外出先からでもスマホで操作が可能です。

長期保証

住宅の引き渡し後10年間の保証がついています。

導入コスト/価格

約80万円~約100万円程度 1階のみ導入の場合
(2階にも導入する場合は+約40万円~約60万円)

総評

セキスイハイムの快適エアリーは、"全館"空調というよりは"1フロア"空調と呼べます。1階に導入をした場合、冷暖房・除湿効果があるのは1階のみです。

その為、通常の全館空調のように家全体を冷暖房したいとなると2階にも快適エアリーを設置する必要があります。ただ2階に設置をする空調ユニットは1階とシステムが異なるので、1階に比べると冷暖房の効率がやや落ちます。

そういう事もあり、1階には快適エアリーを導入して2階は従来通りルームエアコンで温度調整を行う方も多いようです。

吹き出し口が床についているので邪魔だったりとデメリットもありますが、導入コストが比較的安いのでセキスイハイムで家を建てる方は快適エアリーの導入を検討して良いかと思います。

1階のみ快適エアリーを導入して、2階は従来通りのルームエアコンという使い方もアリだと思います。

アキュラホーム『匠空調システム』

アキュラホームの全館空調システムの匠空調システム
画像参照:アキュラホーム

匠空調システムはアキュラホームオリジナルの空調システムです。主な特徴は下記の通りです。

除湿機能付き

除湿機能が付いています。梅雨時期や夏のジメジメした時期には特に除湿機能が付いているとより涼しく感じる事が出来、カビ対策にも効果的です。

タイマー設定で省エネ

空調をあまり必要としない時間帯の温度設定を暖房なら低め、冷房なら高めのキープ運転の設定が可能です。

キープ設定に切り替える時刻をあらかじめタイマー設定をしておけば自動的にキープ運転となり省エネ効果が期待できます。

保証

本体1年、冷却ユニット5年。保証期間を最大10年まで延長できる制度あり。

導入コスト/価格

約220万円(2階建て延べ床40坪想定)

総評

匠空調システムは暖気が床付近から吹き出すタイプの空調システムで、寒い冬でも足元はいつもぽかぽか過ごせます。

温度調整は各フロア毎で可能です。室内空調機は小屋裏に設置をするので部屋の見栄えはスッキリします。

アキュラホームの住まいはZEH基準で全館空調との相性も良いので採用を前向きに考えたい全館空調システムです。


※記載してある導入コスト/価格について
導入コスト/価格は、家のサイズによって吹き出し口の増減があり工事費用が異なってきます。また建てる地域や家の性能、空調機器の機種等によっても変わってきますので、あくまで平均的な価格としてご参考にして下さい。

へーベルハウス、タマホームは導入無し。

へーベルハウスとタマホームに関しては全館空調システムを現時点では導入をしていません。その為、温度調整は従来通りのルームエアコンでの調整となります。

一条工務店も全館空調システムは無し。変わりに『全館床暖房』+『うるケア』

一条工務店の全館加湿&全館換気システムのうるケア
画像参照:一条工務店

一条工務店も全館空調システムは導入をしていません。全館空調はありませんが、全館床暖房とうるケアを組み合わせる事で、似たような形にもっていく事は可能です。

一条工務店の床暖房は2階も当然、玄関や廊下、脱衣所やお風呂まで温めてくれます。床暖房+ルームエアコンで家中を暖める事も可能です。

そして『うるケア』は家中を換気&加湿してくれるシステムです。この2つを組み合わせる事で全館空調システムに近づきます。


以上が、全館空調システムを導入しているハウスメーカーの一覧&それぞれの特徴等です。

全館空調システムの基本的な機能(冷暖房、空気清浄、24時間換気)は全メーカー共通をしているので省きますが加湿、除湿、脱臭機能は付いていたり、付いていなかったりメーカー毎にマチマチなので、分かりやすいように表に纏めてみました。

ハウスメーカー 全館空調システム加湿除湿脱臭
ヒノキヤグループ Z空調×××
三井ホーム スマートブリーズ・エース
三井ホーム スマートブリーズ・プラス
三井ホーム スマートブリーズ・ワン××
住友林業エアドリームハイブリッド××
積水ハウスエアシーズン×
トヨタホームスマート・エアーズ×××
パナソニックホームズエアロハス××
ミサワホームエアテリア××
住友不動産J・AIR×
アイフルホーム全館空調システム×××
三菱地所ホームエアロテック×
ヤマト住建YUCACOシステム×××
セキスイハイム快適エアリー
アキュラホーム匠空調システム××

全館空調ハウスメーカー比較のまとめ

他社との差別化を図る為に、ハウスメーカー毎に全館空調システムの特徴も変わってきています。部屋毎での温度調整が可能だったり、外出先からでも操作が可能だったり、除湿・加湿、脱臭機能が付いていたり

他社の全館空調システムには無い特徴に惹かれて、新居に全館空調システムの導入を決めた方もいらっしゃいますし、全館空調の最大のメリットである『家中どこの部屋でも一定温度で快適に過ごせる』といった特徴に惹かれて導入を決めた方も大勢います。

確かに暑い夏でも寒い冬でも、家中どこに移動しても快適で過ごしやすいのは魅力的ですが、全館空調システムを導入するための初期費用。導入コストが必要になってきます。

また定期的なメンテナンスやフィルターのお掃除等の手間もかかってきます。電気代も、使い方や使う機種により差は出ますが従来より高くなりがちです。

そういったデメリット面も考慮して、全館空調システムを導入するかしないかの検討を行いましょう。その時に各ハウスメーカーの全館空調のカタログがあった方が比較・検討がしやすいので、事前に各社の住宅カタログを集めておきましょう。

カタログを見て具体的に全館空調を比較してみよう!

ハウスメーカー毎の全館空調システムの特徴等を説明してきましたが、実際の導入にあたってはより具体的な金額や仕様も把握をしておきたい所です。

導入コストは建てる家のサイズや地域、間取り等によって変わってきます。なので大事なのは『自分の場合は幾らかかるのか?』をきちんと把握をする事です。

全館空調システムを検討している方は住宅カタログを請求する際に、「全館空調の詳細が分かるカタログが欲しい」や「全館空調付きの間取りプランを希望」とか「全館空調システムの導入コストが知りたい」等、備考に書いておきましょう。

そうすればより詳細な情報も得られますし、自分の場合は幾らかかるのか?も知る事が出来ます。

情報が多い方がハウスメーカー側も、それに沿った提案が出来ますし、客側も知りたかった情報が得られますので、フリースペース欄は有効に活用しましょう。

カタログ請求を行った後に電話が頻繁にかかってくるのが苦手な方は、フリースペース欄に『まだ比較・検討中の為、過度な営業電話は控えて貰えると助かります』とか『連絡はメールでお願いします』等、ハウスメーカー側への要望も書いておきましょう。

電話NGの旨を書いておけば営業電話がかかってくる事はないですよ。

記入完了後は、ハウスメーカー毎で差はありますが約2日~10日前後でカタログが郵送で届きます。勿論お金は一切かかりませんので、注文住宅で後悔をしない為にも多くの会社から気軽にカタログ請求を行ってみましょう。

色々なハウスメーカーの住宅カタログを眺めるのはわりと楽しいですよ。

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