富士住建は寒い?断熱材や断熱性能(UA値)気密性能(C値)を確認

富士住建の家は寒いのか?使用している断熱材の種類や気になる断熱性能(UA値)、気密性能(C値)を確認していきたいと思います。

参照:富士住建

断熱性能(UA値)と気密性能(C値)とは?

◦UA値とは?

UA値とは「外皮平均熱貫流率」と言って、外皮(床・天井・壁・開口部等)を介して熱がどれくらい外部へ逃げやすいかを示した数値です。

UA値が大きい程、熱が外部に逃げやすい=断熱性能が低いと見る事が出来ます。反対にUA値が小さい家は断熱性能および省エネルギー性能が高いことになります。

◦C値とは?

C値とは「相当隙間面積」と言って、家にどの位のスキマがあるのかを示した数値です。C値が大きい程、家にスキマが空いている=気密性能が低いと見る事が出来ます。

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富士住建は寒い?断熱材や断熱性能(UA値)を確認

富士住建の代名詞とも言える「完全フル装備の家」で標準仕様で使用されている断熱材の種類や断熱性能(UA値)を確認していきたいと思います。

断熱材は「高性能グラスウール20K」

富士住建の標準仕様で使用されている断熱材は高性能グラスウール20Kです。「アクリアネクストα」という商品名です。

グラスウールには繊維の密度の違いによって10K・16K・20K・24Kなどがあります。数字が大きいほど密度が高く、断熱性能が高くなります。

ちなみに断熱材の性能は熱伝導率(熱の伝わりやすさを数値で表したもの、数値が小さい方が熱が伝わりにくい=断熱性能が高い)によって決まります。

熱伝導率の低い断熱材を厚く施工すれば断熱性能が高くなります。

◦高性能グラスウールの熱伝導率

繊維の密度熱伝導率(W/m・k)
高性能グラスウール(10K)0.043
高性能グラスウール(16K)0.038
高性能グラスウール(20K)
(アクリアネクストα)
0.034
高性能グラスウール(24K)0.034

富士住建で使われている「アクリアネクストα」は一般的な高性能グラスウール(24K)と同等の断熱性能を持っています。

「アクリアネクストα」を壁には105mm、天井は170mmで施工します。

高性能グラスウールのメリット&デメリット

高性能グラスウールのメリット

◦コスパに優れる

グラスウールは材料費や安く、施工にかかるコストも安くすみます。その為、おなじ断熱性能を確保する為にかかるコストは他の断熱材に比べると安くすみます。

安く断熱性能を確保出来るのでコスパに優れている断熱材です。

◦加工しやすい

グラスウールはガラスを高温で溶かし、ミクロン(1/1000ミリ)単位の細い繊維にして綿状にした物なのですが、曲げたりカッターで切断したり加工が安易な素材です。

加工に専用の機械を必要とせず現場で出来るので様々な住宅構造に合わせて施行する事が出来ます。

◦耐火性に優れる

グラスウールの原料はガラスで不燃性の素材なので耐火性の高い断熱材です。万が一火災が発生した場合でも有毒ガスなどを発生しません。

高性能グラスウールのデメリット

◦隙間なく施工するのに技術を要する

グラスウールは吹付タイプの発泡プラスチック系断熱材とは異なり、固形のグラスウールを壁の中に充填して施工します。その為、コンセント周りなど複雑な箇所ではスキマが出来やすくなってしまいます。

断熱施工を行う職人さんの腕によっては断熱性能が悪くなるので、腕に影響されやすい事がデメリットの一つです。

◦湿気(水)に弱い

グラスウールは繊維の間に空気を含む事で断熱性を確保しているので、湿気(水)が入ってしますと断熱性能が失われてしまいます。

その為、防湿フィルムに包まれたまま施工を行うか、別張りで防湿シートで覆うか行いますが、きちんと防湿が行われていないと断熱性能が下がります。

現場発泡ウレタンフォーム(だんねつ君)も採用可能/オプション

画像:ポリウレタン株式会社

富士住建では「だんねつ君」というオプションがあり、断熱材を高性能グラスウールから現場吹付タイプの現場発泡ウレタンフォームに変更する事も可能です。「フォームライトSL」という商品名です。

フォームライトSLの熱伝導率は0.040W/(m・K)以下で厚さは95mm~となります。ちなみに「だんねつ君」にすると気密測定が1回無料で付いてきます。

現場発泡ウレタンフォームのメリット

◦気密性を確保しやすい(施工しやすい)

現場発泡ウレタンフォームはスプレーで吹き付けるとモコモコモコと膨らむので複雑な構造にも隙間なく施工する事が出来ます。その為、気密性の確保がしやすい断熱材です。

また隙間がなくなる事で防音性を高める効果も期待出来ます。

◦ズレにくい

自己接着力があるので硬化した後に簡単にズレたりする事がありません。

◦湿気(水)に強い

ウレタンフォームは独立気泡で水や水蒸気が侵入しにくい構造なので耐水性・耐湿性に優れます。水分を含んだとしても乾燥すれば断熱性を維持する事が可能です。

現場発泡ウレタンフォームのデメリット

◦コストがかかる

グラスウールよりも現場発泡ウレタンフォームの方が施工費が高くなります。ただし、気密性能が向上して冷暖房費が抑えられれば、ランニングコストを含め長期的にみるとその差は少し縮まります。

◦燃焼時に有毒ガスが発生する

耐火性が低く、万が一火災が発生した場合にはウレタンフォームが燃え有毒ガスが発生する危険性があります。

高性能グラスウールと現場発泡ウレタンフォームはどちらが良いの?

富士住建で使われている高性能グラスウールと現場発泡ウレタンフォームの断熱性能だけ見ると、両方に大きな差はありません。

ただし、高性能グラスウールが正しく性能を発揮出来るかどうかは施工する職人さんの技量に大きく左右されます。

現場発泡ウレタンフォームは高性能グラスウールの施工よりは職人さんの技量の影響は受けづらいですし、気密性能は発泡ウレタンフォームの方が確保しやすいです。

その為、気密性能の事も考えると発泡ウレタンフォームの方が有利です。

高性能グラスウールでは断熱性も気密性も確保出来ない訳ではなく、丁寧な施工と技術が求められるという話なので、腕のある職人さんであればコストの安いグラスウールの方がコスパが良くなる事もあります。

窓の断熱仕様

窓の標準仕様はLow-Eペアガラス(アルゴンガス入り)+樹脂サッシです。YKK APの「APW330」を採用しています。

樹脂フレームとLow-E複層ガラスで高い断熱性能を実現しています。

玄関ドアの断熱仕様

玄関ドアの標準仕様は扉厚70mm、形材断熱枠、採光部にはトリプルガラス(アルゴンガス入)が使われているYKK AOの「イノベスト D50」が採用されています。

高い断熱性能を持つ玄関ドアです。

断熱性能(UA値)

富士住建はUA値の公式発表が無いので、標準仕様で採用している断熱材の種類や厚み、窓・玄関ドアの種類などからの推定値となりますが、UA値は0.6以下にはなると思います。

◦断熱等級と基準となるUA値

等級/地域区分1234567
断熱等級7
(HEAT20 G3基準相当)
0.20.20.20.230.230.260.26
断熱等級6
(HEAT20 G2基準相当)
0.280.280.280.340.340.460.46
断熱等級5
(ZEH基準相当)
0.40.40.50.60.60.60.6
断熱等級4
(H28年 改正省エネ基準)
0.460.460.560.750.870.870.87
地域区分表

富士住建の施工エリアは関東全域となりますが、その殆どの地域は4,5,6地域になるので、富士住建で標準仕様で建てた時のUA値は0.6以下でZEH基準を満たす断熱性能になるでしょう。

富士住建の気密性能(C値)を確認

気密性能は現場で測定を行う実測値で1棟1棟異なるのでHPに記載されていない事が多いです。富士住建でもHPにC値の記載はありません。

その為、実際に富士住建で建てられた施主さんの建築ブログを参照しながら気密性能(C値)を推測していきたいと思います。

気密性能(C値)の参照ブログ

富士住建のC値を推測するのに参照したブログは以下の3サイトです。

こちらの施主さんはツーバイ工法でオプションの「だんねつ君」を採用した上での気密測定の結果はC値0.8となっています。

こちらの施主さんもオプションである「だんねつ君」を採用しています。「だんねつ君」を採用した上での気密測定の結果はC値0.5となっています。

こちらの施主さんもオプションである「だんねつ君」を採用しています。「だんねつ君」を採用した上での気密測定の結果はC値0.8となっています。

特定の条件下ではC値0.5~0.8程度

富士住建では断熱材を高性能グラスウールから発泡ウレタンフォームである「だんねつ君」にオプション費を払って変更すれば気密測定が1回付いてきます。

その為、参照させて頂いた建築ブログはすべて「だんねつ君」を採用している状態だったのだと思います。

また、気密性能にも関わってくる家の構造に関してですが、富士住建では木造軸組工法(3種類)かツーバイフォー工法(1種類)の中から好みで選ぶ事が出来ます。

画像:泉北ホーム

一人目の施主さんのブログにはツーバイフォー工法である事が記載されていますが、二人目、三人目の施主さんのお家の構造は不明ですが、C値を見るかぎり恐らくツーバイフォー工法であると思います。

というのも、2×4工法はハコ型のようなモノコック構造を組み合わせて作るシンプルな構造のため、木造軸組工法よりも隙間が出来づらく気密性を確保しやすいという特徴があります。

つまり、断熱材が発泡ウレタンフォームで構造が2×4工法の場合C値は0.5~0.8(c㎡/㎡)位になりますが、標準仕様の場合だとC値は1.0~1.5(c㎡/㎡)程度であると予想されます。

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換気システムにも注目

富士住建の家が寒いのか?断熱材や断熱性能(UA値)気密性能(C値)を気にされる方は、「快適に暮らせるのか?」という部分が一番気になっている事だと思います。

快適に暮らせるかどうかは断熱性能や気密性能に加えて、どのような換気システムが採用されているかどうかも重要になってきますので確認しておきましょう。

標準仕様は「第三種換気システム」

一般的な戸建ての場合、給気も排気も機械で行う「第一種換気システム」か、給気は自然に行い排気は機械で行う「第三種換気システム」が使われますが、富士住建の標準仕様は「第三種換気システム」です。

第三種換気システムはコストが安く、メンテナンスが楽というメリットがありますが、熱交換器を付ける事が出来ないので換気によって熱損失が起こります。

冬などは換気により室温が下がる事もありますので快適性を求めるなら第一種換気システムをおすすめします。

熱交換器付きの第一種換気システム(オプション)

オプションとはなりますが、外気から取り込む空気を室温に近づけてから各部屋へ空気を送り込む熱交換器が付いているので換気による熱損失を抑えてくれます。

それにより快適な室内環境を保ちやすくなり、冷暖房費を抑制する事も出来ます。

ただし、第一種換気システムにする事で導入コスト・メンテナンスコストが増えるのが主なデメリットとなります。

寒い?富士住建の断熱材やUA値、C値の結果発表

富士住建の標準仕様の断熱材は「高性能グラスウール20K」です。オプションで発泡ウレタンフォームに変更する事が出来ます。

断熱性能を表すUA値は標準仕様で0.6以下です。(推測値)

C値は構造が2×4工法で、断熱材が発泡ウレタンフォームの場合0.5~0.8位ですが、標準仕様の場合は1.0~1.5位であると予想します。

◦富士住建の断熱材やUA値、C値の結果

断熱材標準:高性能グラスウール20K
オプション:発泡ウレタンフォーム
UA値0.6以下(W/㎡・k)
C値標準:1.0~1.5(c㎡/㎡)
2×4工法+発泡ウレタンフォーム:0.5~0.8(c㎡/㎡)

(※)
・UA値・C値は富士住建の公式数値ではありません。構造・工法、断熱工法等から管理人が推測した予想値です。
・UA値、C値は家の形状や間取り・仕様等による変わりますのであくまで参考程度にお考え下さい。

結局寒いのか?

断熱性能を示すUA値は標準仕様で0.6以下で、関東地域であればZEH基準を満たす水準です。数値を見るかぎりでは、誰もが"寒い"と感じる性能ではありません。

ただし、C値が1.0以上だったり、大きな窓を多く設置したり、第三種換気システムのままだと冬場寒いと感じる時は増えると思います。

住環境の快適性を求める場合は、気密性を高めるために2×4工法にして、断熱材を発泡ウレタンフォームに変更し、換気システムも第一種換気システムに変更すると快適性は上がります。

更に、オプションとなりますが床暖房も付ければ「寒いかも…」という問題は解決出来ますが、今度は導入コストが問題となりますので、どこまでの快適性を求めるかはコストとのバランス見ながら決めていきましょう。

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断熱性能(UA値)と気密性能(C値)の注意点

断熱性能と気密性能を判断する上でUA値とC値は役に立つ指標ですが、知っておいた方が良い注意点もありますのでご紹介しておきます。

高気密高断熱の定義は決まっていない

ハウスメーカーのHPに「高気密・高断熱仕様!!」等と書かれている事がよくありますが、どの位の数値であれば高気密・高断熱と謳っても良いといった定義は決まっていないのです。

その為、営業マンの「我が社の家は夏は涼しく冬は暖かい、高気密高断熱住宅ですよ」等のセールストークを鵜呑みにして家を建てた結果、実際の性能はそこまで高くない"なんちゃって高気密・高断熱住宅"を掴まされたという失敗例がよくあります。

そうした失敗をしないように性能は文言ではなく必ず数値で確認をするようにしましょう。

断熱気密性能は必ずUA値,C値で確認を

例えば、以下のようなキャッチフレーズで性能をPRをしているハウスメーカーが3社あったとします。

A社:『高性能の断熱材で真冬でもポカポカ住宅!』
B社:『裸足でも快適に過ごせるあたたかいお家!』
C社:『W断熱で夏でも冬でも1年中快適ハウス!』

文言だけでは実際にどこの会社が1番断熱・気密性能に優れているのか分からないと思います。では、下記の場合はどうでしょうか?

A社:UA値:0.8/C値:1.0
B社:UA値:0.3/C値:0.3
C社:UA値:0.6/C値:1.2

数値に置き換えれば3社の中でB社の商品が1番断熱・気密性能に優れているという事が分かります。

ちなみに実際の高気密・高断熱住宅であれば住環境はかなり快適です。当サイトが推奨する値はUA値はZEH基準を満たす値、C値は0.7以下です。その数値であれば高気密・高断熱住宅と呼べます。(C値は経年劣化の影響を受けやすいので新築時には0.7以下を目指したい所)

UA値はあくまで理論値

UA値は家の間取りや仕様が決まると計算によって求める事が出来ます。以下がUA値を求める計算式です。

UA値=建物が損失する熱量の合計(w/k)÷外皮面積(㎡)

UA値は現場で測る数値ではなく、関係する各箇所の断熱性能などを元に計算で求める理論値となります。

その為、施工精度が低かったり施工不良などがあると計算で求めたUA値よりも実際はもっと低い断熱性能になる可能性もあります。

C値は実測値

C値は現場で測る実測値です。以下の計算式で求める事が出来ます。

C値=家全体の隙間の合計(c㎡)÷延床面積(㎡)

どれだけのすき間があるかを調べるのである程度現場工事が進んでからでないと気密測定は行えません。つまり家を建てる前段階ではC値は分からないのです。

またC値も現場の施工精度に影響を受けます。

気密性能は構造や工法の違い、断熱工法の違い等々によって気密性を確保しやすい建物と確保が難しい建物があるので、C値が悪いからといって一概に現場の施工精度が低いという訳ではありません。

ただ施工精度が低かったり、気密施工に疎い現場では優秀なC値が出ないのも事実なので気密性能にこだわる場合には過去の平均C値などを担当者に尋ねるのが良いでしょう。

UA値とC値はセットで考える

断熱性能が優れていてもすき間だらけの家では外気の影響をもろに受けてしまいます。逆もまた然りで、すき間のない家でも断熱性能が悪ければ外皮から熱はどんどん逃げてしまいます。

断熱性能と気密性能はどちらか一方だけが良くてもあまり意味がないので、この2つの性能はセットで考えるようにしましょう。

家づくりで失敗しないコツは?

家づくりで後悔される方に共通しているのが「住宅メーカー同士の比較・検討不足」です。

◦CMでよく見かけたし知名度もある会社だから決めた。
◦「○○○工務店は良かったよ」等、親戚・友人が言っていたので同じ会社に依頼した。
◦いきなり訪れた住宅展示場で行った会社が魅力的で営業もイイ人だったので決めた。etc..

あまり候補をあげずに、ほぼ直観で決められた方は往々にして「もっと慎重に選べば良かった…」と後悔します。

そうならない為に、時間的な余裕を持って6社以上は候補をあげて比較・検討をおこないましょう。

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まずはカタログを取り寄せ比較してみましょう。

断熱性能(UA値)を良くする方法

UA値の計算に関わる主な項目は断熱材の種類や厚み、開口部(窓や玄関等)の断熱性能、断熱材の施工方法などです。

施工方法などは施主側で勝手に変える事が難しい項目なので断熱性能(UA値)を改善する方法として注目したいのが以下の4点です。

◦断熱材のグレードや厚みを増す
◦窓を高断熱仕様にする
◦窓のサイズや設置数
◦玄関ドア・勝手口ドアを高断熱仕様にする

断熱材のグレードや厚みを増す

より熱伝導率の低い断熱材をぶ厚く施工すれば断熱性能は上がります。この辺りはオプションで対応可能なハウスメーカーが多いです。

窓を高断熱仕様にする

熱の出入りは天井(屋根)や壁、床などよりも開口部、主に窓からの出入りが1番多いです。

つまり窓の断熱性能を上げれば家全体の断熱性能が効率的に上がります。コスパ良く断熱性能を上げられるので、こだわる方は窓の仕様を特にチェックしておきましょう。

窓の仕様をチェックする時に見ておきたいポイントは以下の3点です。

◦窓ガラスの種類+中間層の気体
◦窓サッシの種類
◦スペーサーの種類

◦窓ガラスの種類

窓ガラスは大きく分けて4種類あります。単板ガラス→複層ガラス→Low-E複層ガラス→Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が良くなります。

ガラスとガラスの中空層に入れる気体は大きく分けて4種類あります。乾燥空気→アルゴンガス→クリプトンガス→真空の順に断熱性能が良くなります。

断熱性能にこだわるならLow-E複層ガラス(アルゴンガス入り)以上の仕様にするのがおすすめです。

◦窓サッシの種類

窓サッシは大きく分けて4種類あります。アルミサッシ→アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシ→木製サッシの順に断熱性能が良くなります。

断熱性能にこだわるならオール樹脂サッシ以上の仕様にするのがおすすめです。

◦スペーサーの種類

スペーサーとはガラスとガラスの間のスペースをつくるためのパーツです。スペーサーは2種類あります。アルミスペーサー→樹脂スペーサーの順に断熱性能が良くなります。

断熱性能にこだわるなら樹脂スペーサーがおすすめです。

窓のサイズや設置数を変更する

当然、窓よりも壁の方が断熱性能は高いので単純に設置する窓のサイズを小さくしたり、設置数を減らす事でも断熱性能を上げる事が出来ます。

ただし、断熱性能にこだわりすぎて必要最低限の窓にすると通風や採光が悪くなる事もあるので設計士と相談をしながら決めていきましょう。

玄関ドア・勝手口ドアを高断熱仕様にする

窓だけでなく玄関ドアおよび勝手口を高断熱仕様にする事でもUA値を下げる事が出来ます。

勝手口に関しては、断熱性能の事だけを考えるのであれば付けないのが一番です。玄関ドアはそうはいかないので、UA値を改善するにはU値(熱貫流率)の小さい商品を選ぶようにしましょう。

(※U値(熱貫流率)は熱の伝わりやすさを表す数値で、値が小さい程熱の移動を少なく抑える事が出来る=断熱性能が高いという見方が出来ます)

気密性能(C値)を良くする方法

気密性能(C値)を良くする方法として注目したいのが以下の5点です。

◦窓の構造+サイズや設置数
◦玄関ドアや勝手口ドア
◦配管・コンセント周りの施工処理
◦気密測定を行う事を伝えておく
◦C値の改善をサポートくれる業者に依頼

更に、富士住建の場合は標準仕様で使用されるグラスウールを気密性を確保しやすい発泡ウレタンフォームに変更する、構造を2×4工法を選ぶ事でもC値が良くなりやすいです。

窓の構造やサイズ・設置数に注目する

C値を下げる為には窓の構造に注目しましょう。

日本の住宅で1番よく見かける窓は横方向に開閉する「引き違い窓」ですが、気密性に関してはあまり高くありません。

引き違い窓にしなくてもよい箇所には、ビジネスホテルでよく見かける「すべり出し窓」や、海外の住宅でよく見かける「開き窓」などにする事で気密性を確保しやすくなります。

開閉の必要がなく採光だけが目的の窓には、窓の種類の中で1番気密性能の高い「FIX窓(はめ殺し窓)」を採用する事でも気密性能は高くなります。

また、断熱性能同様に窓のサイズや設置数にも影響を受けるので単純にサイズ・設置数を減らす事でも気密性能を高める事が出来ます。

玄関ドアや勝手口ドアに注目

玄関ドアには親子ドアや片袖ドア、両袖ドア、両開きドアや玄関引き戸など様々な種類がありますが、気密性能を考えると片開きドアが1番気密性能を確保しやすいです。

勝手口は、閉めたままでも通風が出来る仕様が人気ですが通風機能も採光機能もない勝手口ドアの方が気密性能は確保しやすいです。ただ、こちらも断熱性能同様に付けない事が1番気密性を確保しやすいです。

配管・コンセント周りにも注目

画像の左半分は無気密で右半分には気密処理を行った配管・コンセント周りに、裏側から冷風を送った時の実験画像です。

4分経過後、無気密の左半分と気密処理を行った右半分とで明確な温度差が生じている事が分かります。断熱材として使用頻度の高いグラスウールなどの繊維系断熱材ではこの温度差が特に顕著に現れます。

1ヶ所あたりの配管・コンセント周りのすき間は小さくても、それが何か所も集まれば大きなすき間となります。

気密性能を高める為には、こうした細部に至るまで気密部材等を使い丁寧な気密施工が行われるか確認しておきましょう。

気密測定を行う事を事前に伝えておく

富士住建の場合はオプションの「だんねつ君」を採用する事で気密測定が1回付いてきます。オプションを採用しない場合は気密測定は行われないので自分で業者に依頼をかける必要があります。

その場合は、出来るだけ早めに気密測定を行う事を伝えておいた方が良いです。

そうする事で気密性能にこだわっている施主である事が伝わりますし、営業から現場監督にも伝えてもらっておけば現場での作業がより丁寧になります。

どこの現場であっても始めから丁寧な仕事をしていると信じたいですが、第三者である気密測定業者から後々チェックされると思うとより丁寧になるのが心情です。

C値の改善をサポートくれる業者に依頼する

気密測定を外部に依頼する時にはC値の改善もサポートしてくれる業者にお願いをしましょう。

気密測定を行うタイミングは主に2回(断熱・気密工事が終わった後/竣工後)あり、ベストは2回測定を行う事です。

ただ1回につき5万円~10万円程度の費用がかかるので1回で済ませたい場合は気密工事が終わったタイミングで測定を行いましょう。

その方が、C値改善の手直しがやりやすいからです。

まとめ

「富士住建は寒いのか?」を検証する為に、標準仕様で採用される断熱材の種類や断熱性能、気密性能、換気システムの確認、UA値・C値を良くする方法などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

結論としては、標準仕様でもUA値は0.6以下でZEH基準を満たす断熱性能なので誰もが”寒い”と感じるほど悪い数値ではありません。

寒がりの方やこだわりたい方は「だんねつ君」や第一種換気、床暖房、トリプルガラスへの変更などをする事でより快適な住環境となります。

ただし、快適性を求めると当然コストはかかってしまいます。

富士住建の場合は予め決められた設備を採用する事で低価格を実現しているので、オプションを追加していくとコスパの良さは徐々に失われてしまいます。

その為、断熱性能・気密性能は予算とのバランスを考えながら決めていきましょう。

最近は、断熱性能・気密性能を気にする方が増えてきている事や、2022年10月に断熱等性能等級6、7が新設された事、2025年には等級4以が義務付けられる事等もあり、ハウスメーカー側も断熱・気密に力を入れた商品を続々開発しています。

コスパ良く断熱・気密に優れた商品もありますので、よりお得に家づくりを行うためには複数社を候補にあげて比較する事から始めてみましょう。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。