【住友不動産(すみふ)の注文住宅】標準仕様を確認。寒いって本当?

2023-06-22

住友不動産(すみふ)の注文住宅の標準仕様での性能や住宅設備などを確認していくと同時に、「住友不動産 注文住宅 寒い」というキーワードでの検索もあるので、標準仕様で寒いのかどうか?も検証していきたいと思います。

参照:住友不動産・注文住宅

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住友不動産の注文住宅 取り扱い商品一覧

注文住宅で取り扱っている商品は大きく分けると4つのラインナップを展開しています。

◦J・URBAN Series(ジェイ・アーバンシリーズ)
◦PREMIUM.J Series(プレミアム.ジェイシリーズ)
◦J・RESIDENCE(ジェイ・レジデンス)
◦邸宅型住宅シリーズ

J・URBAN Series(ジェイ・アーバンシリーズ)

ジェイ・アーバン
【ジェイ・アーバン】
ジェイ・アーバンコート
【ジェイ・アーバンコート】
NEW ジェイ・アーバンコート
【NEW ジェイ・アーバンコート】
ジェイ・ルコンテ
【ジェイ・ルコンテ】

ジェイ・アーバンシリーズは、独創的で斬新なデザイン性や都市型住宅に求められる限られた空間の中で居住性を向上させる事を実現した住友不動産の注文住宅のスタンダードシリーズです。

ジェイ・アーバンシリーズには、ベーシックな「ジェイ・アーバン」日本の郊外の街並に調和するモダンデザインの「ジェイ・アーバンコート」

空間を有効活用する2階建て6層住宅の「ジェイ・ルコンテ」等、多様なライフスタイルに応えられるように複数のスタイルを取り揃えています。

PREMIUM.J Series(プレミアム.ジェイシリーズ)

プレミアム.ジェイシリーズ01
【プレミアム.ジェイシリーズ】
プレミアム.ジェイシリーズ03プレミアム.ジェイシリーズ04プレミアム.ジェイシリーズ05プレミアム.ジェイシリーズ06

プレミアム.ジェイシリーズはジェイ・アーバンシリーズの上位モデルで住友不動産の注文住宅で最上位シリーズとなっています。

数々のグッドデザイン賞を受賞しており、重厚感・高級感・存在感のある圧倒的で美しい外観デザインが特徴です。

デザイン性を極めつつ、プライバシーを確保しながら内と外をシームレスに繋ぐ設計や、都心部でも光や風を贅沢に取り入れる設計など快適性にも優れています。

J・RESIDENCE(ジェイ・レジデンス)

ジェイ・レジデンス01
【ジェイ・レジデンス】
ジェイ・レジデンス02

ジェイ・レジデンスは、年月とともに味わいを増す天然木をふんだんに使用し、深い軒による美しい陰影、水平ラインがつくるシャープで洗練された外観が特徴です。

内装は高級マンション仕様の「レジデンシャルスタイル」、構造は独自の制震技術「ニューパワーキューブ」を標準仕様で採用しています。

邸宅型住宅シリーズ

ブレス モンターニャ
【ブレス モンターニャ】
ブレス アラモード
【ブレス アラモード】
ブレス パッソ
【ブレス パッソ】
コート・ダジュール
【コート・ダジュール】
アメリカン
【アメリカン】
ブレス ナゴミ
【ブレス ナゴミ】
ブレス イクエ
【ブレス イクエ】
ブレス ユウワ
【ブレス ユウワ】

邸宅型住宅シリーズは、豊富な外観バリエーションの中からお好きなスタイルを選べるのが特長です。「洋風スタイル」「和風スタイル」それぞれ用意されています。

◦洋風スタイル
ブレス モンターニャ…寄棟屋根が作りだす、格調高く重厚感ある佇まい。
ブレス アラモード…折り重なるようなファサードが印象的な美しい住まい。
ブレス パッソ…半円窓を戴く縦長の窓が洗練されたイメージを醸し出す。
コート・ダジュール…地中海の碧さと、明るい陽射しが似合うコート・ダジュール。
アメリカン…その明るさ、大らかさは、まさにアメリカン・スタイル

◦和風スタイル
ブレス ナゴミ…日本の伝統的な暮らしを尊重しつつ、現代の生活スタイルにも対応できる住まい。
ブレス イクエ…幾重にも重なる大屋根が端正な印象を与える、趣きある住まい。
ブレス ユウワ…和と洋が美しく溶け込む温もりのある住まい。

注文住宅の標準仕様

住友不動産(すみふ)の注文住宅の標準仕様での性能や設備などを詳しく確認していきたいと思います。

構造・工法

住友不動産(すみふ)の注文住宅の構造・工法

住友不動産の注文住宅は3つの工法から自由に選ぶ事が出来ます。

◦ウッドパネル工法
◦2×4工法
◦2×6工法

ウッドパネル工法

ウッドパネル工法

ウッドパネル工法とは、木造軸組在来工法をベースとし、2×4(ツーバイフォー)工法のいいとこどりをした工法です。

一般的な木造軸組工法は構造を補強する部材として、柱と柱の間に斜めに筋交いを入れますが、2×4(ツーバイフォー)工法では耐力面材(構造用合板)を使用します。

筋交いの場合は地震による揺れや強い風で受ける外力を「点」で支える為、接合部に荷重が集中しやすいといったデメリットがありました。

耐力面材を使用する事で外力を"点"ではなく、"面"で受け止め地震の際に建物にかかる負担を分散させる事が出来るので、一般的な木造軸組工法に比べると高い耐震性能を確保する事が出来ます。

◦パーティクルボード

パーティクルボード

耐力面材には、一般的な構造用合板より高強度なパーティクルボード(木材の細片やチップに接着剤を塗布して加熱、圧縮して作った板)を採用しています。

せん断強度は合板の約2倍あり優れた耐震性を発揮します。また、耐水性・耐腐食性にも優れた建材です。

◦構造用接合金物

構造用接合金物

従来の木造軸組工法は、柱と梁に複雑な凹凸加工を施し接合する工法だったため構造材に大きな断面欠損が生じ、地震など外力が加わった時に欠損部分が弱点となり柱が外れたり内部損傷が起きたりするリスクがありました。

住友不動産の「ウッドパネル工法」は、接合部に構造用接合金物を使用して高精度に緊結を行います。

欠損面積を大幅に縮小する事が出来るので、従来の木造軸組工法と比べて約1.5倍の強度を実現しています。

◦制震システム標準装備

制震システム標準装備

制振装置(制震ダンパー)が標準仕様で付いています。

地震の際に制振装置が地震エネルギーを吸収して揺れを低減してくれます。住友不動産が行った実物大実験によると制震システムがない場合に比べ、揺れを約50%低減するようです。

地震の際に怖いのが、繰り返し発生する地震に耐えられるかです。

熊本地震でも2016年4月14日にM6.5の地震が発生し、16日にM7.3の地震が発生しています。また震度5以上の地震は短期間に何度も発生しています。

1度、2度目の地震に耐えられても繰り返し発生する地震に耐えられなくなり3度目、4度目の比較的大きな揺れで外壁が剥がれたり、屋根材がずれたりする事があります。

制振装置は、こうした繰り返しの地震に強いので標準仕様で付いているのは高ポイントです。

◦高倍率耐力壁「パワーパネル」

高倍率耐力壁「パワーパネル」

壁倍率に優れた耐力壁「パワーパネル」を標準仕様で採用しています。

高強度の耐力壁を使用する事で、配置する量を少なくしても耐震性能を保つ事が出来るので広々とした自由な空間づくりが可能になります。

眺望にも優れ、採光力も上がる最大約5.6mの大開口を作る事も可能です。大きな開口部をを設けた2台並列のビルトインガレージなども実現出来ます。

2×4工法

2×4工法

2×4工法(木造枠組壁工法)とは、2インチ×4インチの木材で枠組みを作り、その枠組みに構造用面材を接合して枠組材と構造用面材が一体化したパネル(ダイヤフラム)を床面、壁面、天井(屋根)面の6つの面で構成して頑強な六面体構造を形成する工法です。

地震や台風などの外力を面で受け止め、バランスよく分散させる事が出来、優れた耐震性を発揮します。

また気密性も高く、耐火性、省エネルギー性、遮音性なども備えています。

◦パーティクルボード&接合金物を採用

ウッドパネル工法で採用されているパーティクルボード&接合金物を2×4工法でも採用しています。

一般的な構造用合板より高い強度のパーティクルボードを採用する事で一般的なツーバイフォー工法よりも1.6倍強い耐力壁となっています。

また、接合部は構造用金物で固定し接合強度を高めています。

◦耐震構法「パワーコラム」

耐震構法「パワーコラム」

建物四隅にコラム(柱)を配置し、コーナー部をより強固にした耐震構法「パワーコラム」が標準仕様で採用されています。

建物のコーナー部を強固にする事でねじれ剛性を高め、建物全体の耐震性を向上させます。

2×4工法はもともと耐震性に優れた工法ですが、パワーコラムによって耐震性能が更に30%(住友不動産比)程度も向上しています。

建物四隅のコラム(柱)が鉄と木を組み合わせたハイブリッド構造で強化した「パワーコラム」に改良を加えた「ニューパワーコラム」もオプション扱いになりますが採用する事も可能です。

◦次世代外壁構法「SPW構法(スーパーパワーウォール構法)」

次世代外壁構法「SPW構法(スーパーパワーウォール構法)」

SPW構法とは、枠組材と構造用面材を一体化したパネルに1枚壁を加え耐震性を更に高めた構法です。外壁の耐震性能を約30%(住友不動産比)アップします。

こちらの構法は商品によってはオプション扱いとなります。

また「ウッドパネル工法」で標準仕様だった制震システムも「2×4工法」ではオプション扱いとなります。

2×6工法

基本的な構造は「2×4工法」と同様ですが使用される木材のサイズが異なります。

2×4材に比べて約1.57倍の厚さのある木材を使用するので構造躯体の強度が高まり、外部からの力に対しても強度が上がります。

詳細は後述しますが、2×4材よりも厚みがあるのでその分断熱材も厚く充填する事が可能となります。

基礎

基礎

戸建住宅の基礎は一般的に「ベタ基礎」か「布基礎」が採用されますが、住友不動産の注文住宅は標準仕様でベタ基礎を採用しています。

「ウッドパネル工法」「2×4工法」では立ち上がり幅150㎜ですが、「2×6工法」では立ち上がり幅170㎜になっており、厚みのある構造躯体を足元からしっかり支えます。

「ベタ基礎」「布基礎」の違い

・「ベタ基礎」
基礎の立ち上がり部分および底面全体が鉄筋コンクリートで一体化されています。家の荷重を面で支える基礎です。

建築基準法により、基礎の立ち上がり部分の高さは地上から300mm以上、幅は120mm以上、地中の根入れの深さは120mm以上、底盤の厚さは120mm以上と定められています。

底面全体で建物を支える基礎なので不同沈下が起こりにくいです。また、地面全体をコンクリートで覆っているので地面からの湿気を防ぎ、シロアリの被害も防ぎやすいです。

・「布基礎」
基礎の立ち上がり部分はベタ基礎同様に鉄筋コンクリートですが、底面は無筋コンクリートになります。家の荷重を点で支える基礎です。

建築基準法により、基礎の立ち上がり部分の高さは地上から300mm以上、幅は120mm以上、地中の根入れの深さは240mm以上、底盤の厚さは150mm以上と定められています。

根入れはベタ基礎よりも深いので、ポイントによってはベタ基礎よりも高い強度を誇ります。また、ベタ基礎に比べて使用する鉄筋コンクリートの量が少ないのでコストを抑える事が出来ます。

基礎パッキンによる床下換気&外壁通気工法

建物にとって湿気からくる結露はカビやダニ発生の原因となったり、木材を腐朽させ建物の寿命を短くしたり様々な悪影響を与えます。

住友不動産の注文住宅では、基礎のコンクリート部分と土台の木材の間に基礎パッキンを敷き床下換気を行っています。また地面には防湿フィルムを敷き、その上にコンクリートを打設し地面からの水蒸気を防ぎます。

壁内も、外壁と構造躯体の間に通気層を確保して屋外に湿気を放出する外壁通気工法が採用されています。

床下および壁内をつねに通気させた状態に保つ事で結露を防止し、住まいの耐久性能をアップさせます。

長期優良住宅

住友不動産の注文住宅は、長期優良住宅に求められる5つの性能基準について標準仕様で満たしています。

性能項目基準
1.耐震等級認定基準の「等級3」を満たし、建築基準法で定める1.5倍の地震力でも倒壊・崩壊しない耐震性能優れる住宅。
2.一次エネルギー消費量等級認定基準の「等級6」を満たし、エネルギー消費を抑え、省エネ性能に優れた環境に優しい住宅
3.断熱等性能等級認定基準の「等級5以上」を満たし、外気温の影響を受け難く、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住空間を実現。
4.劣化対策等級認定基準の「等級3」を満たし、通常想定される維持管理で100年程度継続使用できる住宅。数世代に渡り、住宅の構造躯体を維持出来ます。
5.維持管理対策等級認定基準の「等級3」を満たし、耐久年数が短い設備等の維持管理(清掃・点検・補修)を容易に実施できる住宅。

保証・アフターサービス

保証・アフターサービス

引渡し後3ヵ月、1年、2年、10年目に専任スタッフが定期点検を行ってくれます。10年目に有料メンテナンス工事を行う事で保証期間を10年延長する事が可能です。

10年目以降は10年毎に有料メンテナンス工事を行う事で最長60年まで保証の延長が可能です。

防蟻については一部地域において10年目以降、保証の延長を行う場合は5年毎の防蟻処理が必要となります。

◦施主専用の問合せセンターあり

24時間365日受付可能な施主専用のお問い合わせ窓口が設置されています。緊急の要望にも迅速に対応する事が可能です。

住友不動産の注文住宅は寒い?標準仕様の断熱性能を確認

「住友不動産 注文住宅 寒い」というKWが気になったので、標準仕様での断熱性能も確認していきたいと思います。

ちなみに住友不動産の注文住宅は工法により断熱性能が異なるので、それぞれの工法で性能を確認していきたいと思います。

ウッドパネル工法の断熱性能

ウッドパネル工法の断熱性能(UA値)

ウッドパネル工法で採用されている断熱材は天井が高性能グラスウール24k:315mm(105mm×3)、壁が高性能グラスウール24k:105mm、床がグラスウール32k:80mmです。

窓の標準仕様はLow-E複層ガラス(アルゴンガス入)+アルミ樹脂複合サッシです。

断熱性能を示すUA値は0.39w/㎡kです。

2×4工法の断熱性能

2×4工法の断熱性能(UA値)

2×4工法で採用されている断熱材は天井が高性能グラスウール24k:210mm(105mm×2)、壁が高性能グラスウール24k:89mm、床がグラスウール32k:80mmです。

窓の標準仕様はLow-E複層ガラス(アルゴンガス入)+アルミ樹脂複合サッシです。

断熱性能を示すUA値は0.46w/㎡kです。

2×6工法の断熱性能

2×6工法の断熱性能(UA値)

2×6工法で採用されている断熱材は天井が高性能グラスウール24k:210mm(105mm×2)、壁が高性能グラスウール24k:140mm、床がグラスウール32k:80mmです。

窓の標準仕様はLow-E複層ガラス(アルゴンガス入)+アルミ樹脂複合サッシです。

断熱性能を示すUA値は0.37w/㎡kです。

◦各工法の断熱材と窓の仕様とUA値

ウッドパネル工法2×4工法2×6工法
断熱材天井:高性能グラスウール24K(315mm)
壁:高性能グラスウール24K(105mm)
1階床:グラウウール32K(80mm)
天井:高性能グラスウール24K(210mm)
壁:高性能グラスウール24K(89mm)
1階床:グラウウール32K(80mm)
天井:高性能グラスウール24K(210mm)
壁:高性能グラスウール24K(140mm)
1階床:グラウウール32K(80mm)
窓の仕様アルゴンガス入りLow-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシアルゴンガス入りLow-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシアルゴンガス入りLow-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ
UA値0.390.460.37

透湿・防水・遮熱シート

透湿・防水・遮熱シート

壁内に熱カット率の高い透湿・防水・遮熱シートを施工しています。98.8%という高い熱カット率により夏は屋外からの輻射熱をカットし、冬は屋外への熱の放射を抑えてくれます。

耐久性にも優れているのでシート自体の性能が長続きする事もそうですが断熱材の経年劣化も抑えてくれます。

換気システム

一般的な戸建て住宅には給排気を機械で行う「第一種換気システム」か、自然に給気し機械を使って排気する「第三種換気システム」が採用されますが、住友不動産の注文住宅ではダイケンの「第三種換気システム」を採用しています。

「第一種換気システム」のメリット・デメリット

◦メリット
・熱交換器を付ける事が可能で、付ける事で換気による熱ロスが抑えられるので冷暖房費の節約に繋がる。
・給排気を機械で行うので効率的で安定した換気を行える。
◦デメリット
・イニシャルコスト・ランニングコストが多くかかる

「第三種換気システム」のメリット・デメリット

◦メリット
・イニシャルコスト・ランニングコストが安い
・掃除する箇所が第一種換気よりすくないのでメンテナンスが簡単
◦デメリット
・熱交換器が無い(暑い、もしくは冷たい外気をそのまま取り込み、室内の涼しい、もしくは暖められた空気をそのまま排気する)ので換気によって暑くor寒くなったり、冷暖房費がかかる。

住友不動産の注文住宅が寒いかどうか

住友不動産の注文住宅の断熱性は1番低い2×4工法の断熱性能でもUA値0.46w/㎡kあります。

この数値がどれくらいの性能なのかは以下の表を参考にして下さい。

◦断熱等級とUA値の基準値

等級/地域区分1234567
断熱等級7
(HEAT20 G3基準相当)
0.20.20.20.230.230.260.26
断熱等級6
(HEAT20 G2基準相当)
0.280.280.280.340.340.460.46
断熱等級5
(ZEH基準相当)
0.40.40.50.60.60.60.6
断熱等級4
(H28年 改正省エネ基準)
0.460.460.560.750.870.870.87
地域区分表

1・2地域以外では、どの工法を選んでもZEH基準を満たすUA値は確保出来るので標準仕様でも寒くはありません。

ただ、換気システムが標準仕様だと第三種換気システムなので寒冷地などでは冬場、換気によって室温が下がってしまう可能性もあります。

UA値には影響を与えない箇所ですが、不安な場合は換気システムを第一種にグレードUPさせるのも有効です。

断熱性能にトコトン拘りたい方は、グラスウールの密度を上げたり厚みを増やしたり、窓や玄関ドアを高断熱仕様に変更する事で断熱性能をかなり高める事も出来ます。

最終的には必ずカタログスペックで比較を

耐震性能や断熱性能(UA値)気密性能(C値)などの住宅性能を比較する時は必ずカタログスペックで比較を行いましょう。

公式HPに具体的な数字が載っていない事や、まとめサイトの情報が古くなっている事もあるので最終的には最新カタログに掲載されているスペックを参考値にしましょう。

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外装材(屋根材・外壁材等)の標準仕様

主に外観に関係してくれる屋根材や外壁材、玄関ドアなどの標準仕様を確認していきます。

屋根材

屋根材
出典:ケイミュー

屋根材はケイミュー株式会社の「コロニアルグラッサ」を標準仕様で採用しています。「コロニアルグラッサ」は商品名で、セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状にした「スレート屋根」に該当します。

耐用年数が30年ありメンテナンスの手間がかからない事や軽量な為、耐震性で優位に働きます。

カラーバリエーションも豊富で和・洋・伝統・モダン等どんなスタイルにも合わせる事が出来ます。

外壁材

外壁材
出典:ニチハ

外壁材は窯業系外壁材を標準仕様で採用しています。ニチハの「モエンエクセラード16」かケイミューの「光セラ16」から選べます

窯業系外壁材の特徴は、デザインやカラーバリエーションが豊富にあると言う事です。その為、自分好みの見た目に仕上げやすいです。

また、防火外壁材と呼ばれるほど耐火性にも優れていたり、施工が比較的簡単なので塗り壁のように職人の技術力に左右されません。

更に、この2つのメーカーの窯業系外壁材は雨などで壁に付いた汚れを洗い流すセルフクリーニング機能が付いているのでキレイが長持ちします。

タイル外壁はオプション

オリジナルハイドロテクトタイル
オリジナルハイドロテクトタイル
オリジナル美濃焼CT触媒タイル
オリジナル美濃焼CT触媒タイル
大判ストーンタイプ
大判ストーンタイプ

外壁材にタイルを選択する事も可能ですがオプション扱いとなります。採用できるタイルは3種類。

◦オリジナルハイドロテクトタイル
◦オリジナル美濃焼CT触媒タイル
◦大判ストーンタイプ

どのタイルも耐久性が高く約30年間メンテナンスフリーなので維持費は抑える事が出来ます。

また、窯業系サイディング同様にセルフクリーニングがありますのでお手入れも楽でキレイが長続きします。オプションなので追加費用はかかりますが高級感が一気に出ます。

玄関ドア

玄関ドア
参照:三協アルミ

玄関ドアは三協アルミ「ファノーバ」かYKK AP「ヴェナートD30」から選ぶ事が出来ます。

デザイン・カラー共に豊富にあるので外壁材のデザインやカラーとマッチする玄関ドアも見つけやすいです。

また、どちらも防犯にも配慮した電気錠が標準仕様で付いています。物理キー不要で荷物や赤ちゃんを抱っこしたままでも簡単に開け閉め出来るのでとても便利です。

ガラスマリオン・ガラススクリーンはオプション

住友不動産の注文住宅の外観デザインで特徴的な外壁に貼る装飾ガラス(ガラスマリオン・ガラススクリーン)はオプション扱いとなります。

ちなみにガラスマリオンとガラススクリーンの違いはよく分からなかったので住友不動産の営業に尋ねてみたら、J・アーバン スリー(3階建てのJ・アーバンシリーズ)に使われる長方形のガラスを「ガラススクリーン」、1・2階建てに使われるガラス装飾を「ガラスマリオン」と呼んでいるようです。

両方とも同じ素材で選べるデザインカラーなども一緒なので、呼び名は異なりますが商品自体は同一のものです。

ガラスマリオン01
ガラスマリオン
ガラスマリオン02
ガラスマリオン
ガラススクリーン01
ガラススクリーン
ガラススクリーン02
ガラススクリーン

ガラスマリオン・ガラススクリーンは通常の窓などとは異なりデザイン性向上の為の装飾用のガラスです。

なのでガラスマリオン・ガラススクリーンの有無で性能には何も影響はありません。(設置する事で重量が増えるので耐震性で多少不利に?風は防げるので多少断熱性が有利に?等ちょっとは影響あるかもしれないが、そもそも性能云々で設置を検討するオプションではなく、見た目の問題)

用意されているガラスは透明度に応じで3種類あります。

◦ミルキークリスタル・・・裏面に白いフィルムが貼られており不透明のガラス
◦マットクリスタル・・・半透明のガラス
◦クリア・・・透明ガラス

価格は採用するサイズなどにより異なるので一概には言えませんが、ガラスマリオン1枚でも15~20万円程はします。

そこそこする価格ですが、このような装飾は他のハウスメーカーでは出来ないので住友不動産の注文住宅を選ばれる方はガラスマリオン・ガラススクリーンを採用する方が多いみたいです。

水周り設備の標準仕様

標準仕様で採用出来る水周り設備(キッチン・お風呂・洗面台・トイレ)を確認していきます。

キッチン

住友不動産「オリジナルキッチン」
住友不動産「オリジナルキッチン」

キッチンはPanasonic「ラクシーナ」、LIXIL「アレスタ」、タカラスタンダード「オフェリア」、住友不動産「オリジナルキッチン」から選ぶ事が出来ます。

スタイルも、片側だけ壁につけたペニンシュラ型やシンクとコンロが2列に分かれたⅡ型、調理スペースが独立して存在するスクエア型のアイランドキッチンなど好みに合わせて選べます。

オリジナルキッチンのワークトップは磁器、ガラス、天然水晶などの高機能素材でつくられたセラミック系の新素材「ウルトラセラミックストーン」

デザイン性も高く、傷つきにくく汚れにくい素材になっています。

お風呂・浴室

住友不動産「オリジナル バスルーム」
住友不動産「オリジナル バスルーム」

お風呂・浴室はPanasonic「オフローラ」、タカラスタンダード「リラクシア」、住友不動産「オリジナル バスルーム」から選ぶ事が出来ます。

オリジナルバスルームはすぐれた洗浄力を持つとされるウルトラファインバブル(0.001mm未満の泡のこと)のシャワーヘッドや浴槽のお湯にも約5.6兆個以上ものウルトラファインバブルを発生させます。

浴槽は高断熱で掃除もしやすい「人造大理石浴槽」を使用、洗い場も広々としており使いやすさもバッチリです。

洗面台

住友不動産「オリジナル洗面化粧台」
住友不動産「オリジナル洗面化粧台」

洗面台はTOTO「オクターブ」、Panasonic「ウツクシーズ」or「C-Line」、住友不動産「オリジナル洗面化粧台」から選ぶ事が出来ます。

オリジナル洗面化粧台は、上質な素材とフォルムが創出するハイセンスなクォーツカウンター洗面化粧台(写真左)か、意匠性に優れ、利用しやすいベッセルタイプ洗面化粧台(写真右)の2種類が用意されています。

トイレ

Panasonic「アラウーノ」
Panasonic「アラウーノ」
LIXIL「ベーシアピタ」
LIXIL「ベーシアピタ」

トイレはPanasonic「アラウーノ」、LIXIL「ベーシアピタ」から選ぶ事が出来ます。

「アラウーノ」は流すたびに泡と水流でしっかりお掃除してくれる「激落ちバブル」、飛び跳ね汚れを抑える「トリプル汚れガード」、水アカをはじき汚れがつきにくい「スゴピカ素材」、汚れが入る隙間がほとんどない「隙間レス設計」などの特徴があります。

「ベーシアピタ」はタンクの部分がキャビネットに隠れており、キャビネットの左右は収納スペースとなっています。

掃除もしやすく、手洗付なので別途手洗い場を設ける必要もなくトイレ内の空間を広く使えます。

デザインにこだわるなら、より多くの施工事例を見比べよう!!

・「お洒落なデザインを得意とするハウスメーカーはどこだろう?」
・「各社の外観・内装のデザインセンスを確認したい」
・「キッチンやバスルームやトイレはどんな見た目だろう?」etc

デザインにこだわる時は、より多くの施工事例を見比べる事で自分のセンスに合うハウスメーカーを見つける事が出来ます。

各社のカタログを元に、好みに合うデザイン集などを作っておけば打ち合わせの時に画像でイメージを共有出来るので認識のズレがなく希望のデザインで建てられます。

play_circle デザイン性の高いハウスメーカーを探す

豪華なカタログが多く、眺めているだけでも楽しいですよ

住友不動産で注文住宅を建てるメリット&デメリット(注意点)

住友不動産で注文住宅を建てるメリットおよびデメリット(注意点)を幾つかご紹介しておきます。

メリット

◦耐震性能に優れる

「ウッドパネル工法」には標準仕様で制震ダンパー+高倍率耐力壁「パワーパネル」が付いていますし、「2×4工法」「2×6工法」は元々耐震性に優れていますが、超耐震構法「パワーコラム」との組み合わせで更に強固になっております。

地震の多いエリアでも安心して永く暮らす事が出来る住宅です。

◦高いデザイン力

住友不動産の注文住宅はグッドデザイン賞の常連であり、既成概念にとらわれない斬新なデザインを次々と提案してくれます。

外観・内装共に多様なスタイルのデザインに対応が可能で、施主の想像を超える提案を行ってくれるのでデザイン性で高い評価を得ています。

◦高品質な住宅設備

住友不動産は業界でもトップクラスの分譲マンションの供給戸数実績があり、そのスケールメリットを活かして高級マンション仕様の高品質住宅設備を標準仕様で採用可能となっています。

デザインと機能を両立させた住友不動産オリジナルの住宅設備も非常に高い人気を集めています。

◦トータルサポートの安心感

土地探しから仮住まい、引越しまで総合ディベロッパーの住友不動産だから出来るワンストップトータルサポートで安心感があります。

24時間365日受付体制が整った施主様専用の問合せ窓口も用意されているので緊急の要望にも迅速に対応して貰う事が可能です。

また、将来的にリフォームや増改築、売却や住み替えを検討する時にも住友不動産グループ内で対応が可能となっています。

デメリット(注意点)

◦保証内容がやや物足りない

住友不動産のように名の知れた大手HMは初期保証20年,30年と付いているところも多いですが、住友不動産の注文住宅は初期保証10年となっています。

最長で60年保証まで延長も可能ですが、10年毎に有料のメンテナンス工事を受ける必要があります。

その為、最長60年の保証を受けるには5回の有料メンテナンスが発生する事に注意しておきましょう。

◦オプションの採用

外観デザインに惹かれて住友不動産の注文住宅を選ばれる方も多くいますが、ガラスマリオン・ガラススクリーンや外壁タイルはオプション扱いとなっています。

断熱性能なども標準仕様で物足りない場合は上げる事は出来ますがオプション扱いとなります。

住友不動産の注文住宅の標準仕様の価格帯は他大手HMに比べるとやや安い価格帯となっていますが、あれこれオプションを付けると結局は他大手HMと同じ位の価格帯になるので注意が必要です。

◦全国展開していない

大手HMは全国展開しているところが多い中、住友不動産の注文住宅の施工エリアは以下の通りです。

・北海道・東北地方
北海道/宮城県
・関東地方
栃木県/茨城県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県
・北陸・中部地方
新潟県/岐阜県/静岡県/愛知県/三重県
・関西地方
滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県/奈良県
・中国・四国地方
岡山県/広島県
・九州・沖縄地方
福岡県/佐賀県/熊本県

施工エリア外では建てる事が出来ません。

まとめ

住友不動産(すみふ)の注文住宅の標準仕様での性能や設備について纏めておきます。

◦標準仕様のまとめ

構造・工法ウッドパネル工法
2×4工法
2×6工法
基礎ベタ基礎
耐震性能耐震等級3
Low-E複層ガラス(アルゴンガス入)
アルミ樹脂複合サッシ
断熱性能
(UA値)
ウッドパネル工法:0.39w/㎡k
2×4工法:0.46w/㎡k
2×6工法:0.37w/㎡k
換気システム第三種換気システム
屋根材ケイミュー「コロニアルグラッサ」
外壁材ニチハ「モエンエクセラード16」
ケイミューの「光セラ16」
玄関ドア三協アルミ「ファノーバ」
YKK AP「ヴェナートD30」
キッチンPanasonic「ラクシーナ」
LIXIL「アレスタ」
タカラスタンダード「オフェリア」
住友不動産「オリジナルキッチン」
お風呂Panasonic「オフローラ」
タカラスタンダード「リラクシア」
住友不動産「オリジナル バスルーム」
洗面台TOTO「オクターブ」
Panasonic「ウツクシーズ」
Panasonic「C-Line」
住友不動産「オリジナル洗面化粧台」
トイレPanasonic「アラウーノ」
LIXIL「ベーシアピタ」
契約する時期により異なる可能性あり

総評として、住友不動産の注文住宅は他大手HMに比べるとやや安い割に住宅設備が豪華でデザインセンスも高く、性能も悪くありません。

ただ注文住宅では施主一人一人の条件や要望が異なるので万人におすすめ出来るハウスメーカーは無く、合う人・合わない人が必ず出てきます。

後々になって後悔するような事がないように、まずは出来るだけ候補をあげて時間的余裕をもって比較するようにしましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

play_circle ハウスメーカー選びのはじめの一歩!
まずはカタログを取り寄せ比較してみましょう。
専門家に相談せずに家づくりを進めて大丈夫?

家づくり計画を進める時は「住宅会社の人でない、中立の立場にいる家づくりの専門家」に相談をするのが失敗しないコツです。

PCかスマホがあれば誰でも気軽にオンライン相談が利用出来ます。

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\中立の立場なので営業は一切無し/

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。