二階建てガレージハウス(一階がガレージ付きの家)の間取りや注意点

ガレージハウスの中でも特に人気の高い二階建てガレージハウス(一階がガレージ付きの家)のおすすめ参考間取りや、ガレージハウスのメリットや注意点などをご紹介していきます。

平屋のガレージハウスの参考間取りや、三階建てのガレージハウスの特集などは別記事でまとめてありますので興味がありましたらそちらもご覧下さいませ。

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二階建てガレージハウスの参考間取り

一階にガレージのある二階建てガレージハウスの参考になるおすすめの間取りを幾つかご紹介していきます。

45坪4LDK、小屋裏もある二階建てガレージハウス

一階にリビング、そしてキッチン、トイレ、浴室の水廻りは1ヶ所に纏められており家事動線にも配慮された間取りです。

二階へのアクセスにはリビング階段を採用する事で家族間でのコミュニケーションが増える事が期待されます。

各居室に収納スペースを確保しつつ、小屋裏もあるので収納力にも困らない大変暮らしやすそうな間取りです。

約35坪3LDK、二階リビングのガレージハウス

ガレージ内からも玄関へアクセスできる作りで使い勝手の良いガレージになっています。一階には主寝室と洋室を一部屋、生活の拠点は二階に作られています。

二階には仕切りで区切れる子供部屋とLDKを設置。仕切りを外せば9畳の広い居室にもなりライフスタイルの変化にも対応出来る作りとなっています。

水廻りは一ヶ所に纏められているので家事もしやすく、リビングを二階にする事で陽当たりや風通しの良さも期待できる間取りです。

約42坪3LDK、吹き抜けで開放感ある二階建てガレージハウス

ガレージ内から玄関ホールへ行ける作りとなっており、雨の日でも濡れずに車への乗り降りが可能です。

ダイニングスペースは吹き抜けになっており開放感もあり、吹き抜け上部の高窓からは採光も十分に出来るので明るいLDKとなっています。

二階には洋室を3部屋設置。各部屋に設けられた大き目の収納スペースと廊下に設置された収納スペースで収納力も十分に確保されている間取りです。

開口約5.4m、車2台駐車可能なインナーガレージのある二階建て

車2台駐車可能なガレージからは玄関へ直接アクセスが出来る作りになっています。ガレージ内には収納スペースも作られており使い勝手の良いガレージです。

一階の水廻りは一直線に並べられており、また回遊も可能な間取りで効率の良い家事動線が確保されています。

二階には3つの居室を配置。主寝室にはワークスペースとしても最適な書斎も付けられており、広さの余裕もある暮らしやすいガレージハウスです。

約40坪3LDK、車2台停められる広さをもつガレージハウス

ガレージからエントランスへ直接出入りが出来る作りとなっています。エントランス部分は大型の収納スペースにもなっています。

家族とのコミュニケーションが取りやすいリビング階段、水廻りは回遊動線となっており家事が楽になる動線がとられています。

室内干しのスペースとして活用できるユーティリティや階段下を有効活用したファミリークローク、二階の主寝室に設けられた大型のWICなど便利に暮らせる工夫もされている間取りです。

約40坪4LDK、バイク専用ガレージのある二階建てのお家

玄関には、家の中にしまい難いアウトドア用品やスポーツ用品などをしまえる土間収納を設置。玄関ホールには外から帰ってきて直ぐに手洗いが出来るように洗面台が備えられています。

バイク専用ガレージ内からはキッチンへ出入りが可能となっています。

洗面室・浴室は二階に設置。洗面室の直ぐ近くにクローゼットを備えたランドリースペースを配置。洗濯動線にこだわった間取りとなっています。

間取りで後悔しない為には

注文住宅で後悔しやすいのが間取りです。生活・家事動線が考えられていなかった、収納力不足で部屋が散らかりがちに、部屋が狭すぎた、反対に広くとりすぎて掃除が面倒etc…

自分達家族のライフスタイルと合わない間取りで建てちゃうと生活が不便になり後悔する事になるので、住宅会社を決める時と同様に間取りも複数の会社の間取りプランを見比べる必要があります。

複数社から同じ条件で間取りプランを作成して貰う事で、自分達家族に合う間取り・合わない間取りが見えてきますし、A社B社の良いとこ取りをしたハイブリッド間取りの作成なども可能です。

後悔の無い間取りで建てる為に、家づくりのプロである住宅会社に家づくりの条件や要望などを伝えオリジナルの間取りプランを作成して貰う所から始めてみましょう。

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二階建てガレージハウスの適切な広さと価格相場

車1台を停めるのに適切なガレージの広さや、住む人数に応じた最適なガレージハウスの広さや、ガレージハウスの価格相場などをご説明していきます。

ガレージの広さ

街で見かける駐車場の広さは国土交通省による『駐車場設計・施工指針について』内で定められており、奥行き・幅・高さの指定は下記の通りです。

対象車両奥行き高さ
軽自動車3.62.02.1
小型乗用車5.02.32.1
普通乗用車6.02.52.2
単位:m

・小型乗用車
サイズ「長さ4.7m以下×幅1.7m以下×高さ2.0以下」、排気量2,000cc以下(ディーゼル車は制限無)が対象、5ナンバーの車で中型車、一部のミニバンなども該当。

・普通乗用車
サイズ、排気量ともに小型乗用車よりも大きい車が対象。3ナンバーの車で一部の中型車やミニバン、SUV、大型車なども該当。

ガレージハウスの場合、ガレージのサイズは家を建てた後に変更するのが難しいので、始めから1番大きなサイズ(普通乗用車)に合わせて設計を行うのが一般的です。

つまり奥行き6.0m×幅2.5m=15㎡(4.5坪)

15㎡(4.5坪)が普通乗用車を1台停める際に必要となるガレージの広さですが、ガレージハウスの場合はガレージ内で車を弄ったり、カー用品などを置いておける棚を設置したり、バックドアを開閉出来るスペースを確保したり、人が通れる幅等を加味して設計を行った方が使い勝手の良いガレージとなります。

その為、基準となる奥行き6.0m×幅2.5mより少し余裕を持った設計を行うので、車1台分を停めるのに適切なガレージの広さは5坪となります。

車2台分であれば10坪は確保する必要があります。

世帯数に応じた家の広さ

世帯数に応じた適切な家の広さは、駐車場の広さ同様に国土交通省による『住生活基本法』内で定められており、世帯数毎の水準は以下の通りです。

単身2人世帯3人世帯4人世帯5人世帯
最低居住面積水準25㎡
(7.6坪)
30㎡
(9.1坪)
40㎡
(12.1坪)
50㎡
(15.1坪)
60㎡
(18.2坪)
誘導居住面積水準55㎡
(16.6坪)
75㎡
(22.7坪)
100㎡
(30.3坪)
125㎡
(37.8坪)
150㎡
(45.4坪)

・最低居住面積水準
健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。

・誘導居住面積水準
豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準。

つまり夫婦2人暮らしであれば居住面積が75㎡(22.7坪)あれば十分快適に暮らす事が出来ます。4人世帯であれば居住面積が125㎡(37.8坪)あれば十分快適に暮らす事が出来ます。

ただし、あくまで「居住面積」の水準なのでガレージハウスの場合はこれにガレージの広さも加味する必要があります。

つまり4人世帯で車1台分のガレージを設ける場合は、居住面積125㎡(37.8坪)+ガレージ1台分16.5㎡(5坪)=延床面積141.5㎡(42.8坪)あると快適な広さのガレージハウスとなります。

(※国土交通省の定める誘導居住面積水準は割と余裕のある水準なので-10%~-15%程度の広さであっても十分快適な広さだったりします。)

ガレージハウスの価格相場

ガレージハウスの価格相場は坪単価50万円~80万円位が一般的です。ちなみに坪単価は延床面積が小さくなる程高くなる傾向にあります。

これは、延床面積が小さくてもキッチンや浴室、トイレなど水廻りを含む住宅設備は同じように必要で、水廻りなどの設備が他の居室よりも建築費用が高めなので延べ床面積の小さい家は割高となり坪単価も高くなりやすいのです。

これを踏まえると、20坪台のガレージハウスは70万円~80万円。30坪台で60万円~80万円。40坪台以上で50万円~80万円位が相場になるかと思います。

つまり二階建てガレージハウスの価格相場は下記の通りです。

坪数坪単価価格
20坪台70万円~80万円1,400万円~2,320万円
30坪台60万円~80万円1,800万円~3,120万円
40坪台50万円~80万円2,000万円~3,920万円
50坪台50万円~80万円2,500万円~4,720万円
※坪単価は仕様や建てる地域など条件による異なるのであくまで参考程度にお考え下さい。

ガレージにかかる費用

ガレージにかかる費用は下記の通りです。

台数坪数坪単価価格
1台5坪50万円~80万円250万円~400万円
2台10坪50万円~80万円500万円~800万円

ガレージハウスは多くの魅力もありますが、作るには決して安くない費用がかかります。

ただし狭小地であっても駐車場を確保できるので月極駐車場を借りる必要がなかったり、一階部分にガレージを設けるので庭に駐車スペースの為の土地を必要とせず、土地代を抑える事が出来たりと地価の高い都心部ではガレージハウスとして駐車場を確保した方が安くなる場合もあります。

またコスト面以外でも様々なメリットや注意点もありますので、多角的に検討した上でガレージハウスづくりを進めていきましょう。

二階建てガレージハウスのメリット

二階建てである事のメリットも含む、二階建てガレージハウスのメリットを幾つかご紹介していきます。

◦二階建てである事のメリット↓

狭小地でも居住空間を確保できる

敷地に対して建てられる家の大きさは法律や様々な規制で決まっています。その中でも代表的なものが建ぺい率と容積率です。

建ぺい率とは「敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合」の事で、容積率とは「敷地面積に対する延床面積の割合」の事です。

例えば建ぺい率60%、容積率100%の20坪の敷地があるとします。

平屋だと20坪の60%、12坪までの広さのお家しか建てる事が出来ず、そこにガレージも設けるとなると居住空間がかなり狭くなってしまいます。

二階建ての場合は、一階10坪・二階10坪の家を建てる事が出来るので一階部分の半分をガレージに割いても残り15坪を居住空間に充てる事が出来ます。

その為、狭小地に建てる時には平屋よりも二階建ての方が延床面積を確保しやすいので向いています。

狭小地でも駐車場を確保できる

建物の内部にガレージを取り入れるガレージハウスは、駐車の為のスペースを庭に必要としないので狭小地であっても駐車場を確保する事が出来ます。

これにより土地の購入費用を抑える事が出来ます。

建築コストを抑えられる

同じ延床面積の平屋と比較をした場合、二階建ては基礎部分と屋根部分は平屋の半分程度の面積で済みます。基礎と屋根は建築コストの中でも割高な部分なので、そこの施工面積が狭まる事で建築コストを抑えられます。

更に同じ延床面積の場合、二階建ての方が敷地面積を狭く出来るので土地にかかる固定資産税も安くする事が出来ます。

◦二階建て+ガレージハウスである事のメリット↓

プライバシーを確保しやすく防犯性も高まる

同じ延床面積の平屋よりも部屋数を確保しやすく、一階と二階のフロア毎にも分ける事が出来るのでプライバシーの確保がしやすくなります。

またワンフロアだけの平屋は外からの視線が届きやすいですが、二階建てであれば外から覗きにくいという特徴もあります。

更にガレージハウスの場合は、一階部分にガレージを作る事で外部からの侵入経路がより狭まるので防犯性も高くなります。

◦ガレージハウスである事のメリット↓

風雨や紫外線から守れる

ガレージに停めておく事で風雨や砂塵、黄砂や花粉・PM2.5などの汚れが付着する事も防いでくれるので洗車の回数を減らす事が出来ます。

紫外線からも守ってくれ、塗装の色褪せやライトの黄ばみ、内装の痛みなども軽減できます。

強風時に何かが飛んで来て車に当たったり、子供のボール遊びでボールが当たったりする予期せぬリスクからも守ってくれます。

天候に関係なく乗り降りが楽

室内からもガレージに出入り出来る設計にしておけば雨の日でも濡れる事なく車への乗り降りが可能となります。買物から帰って来た時も直ぐに家の中へ荷物を運び込む事が出来るのでとても楽です。

また青空駐車場の場合、車内の温度は外気温の影響を受けやすいので夏は高温で不快な温度となり、冬はかなり寒い温度になりますが、ガレージ内であれば外気の影響を受けづらくなります。

多目的に使える

例えば車を移動させればガレージ内でBBQを楽しんだり、DIYを行ったり、子供やペットの遊び場としても利用できます。シャッターを下ろせばプライベート空間となるので、ビニールプールで遊ぶ事も出来ます。

広さに余裕があれば、家の中にしまうのが難しい自転車や三輪車、ベビーカーやアウトドア用品などを保管しておくスペースとしても活躍します。

ガレージと室内を隔てる壁の一部を透明なガラス等にすれば、室内からも車を鑑賞できるちょっと贅沢な間取りも作る事が可能です。

容積率の緩和措置の対象となる

ガレージハウスだと「延床面積の5分の1を限度としてガレージの床面積を容積率の計算から除外できる」といった緩和措置の対象となります。

つまり、敷地面積:100㎡ 延床面積:125㎡(ガレージの床面積:33㎡(車2台分)を含む)の容積率を求める時、延床面積の5分の1にあたる25㎡を除外して計算する事が出来ます。

容積率=(125-25(ガレージ床一部))÷100㎡(敷地面積)×100=100%

ただし注意が必要なのは、ガレージの床面積を除外できる緩和措置なので、延床面積の5分の1がガレージの床面積より大きくても除外されるのは床面積部分のみです。

例.)
敷地面積:100㎡ 延床面積:125㎡(ガレージの床面積:17㎡(車1台分)を含む)の容積率を求める時、延床面積の5分の1は25㎡ですが、ガレージの床面積は17㎡なので除外されるのは17㎡です。

容積率=(125-17(ガレージ床全部))÷100㎡(敷地面積)×100=108%

もしこれが容積率の緩和措置の無い一般的な住宅だったら、容積率=125-100×100=125%となります。

つまり同じ敷地内に一般的な住宅とガレージハウスを建てる場合では、ガレージハウスの方が延床面積の上限が広がるという事です。

この緩和措置のおかげでガレージを作っても居住空間もきちんと確保する事が可能となります。

二階建てガレージハウスの注意点

二階建てである事のデメリットやガレージハウスの注意点などを併せてご紹介していきます。

◦二階建てである事のデメリット

良い動線の確保が難しい

平屋はワンフロアだけなので短い動線で生活のし易い間取り作成が割と簡単ですが、二階建てだと階段の上り下りが発生するので工夫しないと動線が長くなり生活のし辛い間取りとなってしまいます。

またガレージの配置も重要になってきます。

例えば食料品や日用品などの買い物が頻繁な家庭はガレージとパントリーを勝手口で繋ぐ設計だと使い勝手の良いガレージとなります。

二階建てガレージハウスの間取りはコツがいるのでガレージハウスの施工実績が豊富でノウハウを蓄えている住宅会社を候補に選ぶようにしましょう。

階段がある

二階建てなので当然階段があります。体力のある内は何も問題ありませんが、年齢を重ねて足腰が弱くなった時に階段の上り下りは億劫になります。

高齢になり二階部分をあまり使わなくなった、という声も良く聞きますので将来の事も考慮しつつ間取りを決めていきましょう。

ガレージの真上の部屋への影響

ガレージは居室に比べると断熱性&気密性が低くなりやすいです。その為、ガレージの真上の部屋は冬は床が冷たくなり寒く感じます。

また振動や音も伝わってくるのでエンジン音や作業音が響いてくる可能性があります。

そうならない為に断熱性能を高める事&防音・遮音性能を高める事が大切です。

◦ガレージハウスの注意点

建築費用が高くなる

二階建てガレージハウスのメリットに「建築コストを抑えられる」と書きましたが、あれはあくまで平屋のガレージハウスと比較をした場合です。

ガレージハウスは一階に大きな間口を設けるので耐震強度が下がりやすくなります。耐震強度を下げない為に柱や梁を太くしたり、強度の高い建材を使用したり、特殊なフレームを組んだりする必要があるので一般的な二階建てよりも建築費用が高くなります。

家を建てた後にガレージサイズを変更するのは難しい

ガレージのサイズは家を建てた後に変更するのが難しいので「新しい車を買ったらガレージの横幅がギリギリになって駐車するのが難しくなった」

「妻が働きだしたのでもう1台車が欲しいが駐車スペースが無い」「家族が増えたので大きな車に乗り換えたいがガレージサイズを考えると断念せざるを得なかった」等、サイズの事で後悔される事もあるので将来も見越して設計する必要があります。

ガレージは内装制限を受ける

壁・天井の仕上げ材を燃えにくい材料にして、火炎の拡大や煙の発生などを遅らせるための規制を内装制限と言うのですが、ガレージを車庫として利用する場合は内装制限の対象となります。

その為、コンクリートやモルタルなどの不燃材料や準不燃材料の仕上げ材しか使用できないのでデザインに制限が生じる可能性があります。

ただ最近は建材の耐火・防火性能の技術が進んでいるので不燃材料や準不燃材料に認定されている木材も増えてきています。そのような木材であれば使用可能ですが費用は割高です。

救済措置的な事で天井と壁の10/1以内の面積であれば不燃・準不燃でない木材の露出も認められているのでガレージの内装にこだわりたい方は事前に住宅会社の方とデザインの相談をしておきましょう。

設備を整える必要がある

ガレージ内に必ず必要な設備は換気設備です。

換気設備が整っていないと排気ガスが居住スペースに流れ込んでしまう危険性や、塗装などをする時に出る揮発性ガスの悪影響も考えられるので換気用の窓や換気扇の設置などする必要があります。

照明設備もほぼ必須です。

シャッターを下ろすとガレージ内は真っ暗になるので安全の為にも作業をしやすくする為にも照明設備も整えておきましょう。

その他必須ではないですがガレージ内で車弄りを楽しみたい方はエアコンがあると年中快適に作業が出来るのでおすすめです。コンセントや収納棚もあると便利です。

また水栓があると汚れた時にササっと洗えたり、外から帰って来た時に手洗い場として使えたり、洗車やガレージ内の掃除にも役に立ちます。

音への対策も必要

建物内にガレージのあるガレージハウスは車のエンジン音や作業音が居住空間まで響いてくる事があります。その為、ガレージと居室を隔てる壁はしっかりと防音・遮音性能の高い建材を使用する必要があります。

間取りの配置も大切です。ガレージに隣接して寝室がある場合、ガレージシャッターの開閉音で睡眠を妨害される可能性もあります。

また深夜や早朝などあたりが静まり返っている時間帯はちょっとした音でも気になります。そんな時に大きな開閉音の出るシャッターだとご近所トラブルに発展する可能性もあるので、住宅街にガレージハウスを建てる時は静かに開閉の出来るシャッターを選ぶのが良いでしょう。

開閉音の静かなシャッター

ガレージのシャッターは主に巻き上げ式(チェーンタイプ・ベルトタイプ)、オーバースライダー式、スイングアップ式、横引きシャッターなどがあります。

チェーンタイプの巻き上げ式以外は開閉音が静かなので住宅街のガレージハウスにも向いています。

それぞれ簡単な特徴は以下の通りです。

◦巻き上げ式シャッター

画像:sotohan

上部に設置されたケースにシャッタースラットを巻き取って収納するタイプです。チェーンで巻き上げるタイプとベルトで巻き上げるタイプがあります。

チェーンタイプは開閉音が煩く、開閉スピードも遅いです。ただパワーはあるので重たいシャッターでも問題なく巻き上げる事が出来ます。

ベルトタイプは開閉音は静かですが開閉スピードは遅いです。チェーンタイプよりパワーが劣るので重たいシャッターにはあまり向いていません。

価格は他3タイプより安価です。

◦オーバースライダー式

画像:日本シャッターメンテナンス

シャッタースラットが天井に沿って収納されるタイプです。その為、ガレージの天井に照明を付ける事が出来ません。照明器具は壁面などに付ける必要があります。

オーバースライダー式は開閉音が静かで開閉スピードも速いです。住宅街のシャッターに向いています。

◦スイングアップ式

画像:金剛産業株式会社

シャッターが1枚板になっており外側に跳ね上げるように開くタイプです。オーバースライダー式同様にガレージ天井に収納されるので天井に照明が付けられません。

開閉音は静かで開閉スピードも速いです。ただシャッター前方に一定のスペースを必要とするので狭い敷地の多い日本では採用率が低めです。

◦横引きシャッター

画像:横引シャッター

横開きで開閉し、シャッタースラットはボックスに収納するタイプかガレージの壁にスライドする流し込みタイプがあります。

横に収納するので天井に照明を付ける事が出来ます。その代わり、左右どちらかにはシャッタースラットを収納する為のスペースを必要とします。レール部分の定期的な掃除も必要です。

開閉音は静かで、開閉スピードは遅めです。価格は他タイプより高くなりがちです。

まとめ

二階建てガレージハウスの参考となる間取りや、適切なガレージと家の広さ、二階建てガレージハウスのメリットや注意点などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

ガレージハウスは車・バイク好きの方には勿論、車・バイクにそこまで興味の無い方にも利便性の高さから常に一定の支持を得ています。

ただ二階建てガレージハウスは動線の確保が難しかったり、耐震性能を確保しつつ希望に合う間取り作成にも技術が必要だったりと、依頼する住宅会社の力量によって出来栄えに大きな差が出ます。

その為、ガレージハウスを建てる時には過去の建築例などを参考に施工実績が豊富か、ガレージハウスを得意としている住宅会社かどうか等を確認しておきましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。

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