ガレージハウスを平屋で建てる(一人暮らし~ファミリー向けの適切な広さは?)

住宅とガレージが一体となった「ガレージハウス」。車やバイク好きの方なら1度は憧れますよね。

ガレージで好きな時に好きなだけ車やバイクを弄ったり、室内からガレージ内を眺められる間取りにしたり、車を移動させれば仲間や家族とガレージでBBQを楽しむ事も出来ます。

そんな魅力的なガレージハウスを平屋で検討されている方が最近増えてきています。

そこで当記事では、お洒落で参考になる平屋ガレージハウスの間取りの紹介や、一人暮らし~ファミリー向けに最適な広さはどの位か、平屋で建てる時のメリットとデメリット(注意点)などを紹介していきたいと思います。


家たてる

ガレージハウスって格好良いよね!
平屋のガレージハウスは僕もすごく興味あるんだ。

ナビ子

そうなんですね。
それでは平屋のガレージハウスの間取りなど幾つかご紹介していきますね。

目次
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ガレージハウス(平屋)の外観・間取り

お洒落な平屋のガレージハウスの外観・間取りを幾つかご紹介していきます。

大きな庭も設けられたカリフォルニアスタイルのガレージハウス

白い外壁に木目調の玄関ドアとビビットカラーなガレージハウスのドアがアクセントになっているお洒落な外観です。

ガレージ内にはエアコンも設置されており夏も冬でも快適な環境の中で車イジリを楽しめます。ガレージの幅も余裕を持った作りとなっているので作業もし易そうです。

多目的に使える広い庭も設けられており、お家時間がより楽しくなりそうな間取りになっています。

延床面積137.46㎡(41.5坪)
敷地面積

バイク好きのガレージハウス

段違いで動きをつけた屋根とツートーンカラーでシンプルモダンな外観です。

夫婦共にバイク好きの施主さんが、雨に濡れる事も盗難の心配もない事からガレージハウスを選ばれています。

ガレージ内からも室内に出入りできるようにドアが付けられており使い勝手も良いガレージハウスです。

延床面積142.01㎡(42.9坪)
敷地面積

ちょっぴり和風な平屋のガレージハウス

白と黒の二色で纏められ玄関ポーチの木格子によって和風モダンな雰囲気漂う外観となっています。

ガレージはキッチンとも繋がっており、食材や飲み物を買い込んで重たくなった荷物もガレージから直でキッチンに運ぶ事が出来る間取りです。

夜間にはガレージ内の照明と玄関先の照明であたたかく優しい雰囲気の外観になります。

延床面積133.53㎡(40.3坪)
敷地面積378.63㎡(114.5坪)

究極のシンプルさと開放感を追求した平屋のガレージハウス

シックなカラー一色で纏められた横長のシャープなデザインが特徴的で、大きな窓+オープンにしたガレージドアによって開放感も溢れる外観です。

ガレージは車とバイクが1台ずつゆとりをもって停められる16畳の広さが確保されています。洗車やガレージ内の掃除で活躍する水栓も備えられています。

またガレージ内左には大きな窓が付けられており、室内からでもバイクと愛車が眺められる作りとなっているガレージハウスです。

延床面積105.37㎡(31.8坪)
敷地面積332.49㎡(100.5坪)

一人暮らしにもおすすめ21坪の平屋ガレージハウス

屋根のラインが空と並行になっておりシャープな印象を与えるダークトーンでまとめられた外観です。

延床面積は約21坪で2LDKの間取りです。コンパクトな作りの平屋なので動線もよく一人暮らしにもおすすめの広さとなっています。

室内には自然素材がふんだんに使われており木の香りのする体にも優しい自然溢れるガレージハウスです。

延床面積70.55㎡(21.3坪)
敷地面積

最新のガレージハウスのカタログはコチラ


家たてる

いやぁ、どのガレージハウスも素敵だね。

ナビ子

そうですね、ガレージハウスは見た目もお洒落な感じがして良いですよね。
では、続いて一人暮らし~ファミリー向けの適切な広さとガレージの適切な広さなどを説明していきます。

一人暮らし~ファミリー向きの平屋ガレージハウスに適切な広さは?

一人暮らしの方から、ファミリー向けまでそれぞれどの位の広さのガレージハウスに住むのが適切なのか、確保しておきたいガレージの広さと共にご紹介していきます。

確保しておきたいガレージの広さ

駐車場の適切な広さは国土交通省による「駐車場設計・施工指針について」内で基準が定められています。

対象車両奥行き高さ
軽自動車3.62.02.1
(※)小型乗用車5.02.32.1
(※)普通乗用車6.02.52.2
単位:m

※小型乗用車
サイズ「長さ4.7m以下×幅1.7m以下×高さ2.0以下」、排気量2,000cc以下(ディーゼル車は制限無)が対象、5ナンバーの車で中型車、一部のミニバンなども該当。

※普通乗用車
サイズ、排気量ともに小型乗用車よりも大きい車が対象。3ナンバーの車で一部の中型車やミニバン、SUV、大型車なども該当。

ビルトインガレージは建てた後にガレージのサイズを変更するのが困難なので、予め1番大きなサイズ(普通乗用車)に合わせて設計を行います。

基準値に合わせて設計を行えば凡その車が駐車できる広さを確保する事が出来ますが、ガレージ内で車を整備したり、カー用品などを置いておける棚を設置したり、バックドアを開閉できるスペースや人が通れる幅などを加味して設計した方が使い勝手の良いガレージとなります。

その為、奥行きは6.0m~6.5m程、幅は2.5m~2.8m程確保しておくのが良いでしょう。

車1台を駐車する為のガレージの適切な広さ

6.0m~6.5m×2.5m~2.8m=15~18.2(㎡)=約4.5~約5.5(坪)

つまり、確保しておきたいガレージの広さは車1台であれば約5坪、2台分であれば約10坪必要になります。

確保しておきたい居住面積

国土交通省より国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画として策定された「住生活基本法」の中に家の広さの水準が定められています。

単身2人世帯3人世帯4人世帯5人世帯
最低居住面積水準25㎡
(約7.6坪)
30㎡
(約9.1坪)
40㎡
(約12.1坪)
50㎡
(約15.1坪)
60㎡
(約18.2坪)
誘導居住面積水準55㎡
(約16.6坪)
75㎡
(約22.7坪)
100㎡
(約30.3坪)
125㎡
(約37.8坪)
150㎡
(約45.4坪)

※最低居住面積水準
健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。

※誘導居住面積水準
豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準。

~住生活基本計画~

簡単に説明をすると、最低居住面積水準はこれ以上狭いと生活が不便になるので推奨しませんよ、という水準です。

誘導居住面積水準は、この位の広さがあれば快適に暮らす事が出来ますよ、という水準です。

つまり一人暮らしであれば居住面積55㎡(16.6坪)を確保できる平屋であれば快適に暮らす事が出来ます。4人世帯であれば居住面積125㎡(37.8坪)を確保できる平屋であれば快適に暮らす事が出来ます。

ただしあくまで「居住面積」の基準なので、延床面積で考える場合はガレージ分の広さもこれに加味する必要があります。

例えば、一人暮らしの方で車1台分のガレージを付けるとなると延床面積は55㎡(16.6坪)+16.5㎡(約5坪)=71.5(約21.6坪)必要になります。

車2台分であれば+33㎡(約10坪)を加えて計算しましょう。

(※国土交通省の定める誘導居住面積水準は割と余裕のある水準になっています。その為、水準よりも-10%~-15%程度の広さであっても十分快適な広さだったりします。)


ナビ子

続きまして、平屋ガレージハウスのメリット&デメリット、注意点などをご紹介していきます。

平屋のガレージハウスを建てるメリット

平屋のガレージハウスは平屋のメリットとガレージハウスのメリット両方を得る事が出来ます。では、具体的にどのような恩恵が受けられるのかご紹介していきます。

◦主に平屋である事の恩恵

生活のしやすいガレージハウスを建てやすい

平屋は生活の全てをワンフロアで完結出来るので2階建てよりも家事動線・生活動線の良い間取りを作成しやすいです。

将来的にバリアフリー対応やその他リフォームをする場合にも、平屋のほうが対応しやすく費用も抑えられます。高齢になった時にも暮らしやすい家なので、将来の事も考えるとガレージハウスは平屋の方がおすすめです。

メンテナンス費用を抑えられる

2階、3階建てのガレージハウスと比べて、平屋のガレージハウスはメンテナンス費用を抑える事が出来ます。

なぜなら2階、3階建ての外壁や屋根の塗装・修理を行う時には大掛かりな足場を組む必要があり、その費用がメンテナンス費に上乗せされます。

平屋であれば足場を組む必要がないので2階、3階建てよりもメンテナンス費用を抑える事が出来ます。

また、2階建て以上の建物は外から上の方の外壁や屋根の状態を目視で確認するのは難しいですが、平屋であれば目視でも確認がしやすいです。

その為、何か不具合があった時にも早めに気が付きやすいというメリットもあります。

ガレージの上に部屋を作る必要がない

1階をガレージとして2階、3階を居室とするガレージハウスの場合、ガレージハウスの上の階は防音・遮音対策を整えておかないとガレージ内の音や振動が伝わってきます。

また真冬など車の出入りの度にガレージ内には冷たい外気が侵入してくるので、断熱対策をきちんと整えておかないと2階の床は冷え部屋が寒くなってしまいます。

きちんと対策を行えば緩和出来ますが、それなりの費用がかかります。

平屋であればガレージの上に部屋を作る必要が無いので2階建てガレージハウスよりも断熱性能を上げやすく暖かいお家を作りやすいです。

構造が安定しやすく地震に強いガレージハウスを建てやすい

平屋はシンプルな作りである事が多く、壁や天井、床などでバランスよく支える事が得意です。また二階建てよりも背が低く、二階部分の重さも無いので揺れによる負担も少なくなります。

その為、二階建てよりも平屋の方が構造的に安定しやすく地震に強い家を建てやすいです。

平屋は構造上、安定しやすい作りなので二階建てよりも間取りの自由度も高くなります。こだわりの間取りでガレージハウスを建てたい方は平屋の方が向いています。

◦主にガレージハウスの恩恵

風雨や紫外線から愛車やバイクを守る

ガレージ内に車やバイクを停めておけば風雨に晒される事がありません。風雨の他にも砂塵や黄砂、花粉・PM2.5などの汚れが付着するのも防いでくれるので洗車の回数を減らす事も出来ます。

また紫外線からも守ってくれるので塗装の色褪せやライトの黄ばみ、内装の痛みなども軽減できます。

強風や台風の時に何かが飛んで来て車に当たったり、近所の子供のボール遊びでボールが当たったりする予期せぬリスクからも守ってくれます。

ガレージハウスは車やバイクを長く綺麗に乗るのに最適です。

防犯性が高くなる

ガレージのシャッターを下ろせば簡単に中に入る事は出来ません。車やバイクを盗難や悪戯からも守ってくれます。

雨の日でも乗り降りが楽

家の中からでもガレージ内に移動できる設計にしておけば雨の日でも濡れる事なく車への乗り降りが可能となります。

また夏場は青空駐車場に停めている車だと、車内がかなり高温になり乗った時には不快な温度をなっていますがそれも軽減してくれます。冬も同じく、外よりは寒くなり過ぎる事もありません。

買物から帰って来た時にも直ぐに家の中へ荷物を運び込む事が出来るのでとても楽ちんです。

多目的に活躍する

例えば車を移動させればガレージ内でBBQを楽しんだり、DIYを行ったり、子供やペットの遊び場としても利用できます。

シャッターを下ろせば外部からの視線を遮れるので、ビニールプールを設置して夏を満喫したりプライベート空間としても活躍します。

また、広さに余裕のあるガレージであれば自転車や三輪車、ベビーカーやアウトドア用品など家の中にしまうのが難しい物を保管しておくスペースとしても利用できます。

思う存分車やバイクを楽しめる

雨の日でも濡れずに作業が出来ますし、ガレージ内にエアコンを設置しておけば年中快適な環境下で車やバイク弄りを楽しめます。

ガレージと室内を隔てる壁の一部を透明なガラス等にすれば、室内からも車やバイクを鑑賞できるお洒落で贅沢な間取りをつくる事も可能です。

容積率の緩和を受けられる

ガレージハウスは「延床面積の5分の1を限度として容積率の計算から除外できる」といった緩和特例の対象となります。

例えば、緩和措置の無い敷地面積100㎡で延床面積が125㎡の場合、容積率は125%となります。

ガレージハウスの場合だと延床面積125㎡の1/5である25㎡を除外して計算する事が出来るので、容積率は100%となります。

つまり同じ敷地に一般的な住宅とガレージハウスを建てる場合では、容積率の緩和措置のおかげでガレージハウスの方が延床面積の上限が広がります。

この緩和措置のおかげで、ガレージを設けても居住スペースの広さもきちんと確保する事が可能となります。

平屋のガレージハウスを建てるデメリット及び注意点

ガレージハウスを平屋で建てるデメリットも幾つか存在しています。平屋である事のデメリットやガレージハウスのデメリット及び注意点も併せてご紹介していきます。

◦平屋である事が原因のデメリット

広い敷地が必要で固定資産税も高くなりがち

延床面積100㎡の家を建てたい!と思った時に、2階建てであれば1階50㎡、2階50㎡と2フロアに分けて延べ100㎡の床面積を確保する事が出来ますが平屋の場合はワンフロアで100㎡を確保する必要があります。

その為、2階建てよりも平屋の方が広い敷地を必要とします。

また固定資産税は敷地が広ければその分高くなり、基礎部分の多い建物も資産価値が高いとみなされます。よって同じ延床面積の2階建てと比べ平屋は固定資産税が高くなりがちです。

周辺環境の影響を受けやすい

平屋は高さが低いので周辺が2階建てばかりだと陽当たりや風通しが悪くなる事があります。

最近は平屋の広い屋根を利用して太陽光パネルを設置する施主さんも増えていますが、周辺環境によっては陽の当たりが弱く思った程発電出来ないといった事も起こり得ます。

太陽光パネルを設置する時は周辺環境や方角や角度も大切になってくるので担当者と相談しながら進めましょう。

容積率の緩和が意味のない可能性

敷地に対して建てられる建物の規模は法律など様々な規制が設けられていますが、中でも代表的なのが建ぺい率と容積率です。

建ぺい率とは「敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合」の事です。容積率とは「敷地面積に対する延床面積の割合」の事です。

例えば建ぺい率80%,容積率100%の敷地100㎡があるとします。

1階50㎡、2階50㎡の二階建てであれば建ぺい率、容積率ともに要件を満たしているので建てる事が出来ますが、平屋の場合はワンフロアなので容積率が100%だとしても建ぺい率が80%なので80㎡の建物が上限となります。

その為、せっかくの容積率の緩和を上手に活かしきれないという可能性があります。

建ぺい率緩和特例が受けられる土地

一定の要件を満たす敷地は建ぺい率の制限を受けなかったり、建ぺい率の割り増しが認められていたりします。平屋ガレージハウスの大きさは建ぺい率によって決まってくるので緩和特例の受けられる土地かどうかは重要になってきます。

・建ぺい率の制限を受けない場合
建ぺい率80%の用途地域で、かつ防火地域内に耐火建築物を建てる場合。この場合であれば建ぺい率の制限は受けないので100%となり敷地いっぱいに建物を建てる事も出来ます。

・建ぺい率の割り増しが受けられる場合
①.角地の敷地:建ぺい率+10%

②.建ぺい率80%以外の用途地域で、かつ防火地域内に耐火建築物を建てる場合、もしくは準防火地域内で準耐火建築物を建てる場合。:建ぺい率+10%

①.②両方を満たす敷地であれば建ぺい率は+20%になります。

◦平屋である事&ガレージハウス両方のデメリット

建築費用が高くなる

同じ延床面積で考えた場合、平屋の方が二階建てよりも基礎部分と屋根が倍ほどの広さになります。基礎工事と屋根工事は建築費用の中でもコストがかかりやすい部分なので、そこの施工面積が増えると建築費用も高くなります。

またガレージハウス自体も一般的な住宅を作るよりも特別な設計が必要となるので建築費が高くなりがちです。

つまり建築費用は以下のような順で高くなります。

ガレージの無い2階建て<ガレージの無い平屋≦2階ガレージハウス<平屋ガレージハウス

◦ガレージハウスが原因のデメリット及び注意点

建てた後でガレージのサイズ変更が難しい

ガレージのサイズは建てた後に変更するのが難しいので、"確保しておきたいガレージの広さ"で触れたように普通乗用車のサイズに合わせて設計を行うのが基本です。

そうしないと「車を買い替えたらガレージの横幅がギリギリになり駐車するのも乗り降りするのも不便になった。」「家族が増えたので大きな車に乗り換えたいがガレージサイズを考えると断念せざると得なかった」等、後悔される事もあります。

余裕を持たせた設計で1台分であれば約5坪程は確保しておきたい所です。

ガレージ内は内装制限を受ける

内装制限とは壁・天井の仕上げ材を燃えにくい材料にし、火災の拡大や煙の発生などを遅らせるための規制です。

ガレージを車庫として利用する場合は内装制限の対象となります。物置や倉庫として利用する場合は内装制限は受けません。

車庫として利用する場合は、ガレージ内はコンクリートやモルタルなどの不燃材料や準不燃材料の仕上げ材しか使用できないのでデザインに制限が生じる可能性があります。

ただ最近では建材の耐火・防火性能に関する技術が進んでいますので不燃材料や準不燃材料に認定されている木材も増えてきています。そうした木材であれば使用可能ですが、特別な木材なので費用は割高です。

天井と壁の10/1以内の面積であれば不燃・準不燃でない木材の露出も認められているので内装にこだわりたい方は事前に住宅会社の方と相談をしておきましょう。

照明設備や換気設備は必須

シャッターを下ろすとガレージ内は真っ暗になるので安全の為にも作業をしやすくする為にも照明設備は必須となります。こだわっている方は照明をただ明るくするだけの道具ではなく、愛車をより格好良く見せる為に配置バランスを考え設置していたりもします。

照明以外にも換気設備も必須です。

換気設備が整っていないと排気ガスが居住スペースに流れ込んでしまう危険性や、塗装などをする時に出る揮発性ガスの悪影響も考えられますので換気用の窓や換気扇の設置など整えておきましょう。

その他必須ではないですが、エアコンがあると夏でも冬でも快適な環境下で作業が出来るのでとても役に立ちます。コンセントや収納棚もあると便利ですね。

水栓もあると手が汚れた時にササッと洗えたり、洗車やガレージ内の掃除にも役に立ちます。

音対策も必要

平屋のガレージハウスはガレージ上部に部屋を作る必要がないので2階建てよりは音が軽減できる特徴がありますが、それでも何も対策をしなければガレージと隣接する部屋などは音や振動が響いてきます。

その為、ガレージと居室を隔てる壁はしっかりと防音・遮音性能の高い壁にしておきましょう。

間取りの配置も大切です。例えばガレージに隣接して寝室がある場合、ガレージシャッターの開閉音などで睡眠を妨害されてしまう可能性があります。

また早朝や深夜など辺りが静まっている時のシャッターの開閉音は余計に気になってしまい隣家との距離が地階場合はご近所トラブルに発展する可能性もあります。

その為、住宅街にガレージハウスを建てる時には静かに開閉の出来るシャッターを選ぶようにしましょう。

開閉音の静かなシャッター

ガレージシャッターの種類は巻き上げ式、オーバースライダー式、スイングアップ式、横引きシャッターなどが主流です。

その中で開閉音が静かなタイプはオーバースライダー式、スイングアップ式、横引きシャッターです。巻き上げ式は他タイプよりも音が出るので住宅街のガレージハウスにはあまり向いていません。

それぞれの簡単な特徴は以下の通りです。

◦巻き上げ式シャッター

画像:sotohan

上部に設置されたケース内にシャッタースラットを巻き取って収納するタイプです。チェーンで巻き上げるタイプとベルトで巻き上げるタイプがあります。

チェーンタイプは開閉音が煩く、開閉スピードも遅いです。ただパワーはあるので重たいシャッターでも問題なく巻き上げる事が出来ます。

ベルトタイプは開閉音は静かですが開閉スピードは遅いです。パワーもチェーンタイプよりは劣るので重たいシャッターにはあまり向いていません。

価格に関しては他3タイプよりも安価です。

◦オーバースライダー式

画像:日本シャッターメンテナンス

シャッタースラットが天井に沿って収納されるタイプです。その為、ガレージの天井に照明を付ける事が出来ません。照明器具は壁面などに付ける必要があります。

オーバースライダー式は開閉音が静かで開閉スピードも速いです。住宅街のシャッターに向いています。

◦スイングアップ式

画像:金剛産業株式会社

シャッターが1枚板になっており外側に跳ね上げるように開くタイプです。そのままガレージ天井に収納されるので天井に照明が付けられません。

またシャッターの前に一定にスペースを必要とするので道路の狭い日本での採用率は低いです。

ただ開閉音は静かで開閉スピードも速いのでガレージの前にスペースを確保出来るのであれば住宅街のガレージハウスにも向いているシャッターです。

◦横引きシャッター

画像:横引シャッター

横開きで開閉し、シャッタースラットはボックスに収納するタイプや、ガレージの壁に沿わせてスライドする流し込みタイプがあります。

横に収納するので天井に照明を付ける事が出来ます。その代わり、左右どちらかには収納の為のスペースを必要とします。レール部分の定期的な掃除も必要です。

開閉音は静かで、開閉スピードは遅めです。こちらも住宅街のガレージハウスに向いています。

ただし設置費用は他タイプよりも高くなりがちです。

まとめ

平屋のガレージハウスの間取りや一人暮らし~ファミリー向けに最適な広さ&確保しておきたいガレージの広さや、メリット&デメリットなどをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

車・バイク好きの方には勿論ですが、雨の日の使いやすさや荷物を運び込む楽ちんさなどもあり多くの方に人気の高いガレージハウスですが、平屋ならではの注意点やガレージハウスの注意点などが幾つかあります。

その為、ガレージハウスを建てる時にはガレージハウスの施工実績が豊富であるかが住宅会社を決めるポイントとなります。

実績の乏しい会社だとデザイン性や設計力、提案力など様々な所で差が出てしまうので満足値の高いガレージハウスを建てるならガレージハウスを得意とする住宅会社の中から候補を選び、比較・検討を繰り返しましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。