【三階建てはやめた方がいい!?】言われる理由と対策

2022-12-12

三階建て住宅に関連するキーワードで「三階建て やめた方がいい」「木造3階建て 危ない」「3階建て しんどい」「三階建て 住みにくい」などといったネガティブなキーワードでの検索がチラホラあります。

そうしたネガティブなキーワードで検索がされる主な理由と、そして「やっぱり辞めた方が良かった…」とならないように対応策を幾つかご紹介していきたいと思います。

免責事項&PR告知

※本記事は可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
※当サイトは提携する企業のPR情報も含まれますが、記事内容やランキング等に影響を及ぼすものではありません。

三階建てはやめた方がいい!?と言われる主な理由(検討段階でのデメリット編)

「三階建てってやめた方がいい!?」と言われる主な理由は三階建てのデメリット及び注意点に関係してきます。

このデメリット及び注意点の対策がきちんと出来ていない三階建ては「生活がしんどい家」「住みにくい家」となるので、"やめた方がいい"と言われます。

では、その理由となっている三階建てのデメリット及び注意点にはどのような事があるのか、検討段階でのデメリットと住んでから分かるデメリットに分けてご紹介していきます。

理由その①.土地の規制の影響を受けやすい

殆どの土地には計画して都市をつくるための規則内容を示した法律(都市計画法)が定められており、この土地計画法に基づいて土地の利用方法を定めた"用途地域"という規定があります。

この用途地域毎に「高さ制限」や「建ぺい率」、「容積率」が決められており、建てられる建物のサイズはこの3つの規制が大きく関係してきます。

◦「高さ制限」
その土地に建てられる建物の高さの上限を制限するもの。高さ制限は大きく分けて「絶対高さ制限」「斜線制限(道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限)」「日陰制限」の3種類に分けられる。

「絶対高さ制限」は建物の高さを、「道路斜線制限」は道路側に面した建物の高さを、「北側斜線制限」は北側の道路側、もしくは北側の隣地側に面した建物の高さを、「隣地斜線制限」は隣地側に面した建物の高さを、「日陰制限」は日照を確保する事を目的とした建物の高さ制限するものです。

◦「建ぺい率」
敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見た時の面積)の割合の事。

◦「容積率」
敷地面積に対する延床面積の割合の事。

用途地域の中で最も制限の厳しい"第一種低層住居専用地域"では高さが10mまたは12mまでの建物しか建てられません。

三階建て住宅は9m~10m位なので「絶対高さ制限」はクリア出来るのですが、道路側に面した建物部分の高さの制限である「道路斜線制限」との兼ね合いで、二階建てとなるケースが多くあります。

また建ぺい率と容積率の関係で三階建てよりも二階建ての方が向いている土地などもあります。

三階建てがあまり向いていない土地の例

建ぺい率:60% 容積率:100% 敷地面積:15坪

建ぺい率が60%なので建坪は最大でも9坪となります。ただ容積率が100%なので各フロア9坪の三階建ては建てられません。

各フロア5坪の三階建てであれば建ぺい率・容積率ともにクリアしているので建てられますがワンフロア5坪の三階建ては生活の面を考えるとかなり不便が出てきます。

その為、この土地は三階建ては向いていません。

三階建てが向いている土地の例

建ぺい率:60% 容積率:200% 敷地面積:15坪

建ぺい率と敷地面積は例1と同じですが、容積率が200%となっていますので各フロア9坪の三階建ても建てる事が出来ます。

この土地であれば、狭小でも三階建てにする事で有効的に床面積を確保出来るので三階建てに向いています。

このように平屋や二階建てよりも土地の規制の影響を受けやすい事が「やめた方がいい」と言われる理由の1つになっています。

対策

購入した後になって三階建てが建てられない土地と知った。などというケースもあるので、購入前に検討している土地がどの用途地域区分なのか、建ぺい率や容積率、高さ制限はどの程度なのか確認しておく必要があります。

どこのエリアがどの用途地域に該当するかについては、国土交通省のホームページを見れば分かりますが、やや見づらいです。その地域を治める自治体(市や区)のHPにも載っていたりします。

自治体が発表する都市計画図を調べるか、都市計画課に直接問い合わせるのが一番確実で楽かもしれないですね。

土地探しの段階から住宅会社の方にサポートに入ってもらうのも効果的です。

ちなみに用途地域毎にかかる高さの制限は以下の通りです。

用途地域絶対高さ制限道路斜線制限北側斜線制限隣地斜線制限日陰制限
第1種低層住居専用地域
第2種低層住居専用地域
田園住居地域
軒の高さが7mを超える建物
または3階以上の建物
第1種中高層住居専用地域
第2種中高層住居専用地域
10mを超える建物
第1種住居地域
第2種住居地域
準住居地域
10mを超える建物
近隣商業地域
商業地域
準工業地域
工業地域
工業専用地域
近隣商業地域と準工業地域のみ
10mを超える建物
用途地域の指定のない地域軒の高さが7mを超える建物
または3階以上の建物
または10mを超える建物
スライド⇒出来ます。

用途地域毎の建ぺい率と容積率の比率は以下の通りです。

用途地域建ぺい率容積率
第1種低層住居専用地域30%・40%
50%・60%
50%・60%・80%
100%・150%・200%
第2種低層住居専用地域
田園住居地域
第1種中高層住居専用地域100%・150%・200%
300%・400%・500%
第2種中高層住居専用地域
第1種住居専用地域50%・60%
80%
第2種住居専用地域
準住居地域
準工業地域
近隣商業地域60%・80%
商業地域80%200%・300%・400%
500%・600%・700%
800%・900%・1000%
1100%・1200%・1300%
工業地域50%・60%100%・150%・200%
300%・400%
工業専用地域30%・40%
50%・60%
用途地域の指定のない地域30%・40%
50%・60%
70%
50%・80%・100%
200%・300%・400%

理由その②.耐火建築物に指定されやすい

こちらも土地の規制の1つですが、都市計画法が定める地域地区の一つに火災被害を広げない為に建築制限がある地域(「防火地域」、「準防火地域」)があります。

建築予定の土地が防火地域に定められている場合、三階建ての建物は耐火建築物である必要があります。

◦耐火建築物とは?

火災による建築物の「倒壊および延焼を防止するため」の性能を有した建築物の事で以下の要件を満たす必要があります。

・主要構造部(壁・柱・屋根・床・階段・梁)が耐火性能を持っている事
・建築物の周囲で火災が起こった際、火災が収まるまで倒壊などを起こさない構造の建物である事
・耐火建築物で火災が発生しても、近隣の建物へ延焼しないように外壁の開口部(窓・扉)に防火戸や防火設備を設けている事。

◦準耐火建築物とは?

火災による建築物の「延焼を抑制するため」の性能を有した建築物の事で以下の要件を満たす必要があります。

・主要構造部(壁・柱・屋根・床・階段・梁)が耐火構造に準ずる事
・耐火建築物で火災が発生しても、近隣の建物へ延焼しないように外壁の開口部(窓・扉)に防火戸や防火設備を設けている事。

三階建ての建物は平屋や2階建てに比べて耐火建築物にしなければいけない条件が厳しく、耐火建築物は主要構造部(壁・柱・屋根・床・階段・梁)に耐火性能のある資材を使用するので外壁や屋根、窓サッシの選択肢が狭まる可能性があります。

防火地域・準防火地域の建築制限は以下の通りです。

◦防火地域の建築制限

建物の階数延床面積100㎡以下100㎡超
1~2階の建物・耐火建築物
・準耐火建築物
耐火建築物
3階以上の建物耐火建築物耐火建築物

◦東京都限定:新たな防火規制区域の建築制限(※)

建物の階数500㎡以下500㎡超1500㎡以下1500㎡超
1~3階の建物準耐火建築物耐火建築物耐火建築物
4階以上の建物耐火建築物耐火建築物耐火建築物
(※)東京都では木造住宅が密集し道も狭く防火地域・準防火地域だけでは対応しきれないため2003年に「新たな防火規制区域」が定められました。

◦準防火地域の建築制限

建物の階数500㎡以下500㎡超1500㎡以下1500㎡超
1~2階の建物木造建築は外壁や軒裏、開口部などに一定の防火措置が必要・耐火建築物
・準耐火建築物
耐火建築物
3階以上の建物・耐火建築物
・準耐火建築物
・一定の技術基準に適合するもの
・耐火建築物
・準耐火建築物
耐火建築物

他にも、三階建て住宅には火事等が起きた時に消防隊が消火活動や救助が出来るように非常用進入口を設ける必要があります。

戸建ての場合は三階の道路に面する側に幅75cm以上、高さ120cm以上の窓の設置が必要です。消防隊が外から侵入出来る必要があるので格子を付けてはいけません。

階段の位置にも規制があります。

一階から三階まで連続した階段、もしくは一階から二階の階段と二階階から三階の階段は近い場所に設置しないといけません。これは火災や停電、災害など緊急を要する際にスムーズに避難する為です。

このように三階建てには平屋や二階建てにはない防火避難規定もあり、多くの規制のせいでお気に入りのデザインや間取りで建てられない事もある事がやめた方がいいと言われる理由の1つです。

対策

防火地域、新防火区域、準防火地域等に該当するかは自治体等のホームページ等で確認する事が出来ますので事前にチェックしておきましょう。

最近は建材の耐火・防火性能の技術が進んでいるので不燃材料や準不燃材料に認定されている建材が増えてきています。その為、以前に比べるとデザインが制限されるという事は少なくなってはきています。

理由その③.建築費が高くなりやすい

平屋や二階建ての建物よりも三階建ての建物は自重があるので強固な構造にしなければいけません。その為、特別な柱や梁を使ったり、柱や梁の量を増やす必要があるので建築費が上がります。

また、耐火建築物や準耐火建築物に指定されると建材に不燃材を使用する事になるので更に費用が嵩みます。

更に平屋や二階建てには義務付けられていない構造計算が必須となり、構造計算書を用意しなければなりません。

構造計算には専門的な知識が必要となる事や、A4用紙で100枚以上となる莫大な作業量が必要になるので構造計算の費用として20万円~50万円(建物の規模や構造による)程費用がかかります。
(※2025年4月からは2階建てでも構造計算書が求められます。)

他にも自重があるので地盤も強固である必要があります。もし地盤改良が必要となった時にその工事代は平屋や二階建てよりも高額になります。

その為三階建ては二階建てよりも2~3割程度建築費が高くなり、建築費が高い事がやめた方がいいと言われる理由の1つです。

対策

建築費用は三階建て住宅の実績が豊富な会社の方が、規格化が進み施工や仕入れも効率化が図られているので割安となります。ノウハウのある・なしで設計力や提案力にも差が出るので、三階建ては実績豊富な会社から検討するようにしましょう。

また地盤が始めから強固であれば改良費は不要となるので軟弱地盤を避ける事も大切です。

国土交通省による地盤情報検索サイト地盤サポートマップを確認し軟弱地盤は避けるようにしましょう。

出来るだけ価格を抑えて良い家を建てるコツは?

車や時計、家電などを買う時には価格やデザイン、性能を比較すると思いますがマイホームを購入する時も"比較"する事が何より大切です。

同じ位の価格帯のハウスメーカーでも標準仕様での性能や設備のグレードは異なります。またデザインや保証内容も異なります。

その為、複数の会社からカタログを取り寄せ比較する必要があります。カタログには標準仕様でのスペック値や画像も豊富に載っているので分かりやすく比較が出来ます。

カタログ等を見て候補を4~5社程度まで絞った後は必ず相見積もりを行いましょう。

注文住宅には「定価」という概念がないので、複数社から見積もりを貰う事で始めて適正価格が見えてきますし、同じ条件で見積もりを貰う事でどこの会社が価格を抑えて建てる事が出来るのかが分かります。

play_circle 予算別のハウスメーカーのカタログはこちら

今なら「はじめての家づくりノート」貰える

三階建てはやめた方がいい!?と言われる主な理由(住んでから分かるデメリット編)

続いて、住んでから分かる三階建てのデメリット及び注意点をご紹介してます。

理由その①.上下移動の負担が増える

二階建てよりも階段が1つ多く上下移動の負担が増える事がやめた方がいいと言われる理由の1つです。

階段が増える事で老後が心配、家事・生活動線が悪く生活が不便という声が多くあります。

対策

家庭用エレベーターを導入する事も対策の1つですが、導入費用が高額(300万円~600万円位が相場)になる事、狭小住宅には向いていない事などが難しい点です。

その為、間取りの工夫で対策を取る事が最善となります。

例えば、洗濯機置き場と干すスペースは同じフロアにする。別フロアになる場合は洗濯機置き場⇒階段⇒干すスペースの動線がスムーズな位置関係になるようにしておく

トイレは各階にあると便利だが難しい場合は階段から出来るだけ近い位置に配置するなど工夫が必要です。

他にも夫婦の生活の拠点は一階、二階として三階は子供部屋や収納、屋上バルコニーとすれば三階に上がらずとも普段の生活は送れるので上下移動の負担を減らす事が出来ます。

理由その②.大型の家具や家電の搬入が大変

三階に寝室がある場合ベッドを三階まで搬入しなければいけませんが、重たいベッドを三階まで持ち運ぶのは中々大変です。

狭小地に建てる三階建ての場合は階段の幅が狭く、大型の物を室内から運ぶのが難しい事もあります。そうなるとクレーンで吊り上げて搬入する事になりますが、コストも高くなってします。

物を運ぶ時に三階まで移動する大変さや室内から運べない時のデメリットなどがやめた方がいいと言われる理由の1つです。

対策

入居後に購入する家具・家電は必ず幅を確認してから購入しましょう。家具の場合であれば、組み立て式の家具がおすすめです。搬入も楽ですし、不要になって捨てる時もバラせるので運び出すのも楽です。

理由その③.フロア毎で温度差が出やすい

縦に3つフロアの重なる三階建てはフロア毎で温度差が出やすいです。

光を多く取り込みやすい三階は日の光+温められた空気は上に移動するという空気の性質もあり暖かくなりやすく、一階は日の光を確保しづらい+冷えた空気は下に移動しやすい空気の性質もあり寒くなりがちです。

その為、三階建ての三階は夏暑く、冬は一階が寒く使いづらいとされる事がやめた方がいいと言われる理由の1つです。

対策

断熱性能を高める事が重要です。高断熱仕様であればフロア毎での温度差が出やすい事を防げます。

断熱性能を上げる時には断熱材のグレードを上げる事でも可能ですが、開口部(窓やドア)の断熱性能を上げる事がより効果的です。

家中まるごと空気を調整する「全館空調システム」を導入する事もおすすめです。家全体で空調管理を行ってくれるのでフロア毎での温度差が出づらく快適に暮らす事ができます。

理由その④.一階の日当たりが悪い

一階が寒くなりやすい要因の一つでもありますが、特に狭小地に建てる三階建ての場合、建ぺい率・容積率いっぱいで建てる事が多く、隣家との距離が近くなり一階の採光が悪くなってしまう事があります。

採光不足は湿気が溜まりやすくカビの発生リスクが上がり、それらは家の寿命を縮める原因になるのでやめた方が良いと言われる理由の1つです。

対策

住宅密集地の場合は敷地いっぱいに建てるのではなく、少し余裕を持った設計を行う事で採光も風通しも良くなります。

それが難しい場合には吹き抜けがおすすめです。吹き抜けに高窓を設置すれば、そこから光を十分に取り込む事が出来て風通しも良くなります。

ただし、吹き抜けを付けると冷暖房効率は下がるので断熱性能を高めておく必要があります。

理由その⑤.メンテナンスが大変&高くなる

三階建ては背が高いので三階部分の外壁などを目視で点検するのが難しくなります。また、床面積を確保し易くなることはメリットですがその分モップかけや掃除機をかける面積も増えてしまいます。

部屋数も確保しやすいですが各部屋にエアコンを設置するとなるとエアコンのメンテナンスや、トイレも2,3個設置すると掃除の手間が増えてしまいます。

また外壁のメンテナンスが必要となった時に作業の為に組む足場代が三階建ては費用が高くなるのでメンテナンス費も上がります。

そうしたメンテナンスの大変さがやめた方がいいと言われる理由の一つです。

対策

外壁材や屋根材、シーリング材などは耐久力のあるものを選びましょう。設備に関してもデザインよりも傷や汚れが付きにくい材質であるかなど掃除のしやすさを重視して選ぶのが良いです。

理由その⑥.Wi-Fiの電波が届きずらい

一階にWi-Fiルーターを設置した場合、三階まで電波が届きずらい事があります。

対策

性能の良いWi-Fiルーターを使うか中継機を設置する事で簡単に対策が可能です。

ネット環境にこだわる方は躯体工事の時点で各部屋にLANケーブルを配線してLANポートを作っておくのがおすすめです。その部屋でLANケーブルを使うか分からない場合でもとりあえず配管だけはやっておいた方が便利です。

その他注意しておきたいポイント

その他、三階建ての注意ポイントを2点ほど記載しておきます。

一階リビングか二階リビングか

三階建ての場合、リビングを一階にするか二階にするかで悩まれる方も多いと思います。

最近では二階をリビングにする間取りが多い印象ですが、どちらの方が優れているという事はないので自分達のライフスタイルに適した方がどちらなのかで選ばれるのが良いでしょう。

一階リビングのメリット

(二階リビングよりも)
◦来客対応、ゴミ出しなどがスムーズ
◦高齢になった時に楽
◦夏過ごしやすい
◦食料品などの搬入が楽

一階リビングにおすすめの設備

日当たり・風通しが悪くなりがちな一階リビングは吹き抜けとの相性が良いです。

外からの視線が届きやすいという問題には格子タイプのフェンスを設置するなど視線を遮る対策を行いましょう。

二階リビングのメリット

(一階リビングよりも)
◦採光や風通しに優れる
◦寒くなりづらい
◦外からの視線が届きにくいのでプライバシーが守りやすい
◦中間層なので一階,三階へのアクセスが容易

二階リビングにおすすめの設備

戸締りの確認や荷物の宅配が来た時に一階まで下りるのが面倒だったりするので、電気錠解除機能付きインターホンや宅配ボックスを備えておくと便利です。

間取り作成の難易度が上がる

特に狭小地に建てる三階建ての場合、床面積が限られているので収納スペースが足りなかったり、動線が悪く生活が不便になったりしがちです。

また土地の規制や耐震性能も確保しつつ間取りを組まないといけない事も難易度を上げる要因の一つとなっています。

対策

三階建て住宅を得意としている住宅会社から、自分達の家づくりの条件で間取りプランをつくって貰い、それを複数社から集めて見比べる事が大切です。

複数社から同条件で間取りプランを貰う事で、良いとこ取りの間取りにブラッシュアップする事も可能なので必ず複数社から間取りプランを集めましょう。

出来るだけ良い間取りで家を建てる方法

自分に合ったオンリーワンな間取りで家を建てるには、条件や希望に沿って作って貰った間取りプランをより多く見比べる事です。

1社2社だけの間取りプランでは、その間取りが本当にベストなプランなのか対象が少なすぎて比較が出来ません。同じ条件で作成してもらった出来るだけ多くの間取りプランを見比べる事で始めて自分に合った最適な間取りが見えてきます。

複数社から間取りプランを集めると、A社とB社とC社の良いとこ取りをしたハイブリッド間取りなんかも作る事が出来ます。

家づくりにおいて間取りはとても大切なポイントとなるので必ず複数社から間取りプランを貰い比較・検討をするようにしましょう。

play_circle オリジナルの間取りプランを作成する

ハウスメーカー・工務店120社以上参画

三階建てで良かったポイント

三階建てのデメリットや注意点ばかり紹介してきましたが、最後に「三階建てで良かった!!」と感じられるメリットを幾つかご紹介しておきたいと思います。

狭小地でも床面積が確保できて、土地代も抑えられる

三階建ては3フロアある事で二階建てよりも多くの床面積を確保出来るので、狭小地でも希望する床面積を確保しやすいです。

コンパクトな土地でも問題なければ土地代を抑える事が出来ます。地価の高い都心部などであればかなりの金銭的なメリットとなります。

三階建ての注意点として建築費が高くなると記載しましたが、土地代を抑える事が出来るので、トータル費用(土地代+建築費)で見ると安くなる事があります。

浮いたお金を住宅性能や設備のグレードアップ費用にも回しやすくなります。

好立地エリアに家を建てられる可能性が高くなる

狭小地でも良ければ土地を探す時の選択肢が増えるのでより良い条件の土地を見つけやすくなります。

本来であれば予算的に手の届かない駅近などの好立地エリアにマイホームを持つ事も三階建てであれば夢ではありません。

眺望や日当たり・風通しが良い

三階建ての高さを活かしたメリットです。二階建てよりもワンフロア高いので周りに視線を遮る物が少なく、日当たりや風通しも良く、より良い景色も楽しむ事が出来ます。

TVやBS,CSアンテナも感度よく受信できます。

住まいからの眺めを楽しみたい方に三階建ては特におすすめです。

フロア毎に目的を分けて使いやすい

3フロアある事で一階は店舗として二階,三階を住居としたり、一階,二階を賃貸物件とし三階を住居とするなど、ライフスタイルに合わせて各フロアの使い分けがしやすく、フロア毎の組み合わせの自由度が広がります。

特に狭小三階建てで多いのが一階をガレージにする間取りです。

狭小地は駐車スペースを確保するのが難しいですが、一階をガレージにする事で駐車場を容易に確保する事が出来ます。ビルトインガレージは容積率の緩和措置の対象となる事も人気の理由です。

延床面積の5分の1を上限とし、ガレージの床面積は容積率の計算に参入されません。

つまり、同じ三階建てでもビルトインガレージ付きの家と無い家とでは、ビルトインガレージ付きの家の方がガレージを含めた床面積は広く確保する事が出来ます。

趣味専用の部屋や個別の子供部屋も確保しやすくなる

床面積を確保しやすという事は部屋数も増やしやすいという事です。

ワンフロア増える事で子供部屋を2部屋確保する事が出来たり、音楽好きの方であれば音楽専用の部屋を、映画好きの方ならシアタールームを作ったり、三階建てなら自分だけの特別な空間も確保しやすいです。

構造計算が必須なので信頼性が高い

三階建ては構造の安全性を確認するための構造計算が義務化されています。構造計算が行われている建物なので信頼性が高く安心感も得られます。

「木造3階建て 危ない」というキーワードで検索されている方もいますが、構造計算を省略している木造二階建ての方が信頼性は低いです。

「耐震性能の事を考えると三階建ては鉄骨」なんて事はもう20年、30年以上昔の話です。勿論、鉄骨には鉄骨の良い所もありますが木造でも構造計算を行った上での耐震性能3の確保も可能です。

木造三階建てが危ないという事は無いので安心して下さい。

固定資産税の減額措置の対象になりやすい

三階建ては毎年発生する固定資産税の減額措置の対象になりやすいです。以下が固定資産税の減税措置の概要です。

一般住宅長期優良住宅
税率1.4%1.4%
減税措置(※1)税額の2/1税額の2/1
減額期間3年間
5年間(※2)
5年間
7年間(※2)
(※1)1戸あたり120㎡相当分までが限度
(※2)三建て以上の耐火・準耐火建築物
適用要件

◦1戸あたりの床面積が50㎡以上280㎡以下である事。
◦長期優良住宅に対する減額措置を受けるためには、新築した年の翌年の1月31日までに申告書等を市役所に提出する事。

三階建て住宅で耐火・準耐火建築物であれば5年間、長期優良住宅の認定を受けている場合は7年間、固定資産税が2分の1に減額されます。

まとめ

三階建てはやめた方がいいと言われる主な理由と、その対策と三階建てのメリットなどを紹介してきましたが如何だったでしょうか。

やめた方がいいと言われるような注意が必要なポイントは幾つかありますが、きちんと対策を行えば何も心配いりません。満足度の高い三階建てが建てられます。

ただ、三階建ての実績が乏しい住宅会社は避けるようにしましょう。

三階建てを得意としている住宅会社であればノウハウが十分に溜まっているので間取りも期待出来ますしアイデアも豊富です。建築費に関しても施工の最適化や規格化が進められているので抑えられます。

「やっぱりやめた方が良かった」とならない為にも、じっくり時間をかけて住宅会社の比較・検討を行いましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。

専門家に相談せずに家づくりを進めて大丈夫?

「家は3回建てないと理想の家にならない」なんて言葉もある通り、1回目の家づくりでは後になって「ああしておけば良かった…」「こうしておけば良かった…」と後悔される方が大勢います。

そうならない為に、家づくり計画を進める時には『住宅会社の人間ではない、中立な立場の家づくりの専門家』に相談をする事を強くおすすめします。

NTTデータグループが運営するサービス「HOME4U家づくりのとびら」はオンラインで家づくりの相談や質問をする事が出来ます。

・「自分にあったハウスメーカーの選び方」を知りたい
・「予算内で家を建てられるかどうか」を知りたい
・「家づくりの進め方や段取り」を知りたい

と言った、多くの方が知りたい事が一発で解る事は勿論、家づくりで不安な事

・資金計画
・住宅ローン審査
・土地探し
・良い間取り作成
・税制優遇や補助金などお得に建てるコツetc…

家づくりに関する様々な疑問や悩み、不安を解消する事が出来、失敗しない為の知識も得る事が出来ます。PCかスマホがあれば誰でも簡単に利用できるので1度チェックしてみては如何でしょうか。

HOME4U家づくりのとびら公式サイト
\中立の立場なので営業は一切無し/

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。