オール電化で後悔しない為のメリットとデメリットと住宅メーカー


『オール電化』って何となく格好いい感じがするから、今度建てる家をオール電化にするか、候補には入ってるけど、ぶっちゃけ詳しくは知らないんだよねー。

そうなんですね。了解しました!
では私ナビ子が『オール電化とは何か?』から説明をさせていただきます♪

おっ!それはありがたい。
なるべく分かりやすく頼むねー。
そもそもオール電化とは?

オール電化とは、調理・空調・給湯など家庭内全ての熱源を電気でまかなうシステムの事です。
そのシステムを備えた住宅の事を『オール電化住宅』と呼びます。
調理はガスではなくIHクッキングヒーターが使われています。
空調にはエアコンや電気暖房器、床暖房システムなどが使われています。
給湯はガスで沸かすのではなく、空気の熱でお湯を沸かすエコキュートまたは電気温水器が使われています。
また太陽光発電を設置し、自宅で電気をつくりそれを使うのもオール電化に含まれます。
-用語解説-
・IHクッキングヒーター
内部に配置されるコイルに流れる電流により、調理器具を自己発熱させる器具
・エコキュート
ヒートポンプ技術を利用し、空気の熱でお湯を沸かす電気給湯機
オール電化の普及率は?
オール電化の誕生は意外に古く、1980年代後半からモデルハウスなどで展示が行われるようになりました。実はオール電化が登場してからすでに30年以上経っているのです。
では、今現在の普及率はどの位なのか?早速チェックしていきたいと思います。
2015年度のオール電化普及率は11.8%(627万戸)
株式会社富士経済調べによると、2015年時点でのオール電化普及率は11.8%となっています。つまり約10世帯に1世帯以上はオール電化なんです。
オール電化の誕生当初は、料理はガスコンロで火を使い、お湯もガスで沸かすのが当たり前の時代でした。その為、誕生してしばらくは一般家庭に普及しませんでした。
その後IHクッキングヒーターとエコキュートの登場を機に、オール電化の普及率は徐々に増加をしていきます。
順調に普及していたオール電化ですが、2011年の東日本大震災を機に全国で節電が叫ばれ、電力会社も販売を自粛し、オール電化の普及は下降をむかえました。
しかし、2016年の電力自由化や原発の再稼働、メリットの見直し,電力会社の販売再開なども相まって、普及率は増加に転じています。
2025年にはオール電化の普及率17.8%(939万戸)と推定
オール電化の普及率は今後さらに増えていくと予想がされています。
その主な理由としては、今後住宅の主流になるであろうZEH。ZEHに設置される太陽光発電やHEMS(ヘムス)はオール電化住宅と相性が良いからです。
それと、この後説明をするメリット部分に魅力を感じ、家を建てる際にオール電化にする方が増えていくと予想がされています。

-用語解説-
・ZEH(ゼッチ)
家庭での年間消費エネルギー量と創エネルギー量がプラスマイナス0以上の住宅の事。
・HEMS(ヘムス)
家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。

なるほど!家中すべての熱源が電気になる住宅の事なのね

はい、オール電化住宅はこれからますます増えていくと予想されているので注目ですよ!

では、続けてオール電化住宅のメリットとデメリットも説明していきますね。

はーい。お願いしまーす。
後悔しない為に知っておこう!オール電化のメリット

オール電化住宅にすると、どのようなメリットを受ける事が出来るのかチェックしておきましょう。
光熱費の一本化で管理がしやすくなる。
熱源を電気に統一する為、ガス会社との契約は不要です。光熱費が電気代だけになるので、管理がしやすくなります。
HEMSを導入すれば、電気の使用量を『見える化』したり、家電機器を『自動制御』したりも出来るので、より楽チンに光熱費の管理が出来ます。
光熱費を安く抑える事が容易になる。
オール電化向けの電気料金のプランは、基本的には夜間の料金が割安になっています。その代わり、昼間の料金は割高に設定がされています。
割安の夜間に、エコキュートや電気温水器でお湯を沸かしておき、日中はそのお湯を使用すると光熱費を抑えられます。
お湯以外にも蓄熱暖房機を使えば、夜間に溜めた熱を日中に使う事も出来るので、暖房代も安く抑える事が可能です。
災害時や停電時でもお湯や電気が使え、復旧も早い。
災害や停電が起きた時にも、貯湯タンク内のお湯はそのまま使えます。畜電もしておけば、停電時でも電気を使う事が可能です。
オール電化住宅で使用されている家庭用蓄電池の容量は5KW~7KW前後が多いです。
また災害時には電気・ガス・水道の中でも電気の復旧が1番早いとされています。
その為、オール電化住宅だと復旧も早いメリットがあります。
畜電した電気でテレビは何時間観る事ができる?
仮に蓄電池(7KW)を使用した場合、どの位の電気量かと言うと、テレビを1時間視聴するのに約150Wの電気を必要とします。
7000W(=7KW)÷ 150 = 46.7
7KWあればテレビを46.7時間観る事が可能です。
参考までに、他の家電の使用量を記載しておきます。
携帯電話:15W。照明:100W。パソコン:100W。冷蔵庫(40L):190W。エアコン(冷房)/(暖房):650W/750W。
オール電化住宅で畜電をしておけば、急な停電でも暫くは電気が使えますので安心が出来ます。
ガスの配管工事が不要。ガス漏れの心配も無し
新築時にオール電化にする場合は、ガスを使わないのでガスの配管工事が不要になります。故にガス漏れの心配もありません。
ガスの配管工事分のコストを抑える事が可能です。
火災の可能性が低い。火による事故が減る。
ガスキッチンでの火の事故や、ストーブでの火の事故は無くなります。
その為、子供のいる家庭やお年寄りだけの世帯でのオール電化は安全性が高いと言われています。
換気を必要としない為、高気密高断熱住宅に適している。
ガスヒーターや灯油ストーブを窓を閉め切ったまま長時間使うと、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。必ず定期的に換気を行わなければいけません。
電気での暖房は一酸化炭素を発生させないため換気の必要ありません。その為、窓を開けるたびに室温が下がるような事もないです。
コンロ周りの掃除、お手入れが楽。
IHクッキングヒーターは平らで凹凸がありません。その為、掃除が非常に楽です。綺麗な状態を簡単に保つ事ができます。
料理を作るところが汚れていたら衛生的に良くありません。その点、IHクッキングヒーターだとサッと一拭きで綺麗に出来るので、凹凸が無いのはメリットと言えるでしょう。
またガスを使わないので、室内の空気も汚しません。
自家発電との相性が良い
太陽光発電やエネファームで創ったエネルギーも効率良く使えるので、相性が良いです。
後悔しない為に知っておこう!オール電化のデメリット

オール電化住宅のメリットを紹介しましたが、続いてはデメリットです。
デメリットもきちんと把握をした上で決めないと後悔をする原因になりかねないので、しっかり把握しておきましょう。
電気代が高くなる可能性も
メリットでお話しましたが、オール電化住宅では電気代の安い夜間に集中して電気を使う事で、電気代を安く抑える事ができます。
電気代の高い昼間に多くの電気を使った場合は、一般住宅に比べると電気代が高くなってしまいます。
初期費用・維持費がかかる
エコキュートや蓄熱暖房機、HEMSや畜電池を設置すれば、その分のコストが必要になります。
初期費用だけでなく維持費も必要です。
調理器具が限定される
IH対応の調理器具した使用ができません。
最近はIH対応の調理器具も増えていますので、以前よりは不便に感じないと思いますが、ガスに比べると限定はされます。
お湯切れを起こす場合がある
溜められる量には限りがある為、残量を気にしないと昼間にお湯が切れる可能性があります。
勿論、追加でお湯を沸かす事は可能ですが、昼間の電気代は割高になっています。
低周波音が気になる方もいる
エコキュートのヒートポンプユニットからは12.5Hzの低周波が発生します。
20Hz以下の音は基本的に聴覚で感知する事ができないと言われていますが、低周波音を不快に感じる方もいます。
アパートやマンションでは、オール電化へのリフォームが不可
オール電化非対応のアパートやマンションで、一室だけオール電化にリフォームする事は出来ません。

ほぅほぅ。メリットとデメリットの説明ありがとー

メリットとデメリットをきちんと検討して、オール電化住宅にするのか決める必要があります。

では、オール電化にする事でどの位安くなるのか?と向いている世帯はこんな世帯。を説明していきますね。

はーい。よろしくです。
オール電化住宅と一般住宅との電気代の差

オール電化住宅のメリットとして挙げた、光熱費を安く抑える事が容易になる。の具体的な金額を見ていきたいと思います。
オール電化住宅と一般住宅のエネルギー消費量 | ||
---|---|---|
エネルギー消費量 (Mcal/世帯/年) | オール電化住宅 | 一般住宅 |
冷房 | 261 | 261 |
照明・動力他 | 3945 | 3945 |
暖房 | 782 | 2933 |
給湯 | 804 | 3014 |
厨房 | 473 | 675 |
合計 | 6264 | 10828 (電力4206/ガス6622) |
(※ 日本エネルギー経済研究所発行「エネルギー・経済統計要覧」掲載の日本の平均的家庭のエネルギー消費量データより)
エネルギー消費量をkW(キロワット)に変換すると、オール電化住宅は約4888KW、一般住宅は約7280KWになります。年間の電力の差は2400Kw程度になります。
契約プランにより1KWの単価が異なるので、一概には言えませんが2400KWをおおよその金額に直すと約5万円~7万円程度になります。
オール電化住宅を上手に活用すれば、この差はさらに拡がると思います。
オール電化に向いている世帯

オール電化住宅にはメリットもあればデメリットもあります。人それぞれにメリットの捉え方も、デメリットの捉え方も変わってきます。
なのでここでは一般的にオール電化に向いている世帯はこういう世帯というのを紹介したいと思います。
仕事等で日中家を空けている事が多い世帯
子供は学校へ。親は会社へ。等、日中に家を空けている事が多い世帯はオール電化住宅に向いています。
オール電化の深夜割引プラン(日中は割高、夜間は割安)に合っている為、光熱費を今よりも安く抑える事ができる可能性が高いです。
小さい子供のいる世帯や、高齢者だけの世帯
オール電化住宅では料理や暖房で火を使わなくても済む為、火傷や火災の可能性が減ります。
子供だけで留守番をする事が多い世帯や、高齢者だけの世帯はオール電化住宅にすれば安全性が高まります。
節約好きの方
日ごろから節約をしている方は、光熱費を電気に一本化する事で管理がしやすくなるので、ますます節約が捗ると思います。
コンロ周りが汚れているのが嫌な方
IHクッキングヒーターはガスコンロと比べると驚くほど掃除が楽です。凹凸が無いのでサッと拭くだけで綺麗になります。
ガスコンロを分解して、1つづつゴシゴシ洗う面倒から解放されます。

1年であの差なら、20年30年とか経つと結構な金額になるね!!

一般住宅の料金体系、オール電化の料金体系も家々によって異なるのであくまで参考程度に捉えてくださいね。
ただオール電化を上手に活用すれば、多くの方が光熱費を安く抑える事が出来るとは思いますよ。

ふ~ん。要は使い方次第って事だね。

はい、そういう事です。
では、最後にオール電化を検討している方におすすめの住宅メーカーを紹介して終わりにしたいと思います。

はーい。
ふむふむ、早速オール電化住宅のカタログを集めてみるよ!
オール電化住宅を検討中の方におすすめの住宅メーカー

オール電化住宅にするなら、オール電化住宅のカタログを出している住宅メーカーにお願いをするのがおすすめです。
オール電化住宅をつくり慣れている住宅メーカーの方が、初期費用の具体的な金額や、その他諸々の細かい質問にもスムーズに対応をして貰えます。
住宅メーカー側からの提案も、やはりつくり慣れている住宅メーカーの方が質の良い提案が貰えます。
実際のオール電化住宅のカタログを見る事で、より鮮明に建てる家の完成系が見えてきますので、カタログ請求をした後に検討を再度するのも良いと思います。
その時に心がけたい事は、最初に出来るだけ多くのカタログを集める事です。
少なくとも6社以上のカタログを最初に集めた方が、最終的に自分の理想に合う住宅メーカーと出会える率が上がります。
注文住宅で住宅メーカー選びは非常に重要になってきますので、失敗も後悔もしない、正しい住宅メーカーの選び方を記載しておきます。
住宅メーカーの失敗しない選び方
6~10社程度を目途にカタログ請求を行いましょう。
2~3社程度では比較・検討をするのに資料不足です。
集めたカタログを元に予算や理想に合う住宅メーカーのピックアップを行います。

複数のカタログを集めるのがポイントです♪
多い中から絞っていった方が、最終的に自分の理想に合う住宅メーカーを見つけやすいです。住宅展示場・モデルハウスへの訪問はある程度候補を絞った後に行った方が効率が良いです。あと知識を得てから行かないと営業トークに載せられやすくなるので気を付けましょう。

その中から気に入った3~5社程度に見積もりを依頼しましょう。
見積もり依頼も必ず複数社に出して下さい。
複数社に行わないと適正価格が見えてこないからです。
同じ条件で見積もりを依頼すれば、適正価格が見えてきますよ。

複数から見積もりを取る、”相見積もり”をする事がポイントです♪

最終的に本命1社と予備1社の2社に絞りましょう。
予備1社の見積もり書は、本命の1社と話を進めている時の値下げ交渉の切り札にも使えます。

1社に絞り切らないのがポイントです♪
値下げ交渉は契約をする直前がおすすめですよ。
最終的に契約まで進んだ1社が、貴方にとって理想の住宅メーカーです♪
オール電化住宅のカタログを集めてみよう!

オール電化住宅を検討中の方はオール電化住宅のカタログを集めてみましょう。
注文住宅で失敗しない為に大切な情報収集も出来ますし、家づくりに役立つ情報も得られ知識を蓄える事もできますよ。
現時点で家づくりに関しての具体的な希望や要望、条件などが纏まっていない方はライフルホームズを利用するのがおすすです。
オール電化住宅のカタログを集める現時点で家づくりに関しての具体的な希望・要望、条件などがある程度固まっている方はタウンライフを利用するのがおすすめです。
タウンライフの場合は備考欄に建てる家への要望・希望を書き込めば、その条件に沿った間取りプランも貰う事が出来ます。
オール電化仕様+その他の希望や要望を書いてあなたオリジナルの間取りプランを作ってもらう事もできます。
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