バリアフリーが得意なハウスメーカー・住宅メーカー

将来の事も考えて、注文住宅でバリアフリー住宅を建てる方が今増えてきています。

そこで、今回はバリアフリー住宅が得意なハウスメーカーのご紹介や、バリアフリーで抑えておきたい大事なポイントや人気の間取りや設備等をご紹介していきたいと思います。

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バリアフリー住宅とは?

そもそも「バリアフリー住宅」とは、障害(バリア)となるものを取り除いた(フリー)住宅の事で、転倒防止や躓き防止の為に段差を無くしたり

補助の手すりを設置したり、車イスでもスムーズに移動が出来るように広いスペースを設けたりと「安心・安全・快適」に生活ができるように配慮がされた住宅の事を指します。

高齢者や障がいを抱えている人だけではなく、小さいお子様から老若男女すべての世代の方が安心して快適に暮らせる事を目指した住まいの事です。

ユニバーサルデザインとの違い

バリアフリーと混同される事もあるユニバーサルデザインですが、どのような違いがあるのか見ていきたいと思います。

ユニバーサルデザインは、障害の有無や年齢の違い、他にも文化や言語・国籍や性別などの違いに関わらず、出来るだけ多くの人が使いやすく利用できる事を目指した設計(デザイン)の事です。

バリアフリーは、障害によりもたらされるバリア(障壁)に対処する考え方に対して、ユニバーサルデザインは出来るだけ多くの方が平等に使いやすくするという考え方です。

高齢の方に多い家庭内の不慮の事故

高齢者が日常生活の中で1番ケガをしやすい場所が「家の中」なのです。事故発生件数の実に8割近くが住宅内で発生しています。

住宅内で事故が発生しやすい場所は1番が居室(45.0%)。2番目が階段(18.7%)次いで台所・食堂(17.0%)となっています。

家庭内の不慮の事故で亡くなられる方は、交通事故で亡くなる方の3倍近くにもなります。

家庭内での転倒・転落事故は高齢者の日常生活でも発生し、死亡に至る恐れがありますので、これから家づくりを行う方であればバリアフリー対応された間取りで建てる事を強く勧めます。

バリアフリー住宅で抑えておきたいポイント

バリアフリー住宅を建てる時に抑えておきたいポイントをご紹介しておきます。

◦バリアフリーの基本は「段差を無くす」「転倒防止の手すりの設置」「温度差の解消」

◦今必要なのか?将来的に必要なのか?

◦車イス生活や介護をされる事も視野に入れた間取り作成

◦補助金や助成金の確認も忘れずに!

バリアフリーの基本は「段差を無くす」「転倒防止の手すりの設置」「温度差の解消」

バリアフリーの基本はこの3点です。

室内に段差があると、転んだり躓いたりしてケガをする恐れがあります。車イス生活になった時には、数センチの段差であっても移動がとても大変になります。

手すりの設置もバリアフリーの基本です。

設置する手すりの役割は2種類あり、スロープや廊下などに設置する歩行補助の為の手すりとトイレや浴室、玄関などに設置する動作を補助する為の手すりです。

また室内の温度差を解消する事もバリアフリーの基本的な考え方です。

室内の温度差が原因で起こるヒートショックで年間多くの方が亡くなっています。

ヒートショックは高齢者の方には特に大きな負担となりますので温度のバリアフリー対策も必須です。

室内の温度差を解消する事でヒートショックリスクも軽減出来ますし、温度差がなければ結露も発生しにくくなるので家の長寿命化にも効果があります。

今必要なのか?将来的に必要なのか?

バリアフリー住宅を建てる時には今からバリアフリー設計が必要なのか?それとも将来的に必要なのかを考える必要があります。

新築時に必要であれば、バリアフリーが必要な方のニーズを考えた上で設計をする事が求められます。

新築時に必要がなく、将来的に考えている時にはリフォームで対応する事を意識した設計にする事が大切です。設計に盛り込む事で将来のリフォームが柔軟に行えます。

新築時には必要最低限のバリアフリー対応で設計を行い、年を重ねて後から個別に対応も可能なので、状況に合わせた形で設計していきましょう。

車イス生活や介護をされる事も視野に入れた間取り作成

今はまだ足腰が元気でも、車イス生活になれば玄関スロープは必要ですし、車イスで快適に移動できるように廊下の幅や各居室の出入口の幅を確保しておく必要があります。

介護士さんや家族に介護をされる事も想定した時には、寝室の配置や仕様が大切になってきます。

寝室からトイレや浴室が近いと介護もしやすく、介護される方も移動が短くて済むので負担も減ります。

デイサービスの利用や、外へ出かける時の事も想定しておくと寝室から屋外までの動線も大切になってきます。

補助金や助成金の確認も忘れずに!

バリアフリー住宅は地方自治体による補助金制度がある場合があります。

支援の条件や内容等は自治体によって異なるので、自分が建築予定の地域の自治体に確認を忘れずにしましょう。

自分で確認をするのが面倒な時は、住宅メーカーに尋ねれば教えてくれますので営業担当に聞くのが早いかもしれませんね。

バリアフリーが得意なハウスメーカー

バリアフリー住宅に特に力を入れているハウスメーカーを何社かご紹介したいと思います。

最近はユニバーサルデザインも同意で使われる事もあるので、バリアフリーおよびユニバーサルデザインにも力を入れているハウスメーカーも合わせてご紹介します。

セキスイハイム

参照元:セキスイハイム

ユニバーサルデザインで、セキスイハイムの家は安心して暮らせる工夫が施されています。特にポイントとなるのが5つの「差」をなくしたつくりです。

「上下差」をなくし、出来るだけ楽に移動ができるように介護者も同乗できるエレベーターや、手すりを連続で設置し、勾配が緩やかな階段で移動も楽な設計です。

「床段差」無くして、室内での転倒防止を防ぎ、車イスでも移動が楽になっています。

「体力差」をカバーする、足腰が弱い方にも配慮されたトイレや座ったままでも使用できる洗面化粧台など将来も見据えてつくりです。

「年齢差」にも配慮し、腰をかけて入浴できる浴槽や滑りにくい床材の採用など子供から大人まで安全に配慮がされています。

またセキスイハイムの空調調節システム「快適エアリー」は家の中の温度差を一定に保ちヒートショックリスクを軽減出来ます。

住友林業

参照元:住友林業

住友林業では、年齢に関係なく安心して暮らせるユニバーサルデザインに基づいた家づくりを行っています。

車イス生活になった時には移動がスムーズに出来るように廊下の幅を設計する事もできます。

階段は勾配のゆるやかな15段に設定されており、手すりの端部は袖口に引っかからないように壁側に曲げた配慮もされています。

また、階段の1段目は視認性を上げる為に足をのせる板面の色を変えています。

他にも、部屋の出入り口は躓き防止の為に段差のない設計がされています。

浴室も段差を無くし、車イスや介護が必要になった時にも出入りがしやすいように開閉しやすい引き戸を採用しています。

トイレは3枚引き戸で、車イスのままや介護者と一緒にも入れる幅を確保しています。

玄関は、足腰が弱ってからも使いやすいように上がり框が一般的な高さよりも低く設計されています。また靴を脱いだり・履いたりしやすいようにベンチシートも置かれています。

ダイワハウス

参照元:ダイワハウス

シンプルな動線とバリアフリー設計がされた平屋で車イスでも快適な生活が送れるダイワハウスの住宅をご紹介します。

LDKを拠点とし、LDKからすべての部屋に繋がるシンプルな動線で移動距離も短く生活のしやすい間取りです。

玄関には緩やかな交配のスロープを付け、玄関の上がり框もなくし車イスのままでも帰宅がスムーズなつくりとなっています。

キッチンも車イスでも入れるように広々とした幅を確保。

浴室は段差を無くし、引き戸を採用した事で開口部も広く確保する事が出来ます。洗面化粧台は車イスのままでも使用しやすい高さに設計。

車イスのまま使用しても足やひざがあたったりしないように、洗面ボウルの下が斜めにカットされた車椅子対応型を採用しています。

トイレも車イスのままでも回転できる広さを確保。便器の両サイドには手すりを付け、前方にはアームレストも設置し使い勝手も確保されています。

ミサワホーム

参照:ミサワホーム

ミサワホームでは、新築時から対応したい「第一段階のバリアフリー」を設計に組み込んだ上で、将来の高齢化や身体機能の低下に応じて個別で対応する「第2段階のバリアフリー」と二段に分けたバリアフリー設計で住まいをデザインします。

基本設計となり第一段階のバリアフリーでは、バルコニーや階段の手すりの工夫。段差を抑えた上がり框

車いすにも充分な廊下幅や、段差を抑えた各居室への出入り口、

指詰めによるケガを軽減するソフトクロージング機能付き引戸建具や、火を使わないIHクッキングヒーターの設置

室内の温度差によるヒートショック対策として床暖房や浴室乾燥機の設置など安全性と快適性を兼ねたバリアフリー設計を行います。

個別で対応する第2段階のバリアフリーでは

電動階段昇降機や便座昇降装置、玄関段差解消機の設置など、個別に必要なバリアフリー設計をプラスしていきます。

積水ハウス

参照元:積水ハウス

積水ハウスは1970年代からバリアフリーを研究・実践しており、誰もが暮らしやすい住まいを提供することを目指して家づくりを行っています。

2010年より、ユニバーサルデザインの基本的な考え「安全・安心」「使いやすい」に加え、「触れ心地がよい」「操作感がよい」「見た目が美しい」と言った、心地よさまで追及した「スマートUD(ユニバーサルデザイン)」を推進しています。

スマートUDの一例が、フルフラットサッシや手すりです。サッシをフラットにする事で車イスでも移動がしやすく、室内空間の体感的な広さもアップします。

手すりは指のかかり具合や掴みやすさを検討し、微妙な曲線でデザインされています。

他にも誰もが安心して入れるように、またぎやすい高さの浴槽や滑りにくい床、適材適所の手すりなどが設置された浴室

指を挟んでしまう事がないようにデザインされた引き込み戸など。また積水ハウスでは尺ではなくメートルを設計の基本単位とする「メーターモジュール」を採用しています。

メーターモジュールによって生まれるゆとりで、車イスでも廊下移動は余裕があり、トイレなどの空間もゆとりのある空間へとなります。

バリアフリー住宅を検討されている方はバリアフリーが得意なハウスメーカーのカタログを先ずは集めよう!

ハウスメーカーは大小合わせると全国にかなりの数がありますが、輸入住宅が得意な会社だったり、ガレージハウスが得意だったり、会社毎に得意とする分野は異なります。

バリアフリー住宅を検討されている方であればバリアフリー住宅の得意な会社から候補を選びましょう。

バリアフリー設計の施工実績が乏しい会社だと、使い勝手の悪い間取りになったり、動線が悪く生活のしにくい間取りになったりします。

得意とする会社とそうでない会社とでは、提案力やデザイン力・設計力に差が出ますので、住み心地の良いバリアフリー住宅を希望する場合は、下記より候補を選ぶようにしましょう。

play_circle バリアフリー住宅の得意な会社はコチラ

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バリアフリー住宅に取り入れたい間取りや設備

バリアフリー住宅に特に人気の間取りや住宅設備をいくつかご紹介したいと思います。

玄関

車イスでの生活も考慮して、アプローチ部分にスロープを設置するのが人気です。スロープを設置する時に気を付けておきたいのがスロープの傾斜角度です。

スロープの傾斜角度は10度が基本とされており、10度だと介助の方も楽に車イスが押せます。10度より傾斜をゆるやかにすればする程、移動は楽になりますがその分スロープの距離が必要になります。

距離が延びると設置面積も増えるので、住宅メーカーの方と相談をしながら決めていきましょう。

玄関ドアは引き戸や引き違い戸がバリアフリー住宅には向いています。

玄関の上がり框の高さにも気を付けましょう。

車イスを想定するなら上がり框の高さは殆ど無くしてしまった方が使い勝手は良くなります。ただ、上がり框をなくすと玄関から砂やホコリが入ってきやすくなるので注意が必要です。

また、玄関には腰掛用の椅子やベンチを置いておくと靴を履いたり、脱いだりする時に便利です。動作を補助する手すりも設置しましょう。

廊下

出典:NKプランニング株式会社

車イスでの移動も考えて廊下は広めに設計しておきましょう。

車イスの種類によっても幅は多少前後しますが、85cm~90cm程の廊下幅を確保しておけば、車イスでも快適に移動が可能となります。

各部屋の開口部の広さも85cm~90cm程の広さを確保しておきましょう。

廊下に設置する照明のスイッチ類などは車イスの高さに合わせて低い位置に設置するなどの調整が必要です。

床材も気にしておきましょう。

廊下の床は滑りにくい事や、車イスでも傷が付きにくい素材のものを選ぶなどしましょう。

寝室

寝室は家族の目が届きやすい配置にする事が大切ですが、安全性を優先しすぎてプライバシー性が損なわれないように注意しましょう。

また陽当たりや風通しが良く、外の景色も眺められるようなリラックスできる環境にしましょう。

寝具は布団よりもベッドの方が楽です。

ベッドの上から照明やテレビ、冷暖房などが操作できるように枕元にリモコンを纏めて置けるような作りにしておくと便利です。緊急用の呼び出しブザーなどもあると安心出来ます。

また車イスや介護の事も考えて、ベッドの足元と両サイドには広めのスペースを確保しておきましょう。

寝室の近くにトイレ、洗面室・浴室を設置

寝室の近くにトイレ、洗面室・浴室などの水回りを設置するのが人気の間取りです。

トイレは寝室のすぐ近くに設置

高齢になるとトイレに行く回数が増えますが、寝室の直ぐ近くにトイレがあればトイレに行く事が億劫になる事もありません。

夜中であっても移動距離が短いので安心出来ます。寝室からトイレまでの動線には手すりを設置しておくと便利です。

トイレ内の広さは車イスでの使用や介護の事も考えて広めに設計しておきましょう。扉を引き戸の方が使い勝手が良いです。

トイレの中にも座ったり、手を洗ったりと動作の補助用に手すりを設置しておくと安心して使えます。

洗面室・浴室も寝室の近くに設置

トイレを寝室の近くに設置した時には、洗面室・浴室も近くに設置した方が動線も良くなるのでおすすめです。

車イス生活や介護が必要になった時にも寝室から浴室までが近いと介護者の負担も減らせます。

浴室は寝室や、他の部屋との温度差が出ないように気を付けましょう。ヒートショックを抑える為に洗面室・浴室に暖房設備を設けるのも人気です。

LDKを中心とした間取り

コンパクトな平屋に人気なのが、廊下を作らずにLDKを中心に置いた、LDKから各部屋へ行ける間取りです。

廊下を作らず、その分各部屋の広さを確保する事ができます。LDKから各部屋へ行けるので移動が楽な間取りです。

リビングと繋がる各部屋の引き戸を開けっぱなしにしておく事で、開放的な空間になり部屋も広く感じられます。

また、リビングから各部屋の様子も確認が出来るので、何かあった時にも直ぐに気付けるという安心感もあります。

車イス生活や介護が必要になった時にも、各部屋への移動が短いので住んでいる方にも介護者の方にとっても負担の少ない間取りとなります。

浴室

介護される事も想定して浴室への開口部は広く確保しておきましょう。扉は引き戸か折れ戸がおすすめです。

浴室の扉を内開き戸にした場合、万が一浴室内で転倒してしまうと、体につっかかり外から開けにくくなるので避けるのが無難です。

出入り口の段差もなくした方が使いやすいです。

その場合、脱衣室側へ浸水しやすくなるので浸水を防ぐために排水機能を設けましょう。

浴室は水や石鹸等で滑りやすくなりますので、滑りにくく水はけのよい床材を選びましょう。

ヒートショックの事もあるので断熱性能の高い床材を選ぶのも大切です。

また、浴槽は高さにも注意をしましょう。

浴槽が高いと跨いではいる時に足を引っかけてしまうおそれがあるので、なるべく高さの低いタイプの浴槽がおすすめです。

浴槽へのまたぎ動作を補助する手すりの設置や、洗い場や出入口付近にも手すりを設置しておくと安心です。

キッチン

車イス生活を想定したり、足腰が弱って椅子に座ったままでも使いやすい高さのキッチンを採用するのがバリアフリー住宅では人気です。

車イスのままでも使いやすいように、シンクやコンロ下のスペースが空いているタイプがおすすめです。

キッチンのコンロはガスよりも火傷や火災の心配のないIHコンロが人気です。掃除もIHコンロの方がずっと楽です。

洗面台

洗面台の高さも、将来の事を考えると座ったままでも楽に使用できる高さの洗面台を採用するのが人気となっています。

通常の洗面台であれば、洗面ボウルの下は収納スペースとなっている事が多いですが、車イスでの使用も想定した洗面台は、そのスペースがあると足を中に入れられず使いづらいので、収納スペースが無い場合が多いです。

なので、収納スペースは別途確保する必要があります。

引き戸を採用

バリアフリー住宅では、開閉のためのスペースを必要としないので開き戸よりも引き戸がよく採用されます。

段差を無くして開けっ放しにしておく事で車イスでの移動も楽です。

最近の引き戸には、ゆっくり閉まる機能なども付いていますので、勢いよく閉めてケガをする心配もありません。

フットライトの設置

夜間にトイレに行く時など、暗い中でも移動しやすくする為に足元を照らしてくれるフットライトがあれば安全です。

人感センサーや暗くなったら自動点灯する機能が付いたタイプがおすすめです。

室内フォンや呼び出しブザーの設置

万が一に備えて寝室やトイレ、浴室などに緊急コール用のボタンを設置しておくと安心です。

高気密・高断熱仕様にする

ヒートショックのリスクを軽減させる事は勿論ですが、普段の生活を送る中でも高気密高断熱な家とそうでない家とでは快適性が全く異なります。

誰にとっても快適な家を目指すなら高気密・高断熱仕様にする事も大切です。

断熱性能に関しては「断熱等性能等級」で判断をする事が出来ます。これから家づくりを行う方であれば等級5を目指したいところです。

等級7HEAT20 G3基準相当
(2022年10月新設予定)
等級6HEAT20 G2基準相当
(2022年10月新設予定)
等級5ZEH基準相当
(2022年4月新設)
等級4平成28年基準
等級3平成4年基準
等級2昭和55年基準
等級1
断熱等性能等級

断熱性能だけでなく気密性能も重要視しましょう。

気密性能はC値で判断をする事が出来ます。C値が小さい程、気密性能が優れている事を表し、理想としては新築時にC値0.7以下を目指したいところです。

ちなみにC値は実測値です。現場で測る数値です。その為、現場での施工精度にも影響を受けます。

過去の平均C値が優れている施工会社は現場の施工精度が優れていると判断出来るので、住宅メーカー側にC値を尋ねる事で施工精度も見えてきます。

開口部の断熱性能を上げよう!

上図は住宅への熱の出入りの割合を部位別に表しているのですが、開口部(窓やドア)からの熱の出入りが最も多い事が分かります。

つまり、開口部の断熱性能を上げる事が家全体の断熱性能を上げる事に直結するのです。

まず注目したいのが窓の断熱性能です。窓の断熱性能を上げるにはガラス・中間層に入れる気体・サッシ・スペーサーの種類に注目しましょう。

ガラスは単板ガラス<複層ガラス<Low-E複層ガラス<Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が高くなります。

ガラスとガラスの中空層に入れる気体は、乾燥空気<アルゴンガス<クリプトンガス<真空の順に断熱性能が高くなります。

サッシはアルミサッシ<アルミ樹脂複合サッシ<オール樹脂サッシ<木製サッシの順に断熱性能が高くなります。

スペーサーは、アルミスペーサー<樹脂スペーサーの順に断熱性能が高くなります。

おすすめは、Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)、オール樹脂サッシ、樹脂スペーサーの窓です。

窓の断熱性能を上げた後は玄関ドアや勝手口にも注目をしましょう。

勝手口に関しては付けない事が断熱性能を上げる1番の近道ですが、設置する場合はU値(熱貫流率)の低いものを採用しましょう。

玄関ドアに関しても同様です。バリアフリー住宅に適したドアでありつつU値の低い物を選ぶようにしましょう。

まとめ

バリアフリーが得意なハウスメーカー・住宅メーカーの紹介や、バリアフリー住宅で抑えておきたいポイントや取り入れたい間取り・設備などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

最近はシニア世代の方がセカンドライフを楽しむ為に家づくりを行ったり、

若い方でも今の内からバリアフリー設計で家づくりを行ったりと、バリアフリー住宅を建てる方が増えてきています。

小さいお子さんから高齢者の方まで「安心・安全・快適」に暮らせる事を前提としたバリアフリー住宅は多くの方におすすめですが、ハウスメーカー選びは慎重に行いましょう。

文中でも触れていますが、バリアフリー住宅で後悔しない為にはバリアフリーが得意なハウスメーカー・住宅メーカーの中から候補をあげ比較・検討を行いましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

比較をする際は必ず最新のカタログスペックで比較を!

住宅メーカーを比較する時は、必ず最新のカタログを取り寄せカタログ上の数値で比較をしましょう。

各社のHPには比較するのに必要な情報が載っていない事も多く、また載っている情報が古い事もよくあります。

その為、住宅メーカー同士を比較する時には最新カタログの情報を参考にして比較をおこないましょう。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。