ヘーベルハウスの3階建ての価格や間取り、仕様や外観等

2023-10-23

「比類なき壁」と言われるように、強固な構造躯体で災害に強い家が建てられる事が魅力の旭化成ホームズの戸建注文住宅ヘーベルハウス。

「3階建てを建てるなら屈強な家を建ててくれるヘーベルハウスが良い!」という方も多くいます。

そこで当記事では、ヘーベルハウスの3階建ての本体価格や総額の目安、仕様や参考となる間取り外観などを合わせてご紹介していきたいと思います。

参照:ヘーベルハウス

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ヘーベルハウスの3階建ての価格

ヘーベルハウスで3階建てを建てる時にかかる本体価格や総額の目安を確認していきたいと思います。

坪単価は90万円~110万円

ヘーベルハウスでは3階建てモデルとして、重鉄の邸宅「フレックス3」と狭小地向き3階建て住宅「テラクラフト」の2商品を展開しています。

そちらの商品の坪単価が90万円~110万円位が目安となっています。

本体価格と総額

注文住宅でかかる総額は「本体価格(本体工事費用)」+「付帯工事費用(別途工事費用)」+「諸費用」の合計額となります。

本体価格…建物自体を作る為の工事費用
付帯工事費用…建物以外の工事にかかる費用
諸費用…建物購入や住宅ローン借入時にかかる諸々の手数料

総額に対する各費用の内訳は本体価格(70%~80%)付帯工事費用(15%~20%)諸費用(5%~10%)が一般的です。

本体価格が総額の75%と仮定した際のヘーベルハウスで3階建てを建てる時にかかる総額は以下の通りです。

延床面積本体価格総額
30坪(99.2㎡)2,700万円~3,300万円3,600万円~4,400万円
35坪(115.7㎡)3,150万円~3,850万円4,200万円~5,133万円
40坪(132.2㎡)3,600万円~4,400万円4,800万円~5,867万円
45坪(148.8㎡)4,050万円~4,950万円5,400万円~6,600万円
50坪(165.3㎡)4,500万円~5,500万円6,000万円~7,333万円
※坪単価は家の仕様や市況により変動しますので、あくまで参考程度にお考え下さい。

3階建ては2階建てよりも高くなる

3階建て住宅は以下のような理由で2階建てよりも高くなる傾向にあります。

◦耐震性をより高める為
◦地盤改良費が高くなる可能性
◦工期が長くなる&仮設費がかかる
◦構造計算が必須となる(ヘーベルハウスの場合あまり影響無い)
◦耐火建築物に該当しやすい

耐震性をより高める為

3階建ては2階建てよりも建物の重量があるので、安全な耐震性を確保するにはより強固な構造躯体が求められます。

ヘーベルハウスの場合であれば、より強固な構造体とする為に3階建ては重量鉄骨で建てられます。軽量鉄骨よりも重量鉄骨の方が資材費がかかるので建築費用が高くなります。

地盤改良費が高くなる可能性

重量鉄骨の3階建ては建物の重さがかなりあります。高さ&重さのある建物を支える地盤はより強固である事が求められます。

その為、地盤の状況によっては平屋や2階建てよりも地盤改良費が高くなる可能性があります。

工期が長くなる&仮設費がかかる

2階建てよりも1フロア多い3階建ては工期が長くなりやすいです。長くなった分人件費がかかりますので建築費が高くなります。

また、足場を組む時には2階建てよりも高く組む必要が出てくるので仮設費がかかります。

構造計算が必須となる

木造2階建ては構造計算が必須ではなりませんが、木造3階建てだと構造計算が必須となります。構造計算にかかる費用は30坪前後の3階建てであれば30万円~50万円程度かかります。

ただし鉄骨造は2階建てでも構造計算が必要なので、ヘーベルハウスの場合は3階建てから別途発生する費用ではないのであまり影響はありません。

(※2025年4月から2階建ても構造計算書が求められます)

耐火建築物に該当しやすい

建物の密集度が高い市街地などは「防火地域」もしくは「準防火地域」に指定され、火災の被害を広げない為の建築制限があります。

◦「防火地域」と「準防火地域」の規制内容

・防火地域の建築制限

階数延床面積
100㎡以下の建物
延床面積
100㎡超の建物
1~2階耐火または準耐火建築物耐火建築物
3階以上耐火建築物耐火建築物

・東京都限定:新たな防火規制区域の建築制限

階数延床面積
500㎡以下の建物
延床面積
500㎡超1500㎡以下の建物
延床面積
1500㎡超の建物
1~3階準耐火建築物耐火建築物耐火建築物
4階以上準耐火建築物耐火建築物耐火建築物
(※)東京都では木造住宅が密集し道も狭く防火地域・準防火地域だけでは対応しきれないため2003年に「新たな防火規制区域」が定められました。

・準防火地域の建築制限

階数延床面積
500㎡以下の建物
延床面積
500㎡超1500㎡以下の建物
延床面積
1500㎡超の建物
1~2階木造建築は外壁や軒裏、開口部などに一定の防火措置が必要耐火または準耐火建築物耐火建築物
3階以上耐火または準耐火建築物
もしくは一定の技術基準に適合する建物
耐火または準耐火建築物耐火建築物

3階建ては2階建てよりも耐火建築物に該当しやすく、耐火建築物に指定されると特別な仕様や設備が必要となるので建築費が高くなる可能性があります。

3階建ての価格を抑えるポイント

3階建ての価格を抑えるポイントは以下の通りです。

床面積を無駄に広くとらない

3階建ては3フロアあるので延床面積を確保しやすいです。その有利性を活かして広い床面積を確保したくなりますが、3階建ては2階建てよりも坪単価が高くなりやすいので1㎡確保するのも高くなります。

ただ住まう人数に対して床面積が足りていないと生活が不便になってしまうので、自分達家族にとって丁度良い広さを把握しておきましょう。

凹凸の無い形状にする

家の形状は凹凸が多く複雑であればあるほど建築費用が高くなります。その為、凹凸の無いシンプルな形状にする事で価格を抑える事が出来ます。

1番安く仕上がる形状はバルコニーなども無い長方形の四角い3階建てです。ただ3階建てを建てるのであれば高さを活かして眺望も楽しみたいと思いますので、予算と相談しつつ外観を決めていきましょう。

軟弱地盤を避ける

地盤が軟弱の場合、3階建ては平屋や2階建てよりも地盤改良費に多くのお金がかかります。始めから強固な地盤であればその費用はかかりません。

軟弱地盤を避ける為には地名・旧地名もチェックしておきましょう。「水」に関係のある地名は低地をあらわしており地盤が弱い事があります。

他にも国土交通省による地盤情報検索サイトや地盤サポートマップを確認し地盤の状況を確認しておきましょう。

水回りは1ヶ所にまとめて間取りはシンプルに

水回りはまとめて配置する事で配管を短くする事が出来て建築費を抑える事が出来ます。家事効率を考えても1箇所にまとまっていた方が楽です。

完全分離型の二世帯住宅などでは上下階同じ位置に水回りを配置すると費用を抑えられます。

間取りも部屋数が増えるとそれだけ壁や建具、コンセントなど設置しないといけないものが増えるので建築費用が高くなります。

設備のグレードを上げすぎない

住宅設備を選ぶ時はデザインを優先させるよりも「汚れにくい素材か」「掃除はしやすいか?」「耐久性は高いか?」といった採用後のメンテナンス性を重視して選びましょう。

耐久性の低い設備だと、補修や修繕費用がかかり結果的に高くなってしまいます。

また最新の設備は多機能で利便性が高いですがその分高価なので「必要最低限の機能さえ備わっていればOK」という気持ちでいる事も大切です。

木造3階建ても検討する

原料の単価の差や運搬にかかる費用、建築が容易にできるという点等から同じ大きさの家であれば鉄骨造よりも木造の方がコストを抑えやすいです。

3階建て鉄骨造が予算的に厳しい時には木造3階建ても検討してみましょう。

建てた後にかかる費用で気を付けておきたいポイント

メンテナンス費用が高くなる

家の状態を良好に保ち、安全に永く住み続ける為には定期的なメンテナンスが不可欠です。

3階建てはメンテナンスの際に2階建てよりも高さのある足場を組む必要があるのでその分メンテナンス費用が高くなります。その為、メンテナンス性の高い外壁材などがおすすめです。

大型家具・家電の搬入で費用がかかる可能性

3階建ては狭小地に建てる事が多いですが、階段の寸法をコンパクトにしてベッドやソファ、冷蔵庫や洗濯機といった大型の家具・家電が搬入出来ないケースもあります。

もし3階の主寝室にベッドを搬入したいが、室内から運べない場合、外からクレーン車を使って入れなければいけなくなります。

そうなるとかなり費用がかかってしまうので設計の段階で注意しておく事と、大型の家具・家電の購入時には搬入経路の幅を考慮しておきましょう。

組み立て式の家具などであれば運び込みやすいですし、捨てる時もバラせるのでおすすめです。

冷暖房費がかかる可能性

3階建ては、陽の光を多く取り込みやすく、暖められた空気が上へ移動する性質も加わり3階は暖かくなりやすいです。

反対に1階は、周辺の建物の影響で陽の光を取り込みにくく、冷えた空気が下へ移動する性質も加わり寒くなりがちです。

フロア毎の温度差が出やすいので冷暖房効率が悪くなり電気代がかかります。

対策としては気密性・断熱性を高めておく事です。高気密・高断熱住宅であれば温度差もなくなり、冷暖房効率も良くなるので電気代を抑える事が出来ます。

土地代も含めると3階建ての方が安くなる可能性あり

3階建ての方が2階建てよりも延床面積を確保しやすいので、同じ延床面積の家の場合3階建ての方が小さい土地ですみます。

特に地価の高い都心部などでは3階建ての方が希望をする床面積を確保したマイホームを安く建てられたりします。

例)延床面積30坪の家を建てる時に2階建ては40坪の土地、3階建ては30坪の土地を必要とし、土地の坪単価70万円、建物坪単価(2階建て:80万円/3階建て:90万円)と仮定した場合。

・2階建ての土地代+建物代
2800万円+2400万円=5,200万円

・2階建ての土地代+建物代
2100万円+2700万円=4,800万円

差額は400万円となり、上記の仮定の場合3階建てで建てる方が400万円も安くなります。

ヘーベルハウスの3階建て住宅のカタログはコチラから
※地域やタイミングによりヘーベルハウスが候補に出ない事もあります。

ヘーベルハウスの3階建ての主な仕様

ヘーベルハウスの3階建てで特に注目すべき強みは「耐震性」「耐火性」「長期耐用」です。仕様と共にこの3点を確認していきたいと思います。

耐震性

重鉄・システムラーメン構造

ヘーベルハウスでは3パターンの構造が用意されており、3階建て住宅の場合は「重鉄・システムラーメン構造」が採用されます。

ヘーベルハウスの3パターンある構造躯体

ハイパワード制震ALC構造(軽量鉄骨)…40坪までの2階建てで採用。

重鉄制震・デュアルテックラーメン構造(重量鉄骨)…40坪~の2階建てで採用。

重鉄・システムラーメン構造(重量鉄骨)…3階建て以上または防火地域で採用。

重量鉄骨を使用するこの構造の場合、柱と柱の間に斜めに入れる補強材(筋交い・ブレース)を必要とせず、骨太、肉厚な柱と梁だけで地震に耐える強靱な躯体構造を実現できます。

補強材を必要としないので、柱のない開放的な大空間や大きな開口窓の設置など設計自由度が高くなる特徴があります。

◦制振装置を標準採用

揺れ幅を小さくするオイルダンパー制震装置「サイレス」を標準採用しています。

地震の時に3階建て住宅は建物の高さがあるので平屋や2階建てよりも揺れるといった事がありますが、「サイレス」が地震エネルギーを吸収し揺れ幅を小さくしてくれます。

躯体にかかる負担を軽減し、大地震や繰り返しの余震に対しても強さを発揮します。

強固な基礎

ヘーベルハウスの基礎は布基礎(連続基礎)が採用されています。

一般的な布基礎に使われる主筋は13mm、ピッチ(間隔)は300mmである事が多いのに対して、ヘーベルハウスでは主筋16mm、ピッチ幅も狭くなっており、より多くの鉄筋が使用されています。

コンクリートの質にもこだわっており、耐久設計基準強度は24N/m㎡=約65年(大規模補修を必要としないことが予定できる期間が65年)と高い耐久性を実現しています。

耐震性能は業界トップクラス

骨太の重量鉄骨を使用し制振装置も備え、構造計算(許容応力度計算)も行った上での耐震等級3なので構造安全性は非常に高いです。

業界でもトップクラスの耐震性能です。

耐火性

ヘーベルハウスは外壁、床、屋根に高温高圧蒸気養生で製造される軽量気泡コンクリートを板状に成型した「ALCパネル」を採用しています。(ALCコンクリートヘーベル、ヘーベル板などとも呼ばれる)

ALCコンクリートは内部に多くの気泡と、気泡同士を繋ぐ無数の細孔があり、それらが熱の伝わりを抑制するので熱伝導率が低く耐火性に優れ、国土交通大臣認定の耐火構造部材です。

また、主原料はセメント、生石灰、珪石、発泡剤のアルミ粉末と完全無機質なので加熱による有毒ガス発生の心配もありません。

ALCコンクリートは耐火性以外にも、内部に大量の空気の層がある事で軽量なため耐震面で有利に働きます。

空気層が音の出入りを抑制し遮音性にも優れます。

◦防火壁として延焼を防ぐ様子

上記の写真は阪神・淡路大震災時の写真です。

周りが倒壊している中でも倒壊せずに残った耐震性の高さ+住宅が焼失していく中で防火壁となって被害の拡大を防いだ事で当時注目を集めました。

◦内部失火の拡大を防止

内部から失火した場合でも、床のALCコンクリートが抜け落ちるのを防止し、内装の下地に使用されている不燃性の石膏ボードが隣室への燃え移りを防いでくれます。

近隣から出火した場合の延焼も、内部失火の拡大も防いでくれます。

長期耐用

「連続布基礎」「鉄骨」「へーベル板」などの基本構造躯体の耐用年数は60年以上となっています。外壁塗装やシート防水システム、屋根材なども30年以上の高耐久のものが使用されています。

外壁・屋根・防水のメンテナンス目安が30年となるので建てた後のメンテナンスの手間・費用が抑えられます。

◦資産価値が下がりづらい

一般的な木造住宅の場合は築年数20年で建物価値がかなり下がっていますが、ヘーベルハウスは高い耐用年数もあり築年数50年後も10%の建物価値が残ります。

将来売却を考えた時に大きな差となります。

ヘーベルハウスの3階建ての間取り&外観

ヘーベルハウスは一邸、一邸、自由設計で建てらえるのでご紹介する間取り&外観は参考程度にお考え下さい。

シンプルモダンな3階建て

シンプルモダンな3階建ての外観シンプルモダンな3階建ての間取り図(1階)シンプルモダンな3階建ての間取り図(2階)シンプルモダンな3階建ての間取り図(3階)
横にスライド⇒出来ます。

2階をオーバーハングして3階バルコニーまで壁を立ち上げ、外壁は白一色でまとめたシンプルモダンな外観です。

1階に主寝室などを配置しプライベートなフロアに、リビング・水回りは2階にまとめて配置しています。3.3畳のWICやパントリーなど収納力もあり、洗濯物を干したりも出来る広めのユーティリティも確保されています。

日の光が入りやすい3階はサブリビングとして利用。眺望を楽しんだりBBQや夏場はプールを出して遊んだり出来るプライバシー性の高い広めのバルコニーも備えられています。

間取り4LDK
延床面積140.93㎡(42.6坪)
敷地面積95.14㎡(28.7坪)

敷地面積22坪でも開放的な3階建て

敷地面積22坪でも開放的な3階建ての外観敷地面積22坪でも開放的な3階建ての間取り図(1階)敷地面積22坪でも開放的な3階建ての間取り図(2階)敷地面積22坪でも開放的な3階建ての間取り図(3階)
横にスライド⇒出来ます。

両サイドからの視線を遮る為に設置した袖壁が特徴的なデザインとなっている外観です。密集地でもプライバシーが守られる設計になっています。

1階に水回りと寝室を配置。2階は広々とDKを19畳確保しています。吹き抜け仕様でより空間が広く感じられ開放的なDKとなっています。キッチンには家事効率の上がる独立型のアイランドキッチンを採用。

3階は2部屋+リビングを配置。洗面化粧台があるので1階まで下りなくても3階で出かける準備を済ませる事も可能な作りになっています。

間取り3LDK
延床面積123.22㎡(37.2坪)
敷地面積75.96㎡(22.9坪)

一部共有型の二世帯住宅の3階建て

一部共有型の二世帯住宅の3階建ての外観一部共有型の二世帯住宅の3階建ての間取り図(1階)一部共有型の二世帯住宅の3階建ての間取り図(2階)一部共有型の二世帯住宅の3階建ての間取り図(3階)
横にスライド⇒出来ます。

奥行き感を出したファサードで高級感のある外観デザインです。ビルトインガレージ付きでガレージからも出入り出来るので雨に濡れず乗り降りが可能です。

1階部分は親世帯の居住スペースとなっておりコンパクトな動線で移動が楽な作りです。2階、3階が子世帯の居住スペースとなっています。

2階脱衣室と洗面化粧台が扉で区切られているので誰かが入浴中も気兼ねなく洗面室が使用できます。3階は3部屋に加え、4畳ある納戸も作られているので収納力もバッチリです。

間取り2LDK+4LDK
延床面積123.22㎡(37.2坪)
敷地面積75.96㎡(22.9坪)

3階建て間取りの注意点

◦敷地の規制によっては建てられない事もある

敷地には建てられる建物の高さを制限する規制が主に4つあります。

・絶対高さ制限
建物の高さを制限。(第一種・第二種低層住居専用地域で適用)

・道路斜線制限
道路側に面した建物の高さの制限。

・北側斜線制限
北側の道路側、もしくは北側の隣地側に面した建物の高さの制限。

・隣地斜線制限
隣地側に面した建物の高さの制限。

用途地域(用途に応じて13地域に分けられたエリア)の中でも制限が厳しい「第一種低層住居専用地域」では、建物の高さは10mまたは12mまでです。他の高さの制限との兼ね合いによっては希望する3階建てを建てられない事があります。

敷地一つ一つの制限に対してどのような内容となっているのかを個人で調べるのは中々大変な作業なので、土地探しはハウスメーカー探しと同時進行で行い、敷地の制限に関しては担当者に確認して貰うのがおすすめです。

◦縦移動を極力減らす

2階建てよりも階段が多くなる3階建ては、縦移動を極力減らせる間取りづくりを意識しましょう。

例えば、1階は主寝室+トイレ、2階はLDKと水回り、3階は子供部屋+収納スペース+トイレなどの配置であれば夫婦の生活は1階と2階で完結できるので老後の負担を減らせます。

1階主寝室で3階子供部屋だと、夫婦でイチャイチャする時も声が届きにくいといった利点もあります。

お金+広さに余裕のある時はホームエレベーターの設置も検討しておきましょう。300万円~500万円位が3階建て住宅に付けるホームエレベーターの相場です。

◦動線が複雑になりやすい

3フロアに分かれる事や階段の占める面積が増える事などにより3階建ては動線が複雑になりやすいです。

動線が良くない家は生活が不便になってしまいますので、洗濯機置き場と洗濯物を干すスペース、しまう場所は同じ階にあるか?など、普段の生活・家事での動きを実際にイメージしながら複雑な動線にならないように配置を考えましょう。

3階建て住宅は平屋や2階建てよりも設計力が必要になってきますので、3階建て住宅の実績が豊富な住宅会社を選んだ方が提案力にも長けているので安心です。

◦非常用進入口の設置が必要

3階建て住宅には、火災などが起きた時に消防隊が消火活動や救助が出来るように非常用進入口を設ける必要があります。

非常用進入口は道路に面する側に、直径1mの円が内接出来る大きさの開口部(縦・横1m以上の開口部)もしくは幅75cm以上、高さ120cm以上の開口部である必要があります。

また消防隊が外から侵入出来る必要があるので格子などを付ける事は出来ず、ガラスの材質や厚みにも制限があります。

住宅の場合は窓を代替進入口として使用する事が多いです。

◦階段の位置にも規制がある

火災や停電、災害などの緊急を要する際にスムーズに避難が出来るように3階建て住宅は「直通階段」の設置が義務付けられています。

直通階段とは名前の通り、地上まで直通している階段の事です。階段の途中(2階から3階)に扉があったり、長い廊下や部屋を介さないといけない階段、見通しがきかない階段などはNGとなります。

上記で紹介をした間取りを見て頂くと分かりやすいですが、全て1階から3階まで同じ位置に階段を配置しています。

ヘーベルハウスの比較候補にあがる3階建て住宅

ヘーベルハウスの3階建てを検討されている方が比較候補として上げる事が多い他社の3階建て住宅をいくつかご紹介致します。

ダイワハウス

ダイワハウスは、木造・鉄骨造どちらも取り扱っておりその両方で構造躯体が強固である事、そして天井高と開口幅を広く取った開放的な空間設計を得意としているハウスメーカーです。

木造3階建て「xevoGranWood(ジーヴォグランウッド)」は構造材に良質な国産木材(国産ヒノキ)を100%使用し、外張り断熱工法やシームレス一体スラブ基礎を採用。木の美しさ、ぬくもりを感じられる商品です。

鉄骨3階建て「skye3(スカイ3)」は重量鉄骨ラーメン構造の3階建てで天井高最大約6mで大空間・大開口を実現し、内外観デザインも多彩なバリエーションのある3階建てです。

比較候補にあがる3階建て住宅のカタログはコチラから
※地域やタイミングにより比較候補のHMが出ない事もあります。

積水ハウス

積水ハウスは、確かな「技術力」と「施工力」で高い性能と設計自由度があり、土地の環境や家族構成、ライフスタイルに合わせて住宅を提案してくれます。

特に「邸別自由設計」という考え方にこだわっており、工場へのオーダーからお客様の邸名で行い、家づくりの窓口となるマネージャーや設計士、現場監督、インテリアや外構に特化したデザインスタッフも加えた"ワンチーム"を一邸ごとに構築します。

3階建て住宅は木造・鉄骨どちらも対応しており独自の構法と高い先進技術で一人一人のニーズに沿ったマイホームを実現してくれます。

トヨタホーム

トヨタホームは、鉄を知り尽くしたトヨタグループの技術を活かした鉄骨構造で耐震性能の高さ、耐久性、大空間・大開口の開放感、品質の安定性などに定評があるハウスメーカーです。

3階建て商品として、ユニット工法による鉄骨ラーメン構造で建てられる「シンセ・ヴィトロワ」、鉄骨軸組工法で建てられる「エスパシオLS」「エスパシオLX」「エスパシオEF3」「エスパシオMezzo」などを取り扱っています。

3階建ての商品ラインナップが豊富なので、様々なニーズに応えられます。

セキスイハイム

セキスイハイムは、予め工場で部屋単位で作り、それを現場へ運び組み立てるユニット工法が特徴的なハウスメーカーです。鉄骨系3階建て住宅「デシオ」を取り扱っています。

約80%まで工場で仕上げてしまうので現場ではわずか1日(建築規模や天候、その他条件にもよる)で雨仕舞まで完了します。その為、近隣への迷惑も軽減されますし、部材が雨に濡れてしまう心配もありません。

3階建て住宅は強靭なボックスラーメン構造のユニット工法で作られて高い天井×広い空間×大きな開口がとれるのが魅力です。鉄骨造による開放感の高い3階建てを希望されている方におすすめです。

住友林業

住友林業は、質の高い自然素材を使った家づくりなど木へのこだわりと、木材を活かした優れたデザイン×高い技術力を持ったハウスメーカーです。

優れた耐震性を実現するビッグフレーム構法(BF構法)の特徴を活かして、2階・3階と大きくオーバーハングさせた外観や開放的な室内空間、大開口窓など自由度の高さも特徴です。

一邸、一邸、理想の住まいを実現する為に専属のプロジェクトチームを結成して家づくりを徹底的にサポートしてくれるので住み心地や外観・内観デザインへの設計満足度が97.9%ととても高い評価を得ています。

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まとめ

ヘーベルハウスの3階建ての価格や価格を抑えるポイント、主な仕様や参考となる間取り&外観などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

3階建ては狭小地でも部屋数を確保しやすいので、趣味用の部屋や書斎、シアタールームなども作りやすいですが3フロアある事で動線が複雑になりやすいといった注意点もあります。

設計の良し悪しで3階建て住宅の満足度は大きく変わってきますので、「自分達家族のライフスタイルに合った3階建てを提案してくれるHMはどこなのか?」を見極める為に、時間的に余裕をもってじっくり比較してみましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。