【タマホーム】大安心の家の価格や総額、坪単価、標準仕様など丸っと確認
タマホームのベストセラー商品「大安心の家」の坪単価、本体価格や総額、標準仕様での性能や設備、外観・内装などなど丸っと確認していきたいと思います。
また、最近「タマホーム 大安心の家の悲劇」というキーワードでの検索も増えているので、そちらに関してもどういう事なのか説明していきたいと思います。
大安心の家の坪単価、本体価格・総額
2023年下半期以降の大安心の家の坪単価は55万円~75万円程度です。本体価格は、延床面積30坪の場合1650万円~2250万円となります。
総額は、「本体価格(本体工事費用)」に「付帯工事費用(別途工事費用)」+「諸費用」を足した金額になります。
総額に対する各費用の内訳は「本体価格」が約70~80%、「付帯工事費用」が約15~20%、「諸費用」が約5~10%位が一般的です。
・本体価格(本体工事費用)・・・家そのものを作る為の工事費用
・付帯工事費用(別途工事費用)・・・建物本体以外の全ての工事にかかる費用
・諸費用・・・住宅ローン借入費用、登記費用、各種保険料、引越し費用、家具・家電費用etc
大安心の家の本体価格が全体の75%であった場合、付帯工事費用と諸費用を足した総額は以下の通りです。
坪数 | 本体価格 | 総額 |
---|---|---|
25坪 (82.64㎡) | 1375万円~1875万円 | 1833万円~2500万円 |
30坪 (99.17㎡) | 1650万円~2250万円 | 2200万円~3000万円 |
35坪 (115.70㎡) | 1925万円~2625万円 | 2567万円~3500万円 |
40坪 (132.23㎡) | 2200万円~3000万円 | 2933万円~4000万円 |
45坪 (148.76㎡) | 2475万円~3375万円 | 3300万円~4500万円 |
ちなみに、タマホームの一棟あたりの平均本体価格は税込2,086万円です。(※タマホーム販売実績(2021年6月1日~2022年5月31日)の一棟あたりの平均販売価格)
大安心の家シリーズ
大安心の家は建てる地域によって微妙に仕様が異なります。
標準となる「大安心の家」は省エネ地域区分5・6・7地域で販売されています。5・6・7地域は寒冷地ではない標準的な地域が該当します。
4地域の場合は「大安心の家 愛」3地域は「大安心の家 暖」1・2地域では「大地の家」が5・6・7地域における「大安心の家」と同じ立ち位置で販売されています。
標準地域の大安心の家と異なる点は、窓や玄関ドアがより高断熱仕様になっていたり、積雪を考慮して構造が補強されていたり、雪止め金具が標準で付いていたり、寒冷地向けに仕様が変更されている点です。
標準地で建てる方は、より高断熱仕様の大安心の家へグレードUPさせる事も可能ですが積雪への対策や断熱性能が向上している為、価格も標準地の大安心の家に比べると少し上がります。
と言っても、各段に価格が上がる訳ではなく坪単価で数万円程上がる程度です。
5・6・7地域 | 4地域 | 3地域 | 1・2地域 |
---|---|---|---|
大安心の家 | 大安心の家 愛 | 大安心の家 暖 | 大地の家 |
大安心の家プレミアムの坪単価、本体価格・総額
タマホームでは大安心の家を更にグレードUPさせた「大安心の家プレミアム」という商品も取り扱っています。
大安心の家との主な違いは以下の通りです。
・軒とサッシの上部ライン、玄関下がり壁とサッシ上部ラインを揃える事が出来る。
・軒を1,000mmまで出す事が出来る。
・高さ2,4m×幅2,78mのハイ&ワイドサッシの採用が可能。
・外壁材に「窯業系シーリングレスサイディング」または「塗り壁」を選択可能
・制震ダンパーを標準採用
簡単に言うと開口部の面積(窓の広さ)を大きく確保出来たり、高級感のある外壁材が選択可能になったり、主に"見た目"がグレードUPして、より重厚感・上質感あふれる外観に出来ます。
大安心の家の上位モデルとなるので価格も少し上がり、坪単価は60万円~80万円位になります。
大安心の家プレミアムの本体価格・総額は以下の通りです。
坪数 | 本体価格 | 総額 |
---|---|---|
25坪 (82.64㎡) | 1500万円~2000万円 | 2000万円~2667万円 |
30坪 (99.17㎡) | 1800万円~2400万円 | 2400万円~3200万円 |
35坪 (115.70㎡) | 2100万円~2800万円 | 2800万円~3733万円 |
40坪 (132.23㎡) | 2400万円~3200万円 | 3200万円~4267万円 |
45坪 (148.76㎡) | 2700万円~3600万円 | 3600万円~4800万円 |
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※タイミングによりタマホームが無い事もあります。
大安心の家の標準仕様
大安心の家の標準仕様を見ていきたいと思います。
基礎や構造
◦ベタ基礎工法
戸建住宅の基礎は一般的に「ベタ基礎」か「布基礎」が採用されますが、タマホームでは標準仕様でベタ基礎を採用しています。
ベタ基礎、布基礎の主な違いは以下の通りです。
・「ベタ基礎」
基礎の立ち上がり部分および底面全体が鉄筋コンクリートで一体化されています。家の荷重を面で支える基礎です。
建築基準法により、基礎の立ち上がり部分の高さは地上から30cm以上、厚さは12cm以上、地中の根入れの深さは12cm以上、底盤の厚さは12cm以上と定められています。
底面全体で建物を支える基礎なので不同沈下が起こりにくいです。また、地面全体をコンクリートで覆っているので地面からの湿気を防ぎ、シロアリの被害も防ぎやすいです。
・「布基礎」
基礎の立ち上がり部分はベタ基礎同様に鉄筋コンクリートですが、底面は無筋コンクリートになります。家の荷重を点で支える基礎です。
建築基準法により、基礎の立ち上がり部分の高さは地上から30cm以上、厚さは12cm以上、地中の根入れの深さは24cm以上、底盤の厚さは15cm以上と定められています。
根入れはベタ基礎よりも深いので、ポイントによってはベタ基礎よりも高い強度を誇ります。また、ベタ基礎に比べて使用する鉄筋コンクリートの量が少ないのでコストを抑える事が出来ます。
◦木造軸組在来工法
タマホームの構造躯体は、木造軸組在来工法をベースとし、2×4(ツーバイフォー)工法のいいとこどりをした工法で建てられます。よく「ハイブリッド構造」とも呼ばれている工法です。
一般的な木造軸組在来工法は構造を補強する部材として、柱と柱の間に斜めに筋交いを入れますが、2×4(ツーバイフォー)工法では耐力面材(構造用合板)を使用します。
筋交いの場合は地震による揺れや強い風で受ける外力を「点」で支える為、接合部に荷重が集中しやすいといったデメリットがありました。
耐力面材を使用する事で外力を"点"ではなく、"面"で受け止め地震の際に建物にかかる負担を分散させる事が出来るので、一般的な軸組工法に比べると高い耐震性能を確保する事が出来ます。
◦硬質なヒノキ材と高品質の集成材
土台(基礎の上に水平に固定される角材)にはシロアリを寄せ付けにくい、耐久性に優れたヒノキ材を採用しています。
また柱には、安定した強度を持つ高品質の集成材を採用しており耐震性、耐久性の高い家を生み出します。
◦剛床工法
1階と2階の床には、24㎜の構造用合板を土台や梁に直接留めつけて、床全体を一体化する剛床工法を採用しています。
一般的な木造軸組在来工法で使用される、大引(1階床を支える梁部材の1つ)の上に根太(床の下に渡す横木)を水平に敷き、その上に構造用合板を接合する根太工法に比べて、横からの力に対する強度が2倍となり、地震の際の横揺れにも効果を発揮します。
また2階の床には12.5mm厚の硬質石膏ボードが敷き詰められており防音対策も施されています。
◦高い耐震性能を証明
標準仕様の大安心の家、実物大で振動実験を行った時の動画です。
熊本地震で計測された最大震度7を想定した揺れを、実大2階建建物に対して加振を実施し、倒壊・半壊しないレベルの耐震性を確保している事を証明しました。
◦通気工法
タマホームでは基礎のコンクリート部分と土台の木材の間に、硬い樹脂製の基礎パッキンを敷き床下の通気を確保しています。
また、外壁材と構造躯体の間、屋根裏にも通気層を確保して建物全体で風の通り道を作り換気を行う事で結露や湿気を少なくする事が出来ます。
結露や湿気を抑制する事で構造体や断熱材を腐食やカビから守りシロアリの発生を未然に防ぎます。強いてはそれが建物の耐久性を向上させ寿命を延ばす事に繋がります。
断熱性能
◦断熱材
大安心の家の標準仕様の断熱材は壁と天井にグラウウール、床にポリスチレンフォームを施工します。
窓の標準仕様はアルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス(遮熱タイプ)が採用されています。遮熱タイプのガラスなので夏の暑い日射しを遮断して冷房効果を高めます。
「大安心の家 愛」「大安心の家 暖」「大地の家」では断熱性能がアップしており、グラスウールの繊維の密度や厚み、窓の仕様が異なります。
5・6・7地域 大安心の家 | 4地域 大安心の家 愛 | 3地域 大安心の家 暖 | 1・2地域 大地の家 | |
天井 | 高性能グラスウール14k・155mm | 高性能グラスウール14k・155mm | 吹き込みグラスウール18k・210mm以上 | 吹き込みグラスウール18k・300mm以上 |
壁 | 高性能グラスウール14k・105mm | 高性能グラスウール20k・105mm | 高性能グラスウール20k・105mm | 高性能グラスウール20k・105mm+フェノールフォーム30mm |
床下 | 押出法ポリスチレンフォーム3種・65㎜ | 押出法ポリスチレンフォーム3種・65㎜ | 押出法ポリスチレンフォーム3種・95㎜ | 押出法ポリスチレンフォーム3種・95㎜ |
ガラス | Low-Eペアガラス(遮熱タイプ) | Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り・断熱タイプ) | Low-E真空トリプルガラス(アルゴンガス入り・断熱タイプ) | Low-E真空トリプルガラス(アルゴンガス入り・断熱タイプ) |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ | 樹脂サッシ | 樹脂サッシ | 樹脂サッシ |
◦断熱等級
大安心の家シリーズの標準仕様での断熱性能はどの地域であっても、断熱等級5を満たしています。
断熱性能を表すUA値は1・2地域は0.4以下、3地域は0.5以下、4・5・6・7地域は0.6以下となります。
等級/地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱等級7 (HEAT20 G3基準相当) | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
断熱等級6 (HEAT20 G2基準相当) | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
断熱等級5 (ZEH基準相当) | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
断熱等級4 (H28年 改正省エネ基準) | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 |
◦換気システム
換気システムは全熱交換型全館セントラル24時間換気システムを採用しています。
排出する空気と取り込む空気を熱交換するので換気による熱ロスを抑える事が出来、冷暖房のランニングコストを削減する事が出来ます。
また外気に含まれるPM2.5や花粉・黄砂はフィルターでカットするためアレルギー体質の方も安心です。
耐火性能
◦石膏ボード・外壁材
約21%の結晶水を含んだ石膏ボードを壁や天井の下地に使用しています。万が一火災が起きた時には石膏ボードから水蒸気が発せられ、温度の上昇を抑制します。
また、外壁には火に強い不燃材料に認定された外壁材を標準採用しています。隣家で火災が発生した場合でも、もらい火や火の粉の影響を受けづらいです。
長期優良住宅対応
長期優良住宅に求められる5つの性能基準について、大安心の家は標準仕様で基準を満たしています。
性能項目 | 基準 |
---|---|
1.耐震等級 | 認定基準の「等級3」を満たし、建築基準法で定める1.5倍の地震力でも倒壊・崩壊しない耐震性能優れる住宅。 |
2.一次エネルギー消費量等級 | 認定基準の「等級6」を満たし、エネルギー消費を抑え、省エネ性能に優れた環境に優しい住宅 |
3.断熱等性能等級 | 認定基準の「等級5以上」を満たし、外気温の影響を受け難く、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住空間を実現。 |
4.劣化対策等級 | 認定基準の「等級3」を満たし、通常想定される維持管理で100年程度継続使用できる住宅。数世代に渡り、住宅の構造躯体を維持出来ます。 |
5.維持管理対策等級 | 認定基準の「等級3」を満たし、耐久年数が短い設備等の維持管理(清掃・点検・補修)を容易に実施できる住宅。 |
外観・外装材
◦屋根の形状
大安心の家は標準仕様で「片流れ屋根」「緩勾配屋根」「切妻屋根」「寄棟屋根」など選ぶ事が出来ます。
屋根材や外壁材、玄関ドアのバリエーションも豊富なので組み合わせ次第でシンプル、シンプルモダン、和モダン、洋モダン、和風、洋風etc..多様なスタイルに対応可能となっています。
◦屋根材
陶器瓦 | ガルバニウム鋼板 | コロニアル |
大安心の家の屋根材の標準仕様は「陶器瓦」「ガルバニウム鋼板」「コロニアル」から選ぶ事が出来ます。
陶器瓦は耐用年数が長くメンテナンスの手間が軽減出来ますが、重量があるので耐震性能面では不利となります。
ガルバニウム鋼板は軽量で耐震性能面では有利です。防水性も高いです。ただ、金属なので熱を吸収しやすい事や、雨音が響くなどのデメリットがあるので断熱・遮音対策が必要です。
コロニアルは軽量で色やデザインも豊富にあります。ただ陶器瓦に比べると高級感は無く、耐用年数も短めです。
◦外壁材
大安心の家の外壁材の標準仕様は、ニチハかケイミューの「窯業系外壁材」です。ニチハは「フュージェ」、ケイミューは「光セラ」というシリーズの中から選ぶ事が出来ます。
窯業系外壁材はデザインのバリエーションが豊富なので、好みに合う外観デザインに仕立てやすいです。
また、壁についた汚れを雨で洗い流すセルフクリーニング効果もついていますのでキレイが長続きして、30年以上再塗装が不要な外壁材です。
◦玄関ドア
大安心の家の玄関ドアの標準仕様はYKK APの「ヴェナートD30」LIXILの「ジエスタ2」から選ぶ事が出来ます。
片開きドア、親子ドア、どちらも標準で選べます。
デザイン性や使い勝手を優先するなら親子ドア、断熱・気密性能を優先するなら片開きドアがおすすめです。
内装・住宅設備
◦内装デザイン
白をベースに木目調でまとめた「ナチュラルスタイル」や、ダーク系のカラーで統一した「モダンスタイル」、落ち着いた雰囲気の「クラシックスタイル」など居室ドア、壁紙、フローリングなどの素材や色を組み合わせて自分オリジナルに作り上げていきます。
センスに自信が無くても、インテリアのプロであるタマリビングのスタッフがトータルコーディネートの提案を行ってくれるので統一感のあるおしゃれな内装がつくれます。
◦キッチン
キッチンはクリナップの「ステディア」、LIXILの「AS」、EIDAIの「ラフィーネ ネオ」、タカラスタンダードの「グランディア」から選ぶ事が出来ます。
レイアウトも好みに合わせて壁付けキッチン、対面式キッチン、アイランドキッチン、ペニンシュラキッチンから選ぶ事が出来て、オリジナルのキッチン空間を実現出来ます。
◦浴室
浴室はLIXILの「リデア」、TOTOの「サザナ」、パナソニックの「オフローナ」、タカラスタンダードの「リラクシア」から選ぶ事が出来ます。
浴室のサイズは「1620」(浴室幅1.6m、奥行き2m)と「1818」(浴室幅1.8m、奥行き1.8m)の2サイズを揃えています。
足を伸ばせる余裕のあるサイズで寛ぐ事が出来、換気暖房乾燥機も付いているので雨天時や梅雨の時期でも洗濯物も安心です。
◦洗面台・トイレ
洗面台はLIXILの「MV」、TOTOの「Vシリーズ」、パナソニックの「C-Line」から選ぶ事が出来ます。
トイレは「TOTO」のタンクレストイレかタンク付きのどちらかを選ぶ事が出来ます。
平屋の場合には1台、2階建ての場合には2台までの設置が標準仕様になっています。2台設置の時はタンクレストイレ、タンク付きトイレ1台ずつになります。
※標準仕様で採用可能な設備は、同じメーカーでもシリーズが変更になっていたりする事が定期的にあるので最新情報はカタログ等で確認しましょう。
大安心の家の悲劇とは?
冒頭に少し触れましたが、最近「タマホーム 大安心の家の悲劇」というキーワードでの検索が増えていますので、このキーワードに対する見解を書いていきます。
施工不良とか大きな問題があった訳ではない
色々と調べてみましたが、大安心の家でニュースになるような施工不良問題とか大きな被害や事件があった訳ではないようです。
大安心の家の関連キーワードの1番初めに「タマホーム 大安心の家の悲劇」が出て来るようになった事で検索が一時期的に増えているのだと思われます。
大安心の家の口コミや評判で、満足度の低い口コミなどを"大安心の家の悲劇"などとして紹介した事などから、フレーズがキャッチーなので徐々に検索が増えていった結果かなと思われます。
なので特に気にする必要はなさそうです。
ただし比較する事は忘れずに
大きな被害や事件があった訳ではないですが、大安心の家を選んで不満を抱えている施主さん、後悔されている施主さんはいます。
注文住宅では一人一人の要望が違いますし、条件が全く異なるので合う人・合わない人が出るのは当然の事です。
「B社の商品の方が良かった…」と後悔する事がないように、出来るだけ多くの候補をあげて比較するようにしましょう。
「大安心の家」を検討されている方であれば、タマホームと同じ位の価格帯で勝負をしている他社の住宅商品をまずは見比べてみましょう。
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