【小さい家】価格600万円からの家づくり!注意点も紹介

一人暮らしや夫婦二人暮らしにピッタリサイズの小さい家。昨今は二人以下で生活する世帯が増加してきており、小さい家の需要も増えてきています。

そこで当記事では、そんな小さい家の最安価格帯である600万円から家づくりをおこなっているハウスメーカーの紹介や、格安住宅の注意点なども併せてご紹介していきたいと思います。

目次
免責事項&PR告知

※本記事は可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
※当サイトは提携する企業のPR情報も含まれますが、記事内容やランキング等に影響を及ぼすものではありません。

600万円からの小さい家

本体価格600万円台(税込)で販売を行っている小さい家の商品説明や販売元のハウスメーカーの紹介を何社かしていきたいと思います。

(※販売価格は資材原材料や為替等の影響を受けるので変動する場合があります。最新価格の情報は販売元のHMにお問い合わせ下さい。(掲載価格は2022年11月時点での価格))

平屋の窓口:【1LDK】平屋1~2人家族様にぴったりプラン605万円(税込)

平屋の窓口の【1LDK】平屋1~2人家族様にぴったりプランの外観
平屋の窓口の【1LDK】平屋1~2人家族様にぴったりプランの間取り図

出典:平屋の窓口

平屋の窓口が取り扱う600万円台からの小さい家は、”YS-10【1LDK】平屋1~2人家族様にぴったりプラン”です。

延床面積は10.64坪/35.19㎡(1LDK)。本体価格は605万円(税込)、坪単価56.9万円となっています。

プラン名では1~2人となっていますが、2人だとやや手狭に感じられるかなと思います。一人暮らしに向いている平屋プランです。

会社概要

平屋の窓口は山口県を拠点に平屋住宅を専門に取り扱う地域密着型の工務店です。シンプル&無駄なく暮らす平屋を提案しており、用意されているプランは100プランもあります。

最安プランの1LDK/605万円(税込)~、予算と土地の形状に合わせてフリープラン(間取り自由自在)も対応しており、ライフスタイルに合わせた家づくりも可能です。

ローコストメーカーでありながらシステムキッチン、換気扇、浴室、洗面台、トイレ、インターホン、LEDダウンライトはパナソニック

ガスコンロ(オプションでIHコンロに変更可)、ガス給湯器(オプションで電気温水器に変更可)、ガス床暖房(オプション)などはノーリツ製品と国内一流メーカーの設備が採用されています。

会社名株式会社レジデンス
所在地山口県下関市山の田東町2-34
設立1990年7月
資本金1000万円
対応地域山口県(下関市・宇部市・山陽小野田市・長門市・美祢市)
工法木造軸組
保証初期保証10年

みんなの平屋:9坪1LDKプラン638万円(税込)

みんなの平屋の9坪1LDKプランの外観
みんなの平屋の9坪1LDKプランの間取り図

出典:みんなの平屋

みんなの平屋が取り扱う600万円台からの小さい家は、”9坪1LDKプラン”。延床面積29.81㎡(9坪)本体価格は638万円(税込)坪単価は70.9万円です。

トレイ、脱衣・洗面室、バスルームが横一列にならんで配置。シンプルな動線で一人暮らしに向いている平屋プランです。

会社概要

みんなの平屋は宮城県を拠点にローコストな平屋を専門に取り扱う地域密着型の工務店です。予算を抑えた家づくりを行いたい方におすすめの会社です。

平屋のプランは9坪1LDKプラン638万円(税込)~30プランほど用意されています。無駄を省いたシンプルな動線にこだわっておりどのプランの生活のし易さが重視されています。

またみんなの平屋を運営しているクリエイトホーム株式会社はクレバリーホームのフランチャイズ店なので、クレバリーホームのラインアップも取り揃えています。

会社名クリエイトホーム株式会社
所在地宮城県大崎市古川旭1-11
設立2008年3月
資本金500万円
対応地域宮城県と近隣県の一部地域
工法木造軸組
保証初期保証10年

アプリでひら家IKI:17坪1LKDプラン649万円(税込)

アプリでひら家IKIの17坪1LKDプランの間取り図
出典:アプリでひら家IKI

アプリでひら家IKIが取り扱う600万円台からの小さい家は、”17坪1LKDプラン”、延床面積56.2㎡(17坪)本体価格は649万円(税込)坪単価は38.2万円です。

無駄を省いた17坪の間取りなので1LDKでもゆったりとした広さのリビングとなっています。ウッドデッキもありカフェテラス風にしたり、様々な用途で楽しめます。

洋室には大き目の収納も備えており一人、もしくは二人世帯にも向いている平屋プランです。

会社概要

ひら家IKIは群馬県を拠点にアプリで平屋を建てる事ができるサービスを展開している工務店です。

ひら家IKIが提供しているアプリ「ヒラヤー」を使う事で、自分に合った平屋の提案からVRでの内覧や採寸、チャットでの相談、引き渡しまでアプリ内で完結させる事も出来ます。

アプリを導入しコスト削減を行った結果、17坪1LDK649万円(税込)以外にも、19坪799万円、24坪919万円、27坪999万円など複数のローコストプランの提供を可能としています。

会社名カーザロボティクス株式会社
所在地群馬県高崎市上中居町1619-2
設立2020年11月
資本金1000万円
対応地域群馬県、埼玉県、栃木県、茨城県
工法木造軸組
保証初期保証10年

カナウハウス:10坪1LDKプラン660万円(税込)

カナウハウスの10坪1LDKプランの外観と間取り図
出典:カナウハウス

カナウハウスが取り扱う600万円台からの小さい家は、”10坪1LDKプラン”、延床面積33.06㎡(10坪)本体価格は660万円(税込)坪単価は66万円です。

必要最低限のものをシンプルにまとめた間取りでLDにも洋室にも収納スペースが確保されています。生活のしやすい間取りで一人暮らしの方に向いている平屋プランです。

会社概要

静岡県を拠点にローコスト住宅の提供を行う地域密着型の工務店です。平屋を専門的に扱っており、用意されているプランは全40プラン。

一人暮らし向けの平屋だけでなく3人4人世帯のファミリーで暮らす事を想定した広さの平屋プランの用意もされています。無駄を省いたシンプルさと機能的なライフスタイルを送りたい方におすすめの会社です。

会社名株式会社デグチホームズ
所在地静岡県富士市厚原7-5
設立1982年6月
資本金3000万円
対応地域静岡県
工法木造軸組
保証初期保証10年

以下は600万円台ではないですが、格安で小さい家の提供を行っているハウスメーカーも3社程ご紹介しておきます。

戸建プラザ:おひとりさま応援プラン702万円(税込)

戸建プラザのおひとりさま応援プランの外観
戸建プラザのおひとりさま応援プランの間取り図

出典:戸建プラザ

戸建プラザの提供する小さい家は1LDKタイプの702万円(税込)です。こちらの商品は毎月1棟限定となっています。

廊下を省いているので、その分LDKと洋室は小さい家ながらゆったりとした広さを確保出来ています。家事動線もよく生活もしやすい間取りで一人暮らしの方に向いています。

会社概要

徳島県、香川県を中心に注文住宅のみならず建売やリノベーション住宅も取り扱っている住宅会社です。

徳島・香川エリアでは品質満足度、安心して任せられる住宅会社、友人・知人に紹介したい住宅会社の3項目で第1位に選ばれています。

1K~3LDKまで幅広いラインナップ25通りを揃えており、安さを重視しつつデザイン性も高いおしゃれな平屋に住みたい方におすすめの会社です。

会社名株式会社プラザセレクト
所在地徳島県徳島市川内町平石若宮20-9
設立2015年2月
資本金1200万円
対応地域徳島県、香川県
工法木造軸組
保証初期保証10年

友建設:夢55の家(平屋建て)715万円(税込)

友建設の夢55の家(平屋建て)の外観
友建設の夢55の家(平屋建て)の間取り図

出典:友建設

友建設の提供する小さい家は延床面積62.1㎡(18.8坪)2LDKタイプの715万円(税込)、坪単価は38万円となっています。

各居室、そしてホールにも収納スペースが確保されており収納力も備えています。外観も間取りもとてもシンプルで住みやすい設計が魅力的なプランです。

会社概要

熊本に拠点を構え、ローコストな規格住宅プランを複数取り扱う工務店です。1番安い価格帯の夢55の家以外にも南欧風のシンプルな外観が特徴的なBase

スタイリッシュな北欧風のデザインが特徴のHokuo、屋上庭園付き住宅のAozoraなどデザイン性の高い4つのシリーズを取り扱っています。

ローコストながらソーラー、高効率エアコン、BELS認定をセットにした「ZEH仕様パック」もオプションで用意されており、低価格で高品質を叶えてくれる住宅会社です。

会社名株式会社友建設
所在地熊本県熊本市南区城南町さんさん2-3-1
設立1980年11月
資本金500万円
対応地域離島を除く熊本県内全域、福岡県大牟田市、大分県九重町、竹田市、宮崎県五ヶ瀬町
工法木造軸組、鉄骨(S)造
保証初期保証10年

はなまるハウス:セカンドライフプラン784万円(税込)

はなまるハウスのセカンドライフプランの外観
はなまるハウスのセカンドライフプランの間取り図

出典:はなまるハウス

はなまるハウスの提供する小さい家は延床面積62.8㎡(19坪)2LDKタイプの784万円(税込)、坪単価は41.3万円となっています。

LDKは広々16帖を確保。来客があっても十分な広さがとられています。キッチンの隣には約2帖のパントリーが設置。ストック用品や調理器具、保存の効く食品などをしまっておけるのでキッチンの整理整頓が楽になります。

主寝室は生活の拠点となるリビングと離れて配置されているので就寝前の時間をゆったり寛ぎながら過ごすことができる空間となっています。

会社概要

「無理しない。でも、妥協しない。」をコンセプトに家づくりを行っている住宅会社です。特に群馬県では4年連続で住宅販売ホームビルダー部門第1位に認定される人気ぶりです。

はなまるハウスの規格住宅はわかりやすい定額プランが採用されており、19坪784.3万円(税込)以外にも24坪957万円(税込)、29坪1023万円、40坪1357.4万円など価格がはっきりしており安心して家づくりを進める事ができます。

各坪数毎に用意されているプランやデザインバリエーションも豊富で100プラン×4外観スタイル×9コーディネートもあり、規格住宅であっても自分の好みに合うお家が建てられるでしょう。

会社名ケイアイネットクラウド株式会社
所在地東京都千代田区丸の内1-8-1
設立2017年6月
資本金2500万円
対応地域木造軸組
工法木造軸組、鉄骨(S)造
保証初期保証10年

世帯人数に応じた小さい家の広さ

国土交通省による「住生活基本法」の中で、世帯人数に応じた住宅面積の水準が以下のように示されています。

単身2人3人4人
最低居住面積水準25㎡
(7.6坪)
30㎡
(9.1坪)
40㎡
(12.1坪)
50㎡
(15.1坪)
誘導居住面積水準55㎡
(16.6坪)
75㎡
(22.7坪)
100㎡
(30.3坪)
125㎡
(37.8坪)

・最低居住面積水準
健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準

・誘導居住面積水準
豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準

動線の良さや価格面から敢えて小さい家を希望する場合でも、世帯人数に合わない小さすぎる家だと生活を送る中で不便に感じられる時が多々出てきてストレスに感じます。

戸建ての場合、最低居住面積水準に合わせてしまうとかなり家が手狭に感じられるので小さい家を希望されている場合でももう少し余裕をもった方が住みやすいです。

ただ、誘導居住面積水準まで求める必要もないです。

誘導居住面積水準は快適に過ごせる理想的な広さという認識で問題ないですが、快適性は保ちつつも必要最低限の広さで良いという方にはやや広すぎます。

その為、快適性×コスパも考慮した世帯人数に応じた小さい家の広さは最低居住面積水準と誘導居住面積水準の丁度中間位が良い塩梅に落ち着くのではと思います。

◦快適性もコスパも考慮した世帯人数に応じた小さい家の広さの水準
(※あくまで管理人決めの水準)

単身者にとっての小さい家40㎡(12.1坪)
2人世帯にとっての小さい家52.5㎡(15.9坪)
3人世帯にとっての小さい家70㎡(21.2坪)
4人世帯にとっての小さい家87.5㎡(26.5坪)

本体価格600万円台の小さい家は何人暮らしが最適?

本体価格600万円台の家は10坪程度である事が多く、これを「快適性もコスパも考慮した世帯人数に応じた小さい家の広さの水準」にあてはめると単身者にとってもやや小さいサイズの家となります。

ちなみに700万円台の小さい家の延床面積は62.1㎡(18.8坪)~62.8㎡(19坪)です。この程度の広さがあれば2人世帯でも暮らせる広さです。

何人で暮らすかによって小さい家の定義は変わってきますが、価格を優先しすぎて世帯数に合わない小さすぎる家になると生活は不便になってしまいますので気をつけましょう。

小さい家を建てるメリット

住む人数に適した小さい家には様々なメリットがあります。ここではそのメリットを幾つかご紹介していきたいと思います。

価格面の優遇

一般的な家よりも小さい家は施工面積が狭くなるのでその分建築費を抑える事が出来ます。また土地も狭い土地でよくなるので土地の購入費用も抑える事が出来ます。

地価の高い都心部などでは土地の購入費用を抑えられるのはかなり大きなメリットとなります。

住宅ローンの借入額も抑える事が出来るのでローン返済の負担を軽くする事が出来、日々の生活にゆとりが生まれるでしょう。

また、毎年かかる固定資産税も土地と家のサイズが小さい分安くなります。建てた後にかかるメンテナンス費用も抑える事が出来ます。

更に、小さい分冷暖房の効率も上がりますので毎月の光熱費も安くする事が出来ます。

一般的な家より小さい家にする事でイニシャルコストもランニングコストも共に抑える事が出来るのが小さい家を建てる最大のメリットです。

住宅の品質を上げやすい

小さい家は建築費用や土地購入費用、メンテナンス代など様々な費用を抑える事が出来るのでその分を品質アップの費用に回しやすいです。

一般的な広さの家にして並程度の品質よりも、広さは小さくなっても品質を上げたいから小さい家にするという施主さんも多くいます。

管理が楽

小さい家は掃除が楽です。若い内は足腰も元気でそこまで掃除が体力的に苦ではないかもしれませんが、高齢になると毎日の掃除や庭のある場合には庭の手入れ等が大変になってきます。

小さい家であれば建物も庭もコンパクトになるのでその分、手間や負担を軽減する事ができ高齢になった時にも楽に過ごせるお家です。

また、例えば外壁コーキングのひび割れに気づきやすかったり、内装のメンテナンスが必要な箇所にも気づきやすかったり、小さい分、家に不具合が起きた時に気づきやすく早めの対処が出来ると言ったメリットもあります。

動線が短くなり生活しやすい(平屋の場合)

小さい家は間取りもコンパクトになるので動線が短くなり効率の良い生活を送りやすいです。料理と洗濯の両立のしやすさや、忙しい朝の支度時など様々なシーンで生活を助けてくれます。

ただし二階建ての小さい家の場合は話が異なります。

二階建てで小さい家だとワンフロア辺りの面積はかなり限られてきます。その為、動線を考慮して間取りを作成しないと生活の不便な家になりかねません。

家族間のコミュニケーションがとりやすい

小さい家は部屋数を少なくし、寝室や子供部屋などは小さくしてLDKをその分広めに確保する間取りが主流です。その為、家族が自然とリビングに集まりやすくなり家族間でコミュニケーションがとりやすくなります。

また廊下を設けない事も多いので部屋どうしが近く家族の存在も常に近くに感じる事が出来ます。

住環境が良くなる可能性

都心部などの場合、広い土地を探すとなると駅から離れたエリアになる事が多いですが、小さい家の場合は狭い土地でも建てる事が可能なので人気の駅近の土地も候補に入れて探す事が出来ます。

狭い土地でも可能な為、選択肢が増えてより好条件の土地を見つけやすくなります。

また敷地に対して小さい家の場合であれば、隣家と一定の距離を保つ事が出来て採光や通風が良くなる可能性もあります。お庭や駐車場のスペースを広くとる事も可能です。

小さい家を建てる時の注意点

小さい家には幾つかのメリットもありますが、注意しておかないと後々になって後悔しかねないポイントが幾つかあります。

ここでは小さい家を建てる時に注意しておいた方が良いポイントをご紹介していきます。

収納スペース不足

小さい家は各居室のサイズも小さくなるので十分な収納スペースの確保が難しくなります。収納力が足りない家だと色々なものが散乱し、余計に狭く感じられます。

収納の基本は適材適所です。例えば布団などをしまう収納スペースは奥行きがあり寝室にあると便利です。

ただ、掃除機のようによく使う物は奥行きの浅い収納の方が取り出しやすかったりもします。しまう場所も、それをメインで使う場所の近くだと使う度に取りに行く面倒を省けるので楽になります。

小さい家を建てる時には収納力に気をつけながら、バランスの良い配置を心がけましょう。また小さい家を建てるのなら、持ち物をあまり増やさないという心がけも大切になってきます。

間取りの難易度が高い(特に二階建て)

限られた延床面積の中でライフスタイルに合わせた効率の良い間取りを配置するのは難易度が高くなります。平屋でもそうですが、特に二階建ての小さい家はワンフロアあたりの面積がかなり限られるので良い間取りの作成難易度が上がります。

その為、優れた知識やノウハウのある住宅会社を選定する必要があります。過去の施工実例などを見て小さい家の建築例が多い住宅会社などがおすすめです。

プライバシーの確保が難しい

小さい家のメリットに家族間のコミュニケーションが取りやすいと記載しましたが、言い方を変えると各個人のプライバシーの確保が難しい家でもあります。

余裕のある広さではないので個人用の書斎やワークスペースなどを一人の時間を過ごせる部屋の確保が難しくなります。

寝室とリビングも近くなりがちなので生活音が響いて睡眠などを妨げられる可能性もあります。

ライフスタイルの変化に対応しにくい

例えば家族が増えたり、ペットを飼いだしたり、キャンプなど荷物が必要な趣味にはまったりした時に余裕のある広さの家であればそれ用のスペースを確保する事も可能ですが、小さい家ではなかなか難しくなります。

大は小を兼ねるという言葉がありますが、その反対の小は大を兼ねる事は出来ないので将来的に広さが必要になった時には増築等の大きなリフォームが必要になってきます。

家具・家電の配置が難しい

小さい家は各居室も限られた広さとなるので大型の家具や家電など場合によっては置くことが出来ない事態や、本来起きたい場所に置けないなどが起こり得ます。

そうならない為にも、設計時点で大型の家具や家電はサイズを測っておいてそれらの家具類に合わせた設計を行うののも良いでしょう。

小さい家を建てる時の間取りの工夫

小さい家でも快適な間取りを実現する為には、廊下や通路などのスペースを極力減らして、その分リビングなど寛げるスペースを確保するのが良いです。

部屋数も出来るだけ少なくした方が良いです。部屋数が増えると間仕切りやドアも増えるのでその分スペースが削られます。

キッチンや洗面所、トイレなどの水廻りは一ヶ所に集めて動線をコンパクトに纏めると家事がやりやすくなります。

またスキップフロアや吹き抜けや勾配天井で天井高を確保したりするなど縦の拡がりを上手に利用する事で開放的な空間となり部屋も広く感じられます。

ものが散らかっているとより狭く感じられるので適切な収納力も備える必要があります。各部屋に適した収納スペースを設けられない場合は、ロフトや小屋裏を収納部屋として利用するのも良いでしょう。

価格600万円などの超ローコストな小さい家の注意点

小さい家の注意点とは別に超ローコストである事が原因となる注意点も幾つかありますのでご紹介しておきます。

小さすぎる家になる可能性

ご紹介した通り600万円や700万円などの価格でも家を建てる事は出来ますが、小さい家を通り越して小さすぎる家になる可能性があります。

単身暮らしであればまだ何とかなりますが、2人以上で暮らすとなると要注意です。

単身暮らしの方でも、若い方でしたら今後パートナーが出来たり将来ご両親と住む事になったりとライフスタイルの変化が起こる可能性が高いので広さの限られたお家を購入するのは注意が必要です。

設計自由度が低い

基本的に超ローコスト住宅は予め規格が決まっている規格住宅である事が殆どです。そのため、”小さい家を建てる時の間取りの工夫”に書いたような事がしたくても出来ない事が多いです。

1000万円以下の価格帯で完全自由設計の家はなかなか無いと思うので、好みの間取りを追加したい、こだわりの間取りで建てたい等の要望のある方は注意が必要です。

住宅性能が低い

お家はお金をかけた分の性能しか期待出来ません。低価格で高性能だと謳ってもそれは、価格の割には性能も悪くはない、と言った具合で、一般的な住宅よりも性能は劣る事が多いです。

構造の安定性や断熱性能、耐久性など家の寿命やメンテナンスの頻度、過ごしやすさなどに関する性能が劣る事が多いので長期で住む家としては正直あまりおすすめは出来ません。

1000万円以下の超ローコスト住宅はセカンドハウスとして考えた方が良いです。

住宅設備のグレードも低い

超ローコストなので仕方のない部分でもありますが、基本的に採用出来る住宅設備のグレードは低いです。有名メーカーの設備が採用出来ても、基本的にグレードは低いので機能性は劣ります。

グレードの低い設備は機能面のみならず耐久性や傷・汚れへの耐久も低い可能性があるのでメンテナンスの手間がかかったりします。

保証期間が短い

大手ハウスメーカーでは50年や60年といった長期保証も珍しくありませんが、超ローコスト住宅では法律で定められた10年しか保障がない会社が殆どです。

その保証の対象となるのは住宅の構造部の瑕疵(欠陥)です。土台や基礎、柱などの「構造耐力上主要な部分」と、屋根や外壁といった「雨水の侵入を防止する部分」などが該当します。

そこ以外の保証、例えば住宅設備やシロアリ、またアフターサポートの充実具合なども劣る事が多いです。

取り扱う住宅会社がそもそも少ない

1000万円以下の超ローコスト住宅を手掛ける住宅会社は、当記事で紹介した会社も皆そうですが地域密着型の工務店である事が多いです。

それに全国に何社もある訳ではありません。その為、特定の工務店が手掛ける施工エリア内でしか建てる事が出来ません。

まとめ

価格600万円から小さい家を提供している住宅会社や商品の紹介、小さい家のメリットや注意点、超ローコストの注意点などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

小さい家自体は注意するポイントも幾つかありますが、価格面でのメリットが大きいのでお金を他の事に回せる余裕が生まれます。平屋の場合であれば生活のしやすい間取りも作成しやすいです。

ただ1000万円以下の超ローコストとなると様々なデメリットが出てきますのでメインの住宅として構えるには心配な点もあります。セカンドハウスとして捉えておいた方が良いでしょう。

家づくりにおいて価格を出来るだけ抑える事を第一優先とし、長期で快適に安全にも暮らしたいという性能面・設備面もある程度は確保したいとお考えの方はローコスト住宅を得意としている住宅会社を候補に挙げるのが良いです。

一例ではありますが、タマホームやクレバリーホーム、ユニバーサルホーム、アイフルホーム、アイダ設計、アキュラホーム、住宅情報館、レオハウス、桧家住宅etc…がローコスト住宅を得意としているハウスメーカーの中で人気が高いです。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

出来るだけ価格を抑えて良い家を建てるコツは?

車や時計、家電などを買う時には価格やデザイン、性能を比較すると思いますが、マイホームを購入する時も"比較"する事が何より大切です。

同じ位の価格帯のハウスメーカーでも標準仕様での性能や設備のグレードは異なります。またデザインや保証内容も異なります。

その為、複数の会社からカタログを取り寄せ比較する必要があります。カタログには標準仕様でのスペック値や画像も豊富に載っているので分かりやすく比較が出来ます。

カタログ等を見て候補を4~5社程度まで絞った後は必ず相見積もりを行いましょう。

注文住宅には「定価」という概念がないので、複数社から見積もりを貰う事で始めて適正価格が見えてきますし、同じ条件で見積もりを貰う事でどこの会社が価格を抑えて建てる事が出来るのかが分かります。

このように、出来るだけ価格を抑えて良い家を建てるコツは最新カタログで候補を絞り、同じ条件で相見積もりを忘れずに行いましょう。注目⇒【各社の最新の住宅カタログ】

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。