坪単価とは?全国の坪単価の平均相場を見ながら説明

2019-10-07

注文住宅で家を建てる際に、坪単価を基準に予算を決めたり、建設費用の高い、安いの判断材料に使ったりしていませんか?

ハウスメーカーの広告やチラシでもよく『坪単価』という文字を目にしますよね?

実はこの『坪単価』

知らずに判断材料に使っていると思わぬ落とし穴にハマってしまい、結果損をしてしまう…なんて事も起こりえるんです。

この記事では、注文住宅の全国の平均相場坪単価を見ながら、そもそも坪単価とは何か?の説明もしていきたいと思います。

そして、損をしない為に知っておいて欲しい、『坪単価の落とし穴』も紹介したいと思います。

正しい坪単価の使い方を知って、理想のマイホームを築きましょう!

免責事項&PR告知

※本記事は可能な限り正確な情報を掲載しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
※当サイトは提携する企業のPR情報も含まれますが、記事内容やランキング等に影響を及ぼすものではありません。

そもそも坪単価とは?

坪単価とは1坪あたりに建築費がいくらかかっているのかを表すものです。

坪単価の計算方法は

建て物の本体価格÷延べ床面積

で求める事が出来ます。

例えば、延べ床面積が50坪で、本体価格が5000万円の家の坪単価は

5000(万)÷50(坪)=100(万)

つまり坪単価は100万円という事になります。

ちなみに1坪は、たたみ約2畳分です。

平米数で表すと1坪は3.31㎡です。

延べ床面積とは?

※赤い箇所は延べ床面積に含まれない

建て物の各階の床面積の合計です。

玄関や押し入れやクローゼット部分、テラス等は延べ床面積に含まれません。

純粋な床部分の面積の合計値です。

坪単価の落とし穴

A社の坪単価は30万。B社の坪単価は35万

「A社の方が安い!」

「坪単価30万だと、30坪の家が900万円で建つのか!」

等々、坪単価を基準に考えている方も多いと思います。

しかも、そこに坪単価の落とし穴があるのです。

坪単価の落とし穴その①
坪単価の計算方法はハウスメーカーによって異なる

実は坪単価の計算方法はハウスメーカーによって違う場合があるのです。

建て物の本体価格を延べ床面積ではなく、『施工床面積』で割る場合があるのです。

施工床面積とは、上で説明をした延べ床面積に含まれない部分(玄関や押し入れやクローゼット部分、テラス等)も含む値なのです。

当然、施工面積は延べ床面積よりも値が大きくなります。

その結果、坪単価は施工面積で計算した方が安くなります。

全く同じ家(本体価格:5000万)を建てると想定

(延べ床面積(50坪)で計算した場合)
5000÷50=100
坪単価:100万円

(施工床面積(55坪)で計算した場合)
5000÷55=90.9
坪単価:90.9万円

このように、全く同じ家でも計算条件が変われば坪単価が変わってくるのです。

ハウスメーカーに確認をする事

坪単価を延べ床面積で計算をしたのか、それとも施工床面積で計算をしたのか、記載がない時もあります。

その時は、ハウスメーカーに必ず確認するようにして下さい。

同じハウスメーカーの商品であれば、坪単価の計算方法は同じなので比較する判断材料に使っても問題ありません。

坪単価の落とし穴その②
設備のグレードによって坪単価が変わる

広告等で目にする坪単価は、各ハウスメーカーが標準の設備機器や建築資材で建てた場合の本体価格で計算されています。

その為、標準の設備をグレードアップさせれば機器も建材も高くなってきます。

そうすると本体価格が高くなります。

その結果、坪単価も高くなります。

標準仕様の設備のまま家を建てれば、広告の坪単価と同じになるでしょう。

坪単価の落とし穴その③
家の形状によって坪単価が変わる

例えば凸凹の多い家の場合、四角い箱型の家と比べて、柱や壁の面積が増えます。

基礎工事や屋根の形状も複雑になるでしょう。

家の形は複雑になればなるほど工事の手間がかかり、本体価格が高くなります。

広告の坪単価はシンプルな箱型で建てた場合を想定している事が多いので、形状を複雑にすればするほど、坪単価も高くなります。

坪単価の落とし穴その④
小さい家ほど坪単価は高くなりやすい

延べ床面積が50坪の家と30坪の家があるとします。

キッチンやバス、トイレ等の住宅設備は床面積に比例して減るわけではありません。

設備機器や建築資材の運搬費、人件費等も床面積に比例して減るわけではありません。

その為、小さい家(=延べ床面積が小さい)ほど坪単価は高くなりやすいです。

もし自分が30坪の家を建てたい!と思った時

広告で50坪の家の坪単価50万!とあった場合、30坪だと坪単価は50万以上にはなると思って下さい。

坪単価の落とし穴その⑤
建てる地域によって坪単価は変わる

下記の表は注文住宅の都道府県別坪単価の平均相場です。

注文住宅のみの場合土地付注文住宅の場合
既に土地を所有していて、土地取得のための借入がない世帯

建設費
(万円)
延床面積
(㎡)
延床面積
(坪)
坪単価
(万円)
全国3392126.838.488.4
北海道3278133.240.381.4
青森県2908126.638.375.9
岩手県3075128.638.979.1
宮城県3372137.141.581.3
秋田県3040131.139.776.7
山形県3204135.841.178.0
福島県3397131.339.785.5
茨城県3274126.338.285.7
栃木県3239128.438.883.4
群馬県3074122.537.182.9
埼玉県3468126.338.290.8
千葉県3538127.738.691.6
東京都3973123.337.3106.5
神奈川県371912537.898.3
新潟県3368136.941.481.3
富山県3288139.742.377.8
石川県3022129.639.277.1
福井県3312137.741.779.5
山梨県3103125.838.181.5
長野県3344126.138.187.7
岐阜県3429127.438.589.0
静岡県3393126.938.488.4
愛知県3538129.139.190.6
三重県3341128.138.886.2
滋賀県3466128.438.889.2
京都府3567130.639.590.3
大阪府3612127.938.793.4
兵庫県346912738.490.3
奈良県3503133.340.386.9
和歌山県3143121.436.785.6
鳥取県2788110.833.583.2
島根県3224137.241.577.7
岡山県3305123.337.388.6
広島県3334125.838.187.6
山口県3189112.734.193.6
徳島県3098119.236.185.9
香川県3176124.337.684.5
愛媛県2943114.334.685.1
高知県3043115.835.086.9
福岡県3409129.539.287.0
佐賀県3469132.340.086.7
長崎県3235126.638.384.5
熊本県3147121.736.885.5
大分県3151123.637.484.3
宮崎県2846116.935.480.5
鹿児島県2843112.834.183.3
沖縄県333411534.895.8

土地と注文住宅を合わせてローンを組んだ世帯

建設費
(万円)
延床面積
(㎡)
延床面積
(坪)
坪単価
(万円)
全国2778112.233.981.8
北海道2916116.735.382.6
青森県2758116.235.278.5
岩手県2670113.134.278.0
宮城県2908118.936.080.9
秋田県248110531.878.1
山形県2818118.635.978.6
福島県296511735.483.8
茨城県2907115.735.083.1
栃木県2936116.235.283.5
群馬県2852117.235.580.4
埼玉県2758110.733.582.4
千葉県2841112.634.183.4
東京都234297.529.579.4
神奈川県2568103.631.381.9
新潟県2784117.935.778.1
富山県2941129.339.175.2
石川県2698121.436.773.5
福井県2824119.736.278.0
山梨県2636114.434.676.2
長野県2954114.834.785.1
岐阜県2792115.434.980.0
静岡県2818112.133.983.1
愛知県3001116.635.385.1
三重県2919117.335.582.3
滋賀県280011434.581.2
京都府2644108.232.780.8
大阪府2495108.432.876.1
兵庫県2786113.534.381.2
奈良県2728114.234.579.0
和歌山県2764112.834.181.0
鳥取県2441114.134.570.7
島根県2261110.633.567.6
岡山県2981116.735.384.5
広島県280511434.581.3
山口県2942110.333.488.2
徳島県2804115.935.180.0
香川県287911735.481.4
愛媛県271211434.578.6
高知県2723109.933.281.9
福岡県3001114.934.886.4
佐賀県2882113.934.583.7
長崎県2916110.533.487.2
熊本県2924109.933.287.9
大分県2925113.934.584.9
宮崎県2641107.132.481.5
鹿児島県266110632.183.0
沖縄県2826113.634.482.2

※住宅金融支援機構のフラット35利用者調査【2018年度表】を参考に管理人が算出したものです。

※建設費は、本体工事費用+別途工事費用(付帯工事費用)の合計額です。

表の坪単価の平均相場額は、注文住宅の建設費の相場を延床面積の相場で割った値です。

地域によっても坪単価は変わってきます。

出来るだけ価格を抑えて良い家を建てるコツは?

車や時計、家電などを買う時には価格やデザイン、性能を比較すると思いますがマイホームを購入する時も"比較"する事が何より大切です。

同じ位の価格帯のハウスメーカーでも標準仕様での性能や設備のグレードは異なります。またデザインや保証内容も異なります。

その為、複数の会社からカタログを取り寄せ比較する必要があります。カタログには標準仕様でのスペック値や画像も豊富に載っているので分かりやすく比較が出来ます。

カタログ等を見て候補を4~5社程度まで絞った後は必ず相見積もりを行いましょう。

注文住宅には「定価」という概念がないので、複数社から見積もりを貰う事で始めて適正価格が見えてきますし、同じ条件で見積もりを貰う事でどこの会社が価格を抑えて建てる事が出来るのかが分かります。

play_circle 予算別のハウスメーカーのカタログはこちら

今なら「はじめての家づくりノート」貰える

坪単価って役に立たないの?

坪単価には気を付けるべき複数の落とし穴があります。

計算式が変わると坪単価も変わってきます。

それでは、坪単価は役に立たないのでは?

と思うかもしれませんが、坪単価はあくまで『その商品のモデルプランの費用』と捉えましょう。

また同じメーカーでしたら坪単価の計算式は同じです。

デザインの異なるシリーズで展開している場合でも、同じメーカーなら坪単価を目安として役立てる事ができます。

大切なのは坪単価の概念を正しく理解しておく事です。

坪単価が安いのはハウスメーカー?それとも工務店?

注文住宅で家を建てる時に、施工会社をハウスメーカーにするのか、それとも工務店にするのか、多くの方が迷うと思います。

下記にはハウスメーカーと工務店それぞれのメリット、デメリット、そして坪単価の平均相場を記載しておきます。

施工会社選びの参考にして下さい。

ハウスメーカー

ハウスメーカー各社の坪単価の平均相場は75~95万円程度だと言われています。

ハウスメーカーで建てた場合のメリット

会社の規模が全国規模で大きく、社会的な信用があり安心できる

住宅展示場で実体験が出来る。

カタログ等の資料が豊富なので、どのような家が建つのかイメージが持ちやすい。

アフターサービスや保証がしっかりしている。

仕様を決めて規格化しているので、品質が安定している。

システム化されているので工期が短くて済む。

耐震、免震構造や断熱や省エネ技術の研究を日夜している為、技術が最新

ハウスメーカーで建てた場合のデメリット

住宅展示場やテレビCM等、広告費を多くかけているので価格が高い。

規格化した建材を使用する為、間取りなどの自由度が限定される。

規格化した建材を使用する為、狭小土地や変形土地が苦手。

工務店

工務店の坪単価の平均相場は55~75万程度だと言われています。

工務店で建てた場合のメリット

広告費、展示場の経費等がかからない為、ハウスメーカーよりも安い。

地域密着型が多い為、地域の特徴をよく理解している。

設備機器などの変更にある程度自由がきく。

親近感がある。

電話したらすぐに来てくれたり、対応が早く小回りが利く。

工務店で建てた場合のデメリット

会社の規模が小さいため、倒産のリスクがある。

カタログや展示場が無い為、完成する家のイメージが持ちづらい

システム化が徹底されていない為、工期が長引く可能性がある。

工務店により技術力に差が出る。

住宅ローンや土地探しの手続きには協力して貰えない。

注文住宅で家を建てる時に、施工会社選びはとても重要な事項になってきます。

それぞれにメリット・デメリットがありますのできちんと比較・検討をする事が大切です。

『ハウスメーカーにするのか、それとも工務店にするのか?』

決める前には、必ず複数社からカタログ資料を請求して取り寄せて下さい。

6~10社ほどカタログを取り寄せ、比較・検討をするのが理想的です。

住宅カタログ請求はライフルホームズかHOME4Uがおすすめ

注文住宅で失敗しない為には、最初に必ず【複数社からカタログ請求をする】ことです。

なぜかというと、複数行わないと比較・検討が出来ません。

また、適正価格も複数から取り寄せないと分かりません。

自分の予算で建てられる家のイメージも複数社のカタログで見比べた方が具体的に持てます。

理想としては、最初に6~10社程からカタログを一括請求しましょう。

その中から気に入った3~5社程度に見積もりを依頼

最終的に2~3社に絞る。

これが注文住宅で出来るだけ安く仕上げ、失敗しない理想的な流れです。

比較・検討の為の最新カタログは下記より"無料"で取り寄せる事が出来ます。

■とにかく簡単!予算別や人気のテーマ別からも探せる

家づくりを検討し始めた方はこちらがおすすめです。とにかく簡単に好きなハウスメーカーの最新カタログを何社も無料で取り寄せる事が出来ます。

ライフルホームズ公式サイト

play_circle 何処よりも簡単に住宅カタログを集めるなら

■オリジナル間取りプラン資金計画プランも貰うなら

家づくりの希望や条件がある程度纏まっているならこちらがおすすめです。あなたの条件に合わせてオリジナル間取りプランや資金計画プランを作って貰えます。

HOME4U家づくりのとびら公式サイト

play_circle 間取りプラン・資金計画プランも一緒に貰うなら
電話連絡が苦手な方は備考欄に「メール連絡希望」の記載を

カタログ請求後の電話が心配という方は備考欄に「連絡はメールでお願いします」と書いておくだけで大丈夫です。

他にも家づくりで分からない事や聞きたい事などがあれば備考欄に書いておきましょう。

関連記事:家の資料請求したら起きる事と対処法

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。