アイダ設計の999万円の家とは。参考間取りや総額はどのくらい?

ローコストでありつつ価格以上の品質の住宅を提供してくれる事で人気のアイダ設計より、2023年12月8日に「999万円(税込)の家」が販売開始されました。

円安により原材料が高騰している事や人件費が高騰している事で様々な物が値上がりしている昨今において、999万円の家はこれから家づくりを考えている方にとって救世主となりうる住宅商品です。

では、999万円の家とはどのような仕様なのか、そしてアイダ設計とはどのような会社なのかも合わせてご説明していきたいと思います。

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アイダ設計の会社概要

アイダ設計

アイダ設計は埼玉県さいたま市に本社を置き、注文住宅の設計・施工・監理や分譲住宅の販売、不動産の売買や仲介・管理などを行うハウスメーカーです。

アイダ設計の家づくりは「常に正直、誠実に。」をコンセプトに正直な説明と正直な見積でお客様と誠実に向き合い、低価格でありながらも住まう人が暮らしやすく満足したマイホームとなるように心がけて家づくりを行っています。

また、家族が安心して長く暮らせるように「丈夫で長持ちする家」にもこだわり、以下のような取り組みをしています。

自社でプレカット工場を持ち、品質を徹底管理

製材・加工を他社に頼むことなく、自社で直接仕入れた木材を自社のプレカット構造で製材・加工を行います。

徹底管理された最新の精密機械でミリ単位の加工を行うので高い品質を保つことが出来ます。

熟練の職人による施工精度

アイダ設計の代表は、小さい頃から大工であった父親の背中を見て育ってきており職人を大切にする想いがそのまま社風に根付いています。

実際に経験も実績も豊富な熟練の職人が多く在籍しているので施工精度が高く「丈夫で長持ちする家」に高い技術力が反映されています。

施工精度などは施主側から確認がしづらいポイントでもあるので、経験豊かな職人が多いというのは安心材料となります。

高い耐震性

アイダ設計では提供される建物と同じ仕様で建てた、実際の建物を使って耐震実験を行っています。

その耐震実験では震度制度最大の震度7の揺れにも倒壊する事無く耐え抜き、耐震性の高さを証明しています。

全商品、卓越した設計力と技術力で施主が耐震等級3を希望するのであれば耐震等級3に対応が可能です。

厳選なる施工チェック

自社内での検査だけでなく第三者住宅検査機関による施工品質チェックも行われます。

全6回、約100項目にわたる検査をチェックした上で引き渡しとなるので安心です。

最長35年の長期保証

アイダ設計の保証制度は初期保証10年、防蟻保証は5年、どちらも最大35年の保証の延長が可能です。

延長は防蟻の場合は5年毎、初期保証の対象である構造躯体と防水部分の保証は10年毎の有償メンテナンスを受ける事が最大35年まで延長が出来ます。

ISO9001,ISO14001を取得

ISOとは日本だけでなく海外でも通用する国際的な規格です。「ISO規格」と呼んだりします。

ISO規格の内、ISO9001はサービスの品質や製品の品質向上を目的とした規格です。取得している企業はサービスや製品の品質向上の為に、製造から顧客への提供までのプロセスが国際基準に則っているという事です。

ISO14001は環境への負荷を最小限にするように定めた規格です。取得している企業は地球環境へ配慮した活動を行っていると認められているという事です。

◦会社データ

会社名株式会社アイダ設計
本社埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-286
設立1981年1月
資本金2億1632万円
売上高500億4300万円(2020年3月期)
工法木造軸組(在来)工法
施工エリア関東・東北・北陸・東海・九州・沖縄
保証最長35年保証(初期10年・防蟻5年)

アイダ設計の999万円の家の特徴や仕様や間取り例

アイダ設計が2023年12月より発売開始した「999万円の家」の特徴や仕様などをご紹介していきます。

999万円の家は完全自由設計

ここが一番注目ポイントです。

999万円というかなりのローコストを実現しつつ規格型の住宅ではなく完全自由設計というのが「999万円の家」の激熱ポイントです。

ローコストを実現している住宅商品は、予め決められた間取りプランや外観・内装デザインなどから選択する規格住宅である事が多いのですが、アイダ設計の「999万円の家」は完全自由設計なので、間取りも外観もこだわりの設計で建てる事が出来ます。

5~6年前までは1000万円以下の住宅商品もチラホラありましたが、それでもチラホラです。5~6年前よりも物価が上った今では1000万円以下(といっても999万円なのでほぼ1000万円だけど,,,)の住宅商品はほぼ見かけないです。

しかも規格住宅ではなく完全自由設計でこの価格は絶対により詳細をチェックしておいた方が良い住宅商品です。

24坪3LDKの参考間取り

「999万円の家」の参考プランは24坪3LDKとなっています。参考プランの間取りは以下の通りです。

間取りのポイント

玄関にはシューズクロークを完備、そしてゆとりのある広さの16帖LDKを確保しています。キッチンは、料理をしながらでも子供の様子を確認出来る、子育て世帯に人気の対面式となっています。

リビングから脱衣・洗面室、トイレへも行ける移動が楽な配置となっています。

2階には3部屋を確保。この参考プランでは2階にトイレを設けていませんが自由設計なので2階にもトイレを設けるプランも作成可能です。

各部屋に大きめのクローゼットが完備されているので収納力も高く、ドレッサーを置けるスペースもあるので身支度の準備もしやすいです。

主寝室と洋室は大きなバルコニーでつながっています。

1階39.74㎡(12.0坪)
2階39.74㎡(12.0坪)
延床面積79.48㎡(24.0坪)

基礎・構造

「999万円の家」はアイダ設計の標準仕様「ブラーボ・スタンダード2」をベースとしています。その為、基礎や構造、設備などはブラーボ・スタンダード2と同じとなります。

基礎にはベタ基礎を採用。

ベタ基礎は立ち上がり部分だけでなく、基礎のベース(耐圧盤)にも鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎で基礎全体で建物の支えるので不同沈下が起こりにくく耐震性にも優れます。

また、ベースの下には防湿フィルムを敷くので地面からの湿気を防ぎ、シロアリの侵入も防いでくれます。

構造は木造軸組み工法を採用しています。

地震や台風など横からの力による建物の変形を防ぐためにシングルの筋交いとダブルの筋交いをバランスよく配置し耐震性を高めています。

接合部は耐震補強金物を使用し躯体を強固に連結しています。基礎、土台、筋交い、柱、梁を一体化して建物の強度を高め、地震に対して強い力を発揮します。

屋根材・外壁材・窓

屋根材は粘板岩(スレート)を板状に加工したもので仕上げるスレート葺を採用しています。独自の製法で強度が高く紫外線に強い事や軽量なので耐震面で有利に働きます。

外壁材は雨で付着した汚れやホコリを洗い流すセルフクリーニング機能のついた外壁材を採用しているのでキレイが長続きします。

玄関ドアは便利な電池錠付きのドアを採用。カードやスマホで簡単に操作出来るので、小さいお子さんを抱っこしている時でも簡単に開閉する事が出来ます。

窓サッシにはアルミ樹脂複合サッシ、ガラスはアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用しています。高い断熱性・日射遮蔽性の他紫外線対策にも効果を発揮します。

水回り設備

熱に強く汚れも付きづらいので掃除も楽な人工大理石ワークトップや傷に強いホーロー製の3口コンロ、スライド式の収納で使い勝手の良いシステムキッチンが採用されています。

レンジフードも凹凸が少なく手入れが楽で、水栓は浄水器内蔵タイプです。洗浄用に切り替えもスムーズに行えます。

浴室は、寒いとき・暑い時・雨天の時など役に立つ暖房・涼風・換気・乾燥の機能がついた乾燥機です。浴槽は保温機能に優れたサーモバスSが採用されています。追い炊きの回数が減らせるので経済的です。

洗い場のカウンターは掃除がしやすいように簡単に取り外しが出来るようになっています。

「999万円の家」の坪単価と総額

999万円の家の参考プランは24坪3LDKとなっている事から坪単価は41.63万円となります。ちなみに999万円は税込での価格です。

総額は?

注文住宅でかかる費用は大きく分けると以下の3つにわけられます。「建物本体価格」「付帯工事費用」「諸費用」、これらを合計した金額が総額です。

それぞれの費用の内訳は「建物本体価格」が約70~80%、「付帯工事費用」が約15~20%、「諸費用」が約5~10%位が一般的です。

「999万円の家」の”999万円”は建物本体価格です。

999万円が総額に対して75%と仮定した場合、総額は約1,332万円となります。

諸条件により細かな金額が変わるのでビタッと一致はしないですが、アイダ設計の999万円の家を建てると総額は約1,332万円程度かかる見込みです。

※寒冷地や積雪地、防火・準防火地域、基準風速の高い地域など別途追加費用が必要となるケースもあるので詳細は必ず担当者に確認しましょう。

なぜこんなにも安いのか

建物本体価格999万円、総額は想定で1,332万円。しかも税込の金額です。5~6年前の基準でも安く、今のご時世を考えるとかなり安いです。

では、なぜこんなにも安く提供出来るかを説明します。

1.一括大量仕入れでコスト削減

アイダ設計の年間引渡し棟数は2000棟を超えます。採用する設備も絞り込んでいるのである程度限定出来ます。使用する木材の規格も揃っているので限定できます。

そうして限定した設備や木材をスケールメリットを活かした大量仕入れを行う事で単価を抑えてコストを削減しています。

2.自社プレカット工場を保有

仕入れた木材を自社で保有しているプレカット工場で加工・管理を行います。他社の工場に頼む必要がないのでコスト削減を実現しています。

3.一貫体制を完備

土地の仕入れから測量、設計、施工、アフターサービス、そしてチラシの印刷なども全て自社内で完結できる体制が整っています。

引渡し、そして建てた後のアフターサービスも下請け業者を挟む必要がないので中間マージなど余計な費用が発生せずにコスト削減を実現しています。

こうした企業努力でローコストを実現しています。決して安いかろう悪かろうの商品ではないので安心して下さい。

「999万円の家」が気になる方はこちらの商品も要チェック

アイダ設計では「999万円の家」以外にも住宅商品を取り扱っていますので、幾つかをご紹介したいと思います。

断熱と耐震の家「ブラーボ」

断熱と耐震の家「ブラーボ」は高い耐震性と断熱性に加え、”創エネ”と”蓄エネ”も備えた、安全で快適性の高い住宅商品です。

断熱材には高性能グラスウールを使用し断熱性を表すUA値は0.6w/㎡・k以下で断熱等性能等級5、一時エネルギー消費量等級6でZEH基準相当の性能を有しています。

創エネとして太陽光発電システム、そして蓄エネとして蓄電池を標準仕様で搭載しています。

15年後には無償譲渡となるリース型の太陽光発電システム+蓄電池なので初期費用は0円で毎月の光熱費がお得になります。蓄電池があればもしもの停電時にも電気が使えるので安心です。

外壁材には15・16mm厚のサイディングを採用しています。厚みがある事でデザイン性が高く高級感も出ます。また、厚みが増すほどに耐久性や防火性能も高まります。

建具には2,300mmのハイドが採用されています。

高さのあるドアを設ける事で開け放った時の解放感が高く、垂れ壁(天井からドア上部までの壁)も少なくなり見た目がスタイリッシュでおしゃれな内装デザインになります。

より高い耐震性と断熱性、そしてデザイン性にこだわりたい方は「ブラーボ」がおすすめです。

888万円の家(ブラーボミニマルプラス)

アイダ設計には、無駄を省きシンプルさと機能性を追及した狭小地におすすめの「ブラーボミニマル」という住宅商品があるのですが、そのミニマルに収納・2Fトイレ・シャッターを付けた「ブラーボミニマルプラス」という商品もあります。

「ブラーボミニマルプラス」の中でプランが固定された商品が888万円の家です。

999万円の家は自由設計ですが888万円の家は2階建て24坪3LDKで間取り、外観・内装などが予め決まっている限定固定プランの規格住宅です。

プランの変更は出来ませんが、2階に3部屋全てに収納がありトイレは1階と2階にそれぞれ設置、生活動線も考えられた間取りでシンプルながらも生活のしやすい間取りとなっています。

999万円の家よりも設計自由度は劣りますが、価格が111万円も安いので間取りやデザインなどにこだわりたいという要望がなければこちらの商品もおすすめです。

おすすめ商品の詳細・カタログはこちら

まとめ

もともと高コスパで人気の高いアイダ設計から、更に高コスパの住宅商品「999万円の家」が個人的にも気になったので、特徴や間取り例、総額などを記載してきました。

建物本体価格が999万円(税込)であれば付帯・別途工事費用や諸費用を含めても1000万円台前半でマイホームを建てる事が出来ます。

かなりお得な住宅商品ですが、販売エリアは全国の都道府県ではなく以下の都府県となります。

「999万円の家」販売エリア

宮城・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野・新潟・岐阜・静岡・愛知・三重・大阪・京都・広島・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島

販売エリア内で建築を考えている方は比較候補の一つに加えておいた方が良い住宅商品です。

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。