「あいホーム」の平屋の価格、参考間取り、特徴や注意点も紹介

「あいホーム」は宮城県に拠点を構える地域密着型の工務店で、設立から60年を超えこれまでに3,000棟以上の家づくりに携わってきています。

そんな地元に愛される同社の中でも人気の高い平屋の商品に注目して、提供する平屋の特徴や価格の目安、参考間取り、平屋住宅の注意点なども合わせてご紹介していきます。

参照:あいホーム

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あいホームの平屋の特徴や標準仕様

あいホームでは平屋を専門的に取り扱うブランド(平屋専門店 仙台南・仙台北店)も展開しており、平屋住宅に力を入れています。

そんな同社の提供する平屋の特徴、標準仕様の設備や性能を確認していきたいと思います。

木造軸組構造&ベタ基礎

あいホームの平屋は木造軸組構造が採用されています。日本の伝統的な工法で設計自由度が高い特徴があります。

基礎はベタ基礎を採用。

床下全体がコンクリートで覆われており建物を面で支える基礎で不同沈下を起こしにくいです。また、地盤からの湿気を伝えにくい事やシロアリ被害を防ぎやすいといった特徴があります。

外壁材

外壁材にはケイミューのケイミューの窯業系サイディングを採用しています。窯業系サイディングは日本の新築戸建ての約8割が採用している外壁材です。

耐火性が高い事に加え、木目調・レンガ調・タイル柄などデザインとカラーが豊富といった特徴があります。

またケイミューの窯業系サイディングには、太陽の力で汚れを分解し雨で洗い流すセルフクリーニング機能も付いているのでキレイが長続きします。

耐震等級3対応

あいホームの平屋は全棟、最高等級である耐震等級3対応の設計が可能です。

もともと平屋は2階建てや3階建てよりも重心が低く、構造もワンフロアとシンプルなので耐震性に優れていると言われています。強風による揺れにも強いです。

更にあいホームでは制震装置「evoltz」が標準仕様で採用されます。

制震装置によって地震の際の揺れを軽減し、建物へのダメージも軽減できるので繰り返し発生する余震にも効果を発揮します。

断熱性能

断熱材には現場発泡のウレタンフォーム吹付断熱を採用しています。

グラスウールなどの繊維系断熱材は隙間なく施工するのが難しいですが、何十倍にも発泡する吹付施工なら隙間にもしっかり入り込み、断熱性も気密性も確保しやすいです。

また、素材の中に無数の空気の層があるので吸音・遮音性にも優れています。

◦樹脂サッシが標準仕様

断熱性能は断熱材の種類や厚み以外にも窓の断熱仕様も大きく関係してきます。

あいホームでは断熱性能の高い樹脂フレームが標準仕様となっています。ガラスはLow-E複層ガラス、中間層にはアルゴンガス入りで冷暖房効果を高めます。

◦UA値=0.44

あいホームの平屋のモデルハウス(大崎店)のUA値は0.44となっています。ZEHのUA値の基準などは地域区分によって異なりますが、宮城県(一部地域除く)が該当する4地域ではZEH基準は0.6以下、ZEH基準よりも一つ上の断熱性能を誇る基準HEAT20 G1は0.46以下です。

平屋のモデルハウスのUA値は「HEAT20 G1」基準を満たしているので断熱性能に優れています。

<UA値の基準値>

地域区分12345678
H28年省エネ基準0.460.460.560.750.870.870.87
ZEH基準0.400.400.500.600.600.600.60
HEAT20 G10.340.340.380.460.480.560.56
HEAT20 G20.280.280.280.340.340.460.46
HEAT20 G30.200.200.200.230.230.260.26
地域区分表

気密性能

断熱性能が優れていても隙間の多い家だと冷暖房効率が下がるように、住宅の快適性を上げるには断熱性能だけ高くてもあまり意味がなく、気密性能も一緒に高める必要があります。

あいホームでは全棟で気密測定を行っており、C値の基準は0.3c㎡/㎡としています。

等サイトでは、快適に暮らす為に確保しておきたい断熱性能はZEH基準を満たす性能、気密性能は0.7以下を推奨しており、あいホームはどちらも満たしています。

住宅設備

キッチンには浄水器水栓やフラットレンジフード、食器洗い乾燥機などが標準仕様でついています。

浴室は浴室乾燥暖房付なので湿気も溜まりにくい環境でカビを防ぎ、室内干しスペースとしても重宝します。

あいホームの平屋の価格

あいホームの平屋の目安となる価格を紹介していきます。

提示価格はコミコミ価格

あいホームの価格表示は、建物本体工事価格と建物以外の工事費、諸経費の一部を含んだ「コミコミ価格」となっています。

あいホームのコミコミ価格に含まれている費用は以下の通りです。

建物本体工事屋外給排水工事雨水接続工事
仮設工事外線引込み工事上・下水接続工事
地盤調査・保証建物調査・保証住宅瑕疵担保保険料
図面作成・建築確認申請に関する費用アフターメンテナンスオーダーカーテン・カーテンレール
LED照明器具制震装置消費税

コミコミ価格での坪単価は55万円~75万円位が目安となります。

総額の目安

注文住宅の総額は「本体工事価格」+「付帯工事費用」+「諸費用」を合わせた合計額です。

総額に対して「本体工事価格」が約70~80%、「付帯工事費用」が約15~20%、「諸費用」が約5~10%位が一般的ですが、あいホームの場合はコミコミ価格に付帯工事費用と諸費用の一部がすでに含まれています。

その為、総額に対するコミコミ価格の割合を85%として総額をシミュレーションしたいと思います。

◦あいホームの平屋のコミコミ価格と総額の目安

坪数コミコミ価格総額
20坪(66.1㎡)1100万円~1500万円1294万円~1765万円
25坪(82.6㎡)1375万円~1875万円1618万円~2206万円
30坪(99.2㎡)1650万円~2250万円1941万円~2647万円
35坪(115.7㎡)1925万円~2625万円2265万円~3088万円
40坪(132.2㎡)2200万円~3000万円2588万円~3529万円
45坪(148.8㎡)2475万円~3375万円2912万円~3971万円
50坪(165.3㎡)2750万円~3750万円3235万円~4412万円
※坪単価は仕様や市況により変動の可能性がありますので、あくまで参考程度にお考え下さい。

あいホームの平屋はシンプルな平屋からバリアフリー仕様やZEHなど幅広く対応しており仕様により価格は変わってきます。

平均価格との比較

宮城県で注文住宅を建てた方の平均住宅面積と建設費(合計)は以下の通りです。
(フラット35利用者調査/2022年度集計表を参照)

注文住宅のみ土地付注文住宅
住宅面積:127.2㎡(38.5坪)
建設費(合計):3,561万円
住宅面積:114.1㎡(34.5坪)
建設費(合計):3,323万円
注文住宅のみ:土地を既に所有しており土地取得費を必要としない方。
土地付注文住宅:土地の取得も行った方。

土地付注文住宅の平均住宅面積が約35坪で総額3323万円なので、あいホームの平屋は宮城県の平均価格よりも安く建てる事が出来そうです。

あいホームと比較したい平屋住宅

あいホームの平屋を検討されている方が比較対象として候補にあげる事が多い他社の平屋住宅をいくつかご紹介致します。

秀光ビルドの平屋

秀光ビルドもあいホーム同様に、家を建てるために必要な申請から工事、生活に必要な設備までも含めた「コミコミ価格」での価格提示を行うハウスメーカーです。

ローコストハウスメーカー10社を対象としたサイト比較イメージ調査で「価格が明瞭」「コスパに優れている」「品質が高い」の3部門でNo.1に輝いています。

比較したいメーカーの平屋カタログはコチラ
※地域やタイミングにより候補に出ないHMもあります。

ロゴスホームの平屋

北海道・東北エリアで高性能の家を適正価格で提供する人気の工務店です。

「2×6工法」「床下暖房」など充実した標準装備でありながら、直接施工方法で品質は落とさずに価格だけを落としたコスパの良い家が建てられます。

タマホームの平屋

2022年度の注文住宅新設着工棟数全国3位に輝く、良コスパで人気のハウスメーカーです。

低価格でありながらも標準仕様で価格以上のクオリティを持つ設備を採用。暮らしやすさが隅々まで行き届いたこだわりを演出できる平屋住宅を手掛けます。

一条工務店の平屋

省エネ8冠・創エネ5冠など性能の高さが魅力のハウスメーカーです。住宅展示場の出展棟数No.1で、モデルハウスの仕様がほぼ標準仕様なので完成イメージを掴みやすいという特徴もあります。

家族が笑顔で繋がる空間づくり、楽が生まれる生活動線、伸びやかで開放的な室内など、高い性能はそのままに暮らしやすい理想の平屋が見つかります。

比較したいメーカーの平屋カタログはコチラ
※地域やタイミングにより候補に出ないHMもあります。

J-BASEの平屋

青森県・岩手県・宮城県を中心にブルックリン・カリフォルニア・ナチュラル・インダストリアルなどデザインと素材にこだわった注文住宅を手掛ける工務店です。

本体価格1,705万円(税込)からの定額制&自由設計の注文住宅などローコストでありながらもこだわりがつまった、デザイン性の優れたお洒落な平屋を提供してくれます。

あいホームの平屋の参考間取り

あいホームでは平屋専門の住宅ブランも展開しており、そちらの間取りプランを2つ、あいホームの平屋の参考間取りプランを3つほどご紹介致します。

参照:あいホーム/suumo

狭小地でも建築可能な平屋プラン(平屋専門)

狭小地でも建築可能な平屋の間取り図

延床面積が9坪の1人暮らし用の平屋の間取りプランです。

限られた床面積を有効活用する為に廊下が無く、コンパクトに纏められた配置です。動線も短いので移動の楽で老後も安心して暮らせる間取りです。

間取り1LDK
延床面積29.81㎡(9.02坪)

一人~二人暮らしにおすすめの平屋プラン(平屋専門)

一人~二人暮らしにおすすめの平屋の間取り図

無駄のない設計で限られた床面積を有効活用。主寝室には大型のクローゼットと物入、脱衣洗面室にも物入の収納スペースを確保してあります。

間取り1LDK
延床面積49.69㎡(15.03坪)

中央に個室を設けた平屋

中央に個室を設けた平屋の外観中央に個室を設けた平屋の間取り図

真っ白な外壁に玄関周りのネイビーがアクセントとなっているスタイリッシュな外観です。

LDKの生活音がプライベートな個室に届かないようにしたいという施主さんの希望の元、中央に個室のある設計が採用されています。

LDKに隣接した洋室2はウッドデッキ側の引き戸も開放する事でLDKがより広く開放的な空間になります。水回りはキッチン背面に纏めて家事効率の上がる配置です。

間取り3LDK
延床面積91.91㎡(27.8坪)

暮らしにアクセントが生まれるスキップフロアのある平屋

暮らしにアクセントが生まれるスキップフロアのある平屋の外観暮らしにアクセントが生まれるスキップフロアのある平屋の間取り図

片流れ屋根に白一色で統一された外壁が洗練されたシンプルさの感じる外観です。

LDKに階段3段分の高すぎないスキップフロアを採用しています。スキップフロアの床下部分は収納スペースとして有効活用されています。

キッチンは独立型でリビング収納としても使用出来る3畳もあるパントリーも作られており掃除も生活もしやすい間取りです。

間取り3LDK
延床面積96.88㎡(29.3坪)

集う場とプライベート空間を左右で分けた平屋

集う場とプライベート空間を左右で分けた平屋の外観集う場とプライベート空間を左右で分けた平屋の間取り図

玄関を中央に均等のとれた横長の平屋は、シックな色使いも相まって威風堂々とした重厚感も感じられる外観となっています。

玄関入って左側が個室となるプライベート空間、右側は家族が集まるLDKや和室となっています。

個室側にはウッドデッキ、LDK側にはインナーテラスがあり、中と外の繋がりが出来て開放感もアップする作りです。

間取り4LDK
延床面積103.19㎡(31.2坪)

あいホームの平屋の間取りの特徴

あいホームの平屋は自由設計となっていますのでライフスタイルに合わせた設計が可能です。紹介した間取りのように、中央に個室を配置する間取りや、スキップフロアを取り入れた遊び心もある設計も得意としています。

生活動線・家事動線も考えられており普段の生活が楽になる工夫が詰まった配置となっています。

あいホームが展開している平屋専門店では規格化された100プランの間取りから選ぶシステムが採用されています。

設計自由度は限られますが、用意されている間取りは厳選された使い勝手のよい間取りで、100プランもあるので多様なライフスタイルにも対応出来ます。

あいホームで平屋を建てるメリット&注意点

メリット

◦コスパが良い

あいホームが提供する平屋は性能×住宅設備×価格のバランスがとても良いです。お求めやすい価格でありながらも満足のゆく性能で、価格以上の設備が標準搭載されています。

その為、コスパ重視の家づくりを行い方にお勧めの工務店です。

◦コミコミ価格なので費用が分かりやすい

提示価格がコミコミ価格なので、最終的にかかる費用が当初の見積額から大きく乖離するような事がありません。その為、予算計画を立てやすいです。

◦一人暮らしや二人暮らし向けのプランもある

最近は一人で暮らす用の平屋や、コンパクトな広さを希望するシニア夫婦向けの平屋の人気が高まっていますが、そうしたニーズに応えられるコンパクトなプランも用意されています。

注意点

◦初期保証は10年

「構造耐久上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」の瑕疵担保保険は10年間となっています。この期間は法律で定められた最低限の期間です。

◦シンプルなデザインが多い

家の形状は凹凸が多く複雑である程費用が高くなります。あいホームは低価格帯で勝負している工務店なので、外観デザインはシンプルなものが多いです。ローコスト感が出て嫌がる方もいます。

◦オプションを採用すると割高になる

標準仕様に納得できない時はオプションで性能や設備のグレードを上げますが、オプションをいくつも採用すると低価格というメリットは失われます。

その場合、価格帯は少し上でも標準仕様の性能・設備のグレードが優れたハウスメーカーにした方がコスパ的には優れます。

◦自由度が低い

あいホームの平屋専門店の方は所謂規格住宅となります。間取りプランや外観・設備なども決められた選択肢の中から選ぶ仕様なので自由度は劣ります。

まとめ

あいホームの平屋の特徴や仕様、価格の目安や参考となる間取り例などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

あいホームの提供する住宅は低価格でコスパも良く人気がありますが、人によっては「同じ位の価格帯で別のハウスメーカーのデザインの方が良い」「性能や設備が物足りない」等といった不満の声もあります。

注文住宅では一人一人が希望する条件が異なるので、万人に対して最適な住宅メーカーというものはなく、あいホームが合う人もいれば合わない人もいます。

「良い!」と思っていても、他と比較してみると「やっぱ、そうでもない」という事はよくあるので、これから家づくりを行う方は複数候補をあげてじっくり見比べる事から始めてみましょう。

素敵なマイホームづくりを応援しています。

この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。

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