アキュラホームは危ない?後悔や失敗をしない為にすべき事
「性能」×「デザイン」×「価格」×「建てた後のサポート」のトータルバランスの良さで人気を誇るアキュラホーム(AQ Group)ですが、『アキュラホーム 危ない』『アキュラホーム ひどい』等ネガティブなKWで検索をされている事があります。
そこで、アキュラホームは本当に危ないのか?ひどいのか?を検証する為に、住宅性能などをチェックしていきますので後悔のない家づくりを行いましょう。
画像参照元:株式会社AQ Group
【2023年8月追記】
アキュラホームが今年10月に創立45周年を迎えるにあたり断熱等級7の新商品「超断熱の家 プレミアム」と超空間設計の「超空間の平屋」を特別価格で先行販売を行うWキャンペーンが行われています。
断熱性能最高等級の「断熱等級7」(地域区分6地域、UA値≦0.26)を満たした「超断熱の家」が2階建て、施工面積30.05坪、3LDK、税込2,079万円~ 200棟限定で先行販売されています。
◦リビング吹抜にオープン階段を設けた開放的な大空間でも高い断熱性能を確保
◦エアコン一台で一年中快適
◦光熱費を抑えた暮らし
◦新築後10年間、地震による修繕や建替えの費用を建物販売価格100%まで限度額として保証する「AQ地震建替保証」付き
何かカラクリがあるんじゃないかと思ってしまう程、この価格で断熱等級7の家を建てられるのはかなり安いです。
(棟数を限定し、新商品のPRも兼ねているから実現出来てるのか??)
お得な価格で建てられるのは今だけの可能性大なので気になる方は専用ページよりカタログを貰うか、モデルハウスを見に行くか、オンラインで相談をしましょう。
完全自由設計の超空間の平屋が施工面積86.12㎡(26.05坪)、3LDK、税込1,749万円~ 200棟限定で先行販売されています。
◦完全自由設計
◦天井高2.8m(標準設計)
◦LDK30帖の無柱・壁の大空間
◦S&I設計(スケルトンインフィル設計)
◦ZEH対応
◦耐震等級3
◦新築後10年間、地震による修繕や建替えの費用を建物販売価格100%まで限度額として保証する「AQ地震建替保証」付き
「超断熱の家」同様にこの仕様でこの価格は要チェックの価値ありです。
平屋を検討されている方はこちらの商品の専用ページからカタログを貰うか、モデルハウスを見に行くか、オンラインで相談をしましょう。
アキュラホームは危ない?住宅性能をチェック!
アキュラホームの標準仕様での住宅性能を確認していきたいと思います。
耐震性能
アキュラホームの家は標準仕様で耐震等級3(最高等級)相当の耐震性能です。
耐震性を保つために①接合部 ②床 ③壁 ④基礎 の4つのポイントに特にこだわっています。
①.接合部⇒メタルウッド工法
昔ながらの木材軸組工法の場合、柱や梁に凹凸を作って木材同士を組み合わせる工法が取られていましたが、そうすると凹凸を作る為に削られ細くなった部分の強度が弱くなるといった問題がありました。
アキュラホームではそうした弱点をカバーする為に、通し柱の接合部を金物で強固に接合する「メタルウッド工法」を採用しています。
4方向から梁を接合した場合、一般的な木造軸組工法と比べて断面欠損が1/3になるので多方向からかかる力に対して強靭な力を発揮する事ができます。
また、曲げ強度に関しても一般的な木造軸組工法の接合部と比較した時に1.7倍も強度があります。
②.床⇒トリプルストロング床
床にはアキュラホームオリジナルのトリプルストロング床を採用しています。
一般的な工法で使用される床合板の厚み12mmに対して、24mm(メーターモジュール約28mm)もの厚みがある事で水平の力を面で受け止め力を逃す事が出来ます。
一般的な工法に比べ床剛性が3倍の強度を誇ります。(床剛性が大きいほど床自体の変形が小さくなります。)
③.壁⇒8トン壁
一般的な木造軸組工法では2倍~4倍の耐力壁を採用している会社が多いのですが、アキュラホームでは「8トン壁」と呼ばれる業界最大クラスの15倍の壁倍率をもつ耐力壁を採用しています。
(※壁倍率とは耐力壁の強さを表す数字です。壁倍率1倍=壁1mあたり1.96KNの力に耐えられる耐力壁であることを表しています。)
非常に強い耐力壁を使う事で少ない壁でも耐震性を確保する事が可能なので、今までは鉄骨でしか設計出来なかった大空間・大開口などの開放感溢れる設計もアキュラホームでは可能です。
④.基礎⇒L型高強度ベタ基礎
一般的な基礎の基礎底部の厚みは150mmなのに対して、アキュラホームの基礎底部の厚みは180mmとなっています。底の厚い基礎を採用する事で強度が高まり、地震に対して強さを発揮します。
ただし、地盤調査を行いベタ基礎よりも布基礎の方が向いている土地であれば布基礎が採用されます。
主に寒冷地では「凍結深度」が設けられており、凍結深度よりも下に基礎定盤を設ける必要があります。基礎の根入れ深さが深くなると布基礎の方がコスパ的に優れるので布基礎が採用される事が多いです。
断熱性能
アキュラホームの断熱性能は標準仕様でもZEH基準を満たすUA値0.6以下で建てる事が出来ます。高断熱住宅と呼べる断熱性能です。
天井:高性能グラスウール16K(155mm)
壁:高性能グラスウール16K(105mm)
床:高性能グラスウール32K(80mm)
窓
家の断熱性能を上げるには窓の仕様も重要になってきますが、アキュラホームでは「アルゴンガス入りLow-E複層ガラス」「アルミ樹脂複合サッシ」が採用されています。
複層ガラスには遮熱型・断熱型の2種を採用しており、方角に合わせて効果的に配置されます。
2023年7月には現行最高ランクである"断熱等級7″対応の「超断熱の家 プレミアム」が販売開始されました。
アキュラホームのオリジナル構法の強さを活かした開放的な大空間を実現しつつも、エアコン一台で年中快適に過ごせる程高い断熱性能は保持したままです。
断熱性能にとことんこだわりたい方におすすめの商品です。
徹底した防水技術
防水性の高い屋根材をあえて重なり合う部分が大きくなるように施工を行います。屋根材の大きな重なりで漏水を抑え、防水性を確保しています。
また、万が一屋根材のすき間から浸水しても、屋根材の下に敷くルーフィングには、耐久性の高いルーフィングを使用しているので屋根下地への浸水を防いでくれます。
屋根以外に関しても、繋ぎ目のない防水部材を使用する事で雨水の侵入経路を断ち、枠接合部からの浸水も防ぎます。
外壁に関しても、外壁材のすき間から万が一浸水したとしても雨水を屋外へ排出出来るように通気層が設けられているので安心です。
省令準耐火構造
耐火性に優れた外壁材、不燃材料でつくられた屋根材と軒天を採用しており、火災時の安全性を評価する耐火等級(外壁・軒の外部からの延焼のしにくさ)は等級3相当となっています。
また壁内には、内部を伝って火が燃え広がるのを防ぐために石膏ボードを貼り空気を遮断して火災の進行を食い止めるファイヤーストップ構造が採用されています。
アキュラホームで建てる家は住宅金融支援機構が定める防火性能を持つ省令準耐火構造です。その為、一般の木造住宅よりも火災保険料が半額程度安くなります。
耐久性の優れた外装材
壁体内通気構法により壁内の結露を防ぎ構造躯体を良好な状態に保ちます。また基礎内部は全周換気工法で湿気を効果的に排出しています。
このような内部結露を防ぐ工法が、構造躯体や外装材を含む家全体の寿命を延ばす事に貢献しています。
また外壁の表面は、優れたUVカット機能を備えた光触媒コートがコーティングされており、経年による劣化を抑え光触媒が汚れの付着力を弱めます。
チリやホコリなどの汚れの付着力が弱いので、雨で汚れを簡単に洗い流す事が出来てキレイな外壁を長期間保つ事が出来ます。
屋根材にも気候の変化や経年による劣化がしにくいコーティングが施されおり良好な状態を長く保つ事ができます。
更に、目地や隙間などに充填するシーリング剤にもこだわっています。
圧縮と拡大を4000回×3セット繰り返す耐久性テストに合格し施工後30年相当にわたり経年劣化の少ない高耐久・高耐候仕様のシーリング剤を使用しています。
標準仕様で長期優良住宅対応
アキュラホームで建てる家は標準仕様で「耐震等級(損傷・倒壊防止)」、「耐風等級」、「劣化対策等級」、「維持管理対策等級」、「ホルムアルデヒド発散等級」の主要7項目で最高等級に対応しており、国が定めた長期優良住宅の基準を満たしています。
シロアリ対策
アキュラホームでは基礎と土壌の間に特殊な処理を施した防蟻・防湿シートを設置しています。また地盤から1mまでの高さの外周部の木材全てに防腐・防蟻処理を施しています。
室内外を繋ぐ配管のまわりにも防蟻処理材を採用するなど細部に渡ってシロアリ対策を行っています。
アキュラホームの主な住宅性能は以上となります。
総評としては、"カンナ社長"の愛称で知られる、元大工の宮沢社長が言う「品質と価格が追求された納得のいく家を提供したい」との言葉通り、品質と価格のバランスが良いハウスメーカーだと思いました。
「お値段以上ニトリ」のハウスメーカーバージョンですね。
大手ハウスメーカーに比べるとお値段は控えめ、それでいて安心出来る性能でデザイン性にも優れています。つまりコストパフォーマンスに優れるハウスメーカーだと言えます。
決して危ない家の提供を行う危ない会社ではないですし、ひどい家でも全然ないです。寧ろ、コスパを重視する方におすすめ出来るハウスメーカーです。
アキュラホームの危ない失敗談?
コスパの良さで人気のアキュラホームにも、アキュラホームを選んで後悔したと感じている施主さんは一定数います。
アキュラホームのどういった事に対して後悔をされている方が多いのかは以下の通りです。(当サイト調べ)
1位.営業担当に対しての後悔
2位.保証・アフターサポートに対しての後悔
3位.施工に対しての後悔
4位.性能・設備に対しての後悔
5位.金額に対しての後悔
アキュラホームに集まる失敗談の中で1番多いのが営業担当に対する不満の声です。
「連絡がなかなかつかない」「伝えた事が反映されていなかった」「もっと沢山提案をして欲しかった」etc…対応をしてくれた営業担当に対する不満の声が他に比べて多かったです。
ただ、営業担当に対する不満の声が多くなるのは致し方の無い部分があります。
それ以外の後悔は家を建てている最中や建てた後になって初めて感じる部分ですが、営業担当に対する不満などは家を建てずとも、1度話しただけでも感じられる部分なので、絶対数が圧倒的に多いので営業担当に対する不満の声は多く集まりがちです。
アキュラホームに限った話ではない
「アキュラホームを選んで失敗しました」「アキュラホームにして後悔しています」といった不満の声は何もアキュラホームに限った話ではありません。
アキュラホームよりも価格帯がハイクラスの大手HMでも同じように「このハウスメーカーを選んで失敗した!!」といった怒りの声は同じようにあります。
不満の内容も同様で、営業担当に対する不満の声がどこのハウスメーカーでも1番多くみられます。
次いで、施工精度やアフターサポート、性能や設備に対する不満の声です。
つまり、上記に挙げた不満TOP5は”家づくりでよくある不満TOP5”と全く同じで、どこのハウスメーカーを選んだとしても、自分にも起こり得る事です。
では、どのような対策を行えばこうしたよくある不満を抱えずに済むのかをご紹介していきたいと思います。
後悔しない為にチェック!よくある不満への対策
家づくりで失敗した!!と感じる不満は上記で紹介した1位~5位が大判となっています。
では、どのようなポイントに気を付ければ不満を抱かずに済むのかご紹介していきたいと思います。
5位の金額に対する不満への対策
「金額が見積もりと全く違う!」「金額がみるみる増えて、最終的には予算をかなりオーバーしてしまった。」
こういった事にならないように、何が標準仕様で何がオプション扱いとなるのか。オプション採用した場合には幾らかかるのか?
契約後に発生しそうな費用は無いか?あるとすればそれが何で幾ら位必要なのか?等、詳細まで確認をしながら見積もりを出して貰いましょう。
契約の後になって予期せぬ追加費用が発生する原因の多くは、営業担当と施主の認識のズレから起こるちょっとしたミスです。
コンセントの数や棚の板の追加など細かい箇所のズレが多いので細部まで擦り合わせを行う事が大切です。
最終的にかかる費用を慎重に擦り合わせて、詳細な内訳まで記載された見積もり書を出して貰うようにしておきましょう。
あの手、この手を使って契約を急かしてくるハウスメーカーもありますが、十分な検討を重ねる前に契約をする事は絶対に避けましょう。
相見積もりを行う
複数社から見積もりを出して貰う「相見積もり」は行った方が良いです。
相見積もりを行う理由は適正価格を知るためです。注文住宅には定価というのが無いので、1社からしか見積もりを出して貰っていない場合、その金額が適正価格なのか判断をするのが難しいです。
同じ条件で複数社から見積もりを出してもらう事で初めて適正価格が見えてきます。更に競合他社からの見積書は後々、値引き交渉の時にも使えます。
ランニングコストも考慮する
家を建てる時にかかる費用(イニシャルコスト)だけに注目しがちですが、建てた後の費用(ランニングコスト)もきちんと考慮しましょう。
例えば、最近流行りのキューブ型の家。形状や間取りがシンプルなので建築費用を抑えやすい特徴があります。
外観もスタイリッシュでおしゃれですが、軒が無い家は外壁の劣化が早くなります。外壁の再塗装などメンテナンスの回数が増えるとランニングコストは高くなってしまいます。
外壁のメンテナンス頻度で考えると深い軒のある家の方が、外壁の劣化は遅くなりますのでランニングコストも抑える事が出来ます。
室内だと水回りに関する設備(ガス給湯器、エコキュート、キッチン周り、洗面台、浴室、トイレ)が劣化しやすく、交換や修繕などメンテナンスが必要になった時まとまったお金が必要になります。
その為見た目のデザインで決めるよりも、汚れが付きづらい加工がされているか?耐久性・対応年数はどの位か?など、長く使えるかを意識して選んだ方がトータルコストを抑えられます。
気密性能・断熱性能もランニングコストに関わってきます。
高気密・高断熱住宅の方が電気代を安く抑えやすいです。月に数千円程度でも20年、30年と長い期間で見ると大きな差になりますので、家を購入する時はランニングコストも考慮しておきましょう。
4位の性能・設備に対する不満への対策
住宅の性能や標準仕様の設備は同じハウスメーカーでも商品毎に異なります。
アキュラホームでも、大開口が特徴的な「大空間の家」と全館空調システムを売りとしている「匠空調」では性能や設備が異なるので詳細は展示場で担当者に直接聞くか、住宅カタログで確認をする必要があります。
住宅性能の中でも特に気にしておきたいのが気密性能と断熱性能です。
気密・断熱性能は快適性に関わってくるので住んでからの満足度に大きく関わってきます。この性能が低いと住まいへの満足度も低くなりがちです。
断熱性能に関しては"等級4″などと書かれている事が多いですが、等級よりもUA値で確認をした方が良いです。気密性能に関してはC値を確認しておきましょう。
UA値?C値?という方は下記ページで詳細を書いていますので御覧下さい。簡単に説明をするとUA値で断熱性能を、C値で気密性能を知る事が出来ます。数値が小さい程性能が良いという事を表します
UA値とC値の基準。快適に暮らす為に確保しておきたい数値はどの位?
ちなみに当サイトでは、UA値はZEH基準を満たす値、C値は0.7以下であれば快適に暮らす為の基準を満たしている家と認定しています。
◦UA値の基準値
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
H25省エネ基準 (断熱等性能等級4) | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 |
ZEH基準 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
HEAT20 G1基準 | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 |
HEAT20 G2基準 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
HEAT20 G3基準 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
UA値を下げるには?(断熱性能を上げるには?)
天井や壁、床(基礎)に使われる断熱材のグレードや厚みを増やす事でも断熱性能を上げる事は可能ですが、それよりも比較的簡単に行えるのが窓の改善です。
冬は約50%、夏は約70%の熱が窓から出入りしています。
天井や壁、床などよりも窓の断熱性能の方が低いので窓から熱が出入りします。その為、窓の断熱性能を上げれば家全体の断熱性能を上げる事に繋がります。
窓の断熱性能を上げる時に注目すべきパーツはサッシとガラス、中間層の気体の種類とスペーサーです。
窓サッシは大きく分けると4種類あり、アルミサッシ→アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシ→木製サッシの順に断熱性能が良くなります。断熱性能にこだわるならオール樹脂サッシ以上がおすすめです。
窓ガラスは大きく分けると4種類あり、単板ガラス→複層ガラス→Low-E複層ガラス→Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が良くなります。
ガラスとガラスの中空層に入れる気体は大きく分けると4種類あり乾燥空気→アルゴンガス→クリプトンガス→真空の順に断熱性能が良くなります。断熱性能にこだわるならLow-E複層ガラス(アルゴンガス入り)以上がおすすめです。
スペーサーは2種類あり、アルミスペーサー→樹脂スペーサーの順に断熱性能が良くなります。断熱性能にこだわるなら樹脂スペーサーがおすすめです。
窓のサイズや設置数もUA値に影響を与えますので、サイズを小さくしたり設置数を減らせば断熱性能は良くなります。
より拘りたい方は方角に適した窓を設置する事でさらに断熱性能を高める事が出来ます。
Low-E複層ガラスの"Low-E"とはLow-E膜といわれる特殊な金属膜をコーティングしたガラスの事で、この金属膜のコーティングが内側か外側かでタイプが変わります。
金属膜を室内側にコーティングしたガラスは「断熱タイプ」で、室外側にコーティングしたガラスは「遮熱タイプ」となります。
太陽熱を採り入れて暖房熱を逃がさない断熱タイプは南側の部屋に向いています。日射熱を遮る遮熱タイプは西・東の部屋に向いています。北側の部屋は直接日光が差し込まないのでどちらでも構いません。
部屋の方角によって設置するLow-E複層ガラスのタイプを変える事でさらなる断熱効果が期待出来ます。
玄関ドアや勝手口にも注目
玄関ドアや勝手口の断熱性能を高める事でもUA値を下げる事が出来ます。断熱性能を高めたい場合には玄関ドアと勝手口を選ぶ時に熱貫流率(U値)を確認しましょう。
(※熱貫流率(U値)とは熱の伝わりやすさを表す数値で、値が低ければ低いほど熱の移動を少なく抑える事が出来る=断熱性能が高い。という見方が出来ます。)
快適に暮らす為のおすすめ設備
断熱性能を上げても真夏の熱気を防ぎきる事が出来るか心配な時はアウターシェードを付けるのもおすすめです。
家の外側に設置する物なのでUA値云々の話ではないですが、直射日光を大幅に遮ってくれますので夏場非常に役に立ちます。
外気の影響で室温が上がる事を防いでくれるので省エネにも繋がりますし、外からの目隠しとしても使えるのでプライバシーを確保するのにも役に立ちます。
C値を下げるには?(気密性能を上げるには?)
施主側で比較的簡単に出来る対策としては、UA値同様に窓にこだわる事でC値を下げる事が可能です。気密性能を上げたい時には窓の構造に注目をしましょう。
日本の住宅で1番よく見かける横方向に開閉する『引き違い窓』は気密性に関してはあまり高くありません。引き違い窓にしなくても良い場所には、ビジネスホテルなどでよく見かける『すべり出し窓』がおすすめです。もしくは欧米で一般的に使われている『開き窓』も引き違い窓よりは気密性能が高い窓です。
もし開閉の必要ない採光だけが目的の窓であれば、窓の中で1番気密性能の高い『FIX窓(はめ殺し窓)』を採用する事で気密性能を上げる事が出来ます。
窓のサイズや設置数もC値に影響を与えるので単純に窓の設置数を減らしたり、サイズを小さくするだけでもC値を下げる事が出来ます。
玄関ドアや勝手口にも注目
断熱性能と同様に、気密を確保するには玄関ドアや勝手口の仕様も重要になります。
玄関ドアには親子ドアや片袖ドア、両袖ドア、両開きドアや玄関引き戸など色々な種類がありますが、気密性能で言えば片開きドアが1番気密性を確保しやすいです。
勝手口にも注目しましょう。勝手口の通風仕様は扉を閉めたままでも採風ができるので人気がありますが気密性は低いです。高気密仕様の玄関ドア、勝手口を採用する事でC値を下げる事が出来ます。
(勝手口に関しては付けない事が断熱性や気密性にとっては一番良いので、必要性を感じなければ付けない方が断熱・気密性は上がります。)
配管・コンセント周りにも注目
上記画像は右側だけ気密処理を施し、左側は未処理で裏側から冷気を送り込んだ時の実験画像です。
2つを比較すると明確な温度差が生じている事が分かります。断熱材として使用率の高いグラスウールなどの繊維系断熱材ではこの温度差が顕著に現れます。
配管・コンセント周りの1個あたりの隙間は小さくても、家全体で考えると大きな隙間となります。配管・コンセント周りの気密性能を確保する為に気密部材等を的確に使い気密処理をきちんと行っているか確認をしておきましょう。
C値の改善をサポートしてくれる業者に依頼
費用はかかりますがC値の改善をサポートしてくれる業者に依頼をするのが1番確実性と安心感を得られると思います。
気密測定を行う業者の中には測定時に隙間箇所の発見、改善までをサポートしてくれる会社もあります。気密性能が心配だったり、気密施工に疎いハウスメーカーであればそうした業者に依頼を出すのも手です。
3位の施工に対する不満への対策
施工精度は施主側から判断をするのが難しい部分でもありますので慎重に確認を行いましょう。何点か施主側で施工精度を確認できる方法をご紹介したいと思います。
平均C値を確認
気密性(C値)は構造・工法や断熱工法、建築手法の違いなどで気密性を確保しやすかったり、反対に気密性を確保するのが難しかったりもするので一概にC値が悪い=大工さんの腕が悪いと決めつける事は出来ないですが、C値が平均して良い住宅メーカーの大工さんは丁寧な施工を行っているという判断は出来ます。
つまりC値は気密性能の確認だけでなく施工精度の高さを確認する判断材料としても使えます。平均C値の低い住宅メーカーであれば安心して家づくりを任せる事ができます。
技術的有資格者の存在
一級建築士や一級建築施工管理技士などの資格を持った技術スタッフの有無や在籍数を確認してみましょう。
第三者検査を利用
施工に不安を抱えている施主さんは別途費用はかかりますが第三者検査を利用するのが良いです。施主さんに変わり家の専門家が施工を厳しくチェックをしてくれるので安心感が得られます。
第三者検査を利用する時には住宅性能表示制度を利用してチェックをしてもらうかホームインスペクター(住宅診断士)にホームインスペクション(住宅診断)をして貰うかがおすすめです。
◦住宅性能表示制度を利用
住宅性能表示制度とは消費者の利便性を考え、住宅性能を等級や数値で簡単に確認が出来るようにした制度の事です。住宅性能表示制度の評価項目は下記の通りです。
評価される分野 | 主な評価内容 | 等級 | 必須 |
---|---|---|---|
①.構造の安定 | 地震・風・積雪に対しての 建物の強さを評価 | 耐震等級、 耐風等級、耐積雪等級 | ○ |
②.火災時の安全 | 火災の早期発見のしやすさ、 外部からの延焼に対する耐火性を評価 | 耐火等級 | |
③.劣化の軽減 | 柱や土台の劣化の進行を遅らせるための対策を評価 | 劣化対策等級 | ○ |
④.維持管理・更新への配慮 | 排水管・水道管・ガス管の 点検・清掃・修繕のしやすさを評価 | 維持管理対策等級 | ○ |
⑤.温熱環境 | 建物の冷暖房を効率的に行う為の 断熱などの省エネ対策を評価 | 断熱等性能等級、 一次エネルギー消費量等級 | ○ |
⑥.空気環境 | 室内への有害物質の発散量、換気対策を評価 | – | |
⑦.光・視環境 | 室内の明るさを、部屋の広さに対する 窓の大きさの割合で表示 | – | |
⑧.音環境 | 開口部の遮音性能や、共同住宅の 上下又は隣接する住戸への音の伝わりにくさを評価 | 透過損失等級 | |
⑨.高齢者への配慮 | 高齢者や子供が暮らしやすいよう、 バリアフリーの程度を評価 | 高齢者等配慮対策等級 | |
⑩.防犯 | 犯罪者が住宅に侵入しないよう、 開口部に対策がとられているかを評価 | – |
住宅性能表示制度を利用すれば国から認定を受けた第三者評価機関が住宅性能を評価・チェックしてくれます。
住宅性能評価は2段階に分けて行い、1つ目は設計段階で設計図面を元に住宅性能を評価します。これを「設計住宅性能評価」と言います。2つ目は建設段階で現場チェックを行い住宅性能を評価します。これを「建設住宅性能評価」と言います。
2段階目の「建設住宅性能評価」では、第三者評価機関が建築現場に計4回(基礎の配筋工事完了時、構造躯体の工事完了時、内装下張り工事の直前、竣工時)訪れて正しい施工が行われているかを徹底した管理体制で評価チェックをしてくれます。
住宅性能表示制度を利用する事で第三者評価機関が住宅性能・施工をチェックをしてくれるだけでなく万が一トラブルが起きた場合、専門機関(指定住宅紛争処理機関)がトラブルの対応をしてくれたり、住宅ローンの金利優遇や保険料の割引が適用される場合もあるといったメリットがあります。
◦ホームインスペクター(住宅診断士)にホームインスペクション(住宅診断)を依頼
ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行なう専門業務を指します。
日本ホームインスペクターズ協会
ホームインスペクションでかかる費用は会社や個人により様々ですが、だいたい5万円~10万円程度が相場となっています。
ホームインスペクションを利用する上での注意点として、ホームインスペクターになるには日本ホームインスペクターズ協会が付与している民間の資格が必要ですが、国家資格である建築士などの資格の有無は問われません。
その為、建築士の資格がなくてもホームインスペクターになる事は可能です。
ただ、ホームインスペクション(住宅診断)を利用する立場からすれば建築士の資格を保有するホームインスペクター(住宅診断士)に担当して貰う方がより安心出来ると思いますので、建築士の資格も持ったホームインスペクターに依頼をするのが良いでしょう。
2位の保証面・アフターサポートに対する不満への対策
保証内容や保証期間、アフターサポートの内容は会社によって異なります。特に注意が必要なのはローコスト住宅を得意としている住宅メーカーです。
ローコスト住宅を得意としている住宅メーカーは価格帯が高めの大手ハウスメーカーに比べ保証面・アフターサポートの内容で劣る可能性が高いので詳細まできちんと確認を行いましょう。
10年目以降の保証内容を確認
「住宅品質確保促進法」(通称:品確法)という法律で、販売者(住宅メーカー側)は新築住宅の引き渡し後10年間は瑕疵担保責任を負う必要があると決められています。
つまり引き渡し後10年間の瑕疵保証はどこの住宅メーカーでも必ずついてる保証です。
その為重要になってくるのは10年目以降の保証内容です。ローコスト住宅を得意としているハウスメーカーでは法律で定められた最低期間の10年しか保証がないケースも多くあります。
ちなみにアキュラホームの保証プログラムは初期保証が20年、有償メンテナンスを行う事で最大35年の延長保証が受けられます。
保証期間を延長する時に行なう有償メンテナンスとは具体的にどのような事を行うのか?幾ら位必要なのか?などは聞いておいた方が良いでしょう。
品確法で定められた範囲外の保証の確認
品確法で定められている10年間の瑕疵担保責任を負う必要がある箇所は「構造耐力上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」です。壁紙や建具の建付けなどは対象外となります。シロアリ被害も外来からの作用によるものなので瑕疵保証の対象外となります。
品確法で定められた範囲外の部分もきちんと保証がされる独自のプログラムがあるかどうかも確認が必要です。ちなみにアキュラホームでは防蟻処理・住宅設備機器は引き渡しから10年間の初期保証が受けられます。
定期点検の内容や回数を確認する
保証プログラムとは別に無償定期点検を殆どのハウスメーカーで実施をしています。こちらの点検内容や回数も会社毎に異なりますので確認が必要です。
アキュラホームでは引き渡し直後に1回、その後は1年目、2年目、5年目、10年目に無償で定期点検が行われます。20年目以降は保証の延長を行っていれば5年毎に有償点検が実施されます。
定期点検は誰が行うのか?不具合があった時の補修はどこが行うのか?等も知っておきましょう。ハウスメーカーの中には定期点検やメンテナンス等を専門に扱う部署や子会社を持っている会社もあります。そうした専門チームを抱えているところは技術面で安心が出来ます。
第三者機関による定期点検を実施している会社もあります。本当の意味での第三者機関だったら中立の立場なので安心感がありますが、ハウスメーカーが毎回同じところに依頼を出しているのでしたらそれはもう下請け業者的な立ち位置なので、中立の立場である第三者機関本来の意味をあまりなさないでしょう。
アキュラライフサポートシステム
アキュラホームには「アキュラライフサポートシステム」という独自のサポート体制が整っています。夜間や早朝なども含む365日、水漏れや設備故障など、住まいのトラブルに緊急対応してくれるといったサービスです。
画像内にも書かれていますが、一部サービスの内容によっては有料となるようなので、どういったケースの場合だと有料になるのかは確認しておきましょう。
1位の営業担当に対する不満への対策
最終的には営業担当との相性で住宅メーカーを決めたという施主さんはわりといます。営業担当が仕事の出来る人か、単純に性格が合うか合わないかでその住宅メーカーの印象は大きく変わります。
性格も合わず、仕事に対する姿勢や対応も悪い営業だとストレスが溜まるだけではなく家づくり自体が失敗する原因になりかねないので営業担当は慎重に見極めましょう。
仕事に対する姿勢や質問に対する返答の仕方などを確認
まずは何気ない会話でもいいので積極的にコミュニケーションを取りましょう。それだけで自分と馬が合う・合わない人柄等が見えてきます。
他には打ち合わせ時の言葉遣いや身なり、態度。こちらの質問に対して分かりやすい言葉で説明をしてくれるか、メールで質問した時の返答までの時間、こちらの希望や条件に合ったプランを提案してくれるかetc…積極的に質問をする事で営業担当の知識量や仕事に対する姿勢、誠実さも見えてきます。
住宅カタログの一括請求サービスなどを利用すれば、各社の営業とメールで連絡が取り合えるようになるので全く同じ質問を全員に投げかけてみるのもおすすめです。
同じ質問だからこそ質問に対する返答の仕方や対応力に差が出てきて見分けやすいです。
打ち合わせは議事録をつくる
営業担当との間で多いのが「言った」「聞いていない」等のトラブルです。
この認識のズレによって、発注した物と違う物が取り付けられる施工ミスだったり、聞いていた金額と違ったなどのお金に関する問題にも繋がるのでお互いの認識を合わせる事が大切です。
その為には議事録をつける事が有効です。議事録自体は簡単なもので構いません。
打ち合わせで話した内容を記し、その場で双方が確認をして内容に問題がなければチェック済みのサインでも入れておきましょう。
最近はライングループを作って、そこでやりとりをする事も増えているので、そのライングループにサイン済みの議事録を毎回アップしておくのも良いでしょう。
テープレコーダーを使うのも良いですが、その場合は事前に説明をして了承を得てから録音をしましょう。言った、言わないで後々トラブルにならないように記録を残すという事が大切です。
まとめ
アキュラホームは危ないのかを検証する為に性能のチェックを行ったり、家づくりで後悔しない為の対策などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。
元々は「アキュラホーム 危ない」というキーワードでの検索が気になったので住宅性能や寄せられている不満の声などをチェックしてきたのですが、“危ない"と感じられるような箇所はありませんでした。
また、「アキュラホーム 潰れる」といったキーワードから当ページに来ている方もいますが財務諸表・貸借対照表や損益計算書などなどを見る限りその可能性も低いと言えます。
それどころか2021年度(2022年度2月期)の決算を見ると、売上・受注棟数とも過去最高を記録しています。業績が好調で賞与の支給額が前年同期比4.7%増、2年間連続の支給額アップみたいです。(羨ましい…)
営業利益率や自己資本比率なども問題ない範囲でキャッシュフローも良好です。業績も伸びているので数年以内に潰れるような可能性は低いでしょう。
それどころか、アキュラホームの強みであるコストパフォーマンスの高さが認められ最近では数多くあるハウスメーカーの中でも注文住宅の受注件数が上位に入っています。
家づくりを検討されている多くの方におすすめ出来るハウスメーカーなので候補の1社に加えてみてはいかがですか。
素敵なマイホームづくりを応援しています。
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