アキュラホームは危ない?失敗や後悔しない為にすべき事

「性能」「デザイン」「価格」「建てた後」トータルバランスの良さで人気を誇るアキュラホームですが、『アキュラホーム 危ない』で検索をされている事があるので、本当に危ないのか?を検証する為に住宅性能をチェックしていきたいと思います。
またアキュラホーム含め、ハウスメーカーを決める時に失敗や後悔をしない為にすべき事などもご紹介していきたいと思います。
画像参照元:アキュラホーム公式HP
アキュラホームは危ない?住宅性能をチェック

アキュラホームの標準仕様での住宅性能を確認していきたいと思います。
耐震性能
アキュラホームの家は標準仕様で耐震等級3(最高等級)相当です。耐震性を保つために①接合部 ②床 ③壁 ④基礎 の4つのポイントでこだわっています。
①接合部:メタルウッド工法

木造軸組工法の弱点である結合部を強固にする 「メタルウッド工法」を採用しています。4方向から梁を接合した場合、一般的な木造軸組工法と比較をして断面欠損が1/3になるので多方向からかかる力に対して強靭な力を発揮する事ができます。

曲げ強度に関しても一般的な木造軸組工法の接合部と比較した場合、1.7倍も強度があります。
②床:トリプルストロング床

床にはアキュラホームオリジナルのトリプルストロング床を採用しています。水平の力を面で受け力を逃すことができ、厚みのある床合板を使用する事で強度も増します。一般的な木造軸組工法に比べ3倍の強度を誇ります。
③壁:8トン壁

一般的な木造軸組工法では2倍~4倍の耐力壁の採用が一般的ですがアキュラホームの8トン壁は業界最大クラスの15倍の壁内率をもつ耐力壁です。
(壁倍率とは耐力壁の強さを表す数字です。壁倍率1倍=壁1mあたり1.96KNの力に耐えられる耐力壁であることを表しています。)
非常に強い耐力壁のおかげで使うカベを少なくする事ができ、今までは鉄骨でしか出来なかった大空間、大開口も木造で実現する事が可能となりました。
④基礎:L型高強度ベタ基礎

一般的な基礎底部の厚み1500mmに対して、180mmに厚くする事で強度をさらに高めたL型高強度ベタ基礎を採用しています。
断熱性能
アキュラホームは標準仕様で断熱当性能等級4(最高等級)相当です。使用している断熱材はグラスウールです。各箇所の断熱材の厚さは以下の通りです。
・天井:厚さ155mm
・壁:厚さ105mm
・床:厚さ80mm
断熱性能をはかる上で断熱材同様に窓の断熱性能も重要になってきます。アキュラホームの窓周りの仕様は遮熱型・断熱型の2種の「アルゴンガス入りLow-E複層ガラス」を効果的に使い分け、窓サッシはアルミ樹脂複合サッシです。
徹底した防水技術

防水性の高い屋根材を使うとともに、屋根材同士が重なる面積を大きくして防水性を確保しています。万が一屋根材の隙間から浸水しても屋根材の下に敷くルーフィングも耐久性の高いルーフィングを使用しており屋根下地への浸水を防ぎます。

屋根以外でもつなぎ目のない防水部材で雨水の侵入経路を断ち、枠接合部からの浸水も防ぎます。外壁も万が一外壁の隙間から浸水した場合でも雨水を屋外へ排出できるように通気層が設けられています。
アキュラホームでは目地や隙間などに充填するシーリング剤もこだわっており、圧縮と拡大を4000回×3セット繰り返す耐久性テストに合格し施工後30年相当にわたり経年劣化の少ないた高耐久・高耐候仕様のシーリング剤を使用しています。
省令準耐火構造

火災時の安全性を評価する耐火等級(外壁・軒の外部からの延焼のしにくさ)は等級3相当です。耐火性の高い外壁材、不燃材料でつくられた屋根材と軒天を採用しています。
また壁内には内部を伝って火が燃え広がるのを防ぐために石膏ボードを張り空気を遮断して火災の進行を食い止めるファイヤーストップ構造を採用しています。
アキュラホームの家は住宅金融支援機構が定める防火性能を持つ省令準耐火構造です。一般の木造住宅と比べて火災保険料が約半額程度になります。
耐久性の優れた外装材

壁体内通気構法により壁内の結露を防ぎ構造躯体を良好な状態に保ちます。また基礎内部は全周換気工法で湿気を効果的に排出しています。内部結露を防ぐ事で構造躯体、および外装材含め家全体の寿命を伸ばしています。
更に外壁表面には優れたUVカット機能を備えた光触媒コートでコーティングされており経年による劣化を抑え光触媒が汚れの付着力を弱めるのことで雨で汚れが洗い流され美しさを保ちます。
屋根材には、気候の変化や経年による劣化がしにくいコーティングが施されおり良好な状態を長く保つ事ができます。
標準仕様で長期優良住宅対応

アキュラホームの家は標準仕様で「耐震等級(損傷・倒壊防止)」、「耐風等級」、「劣化対策等級」、「維持管理対策等級」、「ホルムアルデヒド発散等級」の主要7項目で最高等級に対応し、国が定めた長期優良住宅の基準を満たしています。
防蟻対策

アキュラホームでは基礎と土壌の間に特殊な処理を施した防蟻・防湿シートを設置しています。また地盤から1mまでの高さの外周部の木材全てに防腐・防蟻処理を施しています。室内外を繋ぐ配管まわりには防蟻処理材を採用するなど細部にも対策を行っています。
アキュラホームの主な住宅性能は以上となります。総評としてはアキュラホームの宮沢社長が言う「品質と価格が追求された納得のいく家を提供したい」まさにその通りの家という印象です。
アキュラホームの標準仕様での住宅性能は決して最高峰ではありません。標準仕様でもっと性能の優れた住宅を提供しているハウスメーカーもあるでしょう。
ただし問題になってくるのが"価格"です。当然、価格が上がれば品質・性能も上がります。アキュラホームは価格と品質のバランスが非常に優れたハウスメーカーです。コスパ重視の施主さんに特におすすめです。決して危ない家の提供を行う、危ないハウスメーカーではありません。
耐震性能や断熱性能の性能等級。キッチンや浴室、トイレ等の住宅設備のグレード。外観や内装のデザインセンス。得意な間取りやタイプ別のおすすめ間取り。保証制度などは必ず各社のカタログで比較をしましょう。
正直各社のHPを見ても分かりずらかったり欲しい情報が書いてなかったりもします。特にUA値、C値はHPに書いていない事が多いです。その点、住宅カタログにはハウスメーカーを選ぶ為に必要な情報がバッチリ載っています。
どういったキッチンになるのか、や浴室や洗面室の作り見た目。外観・内装のデザインなどは実際に画像を見ないとイメージがしにくいと思いますが、カタログだと画像付きで載っていますので具体的にその家で生活を送るイメージが沸きます。
その為、ハウスメーカーを選ぶ時には必ず複数社から最新カタログを取り寄せカタログに載ってある情報で比較検討をするようにしましょう。
アキュラホームの危ない失敗談や後悔談

適正価格で人気のアキュラホームにも、アキュラホームを選んで失敗・後悔したと感じている施主さんは一定数います。アキュラホームのどういった事に対して不満を抱えている方が多いのかは下記の通りです。(当サイト調べ)
1位:営業担当に対しての不満
2位:保証・アフターサポートに対しての不満
3位:施工に対しての不満
4位:性能・設備に対しての不満
5位:金額に対しての不満
アキュラホームに集まる失敗談や後悔談の中で1番多いのが営業担当に対して不満を述べる口コミです。「連絡がなかなかつかない」「伝えた事が反映されていなかった」「もっと沢山提案をして欲しかった」etc…対応をしてくれた営業さんに対しての不満の口コミが2位以下に比べ圧倒的に多いです。
ただ営業に対しての不満の口コミが多いのは致し方の無い部分もあります。他の不満はアキュラホームで家を建てた方が感じる事ですが、営業に対する不満はアキュラホームで家を建てずとも、検討段階でも感じられる部分なので営業に対しての不満の口コミはどうしても多く集まりがちです。
失敗や後悔はアキュラホームに限った話ではない
「アキュラホームを選んで失敗した。」「アキュラホームにして後悔している。」といった失敗や後悔を感じる方は、何もアキュラホームに限った話ではありません。
アキュラホームより価格帯が上の大手HMでも同じように「このハウスメーカーを選んで失敗した!」と言うような後悔している口コミは多くあります。そして不満を抱えている内容もアキュラホーム同様、営業に対してや保証・サポートに関して、施工や性能・設備、金額に対してが殆どです。
つまりどのハウスメーカーであっても上記でご紹介をした不満を抱えやすいTOP5は同様で、それらが家づくりの失敗や後悔の原因になっています。
ではどのような対策をすればよくある不満を抱えずに済むのかをお話していきたいと思います。
よくある失敗や後悔への対策

注文住宅で失敗や後悔に感じやすいポイントは上記で紹介をした1位~5位が大半となっています。では、それぞれどのような点に気を付ければ不満や後悔をせずに済むのかをご紹介したいと思います。
5位の金額に関して
「金額がみるみる増えて最終的には予算額をかなりオーバーしてしまった」なんて事にならないように、初めに何が標準で何がオプション扱いなのか、オプションを採用した場合幾ら必要なのか、契約後で発生する費用は無いか?あるとしたらそれが何で幾ら位必要なのか?等、詳細まで確認をして見積もりを出して貰いましょう。
契約の後になって予期せぬ追加費用が発生する原因の多くは施主と営業担当との認識のズレや、コンセントの数・収納棚板の追加など細かい箇所の検討不足が原因で起こる事が多いです。
打ち合わせを重ね図面をチェックして細かい箇所の検討も含め施主とハウスメーカー側で認識を合わせる必要があります。契約をあの手、この手で急かしてくるハウスメーカーもありますが、検討を十分に重ねる前に契約をするような事は避けましょう。最終的に発生する費用を慎重にすり合わせて、詳細な内訳まで記載された見積書を出して貰うようにしておきましょう。
合い見積もりを行う
複数社から見積もりを出して貰う合い見積もりを必ず行いましょう。合い見積もりを行う理由は適正価格を知る為です。例えば1社からしか見積もりを出して貰っていない場合、そこに載ってある金額が適正価格なのか判断するのが難しいです。
同じ条件で複数社から見積もりを出して貰えば適正価格が見えてきます。更にライバル社の見積書は値引き交渉の時にも役に立ちます。
ランニングコストも考慮する
家を建てる時にかかる費用(イニシャルコスト)だけに注目しがちですが、建てた後の費用(ランニングコスト)もきちんと考慮しましょう。
例えば最近流行りのキューブ型の家。外観はスタイリッシュでおしゃれですが軒がない家は外壁の劣化が早くなります。外壁が劣化すると再塗装が必要になり修繕費も必要になってきます。
日差しや風雨に晒される屋根も傷みやすいです。ランニングコストを出来るだけ抑えるには耐用年数の高い外壁材や屋根材を使用しましょう。隙間を充填するコーキング剤の耐用年数も合わせてチェックしておくと良いですね。
家の内部では水回り部分が劣化しやすいです。水撥ねが原因で不具合を起こす事もあります。他にはガス給湯器やエコキュートなどの住宅設備の交換時期やメンテナンス費用なども確認をしておきましょう。
気密性能・断熱性能もランニングコストに関わってきます。気密・断熱性能が高い家は光熱費を安く抑える事が出来ます。月々数千円程度の差でも20年、30年と長い期間で見ると大きな差になります。
4位の性能・設備に関して
住宅性能・設備は同じハウスメーカーでも商品毎に異なります。アキュラホームでも複数の商品を取り扱っていますが、大開口が特徴的な大空間の家と「全館空調システム」を売りにしている匠空調では性能・設備が異なりますので詳細は住宅カタログ等で確認をする必要があります。
住宅性能の中でも特に確認しておきたいので気密性能と断熱性能です。気密・断熱性能は住んでからの満足度に大きく関わってきます。この性能が低いと住まいへの満足度も低くなりがちです。
断熱性能に関しては等級4などと書かれている事が多いですが、等級よりもUA値で確認をした方が良いです。気密性能に関してはC値で確認をしましょう。
UA値?C値?という方は下記ページで詳細を書いていますので御覧下さい。簡単に言うとUA値で断熱性能がC値で気密性能が分かり、それぞれ数値が低ければ低いほど性能が良いという事を表します。
UA値とC値の基準。快適に暮らす為に確保しておきたい数値はどの位?
ちなみに当サイトではUA値はZEH基準を満たす値、C値は0.7以下であれば快適に暮らす為の基準を満たしている家と認定しています。
UA値の基準
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
H25省エネ基準 (断熱等性能等級4) | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 |
ZEH基準 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
HEAT20 G1基準 | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 |
HEAT20 G2基準 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
HEAT20 G3基準 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
UA値を下げる方法(断熱性能を上げる方法)
天井や壁、床(基礎)に使われる断熱材のグレードを上げる事でも断熱性能を上げる事は可能ですが、それよりも比較的簡単に行えるのが窓の改善です。
夏には約70%の熱が、冬には約50%の熱が窓から侵入or逃げていきます。天井や壁、床などに比べ窓の方が断熱性能が低いので窓から熱が出入りします。つまり窓の断熱性能を上げる事が家全体の断熱性能を上げる事に直結します。
窓の中で注目すべきパーツはサッシとガラス、中間層の気体の種類とスペーサーです。

窓サッシは大きく分けると4種類あり、アルミサッシ→アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシ→木製サッシの順に断熱性能が良くなります。断熱性能にこだわるならオール樹脂サッシ以上がおすすめです。
窓ガラスは大きく分けると4種類あり、単板ガラス→複層ガラス→Low-E複層ガラス→Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が良くなります。ガラスとガラスの中空層に入れる気体は大きく分けると4種類あり乾燥空気→アルゴンガス→クリプトンガス→真空の順に断熱性能が良くなります。断熱性能にこだわるならLow-E複層ガラス(アルゴンガス入り)以上がおすすめです。
スペーサーは大きく2種類あり、アルミスペーサー→樹脂スペーサーの順に断熱性能が良くなります。断熱性能にこだわるなら樹脂スペーサーがおすすめです。
窓の断熱性能を上げる事でUA値を下げる事が出来ます。また窓のサイズや設置数によってもUA値は変わりますので、設置数を減らしサイズを小さくするだけでも家の断熱性能は上がります。
さらに拘りたい方は方角に適した窓を設置する事でさらに断熱性能を高める事が出来ます。Low-E複層ガラスの"Low-E"とはLow-E膜といわれる特殊な金属膜をコーティングしたガラスの事で、この金属膜がコーティングさせる位置により機能が変わります。
金属膜が室内側にコーディングされた複層ガラスは「断熱タイプ」で室外側にコーティングされた複層ガラスは「遮熱タイプ」です。太陽熱を採り入れ暖房熱を逃がさない断熱タイプは南側の部屋に向いています。日射熱を遮る遮熱タイプは西・東の部屋に向いています。
北の部屋は直接日光が差し込まないのでどちらでも構いません。部屋の方角によって設置するLow-E複層ガラスのタイプを変える事でさらなる断熱効果が期待出来ます。
玄関ドアや勝手口にも注目
玄関ドアや勝手口の断熱性能を高める事でもUA値を下げる事が出来ます。断熱性能を高めたい場合には玄関ドアと勝手口を選ぶ時に熱貫流率(U値)を確認しましょう。
(熱貫流率(U値)とは熱の伝わりやすさを表す数値で、値が低ければ低いほど熱の移動を少なく抑える事が出来る=断熱性能が高い。という見方が出来ます。)
快適に暮らす為のおすすめ設備

断熱性能を上げても真夏の熱気を防ぎきる事が出来るのか心配な時にはアウターシェードを付けるのもおすすめです。家の外側に設置する物なのでUA値云々の話ではないですが、直射日光を大幅に遮ってくれますので夏場非常に役に立ちます。
外気の影響で室温が上がる事を防いでくれるので省エネにも繋がりますし、外からの目隠しとしても使えるのでプライバシーを確保するのにも役に立ちます。
C値を下げる方法(気密性能を上げる方法)
施主側で比較的簡単に対策できる事としては、UA値同様に窓にこだわる事でC値を下げる事が可能です。気密性能を上げたい時には窓の構造に注目をしましょう。
日本の住宅で1番よく見かける横方向に開閉する『引き違い窓』は気密性に関してはあまり高くありません。引き違い窓にしなくても良い場所には、ビジネスホテルなどでよく見かける『すべり出し窓』がおすすめです。もしくは欧米で一般的に使われている『開き窓』も引き違い窓よりは気密性能が高い窓です。
もし開閉の必要のない採光だけが目的の窓であれば、窓の中で1番気密性能の高い『FIX窓(はめ殺し窓)』を採用する事で気密性能は上がります。窓のサイズや数もC値に影響を与えるので単純に窓の設置数を減らしたり、サイズを小さくするだけでもC値を下げる事が出来ます。
玄関ドアや勝手口にも注目
断熱性能と同様に、気密を確保するには玄関ドアや勝手口の仕様も重要になります。玄関ドアには親子ドアや片袖ドア、両袖ドア、両開きドアや玄関引き戸などありますが気密性能で言えば片開きドアが1番気密性能を確保しやすいです。
勝手口にも注目しましょう。勝手口の通風仕様のドアは扉を閉めたまま採風ができるので人気ではありますが気密性は低いです。高気密仕様の玄関ドア、勝手口を採用する事でC値を下げる事が出来ます。
配管・コンセント周りにも注目

上記画像は右側だけ気密処理を施し、左側は未処理で裏側から冷風を送った時の実験画像です。2つを比較すると明確な温度差が生じている事が分かります。特に使用率の高いグラスウールなどの繊維系断熱材ではこの温度差が顕著に現れます。
配管・コンセント周りの1個あたりの隙間は小さくても、家全体で考えると大きな隙間となります。配管・コンセント周りの気密性能を確保する為に気密部材等を的確に使い気密処理をきちんと行っているか確認をしておきましょう。
C値の改善をサポートしてくれる業者に依頼
別途費用は必要ですがC値の改善をサポートしてくれる業者に依頼をするのが1番確実性と安心感を得られると思います。
気密測定を行う業者の中には測定時に隙間箇所の発見、改善までをサポートしてくれる会社もあります。気密性能が心配だったり、気密施工に疎いハウスメーカーであればそうした業者に依頼を出すのも手です。
3位の施工に関して
施工精度は施主側から判断をするのが難しい部分でもありますので慎重に確認を行いましょう。何点か施主側で施工精度を確認できる方法をご紹介したいと思います。
平均C値を確認
気密性(C値)は構造・工法や断熱工法、建築手法の違いで気密性を保ちやすかったり、反対に気密性を確保するのが難しかったりもするので一概にC値が悪い=大工さんの腕が悪いと決めつける事は出来ないですが、C値が平均して良い住宅メーカーの大工さんは丁寧な施工を行っている。という判断は出来ます。
つまりC値は気密性能の確認だけでなく施工精度の高さを確認する判断材料としても使えます。平均C値の低い住宅メーカーであれば安心して家づくりを任せる事ができます。
技術的有資格者の存在
一級建築士や一級建築施工管理技士などの資格を持った技術スタッフの有無や在籍数を確認してみましょう。
第三者検査を利用
施工に不安を抱えている施主さんは別途費用はかかりますが第三者検査を利用するのが良いです。施主さんに変わり家の専門家が施工を厳しくチェックをしてくれるので安心感が得られます。
第三者検査を利用する時には住宅性能表示制度を利用してチェックをしてもらうかホームインスペクター(住宅診断士)にホームインスペクション(住宅診断)をして貰うかがおすすめです。
・住宅性能表示制度を利用
住宅性能表示制度とは消費者の利便性を考え、住宅性能を等級や数値で簡単に確認が出来るようにした制度の事です。住宅性能表示制度の評価項目は下記の通りです。
評価される分野 | 主な評価内容 | 等級 | 必須 |
---|---|---|---|
①.構造の安定 | 地震・風・積雪に対しての 建物の強さを評価 | 耐震等級、 耐風等級、耐積雪等級 | ○ |
②.火災時の安全 | 火災の早期発見のしやすさ、 外部からの延焼に対する耐火性を評価 | 耐火等級 | |
③.劣化の軽減 | 柱や土台の劣化の進行を遅らせるための対策を評価 | 劣化対策等級 | ○ |
④.維持管理・更新への配慮 | 排水管・水道管・ガス管の 点検・清掃・修繕のしやすさを評価 | 維持管理対策等級 | ○ |
⑤.温熱環境 | 建物の冷暖房を効率的に行う為の 断熱などの省エネ対策を評価 | 断熱等性能等級、 一次エネルギー消費量等級 | ○ |
⑥.空気環境 | 室内への有害物質の発散量、換気対策を評価 | – | |
⑦.光・視環境 | 室内の明るさを、部屋の広さに対する 窓の大きさの割合で表示 | – | |
⑧.音環境 | 開口部の遮音性能や、共同住宅の 上下又は隣接する住戸への音の伝わりにくさを評価 | 透過損失等級 | |
⑨.高齢者への配慮 | 高齢者や子供が暮らしやすいよう、 バリアフリーの程度を評価 | 高齢者等配慮対策等級 | |
⑩.防犯 | 犯罪者が住宅に侵入しないよう、 開口部に対策がとられているかを評価 | – |
住宅性能表示制度を利用すれば国から認定を受けた第三者評価機関がマイホームの住宅性能を評価・チェックしてくれます。住宅性能評価は2段階に分けて行われ、1つ目は設計段階で設計図面をもとに住宅性能を評価します。これを「設計住宅性能評価」と言います。2つ目は建設段階で現場チェックを行い住宅性能を評価します。これを「建設住宅性能評価」と言います。

2段階目の「建設住宅性能評価」では、第三者評価機関が建築現場に計4回(基礎の配筋工事完了時、構造躯体の工事完了時、内装下張り工事の直前、竣工時)訪れ正しい施工が行われているかを徹底した管理体制で評価チェックをしてくれます。
住宅性能表示制度を利用する事で第三者評価機関が住宅性能・施工をチェックをしてくれるだけではなく万が一トラブルが起きた場合専門機関(指定住宅紛争処理機関)が対応をしてくれたり、住宅ローンの金利優遇や保険料の割引が適用される場合もあるといったメリットがあります。
・ホームインスペクター(住宅診断士)にホームインスペクション(住宅診断)を依頼
ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行なう専門業務を指します。
日本ホームインスペクターズ協会
ホームインスペクションでかかる費用は会社により様々ですが、だいたい5万円~10万円程度が相場となっています。ホームインスペクションを利用する上での注意点はホームインスペクターになるには日本ホームインスペクターズ協会が付与している民間の資格が必要ですが、国家資格である建築士などの資格の有無は問われません。
つまり建築士の資格がなくてもホームインスペクターになる事は可能です。ホームインスペクション(住宅診断)を利用する立場からすれば建築士の資格を保有するホームインスペクター(住宅診断士)に担当して貰う方がより安心が出来ます。
2位の保証面・アフターサポートに関して
保証内容や保証期間、アフターサポートの内容は会社毎に異なります。特に注意が必要なのはアキュラホームなどのローコスト住宅を得意としている住宅メーカーです。
ローコスト住宅を得意としている住宅メーカーでは価格帯が高めの大手ハウスメーカーに比べると保証面・アフターサポートで劣る可能性が高いので詳細まできちんと確認を行いましょう。
10年以降の保証内容を確認
「住宅品質確保促進法」(通称:品確法)という法律で、販売者(住宅メーカー側)は新築住宅の引き渡し後10年間は瑕疵担保責任を負う必要があります。つまり引き渡し後10年間の瑕疵保証はどの住宅メーカーでも必ずついてる保証です。
その為重要になってくるのは10年目以降の保証内容です。ローコスト住宅を得意としているハウスメーカーでは法律で定められた最低期間の10年しか保証がないケースも多くあります。
ちなみにアキュラホームでは最長35年間の保証が可能となっています。ただし10年目にアキュラホームが指定をした有償補修工事を行なった場合のみ35年まで保証期間の延長が受けられます。

保証期間を延長する場合に受ける必要のある有償補修工事は具体的にどういった内容で幾ら位必要なのか確認をしておきましょう。
品確法で定められた範囲外の保証の確認
品確法で定められている10年間の瑕疵担保責任を負う必要がある箇所は「構造耐力上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」です。壁紙や建具の建付けなどは対象外となります。シロアリ被害も外来からの作用によるものなので瑕疵保証の対象外となります。
品確法で定められた範囲外の部分もきちんと保証がされる独自のプログラムがあるかどうかも確認が必要です。ちなみにアキュラホームでは防蟻処理・住宅設備機器は引き渡しから10年間の初期保証が受けられます。
定期点検の内容・回数を確認する
保証プログラムとは別に無償定期点検を殆どのハウスメーカーで実施をしています。こちらの点検内容や回数も会社毎に異なりますので確認が必要です。
アキュラホームでは引き渡し直後に1回、その後は1年目、2年目、5年目、10年目に定期点検が行われます。10年目以降は有償補修工事を受けた場合のみ20年目、25年目、30年目、35年目と定期点検が行われます。
また定期点検をどこが行うのか?不具合があった時の補修等はどこが行うのか?等も知っておきましょう。ハウスメーカーの中には定期点検やメンテナンス等を専門に扱う部署や子会社を持っている会社もあります。そうした専門チームを抱えているところは技術面で安心が出来ます。
第三者機関による定期点検を実施している会社もあります。本当の意味での第三者機関だったら中立の立場なので安心感がありますが、ハウスメーカー側が毎回同じところにお願いをしているのでしたらそれはもう下請け業者的な立ち位置なので所謂ズブズブの関係です。中立の立場である第三者機関の本来の意味をあまりなさないでしょう。
アキュラライフサポートシステム

アキュラホームのアフターサービスには「アキュラライフサポートシステム」という独自のサポート体制が整っています。夜間や早朝なども含む365日、水漏れや設備故障など、住まいのトラブルに緊急対応してくれるといった内容です。
画像内にも書かれている通り※一部サービスの内容によって有料となります。とありますので具体的にどういったケースの場合に有料になるのか等を確認しておきましょう。
1位の営業担当に関して
最終的に営業担当との相性で住宅メーカーを決めた施主さんはわりといます。営業担当が仕事の出来る人か、単純に性格が合うか合わないかでその住宅メーカーの印象は大きく変わります。
性格も合わず、仕事に対する姿勢や対応も悪い営業だとストレスが溜まるだけではなく家づくり自体が失敗する原因になりかねないので営業担当は慎重に見極めましょう。
仕事に対する姿勢や質問に対する返答の仕方などを確認
まずは何気ない会話でいいので積極的にコミュニケーションを取りましょう。それだけで自分と馬が合う・合わないや人柄が見えてきます。
他には打ち合わせ時の言葉遣いや身なり、態度。こちらの質問に対して分かりやすい言葉で説明をしてくれるか、メールで質問した時の返答までの時間、こちらの希望や条件に合ったプランを提案してくれるかetc…積極的に質問をする事で営業担当の知識量や仕事に対する姿勢、誠実さも見えてきます。
住宅カタログの一括請求サービスなどを利用すれば、複数社の営業とメールで連絡が取り合えるようになるので全く同じ質問を複数の担当者に投げかけてみるのがおすすめです。
同じ質問だからこそ質問に対する返答の仕方や対応力に差が出てきて見分けやすいです。
打ち合わせは議事録をつくる
営業担当との間で多いトラブルが「言った」「言わない」等のお互いの認識のズレから起こるトラブルです。このお互いの認識のズレは発注した物と違う物が取り付けられる施工ミスだったり、聞いていた金額と違ったなどのお金に関する問題にも繋がるのでお互いの認識を合わせる事が大切です。
こうしたズレを起こさない為には議事録をつける事が有効です。議事録自体は簡単なもので平気です。打ち合わせで話した内容を記し、その場で双方が確認をして内容に問題がなければチェック済みのサインでも入れておけば良いでしょう。
最近ではラインでグループを作って、そこでやりとりをする事もあるのでそのライングループにサイン済みの議事録を毎回アップしておくのも良いでしょう。
テープレコーダーでも良いですが、その場合は事前に説明をして了承を得てから録音をしましょう。言った、言わないで後々トラブルにならないように記録を残す。という事が大切です。
誰もがハウスメーカー選びで失敗したくないと思っていますが、残念ながら失敗や後悔をする人が後を絶ちません。失敗してしまう最大の理由は最初の段階で比較・検討が不十分だからです。
マイホームに限らず車や高級家電を買う時にもデザインの差や価格の差、性能の差などを比較するのと同様にハウスメーカーを選ぶ時にも各社の特徴や性能、価格や保証制度や設備等を比較する必要があります。
注文住宅では一人一人の条件が違うので自分に合ったハウスメーカーを見つける事が大切です。その為に複数社のカタログを取り寄せ比較・検討を行いましょう。この作業を面倒くさがると後になって後悔します。先ずはパパッと一括で集めてしまうのが効率的です。
まとめ

アキュラホームは危ないのかを検証する為の住宅性能のチェックや家づくりで失敗や後悔をしない為の対策などをご紹介してきましたが如何だったでしょうか。
アキュラホームよりも住宅性能・設備等が優れた住宅を提供してくれるハウスメーカーは他にもあります。ただし大切なのは価格とのバランスです。価格が高くて性能が良いのは当たり前。価格を抑えつつも性能の良い、そんなコスパの高い住宅の提供をアキュラホームは得意としています。
そんなアキュラホームでも「アキュラホームにして良かった!」「アキュラホームがトータル的に見て1番良いハウスメーカーです」と満足されている方がいる反面、「アキュラホームにして失敗」「アキュラホーム微妙だった…」と後悔している方もいます。
家づくりは一人一人求める事が異なります。理想の家の形も予算も建てる地域も家族構成もライフスタイルも様々な事が異なるので同じハウスメーカーであっても満足している方、後悔している方必ず両方います。それはどのハウスメーカーであっても同じです。
失敗も後悔もしない為に大切な事は、そのハウスメーカーが自分に合うのかどうかを見極める事です。ハウスメーカーのカタログを集めたり、展示場・モデルハウスに出かけたりしてまずは情報を集めましょう。
情報を集めた上で比較検討を行います。その時に出来るだけ多くの比較検討候補社があったほうが良いです。家づくりで後悔されている方に多いのが、ハウスメーカー選びにあまり時間をかけなかった方、比較検討をした会社が少なかった方達なので時間的な余裕を持って焦らずに複数の会社を候補に上げて比較検討を行いましょう。
アキュラホームと比較検討されやすいハウスメーカー
アキュラホームを検討している方がアキュラホーム以外で比較検討候補にあげやすいハウスメーカーは以下の通りです。
一条工務店/アイ工務店/アイダホーム/アイダ設計/アイフルホーム/アエラホーム/イシンホーム/クレバリーホーム/タマホーム/ヤマト住建/ユニバーサルホーム/レオハウス/地元の工務店
上記の中では一条工務店の価格帯がやや上です。それでも候補に挙がりやすい理由は、アキュラホームより少し背伸びをすれば届く価格帯で住宅性能・設備が魅力的だからだと予想されます。
他のハウスメーカーに関しては価格帯がアキュラホームと同じ、もしくはアキュラホームよりも少し安いハウスメーカーなので価格帯が近しい事で比較検討候補に挙げられていると予想されます。
上記にあげたハウスメーカー以外でも価格帯がアキュラホームと近しく、それでいて住宅性能や設備も魅力的なハウスメーカーは他にもありますので、家づくりで失敗をしない為にも複数の会社を候補に挙げ、時間的な余裕をもって比較検討を行いましょう。
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