屋上のある家の後悔しやすいポイントと対策

テレワークが増えた中で気軽に気分転換が出来る事や、お家時間がより充実する事、防水工法の技術向上により木造でも問題無く建てられるようになった事などの影響で屋上のある家が最近増えてきています。

注文住宅でも屋上のある家を検討されている方が増えてきています。

そこで当記事では、建てた後になって後悔をする事がないように屋上のある家で後悔しやすいポイントを紹介していくと共に、その対策法も併せて記載をしていきたいと思います。

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屋上のある家の後悔しやすいポイント

屋上のある家を建てた方が後悔をしやすいポイントを幾つかご紹介していきたいと思います。

雨漏りのリスク増

一般的な住宅の三角屋根に比べると、屋上のある家の屋根は平らな陸屋根なので水はけが悪く、しっかりと防水処理をしておかないと雨漏りをするリスクが増えます。

雨漏りが起こると、水が建物内に侵入し構造体が腐食しやすくなり耐久性が下がってしまいます。家の寿命も縮めるのできちんとした防水対策が必要です。

屋上防水工事の主な種類は下記の通りです。

◦ウレタン防水
◦FRP防水
◦シート防水(塩ビ)
◦金属防水
◦アスファルト防水

ウレタン防水

◦メリット
・価格が安価
・液状なので塗装面は継ぎ目のないキレイな仕上がりになる。
・複雑な形状にも塗装が可能
・弾性があり表面が柔らかい
・軽量なので建物への負担が少ない
・重ね塗りが可能なのでメンテナンス費も安い

◦デメリット
・耐用年数が比較的短い
・手作業なので職人によりバラつきが出やすい
・外部からの衝撃に弱い
・熱に弱い
・トップコートのメンテナンスが必要

◦耐用年数
ウレタン防水自体は10年~15年程度持つと言われていますが、ウレタン防水後に紫外線による劣化を防ぐためにトップコートと呼ばれる塗装を行います。
このトップコートの耐用年数は5年~10年程度です。

FRP防水

◦メリット
・防水性・耐久性に優れる
・軽量なので建物への負担が少ない
・カラーバリエーションが豊富
・乾くのが早いので工期が短い
・剝がれにくい

◦デメリット
・紫外線に弱い
・伸縮性が無いので劣化や地震でひび割れを起こしやすい
・独特の臭いが多少ある
・メンテナンス時にプラスチック廃材がでる
・トップコートのメンテナンスが必要

◦耐用年数
8年~12年。ただウレタン防水同様に保護材としてトップコートを塗装する為、トップコートの耐用年数は5年~10年程度。

シート防水(塩ビ)

シート防水には塩ビシート防水・ゴムシート防水がありますが、ゴムシート防水は接着剤が剥がれやすい、鳥害を受けやすい、ラップ部分が劣化しやすい等の理由から最近はあまり使用されません。

以下、シート防水の特徴は塩化ビニルシート防水の特徴です。

◦メリット
・強度と耐久性に優れる
・均一な仕上がりになる
・軽量なので建物への負担が少ない
・乾かすという必要もなく工期が短い

◦デメリット
・複雑な形状には不向き
・外部損傷に弱い
・高い技術が求められ、対応業者が少ない
・繋ぎ目部分の施工が甘いと漏水の原因となる

◦耐用年数
15年~20年

金属防水

◦メリット
・耐水性・耐久性に優れる
・地震による揺れなどの影響も受けずらい
・耐用年数が長い

◦デメリット
・複雑な形状には不向き
・値段が高い

◦耐用年数
10年~30年

アスファルト防水

◦メリット
・耐用年数が長い
・層の厚いしっかりとした防水層が出来る
・施工後すぐに防水効果を発する

◦デメリット
・重量が重いので木造には不向き
・高い技術力が要求される
・施工時に臭いが強く、近隣住民に迷惑をかける可能性

◦耐用年数
15年~25年

価格

各種類の防水工事費用の価格順は下記の通りです。

金属防水>>FRP>アスファルト防水>シート防水>ウレタン防水

金属防水以外は、価格にそこまで大きな差はありません。金属防水は性能的には優れていますが、価格面では1番高くなります。

屋上のある家に向いている防水工事の種類は?

屋上の使い方によって最適な防水工事は変わってきます。

例えば、「子供やペットを自由に遊ばせたい」「晩酌を屋上で楽しみたい」「洗濯物を干したい」「屋上からの景色を楽しみたい」位であれば、柔らかいウレタン防水やシート防水でも可能です。

「ソファやベンチ、テーブルなども設置したい」「屋上でBBQを楽しみたい」「家庭菜園やガーデニングがしたい」といった、重量のある物を置いたり、薬品や肥料、火花が防水に触れる事も考慮するならFRP防水か金属防水が良いでしょう。

他にも施工時のコストとメンテナンスも含めた生涯コストも考慮した上で決めていきましょう。

雨漏りリスクを減らす上で1番大切な事は施工会社と適切なメンテナンス

一般的な三角屋根に比べると、屋上のある家は雨水が溜まりやすい構造なので雨漏りリスクは高まりますが、きちんとした防水工事が行われていれば過度に心配する必要はありません。

屋上のある家で雨漏りの主な原因は、排水口の詰まり、パラペット(屋上の囲う壁の立ち上がり部分)の天板や内樋の劣化、防水シートなど防水施工部分の劣化です。

特定の防水工事だから雨漏りした、という事ではなく施工技術がお粗末だったり、掃除やメンテナンスを怠った事が原因で雨漏りのリスクが高まります。

その為、屋上のある家を建てる時には屋上の施工実績が豊富で屋上付きの家を得意としている住宅会社から選ぶようにしましょう。

また、排水設備が整っていても排水口が葉っぱやゴミなど物理的に塞がっていたら計画的に排水が出来ないので排水溝のお掃除は定期的に行う必要があります。

そして防水工事がきちんと行われていても経年劣化が起こりますので定期点検は必ず行いましょう。その時に必要があれば適切なメンテナンスを施す事で防水性能は維持されます。

屋上のある家の得意な会社

屋上の掃除が面倒

上記でも触れたように、排水溝が詰まってしまうと雨漏りリスクが高まるので屋上の定期的なお掃除&チェックをする必要があります。

排水溝だけではなく、屋上の床面や壁面の掃除、屋上に椅子やテーブルなどを設置する場合にはそれらの掃除も必要です。

屋上の広さはだいたい階下のフロアと同じ広さになるので思っているよりも広く、その為掃除が面倒だという後悔の声が割と多くあります。

屋上の掃除を楽にする方法としては、ケルヒャーのような家庭用高圧洗浄機が1台あればビャーっと一気に綺にが出来るので楽です。汚れの付きにくいタイルを敷くなど素材にもこだわるとより掃除が楽になります。

建築費用が高くなってしまった

屋上を造る事で屋上への階段の設置や、屋上に出る為の部屋、屋上の防水工事などが必要になるので一般的な住宅よりも建築費用は高くなります。

仕様により異なるので一概には言えませんが、屋上を造る事で+100万円~+300万円位の費用がかかります。

また屋上の防水性能を維持する為に定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンス費用も防水工事の種類や屋上の状況によっても異なるので一概には言えませんが10坪程度で30万円程度はかかります。

初期費用と維持費がかかる分屋上を楽しめているか微妙と言った、価格に対して割に合っていない事に後悔をされている方がいます。

囲いの高さや素材で後悔

建築基準法で屋上には安全の為に高さ1.1m以上の壁や柵、フェンス・金網を設置する必要があります。その為、どの住宅会社で建てたとしても1.1m以上の壁等で屋上は囲まれています。

ただ、この囲いの高さや素材で「ああしておけば良かった」と後悔されている方がいます。

どういった部分で後悔をされているのかと言うと、最低限の1.1mの高さだと小さい子供は手の届かない高さなので落下の心配はありませんが、小学生位になれば手が届く高さです。

足場となるような物が近くにあった場合、よじ登る事も可能な高さなので子供を一人で遊ばせるのが心配といった声だったり

「屋上は風が強いので、風よけとしてもう少し高さを付けておけば良かった」とか、「もう少し塀の高さがあれば周辺住宅の視線を全部遮れたのに」等といった後悔の声もあります。

反対に「囲いを高くして開放感が失われてしまった」という後悔の声もあります。

また、「屋上に人工芝とウッドデッキを敷いたがコンクリート壁なので合ってない。木のフェンスとか木目調にすればよかった」「アルミの手すりにしたら錆びが目立って、恥ずかしくて友人を呼べない」等と言った素材選びで後悔されている声もあります。

後になり後悔しないように安全性や周辺環境、デザイン性や機能性なども考慮しておきましょう。

直下の階が暑い・外壁の劣化が早い

一般的な三角屋根の場合、屋根と天井の間には小屋裏があり直射日光の影響が弱まりますが、屋上のある家の場合は直射日光の影響を直下の階がダイレクトに受けてしまいます。

その為、断熱対策や遮熱対策が不十分であった時は直下の階が暑くなってしまいます。

また屋上のある家は軒の無いデザインが多いので横からの日差しをカット出来ずに夏場灼熱の太陽光を室内に取り込んでしまいます。

また軒が無い事で壁も直射日光や雨の影響をダイレクトに受けるので外壁が汚れやすくなったり、塗装が劣化しやすくなったりします。

「2階が暑すぎる」「冷房代がかかる」「軒が無いから外壁の劣化が早い」等と言った後悔をしないように対策をとっておきましょう。

暑さ対策として階下の天井の断熱性能を高めるという事は勿論の事、屋上を緑化する事もとても効果的です。

屋上を緑化する事で植物や土壌によって熱を遮断して温度を下げてくれます。更に植物は葉から水分を発散させおり、これが水まきのような効果で温度を下げてくれます。

他にも人工芝やウッドデッキを敷いて直射日光を遮ったり、打ち水を定期的にする、オーニングやシェードを取り付けて日陰を作る、遮熱効果の高い塗料を使用するなどが効果的です。

軒が無い事への対策としては、窓の断熱性能を高めて外気温の影響を受けづらくしておきましょう。夏場は窓に遮熱シートを貼るのも良いです。

また開口部に庇を付けるのも効果的です。庇によって雨や太陽光を遮る事ができます。

外壁は防水対策が必要です。防水シートを正しく施工し、外壁材は水を弾くタイプの素材を採用し、防水性能の高い塗料を使用しましょう。

また、シーリング材(コーキング材)も傷みやすくなるので使用されるシーリング材の耐用年数なども確認をしておきましょう。

周囲の環境次第では使いづらくなる

直ぐ近くに高い建物が出来て屋上のプライベート性が損なわれた事で建てる場所で後悔されている方がいます。

洗濯物を干すのも、屋上でゆっくり過ごすのも、BBQを楽しむのも周りからの視線が気になる屋上では満喫できません。

お隣さんとの距離が近い事でBBQの煙りで迷惑をかけたり、子供の遊ぶ声が届いて迷惑をかけてしまったり、周囲の環境次第では使いづらい屋上になってしまうので、事前に周囲の環境をチェックして建てる場所は計画的に選びましょう。

致し方の無い時は、タープやオーニングを使えば上部からの視線を遮る事が出来ます。日差しを遮る効果もあるので快適性も上がります。

またフェンスや金網など隙間のある囲いだと音が外部に漏れやすいので、隣家との距離が近い場合は遮音性が上がる高さのあるコンクリート壁が良いです。

快適に過ごせる期間が少ない

夏は暑すぎて、冬は寒すぎて、梅雨は雨が多くて、春は花粉で…と屋上で快適に過ごせる期間が意外と少ない事に住んでから気づき後悔をされている方もいます。

夏にはビニールプールを出して遊んだり、サマーベッドで健康的に日焼けをしたり、花火をしたり、冬にはコタツを用意して鍋を食べたり、天体観測を楽しんだり、季節に応じた楽しみ方の出来る方であれば後悔する事はないでしょう。

屋上への動線が悪かった

せっかく造った屋上を、動線が悪いせいで使わなくなってしまったと後悔されている方がいます。

例えば、屋上でBBQや家族との食事を頻繁にしたいと考えている場合は、2階にリビングがないと食材を屋上まで運ぶのが億劫になりあまり使用しなくなったりします。

また屋上に出る開口部が狭いと、幅のあるテーブル等の出し入れがし難くて不便になるという事もあります。

洗濯物を干すスペースとして屋上を活用したいと考えている時には、洗濯機が2階にないと洗濯物を持って屋上まで移動するのが面倒にもなります。

このように屋上の用途に合った動線を確保する工夫が必要です。

家全体の間取りに関わってくる部分なので、1番の対策は屋上のある家を作り慣れている住宅会社と打ち合わせを重ねる事です。施工実績の豊富な会社であれば、施主の要望に合わせて上手に設計をしてくれます。

テーブルや椅子などを用意するのが面倒

屋上で食事を楽しんだり、屋上リビングとしてのんびり過ごしたりする時に毎回テーブルや椅子をセッティングするのが面倒だと後悔されている方もいます。

屋上のある家を得意としている住宅会社の中には、屋上用のソファやテーブル、椅子などが標準装備で含まれている会社もあり、そうした大型の家具類は設置する時にアンカー等で固定をします。

個人で用意する場合にも設置時にアンカー等で固定をしておけば毎回の準備にかかる手間が減らせるのでおすすめです。

毎回の準備が面倒だからといって固定せずに出しっぱなしにするのは突風や台風などで飛ばされ被害が出る可能性があるので辞めておきましょう。

もしくは屋上のある階に大型の収納スペースを設けておくと準備も片付けも楽になります。

構造が限られる可能性(特に雪が多く降る地域)

雪が多く降る地域では、雪が道や隣家の敷地に落ちる落雪事故を防ぐためや、片流れ屋根の場合には2階の窓まで雪が埋まったりするのを防ぐためや、危険性もあり体力的にも大変な除雪作業を省くためにあえて屋上のある家を建てるケースも増えてきています。

屋上のある家であれば、雪は屋上に積もるのでこれらの心配事は解消されますが積雪荷重に耐えうる構造上の強度が必要となってきます。

冒頭でも少し触れていますが、最近は施工技術・防水技術の発達などにより木造でも問題なく屋上のある家を建てる事は出来ますが、雪が多く降る地域では木造で屋上のある家を手掛ける住宅会社がまだ少ないです。

その為、家の構造の選択肢と住宅会社の選択肢の幅が狭くなる可能性があります。

床材の素材・性能などで後悔

屋上の防水を長持ちさせる為や、直射日光が当たるのを防ぐ為、紫外線での劣化を防ぐ為、単に見た目がおしゃれになるから等の理由で屋上にウッドデッキやタイル、人工芝を敷く施主さんが多いです。

ただ、「タイルの下にゴミが溜まり剥がして掃除するのが大変」とか「子供が転んじゃいそうで滑りやすい素材にしたのを後悔」、「人工芝は髪の毛や食べカスの掃除がしずらくて後悔してる」等、床材の素材や性能の事で設置した後に後悔をされている施主さんもいます。

そうならない為に、屋上でよく使用される床材のそれぞれのメリットやデメリット等も知っておきましょう。ちなみに、屋上の床材で人気の高いのはウッドデッキ(天然木・人工木)・タイル・人工芝です。

それぞれの特徴やメリット・デメリットは以下の通りです。

ウッドデッキ(天然木)

天然木は素材の硬さの違いから「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2種類に分けられます。

ソフトウッド

◦メリット
・風合い・ぬくもりがある
・加工がしやすい
・比較的安価に手に入る

◦デメリット
・水に弱く腐りやすい。
・シロアリの被害に遭いやすい。
・定期的なメンテナンスが必要

ハードウッド

◦メリット
・高い耐久性
・高級感のある仕上がり
・メンテナンスが簡単

◦デメリット
・加工がし難い
・材料費が高い

ウッドデッキ(人工木)

◦メリット
・防水性・耐久性が高い
・人工木なのでささくれもおきない
・比較的安い
・メンテナンスが楽

◦デメリット
・質感・風合いなど見た目は天然木に劣る
・表面が暑くなりやすい

タイルデッキ

◦メリット
・耐久性が高くメンテナンス・掃除が楽
・カラー・デザインのバリエーションが豊富
・高級感のある仕上がりになる

◦デメリット
・濡れた時に滑りやすい
・滑った時に硬い素材なのでケガしやすい
・ウッドデッキよりも照り返しが強い
・ウッドデッキ(ソフトウッド・人工木)より高価

人工芝

◦メリット
・耐久性が高く水はけも良い
・メンテナンスが楽
・転んでも怪我しづらい

◦デメリット
・8年~10年程で交換が必要
・熱に弱い
・掃除に手間がかかる

用途に合った床材を

床材で後悔しない為には、外観や内装のデザインと床材の見た目が合うかどうかも大切ですが、それ以上に屋上の用途に合った床材を選ぶようにしましょう。

例えば、屋上で食事やBBQなどを頻繁に楽しみたいという方は、食べかすやタレなどを落としてしまった時でも簡単に掃除のできるタイルデッキが良いです。

子供を自由に遊ばせる場をメインに考えている時は裸足でも使いやすく、転んでもケガのし難い人口芝がおすすめです。

メリット&デメリットも確認しつつ、用途にも合った床材を選びましょう。

後悔を減らすおすすめの設備

屋上のある家の後悔を減らし、より快適に充実して過ごせるようなおすすめの設備を幾つかご紹介したいと思います。

防根(耐根)シート

屋上に土を敷き詰め、本格的にガーデニングや屋上緑化を考えている場合は防水層と建築物を植物の根から守る防根(耐根)シートを敷設しましょう。

また本格的な屋上庭園を造る時に問題となるのは建物にかかる荷重です。樹木や庭石、盛土の重さに耐える必要があるので、事前に住宅会社に相談をしておきましょう。

少しでも重さを和らげる為に、軽量人工土壌を使用したり比重の軽い石を使うのも有効的です。

オーニングやシェード

夏の照り付ける激しい太陽の日差しを遮る為にオーニングやシェードを屋上に取り付けるのをおすすめします。

ちなみにオーニングとシェードの違いは、不要な時に巻き上げたり蛇腹状に畳んで収納できる可動式のテント形式をオーニング、紐で柱などに固定して日陰をつくるタイプをシェードと呼ぶ事が多いです。

オーニング
オーニング
画像:サラシナ
シェード
シェード
画像:amazon

画像のような立派なオーニングであれば支柱などが必要となるのでプロに施工をお願いする必要があります。

シェードを用いる時は、予めシェードを固定できるポールや金具などを造っておけば個人でも簡単に設置する事が可能です。

屋外物置

屋外物置

屋上で子供が遊ぶ玩具やお掃除道具、ホースやコードリール等をしまっておける防水タイプの屋外物置があると大変重宝します。普段はベンチとして使えるベンチ型の収納庫なども人気です。

水はけ用のジョイントマット

水はけ用のジョイントマット

屋上に人工芝を敷く場合、人工芝の下に水はけ用のジョイントマットを敷いておけば水はけが良くなることは勿論、通気性やクッション性も良くなるのでおすすめです。

屋外用防水コンセント

調理器具用やライト・照明用、冷暖房器具用やモバイル機器の充電用、音楽機器用、防虫グッズ用など屋上にコンセントがある・無いでは屋上の利便性が大きく変わります。

屋上ライフを満喫する為には必ずつけておきましょう。

ただ屋上の場合、コンセントを付けられる箇所が限られてくるのでコンセントの位置が遠くなってしまう事もありますが、コードリールがあれば解決出来ます。

水栓

手洗いに使えたり、掃除やガーデニングの水やり、プールに水を入れたり、お皿を洗ったり等、水栓もあると無いとでは屋上ライフの充実度が大きく変わるので設置する事をおすすめします。

屋上に水栓を設置すると水漏れのリスクが上がるのでは?と心配される方もいますが、基本的に水栓がある場所はキッチンでも洗面所でもトイレでも水漏れリスクはあります。

使用頻度を考えると屋上よりもキッチンや洗面所の方が水漏れリスクは高いので過剰に心配をする必要はありません。

それでも心配をされる方や、外構にも水栓が欲しいと希望される方は地上に2口の外部水栓を付けて1つは地上用、もう1つは屋上用としてホースリール等で屋上に引っ張って使用するのもアリです。

そうする事で外構用と屋上用で水栓を確保出来ますし、それぞれで設置するよりも費用を抑える事が出来ます。

屋上のある家のメリット

屋上のある家の主なメリットをご紹介していきます。

アウトドアリビングに最適

屋上に椅子やソファ、テーブルなどを設置してアウトドアリビングとして利用される方が多いです。

一般的に屋上の広さは2階とほぼ同じ広さとなるので、家の中のリビングよりも余裕ある広さで優雅に過ごす事が出来ます。また周辺に高い建物がなければ人目も気にせずにリラックスして過ごす事が出来ます。

テレワークが増えている昨今ですが、開放的な屋上に出て気持ちの良い外の新鮮な空気を吸う事でリフレッシュする事も出来ます。

屋上からの眺望を楽しんだり、夏には地域の花火大会を眺めたり、冬には天体観測を行ったり、屋上をアウトドアリビングとする事でお家時間がより充実した時間へと変わるでしょう。

子供の遊び場として利用できる

周りを壁やフェンス等で囲っているので子供を安心して遊ばせる事ができます。

中庭の場合だと、子供がフラッと道路に出てしまう危険性もありますが屋上であればそうした心配もありません。ただ注意しておきたいのは、小学生位になると足場となる物があれば囲いをよじ登る可能性がある事です。

落下の危険性があるので足場となるような物を近くに置かないようにしておきましょう。

ワンちゃんも楽しめる

散歩に連れて行ってあげたいけど忙しくて時間が作れない、仕事で疲れて散歩に連れて行くのが億劫。なんて思うもあると思いますが、家に屋上があればドッグランとしても使用できます。

人工芝などワンちゃんの足に負担のかからない床材であれば思い切り遊ばせる事ができ、運動不足解消に繋がります。

大人の遊び場としても活躍する

仲間を集めてBBQをしたり、ガーデニングや家庭菜園、天体観測やジャグジーを設けて星を眺めながら湯船に使ったり大人も楽しめる場としても活躍します。

BBQなど煙の出る料理は中庭の場合、隣家に煙が行ってしまう可能性もありますが屋上であればその心配もありません。

ガーデニングや家庭菜園などをする場合、虫が寄って来やすい環境となりますが地上よりも虫が寄って来にくいです。

音楽などをかけても壁や塀で囲まれているので外に音が漏れづらいです。ただし、大音量だと近隣トラブルの原因になりかねないので音量の上げすぎには注意しておきましょう。

狭小地でもプライベートな庭を確保できる

プライベートな中庭を確保しようとなると中庭分の土地を確保しないといけませんが、建物の上に造る屋上であれば庭用の土地をプラスで用意する必要がありません。

その為、狭小地でもプライベートな庭を確保する事が出来ます。

後悔のしやすいポイントに「建築費用が高くなる」事について書きましたが、捉え方次第ではむしろ安く庭を手に入れる事が出来ます。

と言うのも、例えば10坪の中庭を確保したい場合、10坪の土地が必要となりその土地代は約500万円となります。
(2022年の基準地価の全国平均50万円1854円/坪で計算)

屋上であれば+100万円~+300万円で造れるので、安くプライベートな庭を確保出来たとも考える事が出来ます。

洗濯物がよく乾く

常に陽の当たる屋上であれば大型の洗濯物でも非常に乾きが良く、朝干したシーツが昼過ぎには乾いていたりします。

太陽の光と爽やかな自然風で乾かした洗濯物は清潔感もあり気持ちの良い物です。

近隣の環境によっては周りの目も気にならないのでパジャマ姿のままでも洗濯物を干せたり、気兼ねなく屋上を利用が出来るのもメリットの1つです。

盗難や動物による被害がおきない

観葉植物や密かなブームとなっている多肉植物などを育てたり、飾ったりしてガーデニングを楽しむ方もいますが、種類によっては1株で数万円もする高価な物もあります。

中庭だと盗難の危険性もありますが屋上であればその心配もありません。

またビオトープを楽しむのが趣味でメダカを飼う場合でも、地上だと猫に襲われる可能性もありますが屋上であれば安心です。

容積率に含まれないし、固定資産税もかからない

屋上は容積率の計算に含まれません。また固定資産税もかかりません。

容積率・固定資産税を気にする事なく、2階とほぼ同じ広さの様々な用途に活用できるスペースを確保出来るので、狭小地の多い都心部では大きなメリットとなります。

まとめ

屋上のある家の後悔しやすいポイントと対策、屋上ライフをより充実させる設備や屋上のある家のメリットなどを併せてご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

屋上を造る事で家族が一緒になって楽しめる時間が増え、より充実したお家時間を過ごす事が出来ますが、後悔しやすいポイントも複数ありました。

ただ後悔しやすいポイントの殆どは、屋上の施工実績が豊富でノウハウと技術のある住宅会社であれば対策が可能です。

その為、屋上を検討されている方は屋上のある家を得意としている住宅会社の中から候補をあげて比較・検討するようにしましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。