【中庭のある平屋】コの字・ロの字の間取り実例集と注意点

中庭を設けるメリットと平屋である事のメリット、その両方の恩恵が受けられる中庭のある平屋は注文住宅で人気の高い住宅テーマの一つです。

中庭のある平屋を検討されている方も多くいらっしゃると思いますので、中庭のある平屋の間取り(コの字型・ロの字型)の実例をいくつかご紹介すると共に、気を付けておきたい注意点なども併せて記載していきます。

目次
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中庭のある平屋の間取りはコの字型かロの字型

中庭のある平屋の間取りタイプは大きく分けて「コの字型」か「ロの字型」に分かれます。

「L字型」のパターンもありますが、L字型の場合は"中庭"と言うよりも"庭"のイメージの方が強いので、この記事中では説明のみしておきます。

中庭(なかにわ)とは、建築物などで周囲を囲まれた、屋根のない場所
庭(にわ)は、住宅などの施設の敷地内に設けられた、建造物のない広場

コの字型

コの字型の建物のイラスト

建物を真上から見た時にカタカナの「コ」の字の形をしている間取りタイプです。

中庭に面する3面が壁で囲まれており、1面は外部に面しています。完全に囲まれている訳ではないので開放感もありつつ採光も取り込みやすいです。

外部に面している1面をフェンスや塀、生垣などで囲めば外からの視線を遮る事が出来ます。

ロの字型

ロの字型の建物のイラスト

建物を真上から見た時にカタカナの「ロ」の字の形をしている間取りタイプです。

中庭に面する4面全てが壁に囲まれているので、外部の視線を完全に遮りプライベート空間となる中庭にする事が出来ます。

家の中心に中庭があるので、中庭を挟んで向かいの部屋に移動する時はグルーっと回り込むか、中庭を突っ切って移動する事になります。

L字型

建物を真上から見た時にアルファベットの「L」の形をしている間取りタイプです。

壁に囲まれているのが2面のみなので開放感があり、光も多く取り込めます。

間取りの自由度も高くなりますが、プライバシー性は低く、中庭と言うよりも一般的な庭を設ける時に採用する間取りタイプです。

中庭のある平屋の間取り(コの字型・ロの字型)

コの字型とロの字型の中庭のある平屋の間取り実例を幾つかご紹介していきます。

(コの字型)家事動線の優れた中庭のある平屋

(コの字型)家事動線の優れた中庭のある平屋の間取り図
参照:住友林業の家カタログはコチラ

浴室・脱衣洗面室・トイレが横一直線に並び、キッチンも近く水廻りが一ヶ所に纏められた家事動線の良い間取りです。

中庭を挟む事で洋室と寝室で程よい距離感が生まれます。

リビングと寝室からは中庭へも出入りが出来るように設計されている3LDKの平屋プランです。

建築面積92.74㎡(28.05坪)
延床面積91.09㎡(27.55坪)

(コの字型)中庭のある平屋CUBE One

(コの字型)中庭のある平屋CUBE Oneの間取り図
参照:レスコハウスカタログはコチラ

大型の納戸やWICも設けられ収納力も十分に確保された中庭のある平屋です。

中庭デッキをリビングと同じ高さにする事で、外と中との境界線は薄れ一体感が増し、より開放的に感じられる工夫がされています。

(コの字型)28坪の中庭のある平屋

(コの字型)28坪の中庭のある平屋の間取り図
参照:TAKATO HOMEカタログはコチラ

樹木で生垣を作り、中庭には大きなシンボルツリーを植える事で周囲の視線が気にならないプライベートな中庭空間になっています。

水廻りは中央に集められており、洗濯をして廊下からそのまま中庭へ干す事も出来るようになっています。

(コの字型)ムダを省いたシンプルな作りの中庭のある平屋

(コの字型)ムダを省いたシンプルな作りの中庭のある平屋の間取り図
参照:平屋工房スマイルホームカタログはコチラ

約25坪程度ながら、玄関には土間ワークスペースも設けられた3LDKの平屋プランです。

キッチンを中心にぐるぐる回れる回遊動線のとられたLDKからはどこにいても中庭を眺められるつくりとなっています。

(ロの字型)家族の成長に合わせ可変できる中庭のある平屋

(ロの字型)家族の成長に合わせ可変できる中庭のある平屋の間取り図
参照:トクエイカタログはコチラ

ダイニング・リビング・フリースペースは床も天井もフラットな空間なのでパネル壁を移動させて間取りを容易に変えられる造りになっています。

子供の成長に合わせて、フリースペースを仕切って子供部屋を設ける事も、ライフスタイルに合わせてカスタマイズのできる可変性のある間取りです。

(ロの字型)部屋を出たらすぐ目の前に中庭のある平屋

(ロの字型)部屋を出たらすぐ目の前に中庭のある平屋の間取り図
参照:フロンヴィルホームズカタログはコチラ

脱衣洗面室から直接中庭への出入りも可能で洗濯動線が良く、また脱衣洗面室からはWICを通り、主寝室へも抜けられます。

中庭に面した1面はワークスペースとなっており、中庭を眺めながら学校の宿題をやったり、お仕事をしたりとリラックスしながら作業に取り組めます。

(ロの字型)回遊できる廊下が特徴的な中庭のある平屋

(ロの字型)回遊できる廊下が特徴的な中庭のある平屋の間取り図
参照:TAKATO HOMEカタログはコチラ

中庭を中心にプライベート空間とパブリック空間が分けられた間取りとなっています。

洗面脱衣室と中庭を隣接させる事で、洗濯をして干す⇒取り込むの動線が短くなり家事の負担が減らせる動線が作られています。

(ロの字型)50坪4LDKの広さを構える中庭のある平屋

(ロの字型)50坪4LDKの広さを構える中庭のある平屋の間取り図
参照:おうちの悩み.comカタログはこちら

中庭は廊下とリビングに面しているので各部屋のプライバシーを確保しやすい間取りとなっています。

広々としたリビングからは中庭を眺める事が出来、贅沢な空間を楽しめます。

中庭のある平屋のメリット

中庭を設ける事で得られるメリットをご紹介していきます。

家の中が明るくなる

背の低い平屋は採光が難しく、特に北側に面する部屋が暗くなりがちなのですが、中庭を設ける事で多くの光を家の中に取り入れる事ができます。

家の中が明るくなり、ポカポカ陽気の差し込む気持ちの良い家で過ごす事が出来ます。

風通しが良くなる

中庭を設ける事が開口部(窓)が増え、風通しがとても良くなります。

コの字型でも3面は中庭に面しているので季節によって変わる風向きにも対応が出来、年間を通して風通しに優れます。

外からの視線を遮った中庭であれば、気軽に窓を開けっぱなしにする事も出来、春や秋など、風の気持ちの良い季節には心地の良い風が家中を駆け巡ります。

防犯面やプライバシーの心配もせずに通気が出来るのもメリットの1つです。

防犯性が高まる

中庭に面した箇所に大きな開口部があれば採光も通気も出来るので、建物の外側には小さな窓だけでも問題ありません。

人通りの多い道路に面してある中庭のある家の場合、人通りのある面には窓を全く設置しないという事も可能です。

そうする事で外部からの侵入経路が少なくなるので防犯性も高まります。

子供やペットを安心して遊ばせる事ができる

一般的な庭の場合、目を離した隙に子どもが道路に出てしまう危険性や、フラッと何処かに遊びに行ってしまう危険性もありますが、四面全てが壁に囲まれたロの時型の中庭であればそうした心配もありません。

コの字型でも外部に面してある1面を塀やフェンス、生垣等で囲う事で勝手にどこかへ行ってしまう心配がないので家事をしながらでも安心して遊ばせる事が出来ます。

外からの視線も無いので、夏場などはプールで遊ばせても安心です。

大人も楽しめる

外からの視線を遮る事で中庭はプライベートな空間になります。その為、少し大きめのプールであれば大人も一緒に楽しめます。

洗濯物も干せますし、家族や仲間とBBQを楽しんだり、DIYをしたり、家庭菜園やガーデニング、風呂上りに涼んだり、星を眺めながらお酒を飲んだり

ラフな格好のままでも利用でき、大人にとっても楽しめる空間となります。

贅沢な気分を味わえる

壁に囲まれた中庭を夜ライトアップすれば光と影のコントラストを家の中から堪能出来たり、シンボルツリーとして落葉樹を植えれば四季折々の景観が見れたりと眼で見て楽しめる庭となります。

クリスマスの時期にはクリスマスツリーを中庭に飾ってそれを家族で楽しむのも素敵ですね。

中庭のある平屋の注意点(デメリット)

中庭のある平屋を建てる時に知っておきたい注意点(デメリット)をご紹介しておきます。

建築費用が高くなる

中庭を造らない一般的な住宅と比べると建築費用が高くなります。家の仕様や建てる地域、住宅会社など条件により異なるので一概には言えませんが坪単価+5万円程度がかかります。

費用が高くなる主な理由は、中庭を設ける為に凹凸のある外壁となり施工面積・壁面積、基礎面積などが増え、使用する資材の量が増えたり手間もかかるので建築費用が高くなります。

メンテナンス費用も高くなりがち&手間がかかる

中庭を設ける事で外壁に凹凸が増え、外壁の面積が増えるのでその分メンテナンス時に高い費用がかかります。

また中庭の排水設備が整っていても、木の葉や泥などが詰まると計画的な排水がされなくなるので定期的に排水溝のお掃除が必要となります。

他にも中庭のある家の場合、サイズの大きい窓の枚数も増えるので窓掃除が増えたり、中庭の手入れ、タイルの掃除やメンテナンスなど、中庭のある家ならではの手間がかかります。

中庭に熱・湿気が溜まりやすい

コの字型もそうですが特に「ロの字型」の場合、四方を壁に囲まれているので中庭に熱・湿気が溜まりやすくなります。

熱や湿気が滞留するとカビや結露の発生リスクが高まり、家の寿命を縮める原因にもなりかねないので対策が必要です。

室外機の設置場所や空気の抜ける流れが確保出来ていないと熱が溜まりやすくなるので注意しておきましょう。

また、雨が降った後の中庭は雨水が溜まりやすくなります。水はけの悪い中庭では湿気が溜まりやすくなるので排水設備を整える必要があります。

例えば、中庭に雨水が集中しないように屋根の勾配を利用し雨水を外に流す、中庭は建物の地盤よりも少し高くして勾配を付けて雨水が溜まらないようにする

集水マスを設置し側溝の水のオーバーフローを防ぐ、側溝や排水会所などが簡単に掃除できるように設計しておくなど排水設備をきちんと整えておきましょう。

雪が多く降る地域では、積もってしまわないようにお湯の流れる配管を通しておくなどの対策も必要です。

虫への対策

虫は湿気のあるジメジメした土壌や風通しの悪い場所を好みます。湿気対策が不十分だと梅雨の時期から秋にかけて虫がよく発生しやすくなるので、虫への対策としても湿気対策は大切です。

他にも土が多かったり、植物やお花が多かったりすると虫は寄って来やすくなります。

中庭に極力虫を寄せ付けない対策として、ウッドデッキやタイルデッキ、人工芝等を中庭に敷き詰めて草木や土のスペースをなるべく減らす事が有効です。

雑草が生えにくくなる防草シートや防草土を活用するのも効果的です。

ガーデニングを楽しみたい方は、どうしても虫が寄ってきやすい環境にはなりますが虫除けとして虫が嫌がるハーブを育てるのも有効です。

また、夜間には中庭をライトアップされる施主さんも多いですが光を付けると虫が寄って来やすくなります。

その為、虫の寄って来にくいLEDライトを使用するか、殺虫器などを設置するなどして対策をしておきましょう。

断熱性能が低くなりやすい

中庭のある平屋は中庭に面した壁に大きな窓を設置する事が多いので、中庭のない平屋よりも断熱性能が低くなりやすいです。

断熱性能の低い家だと冷暖房効率が下がるので光熱費は高くなります。単純に快適性も下がります。

結露が発生しやすい環境にもなるので、中庭のある家を建てる時には高い断熱性能を確保できるように心がけましょう。

高い断熱性能を確保するには、断熱材のグレードを上げる事でも対応出来ますが、それよりも安価で手軽に対応出来るのが開口部(窓やドア)の断熱性能の見直しです。

画像:LIXIL

住宅への熱の出入りは上図を見て分かる通り屋根や外壁、床や換気などよりもその大半が開口部から出入りしています。つまり開口部の断熱性能を上げる事が家の断熱性能を上げる事に直結します。

まずは窓の断熱性能を確認しましょう。

窓の断熱性能はガラス・中間層に入れる気体・サッシ・スペーサーの種類によって決まってきます。

ガラスは、単板ガラス<複層ガラス<Low-E複層ガラス<Low-Eトリプルガラスの順に断熱性能が高いです。

ガラスとガラスの中間層に入れる気体は、乾燥空気<アルゴンガス<クリプトンガス<真空の順に断熱性能が高いです。

サッシは、アルミサッシ<アルミ樹脂複合サッシ<オール樹脂サッシ<木製サッシの順に断熱性能が高いです。

スペーサーは、アルミスペーサー<樹脂スペーサーの順に断熱性能が高いです。

おすすめはLow-E複層ガラス(アルゴンガス入り)+オール樹脂サッシ+樹脂スペーサーです。

ガラスや中間層に入れる気体、サッシはおすすめより上位の断熱性能を誇る種類がありますが、価格がちょっと高めです。その為、コスパを考えると上記の組み合わせで落ち着きます。

予算に余裕があったり、寒冷地に建てる場合などはおすすめより上位の種類を選ぶとより快適な住まいになります。

窓の断熱性能を確認した後は勝手口と玄関ドアの断熱性能も確認しておきましょう。

勝手口に関しては付けない事が一番の断熱対策になるのですが、設置する場合にはU値(熱貫流率)の低いものを採用しましょう。

玄関ドアに関しても、断熱性能にこだわるのであればU値の低いドアを採用しましょう。
(※ U値とは部材の熱の伝えやすさを表す数値です。値が低いほど熱を伝えにくく断熱性能が高いと判断出来ます。)

夏の照り返しの対策

中庭のある家は、外の視線が気にならないのでカーテンを開けっぱなしに出来て開放感を味わえるのもメリットの1つですが、夏の照り返し対策を行っていなければ、照り返しが強くてカーテンを開けられない事にもなり得ます。

照り返しの対策として庇をちょっと出し日差しを遮ったり、ウッドデッキにして照り返しを弱めるのも有効です。

ウッドデッキよりもタイルデッキの方が照り返しは強くなりますが、打ち水をしたり熱交換塗料で塗装する事で照り返しを弱める事も出来ます。

他には、木を植えてその木で影を作る対策なんかはお洒落です。またシェードカーテンを付けたり、すだれを使ったりするのも風情も感じられ有効な手です。

耐震性能面で不利となる

家の中央がポッカリ空いている中庭のある家は、キューブ型の真四角の家などと比べるとどうしても耐震面で不利となってしまいます。

ただ、今の施工技術や地震に強い様々な資材を使用する事で中庭のある家でも耐震等級3の確保は容易に出来ます。

なので、耐震面は安心して大丈夫なのですが、キューブ型の家と比べて耐震面が不利である事は変わりないので耐震補強等で建築費用がプラスされる可能性はあります。

そうした費用も加味されるので中庭のある家は一般的な住宅よりも建築費用が高くなりがちなのです。

居住スペースが狭くなる

中庭を設ける分居住スペースは狭くなってしまいます。

「中庭を造ったは良いが、住んでみて居住スペースが狭くて困っている。」と言った後悔の声もあるので、まずは最低限の居住スペースを確保した上で、中庭を確保するのが良いです。

中庭の広さを優先させてしまうと、居住スペースが狭くなって生活のしづらい家になりかねないので注意しておきましょう。

家事動線が長くなる

コの字型もロの字型も、中庭がある事によって動線が途切れ生活のしづらい間取りになる恐れがあります。

「リビングからどこへ行くのも遠くて移動が面倒」

「中庭を突っ切ればショートカット出来ると思っていたけど、実際は雨の日は使えなかったり、中庭用のサンダルが別の場所にいっていたり、冬は寒くて使わなかったり、、中庭のショートカット動線は期待しない方が良い」

「最近、トイレで目を覚ます事が増えたが中庭を挟んで反対側にトイレを設置してしまったので不便」

動線が悪いと不便な間取りになってしまいますので、部屋の配置等しっかりと動線を考慮した上で間取りを決めていきましょう。

中庭のある平屋の施工実績が豊富な業者に依頼する必要がある

中庭のある家には注意点・デメリットが多くありますが、そのどれもが対策可能なポイントばかりです。

その為、中庭のある家の建築は依頼する住宅会社の力量に大きく左右されます。

仮に、中庭のある家の施工実績の少ない会社に依頼した場合、注意点・デメリットが目立つ家になってしまう可能性が高いです。

それどころか設計次第では採光も悪く、風通しも良くない中庭を設けるメリットすら薄れてしまう事もあります。

このような失敗や後悔を避ける為にも、中庭のある平屋を検討する場合には、施工実績が豊富で中庭のある家を得意としている住宅会社に依頼をする必要があります。

【中庭のある平屋の注意点(デメリット)の対策】
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中庭のある平屋に取り入れたい間取り

コの字型にもロの字型にもおすすめの中庭のある平屋に取り入れたい間取り、人気の間取りをいくつかご紹介していきたいと思います。

リビングと中庭の高さを合わせる

中庭にデッキを設けて、リビングと中庭の高さを揃える間取りが人気です。

リビングから中庭を眺めた時に、高さが同じなので奥行きが広がりリビングとの一体感が生まれ部屋が広く感じられ開放感も上がります。

また、リビングとの段差がなくなるので中庭への出入りが楽になり子供や高齢の方でもつまずいたりする心配がなくなります。

中庭にデッキを設ける時にはウッドデッキかタイルデッキにする事が殆どです。それぞれのメリット&デメリットは下記の通りです。

メリットデメリット
ウッドデッキ・木の温もりを感じられる
・加工がしやすいので曲線的なデザインも可能
・タイルデッキより安価
・照り返しはタイルデッキより弱い
・天然木の場合、シロアリの発生リスクあり
・天然木の場合、水に弱くカビの発生リスクあり
・定期的なメンテナンスがタイルより必要
・ウッドデッキ下の掃除や手入れが難しい
タイルデッキ・カラー・デザインの種類が豊富
・高級感のある仕上がりになる
・耐久性が高くメンテナンス・掃除が楽
・照り返しが強く温度が上がりやすい
・濡れた時に滑りやすい
・ウッドデッキよりも高価
・施工日数がかかる

デッキを決める時はメリットやデメリット以外にも中庭の用途も考慮しましょう。

例えば、子供を遊ばせたいという事なら滑りやすく、硬いのでこけた時にケガしやすいタイルデッキよりもウッドデッキの方が安全です。

中庭でBBQを頻繁にしたいという方は、タレなどをこぼした時にウッドデッキだとシミになったり、食べかすがウッドデッキの下に落ちて虫が寄ってきたり、タイルデッキだとこぼしても掃除がしやすいので簡単にふき取る事が出来ます。

また外観や内装のデザインと合うかどうかも確認しつつデッキを選んでいきましょう。

水廻りは1ヶ所に集める

水廻りは出来るだけ1ヶ所に纏めて配置した方が動線がよくなります。中庭をグルッと移動しなければいけない配置は避けた方が良いです。

また、洗濯物を中庭で干す事を想定されている方は注意が必要です。

実際に住みだすと洗濯の度に毎回、洗濯物を持って中庭に干すのが面倒になったりします。雨の日は使えないですし、突然雨が降る心配もあります。夏は暑くて出たくない、冬は寒くて出たくない、等もあり結局室内で干す方が多いです。

その為、室内に洗濯物を干せるスペースも確保しておいた方が家事が楽になります。

中庭に大きな窓を設置

見た目的にもお洒落ですし、室内から中庭を眺められるサイズの大きな窓を設置するのが人気です。

中庭のある家のメリットでもある、採光の良さや風通しの良さを最大限活かす事ができます。

窓を開けた時により開放感を感じたい方は、引き違い窓よりもフルオープンに出来る両開き窓や引き分けタイプの窓がおすすめです。

出入りの必要のない場所には、FIXの地窓を採用する事でまるでギャラリー空間のようなおしゃれなデザインになります。

プライベート空間からも中庭を眺められる間取り

寝室や浴室、書斎などといったプライベート空間からも中庭を眺められる間取りが人気です。

湯船につかりながらライトアップされた中庭を眺めたり、テレワーク中に緑豊かな中庭を眺め一息ついたり、中庭のない家では体験できない、日常の中でちょっとした贅沢な時間を楽しめるでしょう。

カフェテラス風やキャンプを楽しめるスペースに

軽食やティータイム、月見酒などを楽しめるように中庭に椅子やテーブルを設置してカフェテラス風にするのも人気が高いです。

また最近では、家にいながらキャンプ気分を味わえるベランピング(「ベランダ」と「グランピング」を組み合わせた造語)として中庭を利用される方も増えてきています。

テーブルや椅子などを雨ざらしにする事に抵抗がある場合は、中庭にホームロッカーや物置などを設置すると良いです。

また、中庭を満喫するためには屋外用のコンセントや手洗い場も作っておくと何かと便利です。

植栽を行う

見た目的にもおしゃれですし、室内にいながら緑を感じられるので中庭にシンボルツリーを植えたり、樹木や草花を栽培する事も人気です。

見た目がよく緑が癒されるといった理由以外にも、フェンスや塀の変わりに樹木を遮蔽物として利用したり、防風の役割としたり、強い日差しを遮る目的で植えたりと、様々な活用方法があります。

遮蔽物として使う場合には緑の葉が常にある常緑樹が良かったり、中庭にシンボルツリーとして植えるなら四季折々違った表情が楽しめる落葉樹が良かったりします。

ただ、落葉樹は葉が落ちるので掃除が大変だったり、枝葉が広がるものだと中庭が狭くなってしまうので広がらないものを選んだり、土面が少なくても育つ樹木を選んだり、見た目だけではなく植える樹木の特徴も知って選ぶようにしましょう。

まとめ

中庭のある平屋の間取りタイプや、コの字型・ロの字型の間取りの実例集、中庭のある家のメリット&注意点(デメリット)をご紹介してきましたが如何だったでしょうか。

中庭のある平屋には幾つかの注意点がありますが、中庭のある家を得意としている施工実績が豊富な住宅会社であれば対策もバッチリで安心して家づくりを任せられます。

慣れていない住宅会社だとそうもいかないので、後悔する事ないように住宅会社選びは慎重に時間をかけて行いましょう。素敵なマイホームづくりを応援しています。

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この記事を書いた人
管理人
管理人

資格:宅地建物取引士(東京都宅地建物取引業協会認定)
経歴:不動産・住宅業界約10年
元ハウスメーカー勤務。現在は家づくり関連の情報サイトを複数手掛けるWEBディレクター
不動産・住宅業界10年以上の経験を活かし、注文住宅に関する"分からない事"を解消できるようにこのサイトを作成しました。

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